248 冷たい校舎村6
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[多分、地獄があるとするなら、 こういった場所なのだと思う。]
(35) 2018/08/22(Wed) 01時頃
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[チャイムが鳴った。8時50分。>>#0 誰かが現れる様子はない。
だというのに、スマホに視線を落とす クラスメイトたち――主に男性陣に 乃歌は苛立たし気に眉根を寄せた。]
チャイムなっても、先生来ないじゃん。 ほら、もう、帰っても……
……………え?
[外は白一色、廊下もほぼ灰色のはずだ。 聞こえるのも、風の音ばかり――
だった、はずだ。]
(36) 2018/08/22(Wed) 01時半頃
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[それなのに、廊下がやけに騒がしい。 取り出していたスマホをポケットに仕舞って、 乃歌はふらふらと席を立つ。
少し逡巡したのち、一気に教室の扉を開いた。]
(37) 2018/08/22(Wed) 01時半頃
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[廊下を彩る、きらきらと光る小さなライト。 屋台をしていたクラスのソースの香りに、 調理部のお菓子の香り。 薄らと聞こえてくるのは、流行りのJ-POPだろうか。
文化祭そのままの光景に、 脳が殴られた時のように、ぐらりと揺れる。]
(38) 2018/08/22(Wed) 01時半頃
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[必死の抵抗は、いとも簡単に押さえつけられた。 獣のような異臭と無精ひげの不快な痛みが 身体を撫ぜる。
『自業自得だろ』
嘲笑う兄の声が、頭痛のように ぐわんぐわんと頭の中で響いた。]
(39) 2018/08/22(Wed) 01時半頃
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[――あ、やばい。
咄嗟に口元を押さえた。 多分、顔色は死人のように真っ白だった。
いつかの現国の時間と同じ。 けれど、流石にもう慣れている。]
う、ぇ
[吐きかけたのをなんとか堪えて、 乃歌は廊下へ、トイレへと駆け出す。
着信を告げていたスマホに触れる余裕なんて 今は、ない。]
(40) 2018/08/22(Wed) 01時半頃
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[ソースやカステラの匂い、賑やかな音楽。 画用紙や絵の具の鮮やかな色。 それは廊下中を彩っていた。
五感を殴ってくる“文化祭”>>#1に、 こみ上げる吐き気は強くなるばかりで 最悪、と吐き捨てる余裕さえない。
言葉を発すれば、一緒に全て吐き出してしまうような。 そんな気がして、 乃歌は、俯きがちに文化祭の廊下を駆けた。**]
(41) 2018/08/22(Wed) 01時半頃
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―独白―
[可愛い、と、そういわれるのは満更ではない。 可愛い服にだって着られることのない、 華やかな容姿は嫌いじゃなかった。
ただ、その分、面倒ごとは多く降りかかってきた。 痴漢にあった数は両の指じゃ足りないし 覗きの被害にあったこともある。 旅行中に、知らないおじさんに 連れて行かれそうになったこともあった。
――乃歌は可愛いからなぁ。 なだめるような父と兄の言葉に そういうものなのか、と幼い乃歌は首を傾げる。
どこか釈然とはしなかったけれど 声の上げ方すらも分からなかったのだ。]
(89) 2018/08/22(Wed) 11時半頃
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[それは、小学校でもそうだった。
一足早い成長期を迎えたガキ大将の 暇つぶしの標的となったのが、乃歌だった。 他の子と比べても一回りは違う体格の彼に 表立って逆らえる子供はいなかった。
今思えば、好きな子ほどいじめたくなるとか そういった類だったのかもしれないけれど、 兎に角、乃歌は非常に迷惑していた。
大抵は兄譲りの威勢の良さで 不快な言動を追い払っていたけれど、 ただ、その日だけは違った。]
(90) 2018/08/22(Wed) 11時半頃
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[突然、後ろから、ぐい、と髪を掴まれた。
しゃきん、と、鋏の音が耳元で響いた。]
え、?
[呆気にとられながら、恐る恐る髪に手を遣る。 ふわふわと波打っていた栗色の髪の一部が 不自然に切り取られていた。
振り返った乃歌は、呆気にとられたように 何処か得意げなガキ大将の顔を見上げた。]
(91) 2018/08/22(Wed) 11時半頃
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[普段の威勢はどこへやら、 乃歌はソイツの顔と、鋏と、その手に握られた 栗色の髪の束を茫然と見比べることしか出来ない。
教室を見回す。視線が合わない。 非難めいた眼差しを机の上に落としつつも、 誰も声を上げようとしなかった。 自分に飛び火するのが嫌だからだろう。]
(92) 2018/08/22(Wed) 11時半頃
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[その日の髪型は特別だった。
母にねだって、ヘアアイロンを使わせてもらった。 モデルさんみたいね、と、鏡ごしに笑った 朝のやり取りが頭を過る。
いつも以上に、可愛かった、のに。
じわ、と目頭が熱くなった。]
(93) 2018/08/22(Wed) 11時半頃
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[ばん、と何かを叩く音がした。 水を打ったように、教室が静まり返る。
声を上げた阿蘇の姿>>0:1017を、 クラス中の人間が呆気に取られたように見た。
零れかけた涙は引っ込んだけれど 代わりに胸の辺りがきゅ、と 締め付けられるような心地がした。 ……何故だかは、よく、分かんないけれど。
そもあれ、普段は真面目な優等生の剣幕に、 ガキ大将はようやっと 己のしでかしたことが分かったのか、 そそくさと乃歌から離れて行った。]
(94) 2018/08/22(Wed) 11時半頃
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[それ以来、ガキ大将が乃歌に近づくことは無くなった。 気まずいと思ったのだろう。 クラスメイトの視線も諫めるようなものになっていたし。
恨めし気な視線を感じつつも、 いやがらせを受けたのはそれきり。 卒業した後どこに行ったのかすら、乃歌は知らない。]
(95) 2018/08/22(Wed) 11時半頃
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[ただ、乃歌が阿蘇のことを レンタローと呼ばなくなったのも、 その出来事がきっかけだったと思う。
思春期には良くある話だ。 30人弱の目撃者の噂話は、勝手な想像や尾ひれを纏って、 たちまち学年中に広がった。
「やっぱり、付き合ってるの?」と 冷やかされるのが多くなって、 乃歌の方は、やけに気恥ずかしくなったから。
ただ、それだけ、だ。*]
(96) 2018/08/22(Wed) 11時半頃
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―現在:廊下―
[誰かが追ってきているのが分かる。 名前を呼ぶ声>>62に、ひきつった悲鳴を上げた。
足が縺れそうになる。 来ないで、と願えど、きっと聞こえることは無い。
何度もつまづきそうになりながら、 ようやっと女子トイレに駆け込む。
ぐちゃぐちゃと溶けかけたイチゴやクリームが 渦を巻きながら水の中に沈んでいくのを眺めて、 ようやっと、乃歌は平静を取り戻しつつあった。]
(105) 2018/08/22(Wed) 12時半頃
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[吐くこと自体には慣れて来ていた。 そのために食事は多めに買っていた>>0:314し 不意に訪れる吐き気を、 少しの間だけ飲み込むくらいは出来るようになった。
水で口を漱いでから、トイレを出て、 そこに阿蘇の姿が会ったなら、 足は縫い付けられたようにその場に止まる。
虚勢を張る程の余裕はなかった。 敵意よりも、恐怖の勝った眼差しを彼に向けた、と思う。
きょろきょろと、助けを求めるように周囲を見回した。 親を探す子供のように。]
(106) 2018/08/22(Wed) 12時半頃
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……夜子!
[彼の向こうに見つけた姿>>69に、 乃歌はほ、と息を吐いて駆け寄った。 阿蘇の隣をすり抜ける。逃げるように。]
ごめんね、夜子、心配かけた? もう大丈夫。
[――ちょっと、びっくりして。と、笑う。 彼女の服の裾を、縋るように掴んだ。
苦笑いを浮かべつつ、のど飴を頬張る。 レモンの味が口の中に広がった。]
(107) 2018/08/22(Wed) 12時半頃
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……っていうか、これ、何? 訳わかんないんだけど。
[視線を向けたのは、賑やかな文化祭の光景。 人の往来のない祭りというのは不気味でしかなく 乃歌は眉を寄せて、走ってきた廊下を見た。**]
(108) 2018/08/22(Wed) 12時半頃
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/* ノッカチップめちゃくちゃ可愛くない!?
最初はソシオパス悪女の予定で選んだんだけど こっちの設定の方が可愛くなったし 動かしやすいから変えてよかった。かわいい
(-43) 2018/08/22(Wed) 13時半頃
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/* あとなんというか空木が狼なの良かったというかなんというか 中の人(推定)の狼見たかったのもうんまぁそうなんだけど 阿蘇に乃歌の死体晒せるのが嬉しいみたいなとこある(?)
皆のロル見る度には〜〜〜〜〜〜可愛い〜〜〜〜〜〜ってなって 自分のロル書くのにクソほど時間かかる…………
(-44) 2018/08/22(Wed) 13時半頃
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/* 強い王子様とかいるかなと思ったら テニスしてるやつとかしか浮かばなかったとこある(情弱)
(-50) 2018/08/22(Wed) 17時頃
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―回想:王子様―
[好きな話はシンデレラや白雪姫に眠り姫。 それから、つぐみのひげの王子さまだろうか。
囚われていたお姫様を王子様が助け出して そうして、二人は幸せに暮らしました。
一色乃歌は、基本的に そういうハッピーエンドの話が好き、だった。]
(156) 2018/08/22(Wed) 18時頃
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もー、無茶振りやめてって言ってるでしょ!。
[……とはいえ、口が裂けても言うつもりはなく、 いつぞやぶりの無茶振り>>123に 乃歌は深いため息を吐いて、頭を抱えただろう。]
わかった。 あかねなら何着ても似合いそうだけど かっこいい衣装作るね。期待してて。
ただ、その、理想の王子さまとかってのは 内緒にしててね、頼むから。
[公開処刑になるじゃん、と 唇を尖らせて、人差し指を立てる。 多分、少しだけ耳が赤かった。]
(157) 2018/08/22(Wed) 18時頃
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[その衣装が仕上がったのは、 文化祭数時間前の一色家でだった。
アクセントの肩章を縫い付けて、満足げにマネキンを眺めた。 赤いマントを被せる。イタリアの軍服をモチーフにした、 黒を基調とした、王子様然とした衣装が出来たと思う。
布自体は薄めで高級感には欠けるけれど まぁ、十分な出来だろう。 衣装の胸元に、バオバブの木を模ったブローチを付けて 乃歌は力尽きたように床に突っ伏した。
止まるんじゃねぇぞ、と言わんばかりに リビングで気絶していた乃歌が 兄に蹴り起こされることとなったのは、 それはまぁ、別の話。*]
(158) 2018/08/22(Wed) 18時頃
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[何を、信じるべきなのだろう。]
(164) 2018/08/22(Wed) 18時半頃
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―現在:廊下―
[ちら、と漏れ聞こえた呟き>>134に、目を伏せて。 それでも、振り返ることはしない。 ……背中を撫でる手>>161が心地良い。
上履きの足跡が付いた廊下に視線を落とす。 そういえば、何かメールが届いていたんだった。
ポケットからスマホを取り出して そこで漸く、届いた遺書>>5>>6を見た。]
(167) 2018/08/22(Wed) 18時半頃
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何、これ。誰から
[差出人のアドレスはない。気味が悪い。 それ以上に、淡々と書かれた文字の 一文に視線は縫い付けられた。
――“文化祭の日に戻れたらって、ずっと思ってた。”
やめてよ、と乃歌は思う。 巻き込まないでほしい。お願いだから。
顔を上げる。 そこには未だ、文化祭の光景が在った。]
(168) 2018/08/22(Wed) 18時半頃
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[窓が開かない、という呟き>>136に 凍ってるの、という夜子の言葉>>163に そこで乃歌は漸く窓の方を見た。
今まで見たこともないような雪景色だ。 窓が凍るということも、無いわけじゃないのだろう。
何にせよ、ここに用はない。 知らない。遺書なんて。文化祭なんて。
夜子の手を引いて、歩き出す。]
(169) 2018/08/22(Wed) 18時半頃
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早く帰ろ、夜子。 こんなとこいてもしょうがないでしょ。
[非日常の力なんて、知ったこっちゃない。 だから乃歌は夜子の手を引いて、 すたすたと、昇降口に向って歩き始めたことだろう。**]
(170) 2018/08/22(Wed) 18時半頃
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