25 仮面舞踏会
情報
プロローグ
1日目
2日目
3日目
4日目
5日目
6日目
エピローグ
終了
/ 最新
1
2
3
4
[メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
視点:
人
狼
墓
少
霊
全
全て表示
|
[馬車の中での着替えがどれ程大変か――と言うのは先に部屋で試着した際に想像できなくもなかったが、家を出るのに女の姿で、と言うのは嫌だったのだから止むを得まい。 ただ、セシルの想像以上にアクロバティックに困難であった、とのみ付け加えておく。 それでも、忠実にして有能なる侍女のお陰で、広大な森を過ぎて第二王子の離宮が見えてくる頃には、何とか体裁を整えていた。]
(15) 2011/02/03(Thu) 08時頃
|
|
[モンタランベールの紋章を隠した地味な馬車が乗り入れる頃には、既に先客のそれが何台か停まっていたことだろう。
初老の従僕の手で開かれた扉から降り立ったのは、鮮やかに燃え立つ炎。 赫灼たる赤に、煌く炎の金で装われ、紅玉のビーズが光を弾いて連なる。 そこにアクセントとして要所要所に大粒のダイアモンドがあしらわれ、更なる光輝を与えていた。
奇妙なのは、そのドレスが流行を全く無視してつくられていることだ。 乳房を覗かせる大きく開いた襟ぐりもなければ、大胆に露出する背中の開きもない。 ダイアを嵌め込んだ太いチョーカーを巻いた喉元から、手袋に包まれた指先まで、肌の見える部分は極めて少ない。 かろうじて、火炎の形にカットされた胸元に白い肌が覗くくらいだ。 整った白い貌さえ上半分は炎の仮面に覆われて、顔立ちすら分からない。]
(16) 2011/02/03(Thu) 09時半頃
|
|
[炎の精霊に扮した女は、支え手の手も借りず自分で立つと、すっくと頭を聳やかす。 大きな頭飾りから零れたあかがね色の髪が、仮面の上でさらりと揺れる。 肩までしかない短い髪を結い髪に見せかけるためか、後頭部は殆ど紅玉を散りばめた真紅の飾りに覆われていた。 そうして、仮面の奥から暗緑色の瞳を彷徨わせ、今宵のパートナーたる友人の姿を探した。**]
(17) 2011/02/03(Thu) 09時半頃
|
|
―離宮・エントランス― [ふとこちらを見つめる先客の視線に気付いた。 目の覚めるような青と金とで彩られた若い男に支えられた、白の上にも絶え入るように白い若い娘。 無言で膝を折る会釈は、普段通りに男として振舞おうとして、途中で自分の現在の出で立ちを思い出した所為で、些かぎこちないものになった。
娘はその純白の髪がつくりものでないなら、たとえそれまでに一度も姿を見たことがなくとも、宮廷で洩れ聞こえる噂から、王宮から遠ざけられて暮らす悲運の王女ヨーランダ姫と一目で知れた。 付き添いの男の正体は見当もつかぬ。 彼がまだ仮面を着けていないのなら、じっくり招待客リストと突き合せれば何か思い当たらぬとも限らないが、今は自分も付き添いの友人を捜す身。 ゆっくり考えているゆとりは無い。]
(29) 2011/02/03(Thu) 17時頃
|
|
>>21 [丁度そんな折、悠然と近付いて来た友人に顔を向ける。 優雅に身を屈め、手に口接けるのを突っ立って見下ろす表情は変わらず無言。 傍から見れば精霊に相応しく超然として見えるが――仮面の下は呆れているのやら怒っているのやら。 視線のありどころも他所からは測り難いだろう。]
(31) 2011/02/03(Thu) 17時頃
|
|
「あのさ、本当に。 君、常に"女装"していたら?」
[フィリップの囁きが耳を打った時。 カッと頭の芯が燃えるように熱くなった。 その場で激昂しないのが自分でも不思議だった。 激怒しても顔は赤くならぬ性質――むしろ冷厳と表情を無くしてゆくのだ。
戦士である自分をただの女に貶めたヴェスパイン王子は許し難い。 たとえ正嫡の王子であろうとも、傷つけられた誇りの代償は払わせずにはおかぬ。
贈られたドレスを見た時に点火された暗い炎が、じわじわと燃え広がっていく。]
(-26) 2011/02/03(Thu) 17時半頃
|
|
……何を馬鹿な。
[少し間をおいて返ってきた答えはすげないものだった。 それでも気紛れな興でも覚えたか、薄紅の唇が笑みの形を形作る。]
私は今宵一夜の幻。 何処にも存在しない女。 だから“サンドリヨン”とでも呼ぶがいい。
(-27) 2011/02/03(Thu) 17時半頃
|
|
……それより支えて歩いてくれ。 この服は歩き難い。
[不機嫌そうに低く囁いて付け加えた。]
(32) 2011/02/03(Thu) 17時半頃
|
奏者 セシルは、メモを貼った。
2011/02/03(Thu) 17時半頃
奏者 セシルは、メモを貼った。
2011/02/03(Thu) 18時頃
|
[細身の友人は自分より僅かに背が低い。 ドレスとともに贈られた靴は忌々しいほど足にぴったりだったが、長身の「彼女」がパートナーに比べて背が高くなり過ぎないように踵を低くしてあるのが、心憎い気遣いを見せて更に腹立たしい。]
ガラスの靴も残さずに、夜が明けたら消えるさ。 “灰かぶり”は、出来れば我等が王子の目には留まらないことを祈るね。
[そうはならず、必ず第二王子は何かの仕掛けをして来るに違いないのだが。]
(-37) 2011/02/03(Thu) 19時頃
|
|
[友人に手を取られ促されるまま、身を寄せる。 貴婦人の振る舞いを習ったことは一度も無いが、間近で見たことならば何度でもある。 大胆に足を運びつつ、薔薇色の唇が動いて何がしかを囁いたが、それはすぐ傍らのフィリップにしか聞こえまい。*]
(37) 2011/02/03(Thu) 19時頃
|
|
[友人の言い草>>38に、フ、と鼻を鳴らした。 見ていないようで周囲に目を配るのは剣士としての性、ファッションよりも立ち居振る舞いに目が行く。 当然自分に向けられた視線にも気付いていたが、]
目立つのはこの服のお陰だろう。 この一着だけで我が家の出費の数か月分になりそうだ。 新式銃なら何丁買えるか。
[皮肉の棘を僅かに交えて、毅然と胸を反らして歩く。]
その服は良く似合っている。 普段の鸚鵡のようなけばけばしいのと違って。
[ふと視界の隅に、パートナーに腕を取られた女性が気分でも悪いのかバランスを崩したのが見えた。>>26 あの見事な艶のストロベリー・ブロンドは、以前何処かで目にした記憶があるのだが――]
(43) 2011/02/03(Thu) 21時頃
|
|
[記憶の糸を手繰ろうとした矢先に友人の声。>>39 目を向ければ、先程の純白の姫君の姿があった。]
……さあどなただろうな。
[気の無い返事はフィリップと異なり、言葉で取り入るのを好まぬ気性ゆえに。 それでも事は政治に関わること、まるきり興味が無いと言えば嘘になろう。 彼が挨拶をしようと近付くのならば否やは無い。]
(44) 2011/02/03(Thu) 21時頃
|
|
[フィリップのエスコートでホールへと向かう。 衣擦れの音、囁きの声。 周囲でさざめく仮面は、その後ろに見知った顔もそうでないものも隠して、既に誰とは見分けがつかぬ。
その中に絹織の、これは見間違いようも無い異国情緒溢れた濃紺の衣装を見つけ、目を留める。 異彩を放つ面を被っていても、夫君の趣味である特徴的なシノワズリ、青く艶めく黒髪はガティネ公爵夫人に他ならず、]
(50) 2011/02/03(Thu) 22時半頃
|
|
>>#0 [――ふっと照明が消え、ホールが暗闇に落ちた。 「逃げろ!」とホール中に響き渡る声に続いて、上がる高らかな哄笑。 刹那、炎のドレスの背が僅かに前傾し、腰の辺りに垂らされた手が何かを求めるようにぴくりと動く。
狂騒の響きを持った第二王子の歓迎の挨拶の後、順々に明かりが戻ってくる頃には、しゃんと背筋を伸ばし、何事も無かったかのように両手を身体の前に添えていたが。 真昼のように明るいシャンデリアの下で、炎の仮面に覆われた顔は、食い入るように第二王子に向けられたままだった。]
(54) 2011/02/03(Thu) 23時頃
|
|
[剣が傍らに無いことをこれ程無力に感じた日は無い。 王宮の、帯剣を許されぬ場に参列した時には、腰に剣の重みが無いことを心許無いと思いこそすれ、恥辱には感じなかった。 この一事だけでも、ヴェスパタイン王子を許すことは出来ぬ。]
(-45) 2011/02/03(Thu) 23時頃
|
|
……………。
[返って来たのは沈黙。 エスコートすることには慣れていても、習ってもいない女性のパートなど踊れる筈も無い。]
(-49) 2011/02/03(Thu) 23時半頃
|
|
[鼻を鳴らしたは貴婦人らしからぬ振る舞いであったか。 薔薇色の唇の端が吊り上がり、黙したまま差し出されたパートナーの手に、手袋に覆われた自分の手を重ねる。]
(66) 2011/02/03(Thu) 23時半頃
|
|
[強引に身体を引き寄せる動きには、反射的に逆らおうとしたが。 覚悟を決めたように肩の力を抜いた。 首を聳やかし、フィリップのリードに身を委ねて従う。]
(-52) 2011/02/03(Thu) 23時半頃
|
|
[パートナーのリードに合わせ、最初は試みるように、次第に試すように。 炎の裾を閃かせ、軽やかにステップを踏む。 すっと伸ばした頭は征服されざる炎の如く聳え、黒のパートナーに身を委ねながら、逆に業火のうちに燃やし尽くそうとするかのよう。]
(70) 2011/02/03(Thu) 23時半頃
|
|
[傍からはどう見えるかは知らないが、本人に口を開く暇など無い。 常に無い距離で見詰め合う瞳と瞳、仮面から覗く暗緑色は強い光を宿し、「煩いぞ」と咎めているよう。]
(-60) 2011/02/03(Thu) 23時半頃
|
|
[パートナーの腕の導きで、眩い光を弾いて真紅が翻る。 ルビーの火の粉を散らして、ふわりと広がったスカートが燃え盛る火炎となる。]
(77) 2011/02/04(Fri) 00時頃
|
|
……!
[息を止め、くるりと身を翻す。 足裁き、身のこなしは剣の修行で鍛えてある。 タイミングさえ分かれば難しくはない……女性らしく優雅にというより抜き打ちに斬りつける動作に近いが。]
(-66) 2011/02/04(Fri) 00時頃
|
|
[カチンときたのか、引き結んだ唇の端が歪む。 そして。
裾に隠れたフィリップの足を、思い切り踏んずけた。]
(-75) 2011/02/04(Fri) 00時頃
|
|
[優美と言うよりは斬りつけるように鋭く。 パートナーの右手に促され、大胆に歩を進める。 ステップを踏む足は、既にかなりの速度になっていた。]
(85) 2011/02/04(Fri) 00時頃
|
|
[パートナーの唇から突如零れた悲鳴にも、仮面に覆われた白い貌は動かぬまま。 僅かに歩調が緩まるも、恨めしそうな視線も素知らぬ顔で受け流す。]
(87) 2011/02/04(Fri) 00時頃
|
|
……さて。何分にも不慣れなのでね。
[ようやっと口を利く余裕が出てきたようだ。]
(-84) 2011/02/04(Fri) 00時頃
|
|
[仮面の下で片眉を上げる。 フィリップの囁きに、生来の負けん気を煽られたようだ。]
(-91) 2011/02/04(Fri) 00時半頃
|
|
[パートナーにぐいと抱き取られ、火炎は黒に寄り添う。 続くターンの連続に、煌く残光の火の粉が舞い散る。 炎はよりいっそう激しく燃え上がり、黒を灼き尽くす、まさに業火に変わった。]
(99) 2011/02/04(Fri) 00時半頃
|
|
[据えられた眼差しは真剣。 息さえつかず、フィリップの要求する通りの回転を続けていく。]
(-97) 2011/02/04(Fri) 00時半頃
|
|
[舞曲の終わりに踊り手はぴたりと動きを止めたが、真紅のスカートは勢いを残してパートナーの足元に絡みついた。 次の瞬間、深く息を吸う。 炎の形に開いた胸は、軽く一戦交えたように上下していた。]
(106) 2011/02/04(Fri) 01時頃
|
1
2
3
4
[メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
情報
プロローグ
1日目
2日目
3日目
4日目
5日目
6日目
エピローグ
終了
/ 最新
視点:
人
狼
墓
少
霊
全
トップページに戻る