108 裏通りの絆
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― むかしのはなし ―
[幸い、女将はよい人で聞き上手のようだった。 恩人のパン屋に送り届けられ、ひとまずの仮住まいとして一室を与えられた日の夜も、暖かい紅茶を淹れてくれ、遅くまで多くの話をしていた。
雇い入れの話もとんとん拍子に決まった。 花売りで入る給料は多くは無いが、客を取ることを前提とした娼婦とは別枠の扱いと、破格の待遇。
けれど、過度に守られすぎているのではないか、 母と同じ仕事をするつもりでここに来たのだと口にすれば、女将の表情は曇った。]
(-17) 2014/01/21(Tue) 00時半頃
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『何だってそう、急いて金を稼ごうとするんだい。 身の丈に合わない金を持つと危険だよ、とくにここいらでは。』
[女将さん――と呼ぶには若すぎる女主人は、そう言って眉を下げた。 年頃の少女がちょっと危険なアルバイトをしたいと 駄々を捏ねているかのような物言いで諭されたのは、 避け難い道であっても、どうにか遠ざけたかったからだろう。分かっている。]
「大きくなったら、わたしもかあさんの手伝いをするから」 [そう言ったときの母の表情と同じだったから。]
(-19) 2014/01/21(Tue) 00時半頃
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[ハウリンを後にしても、夜の女は夜にしか生きられず。 働いて働いて死んだ母は、まだ四十を過ぎたところだった。
独学で本を読んだとて学など持たないに等しく、 かといって他に能など見出せる環境にもなかったから、 わたしも結局、同じ世界でしか生きられないのだろうに。
野垂れ死にかければ誰かに救われ、暖を得て。 色を売る街に身を置こうとすれば、ひとり、安全な籠を与えられそうになる。
どこかで救われそうになる。 それは幸せなことなのだろう。 けれど、皮肉なものだとも思った。]
(-20) 2014/01/21(Tue) 00時半頃
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/* 設定あたりは白でもよかったですね、と思いつつ 場の雰囲気も時間軸も大幅にずれている(こちらが遅れているからね)中にぶっこむ勇気はなかった…! ( ノノ)
(-22) 2014/01/21(Tue) 00時半頃
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/* >>ちょっと上の桃
言うと思った! (べしべし)
(-23) 2014/01/21(Tue) 00時半頃
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[こんな街で娼館に所属していれば、 いくら保護者が忌避し注意したところで、 いつか「そういう」ことになるのは目に見えている。 遅いか早いか、それだけのこと。
だったら、開き直るとまでは言わないけれど、 覚悟を決めて臨んだ方が良いと、女将には幾度も言い募った。
半端に守って、半端に傷つく羽目になるならと、 女将は渋々ながらも客を取ることを許した。 「条件」と引き換えに。]
(……それなら、決めています。)
[女将の顔を真っ直ぐ見上げ、 即答するわたしを、彼女はどう見ていたのか。]
(-24) 2014/01/21(Tue) 00時半頃
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― 数日後:娼館奥、一室―
[一大決心と共に押しかけて玉砕した翌日の夜、 塞ぎ込んで篭る部屋に現れた――… …もとい、連れ込まれ押し込まれたかのように見えた恩人には、目を丸くした。 何も聞かされていなかったし、何も知らされていなかったから。
外から女将さんの声がする。 扉を挟んで内外で悶着が起きているのを聞けば、 大体何が起きたのかを想像するには易い。]
(……こんばんは)
[半ば呆然と喧騒を見守っていたが、 何の変哲も無い挨拶を唇に乗せてみれば、 意外にもすこし、落ち着きが戻ってきた。]
(-25) 2014/01/21(Tue) 01時頃
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[女将と結託して呼び寄せたと思われたかもしれない。 それでも良かった。説明する言葉を持たないから。
ぎしりと鳴る床の音で、相手の顔に狼狽の色を見る。 相手が半歩下がれば、こちらも一歩踏み込んで。]
(………)
[じ、っと男を見上げる瞳には、 いくつもの感情が複雑に揺らめいていた。]
(-26) 2014/01/21(Tue) 01時頃
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(あんまりに恥ずかしかったから、 もう、会うことはないかと思ってました) [顔を見る直前まで胸や喉奥に渦巻いていたはずの 細々とした言葉はどこかに消えてしまっていた。]
( …… 年齢なんかで線を引かないでよ。 十八は子供なんかじゃないわ―― )
[でも、それだけは主張した。 そうして、]
( お礼、させてくれますか )
[瑠璃の瞳は見上げたまま、昨夜の言葉をもう一度繰り返す。]
(-28) 2014/01/21(Tue) 01時頃
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[男の中に、どのような葛藤があったのかは知る術もない。 ただ、見詰めて二度目を告げて、 観念したように落ちてきた呟きに答えを返すよりも早く、 額に唇が触れて何も言えなくなる。]
(っ、)
[直に触れたことで急激に立ちのぼる羞恥。 それを堪えて、小さく何度も頷く。 大丈夫、と。既に大丈夫ではないくせに。]
(……―― …ん )
[耳を這う感触に吐息が漏れた。 それだけで既に力が入らなくなっていた身体は、 いつの間にか寝台の上に置かれていて。]
(-29) 2014/01/21(Tue) 01時頃
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[理屈は知っている、方法も分かっている。 何をすれば良いかだって、十分なくらいに。
なのに、身体を這う掌に舌に指に震え、 背に回した細い腕で縋り付き、 柔らかく爪を立てることしか出来ずに。]
(――――――)
[押し殺しても殺しきれない高い声が部屋を満たした夜、 純潔の色と引き換えに楔を得て、 少女で居られる世界を、わたしは失ったのだった。]
(-31) 2014/01/21(Tue) 01時頃
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/*
ようし 芝を お返ししましたからねーーー!!!
あいしてる。
(-32) 2014/01/21(Tue) 01時頃
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――――――――― ――――――
[相手が拒絶を示しているならば、礼にならない、と、 もう少しやりようがあったのではないの、と、 今ならばこの日の自分を叱れるだろうか。
けれどあの頃は、 命を拾ってくれたひとに何か返したくて必死だった。 男の喜ぶことなど、他になにひとつ知らなかった。]
[数年の時を経て、 数え切れぬほどの男が上を通り過ぎて行った今も、 わたしは、何も分かっていないのかも知れない。]
(-33) 2014/01/21(Tue) 01時頃
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“ はじめて触れられるなら、あのひとの手がいい ”
[理屈ではない不可解な、言うなれば本能に近いなにか。 きっとあの日から、荒波のような感情に流され続けている。 どこに流れ着くかも知らず、今もずっと。*]
(-34) 2014/01/21(Tue) 01時頃
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― 夕刻前回想:パン屋「ガレット・デ・ロワ」―
[数え上げた今までのあれやそれや。 だんまりが返されるのも常でした。]
…。 ちょっとだけ、顔に出てるよ。
[小さく苦笑が上ります。 余計なことを口にしてしまった、と。
あの時のことは、暗黙の了解のよう、 お互いに口にせずにいる。 仕事の前に思い出すようなことではありません。]
(55) 2014/01/21(Tue) 01時頃
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うん。
[無事にコインが相手の手に渡った。 キャッシャーの中に仕舞われるところまで目で追って。]
それじゃあ。 「また」ねぇ、兄さん。 …あ、わざわざ見送りはいいよ?
[過去は秘め、口に出すことは出来ずとも。 他に告げることの出来ない 唯一の"また"を言うことができるのだから、
おそらくは――間違ってはいなかったのでしょう。*]
(57) 2014/01/21(Tue) 01時頃
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― 夕刻:ダウンタウン 娼館前広場 ―
そこ行く兄さん。 花買って、「ミミ」で遊んでってよ。
もう少し遅くなると、空き部屋も少なくなっちゃうからね。 今なら選り取りみどり。
[ネオンが彩る狭い空の下。 今日も今日とて花籠片手に、呼び止めるのは男たち。]
(59) 2014/01/21(Tue) 01時頃
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そっちはどう? 繁盛してる?
[時折言葉交わすのは、華やかな装いで通りを舞う蝶たち。]
こっちはまぁまぁだね。 遅い朝食 兼 昼食 兼 夕食を摂ろうと思って――
…煩いわねぇ、忙しかったんだって。
[ぷ、と頬を膨らませてみせて、 またね、と彼女たちを片手振って送ります。 オマケに貰ったマフィンひとつ、水の出ない噴水の端に腰掛けて頬張りながら。*]
(61) 2014/01/21(Tue) 01時半頃
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…くしゅ。
………?
[突然のくしゃみ。
特に噂などをされているわけではなく、 どこかの誰かの失礼な連想の所為だとは知る由もない。
花粉でも飛んでいるのかしらと服の胸元をぱたりと掃います。*]
(74) 2014/01/21(Tue) 01時半頃
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/* 可愛いなエリアスくん… 甘え上手なとししたの男の子…(じゅる
じりじり距離を縮めている医者っぷるとか 既になんだかはにー&だーりんな画家っぷるとか 姐さんとホレーショーさんの話はすごく先が気になりますし …! ぴゅあぴゅあから既に夫婦状態まで、関係図が多種多様でとても面白い。 ごろごろしながらログよんで寝られるしあわせ。
(-40) 2014/01/21(Tue) 02時頃
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/*
何もないですと見せかけて既に既成事実が色々あったりする自分のところは……
不純っぷる?
(-41) 2014/01/21(Tue) 02時頃
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/* 「
(しば)
」
このやろう
(-92) 2014/01/21(Tue) 18時半頃
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/* 本当 どうしてくれよう 回想で返事するべきかどうか。
頑張って暈したわたしの努力をあっさり無にしおって 相方ああぁぁぁ
とりあえずこっちでらぶをなげとくよ!www
(-93) 2014/01/21(Tue) 18時半頃
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/* わああ、すみません! クシャミさんの方から来て頂いてしまうとは…!!
ちょっとまってね・・・!
(-113) 2014/01/21(Tue) 21時半頃
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― 娼館前広場付近 ―
[客引きの輪から離れ、遅い食事(といってもパンひとつ)を摂りながら、暫くはぼんやりと様々なことに思い馳せます。 今日は花も割合捌けていたためか、普段よりも少し長い休憩時間を終えて、さて仕事に戻ろうかと立ち上がった時、背中から声をかけられました。>>171] はぁい?
[暫くまじまじと見てしまったのは、 この界隈には少々珍しい雰囲気の青年だったから。]
あたしでいいの? ………
(188) 2014/01/21(Tue) 22時頃
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[高級繁華街ならいざ知らず、スラムとも形容される裏通りに点在する娼館の客層は知れていて。 貧しく寂しい暮らしに飽いて、せめて夢を買おうとする近隣の男か、彼方此方に傷持つヤクザ者か、黒服のマフィアか。あぶく銭を得た浮浪者か。
観光の心算なのか富裕層がお供引き連れて現れたり、 わざわざ服装を乱してまでお忍びで現れたりすることも無いではないけれども、 金をぽんと投げて寄越したり、どこかで噂聞きつけた『限定商品』の花を買いに来たりするような世間知らずというか物好きな客はさほど多くはなく、 また、お金の匂いというものは滲み出るもので、スラムの人間の目を誤魔化すことは出来ず、いわゆるカモネギ状態で多かれ少なかれ危険な目に遭うのがオチです。
一見してこの青年は、どれにも属さないような気がしました。 夜の女の勘、というものでしょうか。]
(189) 2014/01/21(Tue) 22時頃
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[多分、わたしと年の頃はさほど変わらないでしょう。 もしかしたら同業者かしら、と、風に揺れるキャットフードを見上げながら、ちらと思ったりしたのも一瞬。 人探しと聞けば、あぁ、と得心したように頷きます。]
人探し。協力してもいいけど……随分漠然としてんのねぇ。 キツ目の美人って、そんなの、 この界隈には掃いて捨てるほどいるよ。
もう少し情報はないの? 風貌の特徴とか。 この辺りで見たというなら、どんな服か、とか。
[どう?と、 被ったフードと、深い前髪に隠れた相手の顔を見詰めたまま、首を傾げます。]
(191) 2014/01/21(Tue) 22時頃
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/* 2回ぼんやりしているジリヤ姐さんに萌える一瞬。
(-122) 2014/01/21(Tue) 22時頃
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/* 今更ながらアランの>>108が…wwwww 堅物に見えてどこかボケ側の人というのは どうしてこんなに可愛く映るのでしょうね。
(-128) 2014/01/21(Tue) 22時半頃
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大体この辺だね。 後ろの―― あの白い壁がうちの店だからさ。 『ご入用』のときは是非どうぞ。
[何をする店かは見ての通り、説明も不要のはず。 客とみればお店へと誘導するところですが、 先んじて別の目的を告げられたので、紹介に留めて。
問いかけへの返答として青年が更に情報の断片を落としたなら、瑠璃の瞳は近隣の店ひとつひとつを眺め、所属する店の妓を思い出そうとするように動きます。] 異国の、ねぇ……。 肌の白い女性、なら、そこの先の劇場で一時噂になったけど、 黒肌黒髪のキツ目長身美女っていうと…… やっぱり、おんなじ劇場で半年前まで舞台に上がってたフラン姐さんくらいしか思い当たらないね。
[本名は知らず、偽名の可能性だって高いのです。 ツェシカという、青年が口にした探し人の名との関連性は分からないままに、知っている情報だけを彼に告げました。]
(224) 2014/01/21(Tue) 23時頃
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