154 【R18】さよなら、ばいばい、またあした
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― 201X年3月22日・AM0:00・自宅 ―
[早々に入浴を済ませてしまい、 ベッドに入り半身を起こして本を読んでいた。 サイドテーブルの明りに照らされ、文字を追い、 ページを繰り、深みへ 深みへ。
それを妨げるバイブ音に、顔を上げる。 また武藤からだろうかと、気持ち表情を緩め スマホを確認して ―― 一瞬で思考が凍り付く。
表示画面を埋め尽くす寂しいと痛いの文字。
差出人、そして最後の一文を見た瞬間、 すっと首元を撫でられたような心地に 思わず首裏に触れた自分の手は冷え切っていて。
死者からの手紙だなんて、 ミステリーの題材にぴったりなのに。 それを受け流せなかったのは、きっと差出人のせい。]
(53) 2015/03/31(Tue) 03時半頃
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[無言で返信し、帰ってくるエラーメールに溜め息。 再び本を読む気にもなれず、電気を消して布団に潜る。 言葉が 巡る。
ぐる ぐる ぐる ぐる―― ]
(54) 2015/03/31(Tue) 03時半頃
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――…何処に行けばいいっていうの?
(55) 2015/03/31(Tue) 03時半頃
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[送ったメールの内容を反芻。 呟いた言葉は部屋の沈黙に溶け、消える。
誰の気配もない、自分ひとりきりの 家。
被った布団の中、胎児みたいに丸まって。 寒さも痛さも ――寂しさも感じぬように 身を硬くして、目を瞑った。*]
(56) 2015/03/31(Tue) 03時半頃
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― 回想:201X年3月21日 PM21:30 自宅 ―
[帰宅後は直ぐに着替え、 早速幾つか与えられた課題に手を付けていた。
新しい事もなく、結局復習でしかない課題は それほど苦労する事もなく終わってしまい。
気が付けば日はすっかり沈んでいて。 台所へ向かい、レトルトのカレーを温めて 適当に点けたテレビのバラエティー番組を BGMにしながら夕食にする。
食休みにほうじ茶を飲みながら、 ぼんやりとテレビを見ていた時に携帯が震える。
差出人は武藤>>314で、知らず、僅か頬が緩む。]
(62) 2015/03/31(Tue) 04時半頃
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To:雪麿 件名:お疲れ様 -------------------------------- 雪麿もお疲れ様。 僕も雪麿と隣の席で楽しかった。 ずっと一緒に帰ってくれて、ありがとう。 こちらこそよろしくね。
僕はちょっと疲れちゃったから 合流しないで先に帰らせてもらったよ。 雪麿は遊びに行ったんだよね?
(63) 2015/03/31(Tue) 04時半頃
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― 回想:吾妻と武藤との事 ―
[武藤>>0:258と一緒に帰る頻度が、 気持ち多くなってきているように感じ始めていた頃だった。
だからこそ、あの日は先に帰っていてほしいと声をかけた>>0:259。
告げた時の武藤の返答は、素っ気無くて。 何も感じていないように思えて、少し悲しかった事を覚えている。
結局自分は、上辺でしか彼と関われていないのだ、と。 自分の事を殆ど話さないのでは、無理もないだろう。 話そう、話そう、と思っていた本の話は、 機会を失ったまま積み重ねられて胸の中少し埃を被らせていた。]
(93) 2015/03/31(Tue) 14時頃
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[理由を言わなかったのは、 絵のモデルなんて気恥ずかしかったからとか、 きっとそんな理由で。
それでもきっと、「どうしたの?」と 聞かれれば答えたぐらいのもの。
武藤を見送った後、気落ちした思考を払うように 頭を振り、吾妻と共に美術準備室へと向かった。
それを武藤が見ていたなんて知らなかった。 もちろん、今でも。*]
(94) 2015/03/31(Tue) 14時頃
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― 回想:吾妻と武藤との事 ―
[結露で曇る窓ガラスの向こう、はらはら舞う白い雪を 眺めながら、別れた新しい友人の事を考えつつ 机の上に腰掛けて大人しく吾妻>>139の視線を受けていた。
右脚と左脚の対比が分かるようにと、ズボンを脱いで それでも肌を隠すように長い靴下を足から抜き取り 素足を晒して。
ブレザーを膝にかけて、ストーブで暖められながらも やはり少し肌寒い外気に太腿を撫で擦り。
左の足首の下辺りから太腿の中程まで、 引き攣り、凸凹した歪な、他よりも赤みの強い 皮膚を晒して。 右脚の痩せた白い脚が、一層その醜さを引き立てるのだろう。
恥部を晒すような落ち着き無さに、 やはり吾妻の顔は見れぬまま。]
(95) 2015/03/31(Tue) 14時頃
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[――ただ、時折傷口をちりちりと視線が刺すのに 何処かそれは中身がないような、 薄い膜に覆われているような、 そんな感覚を与えて。
自分を素通りして、“何”かを、見ているような。 その視線が、顔を背けられるよりも何だか辛くて。
準備室に招かれたのは、その一度きり。
完成させた絵の事について聞けないのは、 其処に居るはずなのに居ない自分を知るのが怖い 無意識のうちの防御反応だったのかも知れない。
そうして、塗り潰された事実の上から 無意識の幕を被せて、記憶の底へ沈め―― *]
(96) 2015/03/31(Tue) 14時頃
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― 回想:201X年3月21日 PM21:30 自宅 ―
[メールを送るのには慣れていたけれど、 それらは全部何か用事という理由があるから 送れるもので。
だからこそ、いつもの世間話の延長のようなメールが 届いたのは嬉しくて。 返事は来るだろうかと、落ち着き無くテレビと携帯を 見比べながら時を過ごして。 それが武藤>>79と重なっていたとかは、 勿論知るわけも無く。
少し時間を置いてから届いた返事>>80は やっぱり普段の話みたいなもの。 それがまるで、これが終わりじゃないと 言ってもらえているようで、嬉しかった。]
(107) 2015/03/31(Tue) 15時頃
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To:雪麿 件名:Re:Re:お疲れ様 -------------------------------- ラーメンかぁ。 インスタント以外は食べてないや。 美味しかった?
あのメンバーでカラオケなら 盛り上がったでしょ。いいなぁ。
ファニーズってファミレスだったっけ。
(108) 2015/03/31(Tue) 15時頃
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[そのまま、 「良かったら春休み、一緒に行かない?」 と続けようとして、止める。 休みまで、自分のお守りをさせるのは、気が引けて。
結局、「今度行ってみようかな。」 と、当たり障り無く続けて。 絵文字なんて使い慣れなくて、どうすればいいだろうと 少しの間悩んでいたものの、結局無難に星を散らして、 送信。
そして、テレビを消すと浴室へと向かい。*]
(109) 2015/03/31(Tue) 15時頃
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/* 埋めてなかった。 何より大切なもの『脚』 象徴的にね。
(-20) 2015/03/31(Tue) 18時頃
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― 回想:成田 満とのこと ―
[2年経った今でも、病院には一ヶ月に1度の割合で 足を運んでいる。
秋も深まり、枯葉の色も鮮やかな頃。 渡された痛み止めの薬の袋を抱えて 帰ろうとした時。 顔見知りの看護士に呼び止められたのだ。
――同じクラスの成田 満のことだった。
確か、入学式に居た事は覚えている。 紙みたいに白い顔をして、 今にも倒れてしまいそうだなと思った。
案の定、式の途中で保険医に連れ添われて 体育館を出て行った。
その彼と、少し話をしてほしいと。]
(119) 2015/03/31(Tue) 18時半頃
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[時折クラス委員が配布物や見舞いに訪れているそうだが、 頻度は然程多い訳でもなく。 同じように病院に通う自分なら 彼の心境に添えるのではという考えだったらしい。
……頻度は変わらないだろうに。
断り切れずに案内された白い病室。
真っ白なベッドに身を預けて ぼんやりと窓の外を眺める彼を見た。
添え付けのパイプ椅子に腰掛けて、 ぽつりぽつりと 学校や自分の話をして。
普段は聞き役が殆どだから、慣れずに 詰り詰り。 その話に、彼は黙って耳を傾けていた。 いつも言葉少なく、時折相槌を打って。]
(120) 2015/03/31(Tue) 18時半頃
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[状態が良くなるような兆候は無く、 寧ろ訪れる度に彼はやつれていくように見えた。
最後に病室に赴いた僅か5日後。 ――彼はこの世を去った。 結局、彼自身の事は何も知れぬまま。]
(121) 2015/03/31(Tue) 18時半頃
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[あの時から、彼の胸の内には あの言葉>>1が満ちていたのだろうか。
何も教えてもらえなかった自分には、分からぬまま。
桜の下 手招いていた彼は 自分を呼んでいたのだろうか。
――メールの返事は、来ない。*]
(122) 2015/03/31(Tue) 18時半頃
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― 201X年3月22日・AM11:00・白鵬高校図書室 ―
[基本的に春休みでも図書室は開放されている。 その受付に座って、慣れない貸し出し業務をしていた。
一人で家に居るのも落ち着かなくて赴いた学校の図書室。 普段は殆ど割り当てられない業務であったが、 来年度からの貸し出し図書の管理が全て ソフトによる管理化が進む諸々の作業と 管理図書の整理等の業務も含めて猫の手も借りたい程 忙しいらしく。
事情を聞いた後に手伝いを申し出れば、 諸手を上げて感謝された。]
……元々僕も、一応図書委員なんだけどな。
(136) 2015/03/31(Tue) 21時半頃
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[どうにも、壊れ物のような扱いを受けているようで。
使い物にならないのは脚だけで、腕があるのだから 図書の整理も然程早くはないだろうが出来るのに。
ひっそりと、溜め息を零す。
作業に慣れた後は一緒に付いてくれていた者も 整理等の作業へ行ってしまって。
人が来なければ、ただ無為に時間は過ぎ。 遠くでは他の図書委員が忙しそうに作業をしていて。
人はいるのに、独り、みたいな。
こっそりと、携帯を覗き見る。 寂しいと痛いで満たされた文字列。 消せないまま残ったメールを一瞥した後、そっと閉じた。]
(137) 2015/03/31(Tue) 21時半頃
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― 回想:武藤と吾妻との事 ―
[美術準備室から帰った、その日の夜>>144。 携帯を出しては仕舞い、出しては仕舞う。 その繰り返し。
謝るような事ではない。 元々約束していた事ではないのだから。 ただ何故か、落ち着かなくて。
結局、メールは送らず終い。
気にしていない(どうでもいい)と、 告げられるのが 怖かったから。]
(178) 2015/04/01(Wed) 01時半頃
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……ねぇ。 今日は 一緒に帰っても…いいかな?
[翌日、少し気後れしながらも 朝の挨拶の後に武藤>>145へ申し出たのは、 そんな不安が幾らか残っていたからで。
自分の心配なんて関係なく武藤は普段通りで、 昨日の自分がまるで馬鹿みたいで内心恥ずかしく。
それでも 吾妻のあの目>>168とは違って、 ちゃんと自分を見てくれる瞳が嬉しくて、 その日はいつも以上に笑って武藤に接していただろう。]
(179) 2015/04/01(Wed) 01時半頃
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[武藤の吾妻への態度の変化には、気付かなかった。 そもそも、自分自身が吾妻を少し意識していて 気付けなかった。
またあの上滑りするみたいな目を 向けられるのではないか。
吾妻に接する度に、そんな恐怖は付いてまわった。 次第に少しづつ、吾妻と接する機会は減って ――無意識に、減らして。
一時 武藤のように、連れ立って準備室に入る 自分と吾妻を見た者が立てた噂は そうして距離を取る自分達の様子を見て 本人の耳に入ることなく、いつしか下火になっていった。*]
(180) 2015/04/01(Wed) 01時半頃
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― 回想:201X年3月21日 PM23:00 自宅 ―
[風呂から上がって濡れた髪を拭いながら スマホの画面を操作して。
着信メールの名前を見て表情を緩めた後、 真っ先に視界に飛び込んだ本文に記された 麻倉の名前に 表情が固まった。]
……一緒に話、する、よ ね。
[元々彼らは友達だったのだから。 ただ、最近は武藤の口から麻倉の名前を 聞かなかったから驚いただけ。
だから、そう。 “盗られた”なんて感じるのはお門違いなのだ。]
(194) 2015/04/01(Wed) 02時頃
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[ ……早瀬の事も?
今は話せなくなってしまったけれど、 元々早瀬とは自分の方が先に友達だったのに。
あの日以来送らなくなって久しい早瀬のアドレスは、 今でも携帯の中に登録されている。 アドレスが変わっていなければ、 今でも連絡は取れるだろう。]
(195) 2015/04/01(Wed) 02時頃
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[ ――自分のものを持っているのに、 どうして僕のものをとっていくの? ]
(196) 2015/04/01(Wed) 02時頃
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[ そんな身勝手な事を考えて、頭を振る。
元々、自分のものである訳でもないのに。
自分の幼稚さに吐気を覚えた。 胸を詰らせる重苦しさを抱えてベッドに座り、 身を倒す。 幾らか残った髪の水気が布団に染み込む。
そうして暫く、天井を見つめていた。 落ち着いて、いつもどおりに、 メールの返信が出来るようになるまで。]
(197) 2015/04/01(Wed) 02時頃
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To:雪麿 件名:Re:Re:Re:Re:お疲れ様 -------------------------------- そうなんだ? 今度、時間が合ったら 連れて行ってくれると嬉しいな。
何だか想像付くね(笑) 楽しそうで何より。
なら、都合がいい日あったら教えてね。 一人で行くのは緊張しそうだしね。
(198) 2015/04/01(Wed) 02時頃
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[どうにか書き上げたのは、 あと十数分で日付が変わるという頃で。
変じゃないかと、何度も読み直した後、送信。 そして、読み掛けの本を読んで――*]
(199) 2015/04/01(Wed) 02時頃
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― 回想:201X年3月22日 AM8:30 自宅 ―
[目が覚めて、身支度を整えた後 リビングへ向かいながらスマホの受信メールを チェックする。
例のメールに気を取られたせいで気付かなかったが、 昨晩のうちに届いていた武藤のメール>>215を見つけ、 ほっと息を吐いた。
パンをトースターにセットしながら 「今日は何か用事はある?」とまで打って、 指の動きが止まる。
送信するか迷った末に、結局 消して。 返事は出さないまま、画面を閉じた。*]
(312) 2015/04/01(Wed) 21時半頃
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