158 Anotherday for "wolves"
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―回想・2日目・教会― [メアリーの行く墓地へ行く前のこと、 教会の扉を閉める前に"彼女の姿"へと振り返る。 もの言わなくなったオーレリアの姿。 人狼の営む宿屋で働く人間の女性の姿は、
オーレリアの姿こそが、 人狼と人間の共存するこの村の象徴だったのではないか。]
――…オーレリア、
[その陶器のように白い肌がまだ生気が宿っていたころ、 引きとめられて告げられた言伝のことを思い出す。
声を震わせて、思いの裡を打ち明けてくれた声を。]
……俺さ、 ずっと言えなかったことがあるんだ。
(26) 2015/05/15(Fri) 12時半頃
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[男も彼女と同じように勇気を奮えばよかったのだろうか。 彼女が宿で働き出した時から、 裡に抱えてきた彼女への想いを全てうち明ければ、 今、オーレリアが無残な躯に成り果てて、 ここに横たわることもなかったのではないだろうか。
彼女に触れたばかりの自分の手元を見下ろした。 血を拭ったばかりの、爪を短く切り揃えた手。]
(27) 2015/05/15(Fri) 12時半頃
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………俺………ずっと、オーレリアのことが…
[きっと。
伝えたところで何も変わらなかったのだろう。]
(28) 2015/05/15(Fri) 12時半頃
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……キミ(人間)のことが、こわかった……。
[天秤は揺れ、均衡は崩れていく。 けれどもその天秤は―――はじめから水平だったのか。**]
(29) 2015/05/15(Fri) 12時半頃
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徒弟 グレッグは、メモを貼った。
2015/05/15(Fri) 12時半頃
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/* あ、なんか思い切り村人COしてるなって思ったけれど。
まあ、いいよね。 多分。大丈夫。多分。
(-50) 2015/05/15(Fri) 12時半頃
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―回想・2日目夕・宿屋―
あ、あった。
[酒場の台の上に薬の小袋は置かれたままだった。 それを手に取り、 小瓶の蓋を開けて薬を爪の間に塗り込んでいく。 >>2:659メアリーに話しかけられた時、 咄嗟に薬と手を隠すようにはしたけれども 思い悩む従妹は、 それを気に掛けることすらできなかったようだった。]
―――――………、
[メアリーの言葉を直ぐに肯定することはできなかった。 薄く口を開けて、何か言おうとして、 結局口にすることができたのは。]
(33) 2015/05/15(Fri) 13時頃
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……大丈夫だよ。
[そんな、言葉だけ。]
(34) 2015/05/15(Fri) 13時頃
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…大丈夫だよ、
[正しい答えよりも、 ただ、ただ、従妹を安心させようとするように。]
…大丈夫だから。
[こわいと。 すごく、すごくこわいと。 繰り返すメアリーに、同じ言葉を繰り返す。]
…大丈夫。
[繰り返す間、頭の中では別の言葉がよぎっていた。 診療所で、 苦しげに――スティーブンが口にした、あの言葉。]
(35) 2015/05/15(Fri) 13時頃
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『―――…どうしようもないことも、ある』
[でも、その時は。その言葉を巡らせながらも。 ―――…本当に大丈夫だと、思っていたのだ。*]
(36) 2015/05/15(Fri) 13時頃
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…俺、少し出て来るよ。
[宿屋に留まる人達に投票の説明を終えた後、 広場に向かうまでに行きたい場所が、ひとつあった。 ルパートはその時には一度戻ってきていただろうか、 叔父とメアリーにそう告げると、 男は宿を出て目的の場所へと向かった。
そう、遠くはない。近くの本屋へ。]
(37) 2015/05/15(Fri) 13時頃
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―回想・2日目投票前・本屋―
…こんばんは、 ごめん…ベネット呼んでくれるかな。
うん、伝えて。 少し―――…相談したいことがあるんだ。
[戸を叩いて現れたベネットによく似た弟に言伝を頼む。
大兄弟の一番上の青年の姿が現れると、 少し目を細めてから、ぽつぽつと彼へと話し始めた。**]
(38) 2015/05/15(Fri) 13時頃
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徒弟 グレッグは、メモを貼った。
2015/05/15(Fri) 13時半頃
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…ごめん、忙しかった? あまり時間は取らせないから…、
…どうしても、ベネットに… 訊きたいことがあってさ。
あ、ごめん。頭のタオル…外させて。
[現れた姿にそう言って笑って。 1日中駆けまわっていたから、そろそろタオルが億劫だ。 タオルを外すと寝癖の戻りきっていない身近な金の毛。 どうやって切り出せばいいか、 ベネットの姿に目を細めてから、伏せる。]
(-53) 2015/05/15(Fri) 13時半頃
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今回の事件のことで…さ…、
[ぽつぽつと、話し始める声は小さい。]
…もしも、 …もしもの話だけど…
兄弟や家族に疑いの目が向けられたらさ…、
[伏せていた目が上がる。ベネットの姿を見止めて、]
(-54) 2015/05/15(Fri) 13時半頃
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そうなった時…ベネットだったら、どうする?
(-55) 2015/05/15(Fri) 13時半頃
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[その後、顔を歪めて。 自分の短い毛をくしゃりと握る。]
……俺は、どうすればいい……?
[自分で考えなくてはいけないとはわかっているけれども、 考えれば考えるほど頭の中がぐちゃぐちゃになっていくと。 押し殺すように、息を詰めて言葉にした。**]
(-56) 2015/05/15(Fri) 13時半頃
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[ベネットの言葉に脳裏で正しい、と呟きを零した。 まずはその家族に話を聞くこと。 疑いが残っても、正しくなくとも、 大事なものを、家族を失いたくないのなら…、 迷うことなく口にするベネットの姿に、 眩しげに瞳を細めてから小さく笑う。]
……ベネットは、いい兄貴だね。
[彼の下のたくさんいる弟たちが、 兄を慕う気持ちが、少しわかる。]
(-73) 2015/05/15(Fri) 18時半頃
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[ベネットと目が、合って。 困ったような笑みと共に訊かれる問いに 薄く口を開いてから、閉じて。 俯いてから首を横に振る。]
―――……、 これから先、そうなったらどうしようって。
……そう思った、だけなんだ。
……頭の中では、 ベネットが言ったようなこと考えられるけど…、
実際そうなった時、 もし…メアリーを…守らなきゃいけなくなった時…
[俯いた視線は自分の手元へと落ちる。 短く切られた、爪。]
(-74) 2015/05/15(Fri) 18時半頃
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……俺、逃げださずに……守れるのかって、
[…………こわくなる。 掠れた声は、ベネットまで届いたのかどうか。]
(-75) 2015/05/15(Fri) 18時半頃
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[ゆっくりと息を吐いた後、 苦笑交じりでベネットへと顔を上げる。]
……俺、ダメな兄貴だね。
[自嘲するように笑ってから、ベネットを見る。 どうしたいのか、緩く眉を寄せてから薄く口を開く。 正解は教えてもらったはずなのに、 どうしても―――…同じ言葉が、出て来ない。]
……上って、大変だよね。
[ぽつりと呟いてから眉を下げてベネットに笑い]
(-76) 2015/05/15(Fri) 18時半頃
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……また、さ。 なんか、考え…詰まったらさ、
相談…、しにきてもいいかな?
[寄り添うような、労わるような本屋の兄の声に 甘えてしまっていいのかと、そんな声音を向けた。**]
(-77) 2015/05/15(Fri) 18時半頃
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―回想・2日目・本屋― [中に入れて貰った後、続いた相談事。 ベネットが腰を浮かせたのは一区切りついたころか。]
あ、いいよ。 もう帰るし……、……
[慌てて制止しかけて、止める。 すとん、とまた進められた椅子に座ってから お茶を出されるまでの間、億劫だから、と外していた 頭のタオルを手持無沙汰にいじっていた。]
……ありがとう。
[少しして、出されたお茶はとても温かった。 温度だけではない、何か違う温かさも感じていた。。]
(75) 2015/05/15(Fri) 18時半頃
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ごめん、でも…。 …聞いてくれて、ありがとう。
[ベネットにそう告げてから席を立つ。 広場に向かう前に宿に一度戻るからと、 ベネットとはそこで別れることにした。]
……そういえばさ、 一回、訊いてみたかったんだ。
[本屋を出る前、ベネットに振り返りぽつりと問う。 眉を下げて、 またねと手を振ると男は本屋を出て行った。**]
(76) 2015/05/15(Fri) 18時半頃
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ベネットはさ…、 ――…人間のことは、好き?
[そう訊く気になったのは、ベネットだから。 彼がどう思っているのか、一度聞いておきたかったのだ。**]
(-79) 2015/05/15(Fri) 18時半頃
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/* 秘話が伸びるとすまねえ、すまねえとなる。 すまねえ。
(-78) 2015/05/15(Fri) 18時半頃
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徒弟 グレッグは、メモを貼った。
2015/05/15(Fri) 18時半頃
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―朝― [ぼんやりと日が登るのを窓から眺めていた。 そろそろ起きなきゃ、 ここは酒場で、その隅の席で、椅子に座っていて、 一睡もできていないのに 思い浮かんだのはそんな言葉だった。
いつも通りに裏手に回って井戸で顔を洗う。 ドアのところにはいつものように配達の品が置かれていた。 仕事をしなきゃ、と 次に思い浮かんだのはそんな言葉で。
>>24 声が聴こえる。 寝間着姿の従妹の姿――――… 昨晩、従妹を連れて帰ったのは自分のはずだった。 多分、そのはず。]
(82) 2015/05/15(Fri) 19時頃
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…メアリー、 ……だめだよ、先に着替えないと。
[寝間着のままのメアリーにそう告げる。
その声は、少しだけ枯れていて 従妹を見る目元には、少しだけクマが浮かんでいたけれど、 それ以外は、いつもと何も変わらない。
ルパートのことに関しては何も言う事が出来ず、 従妹が着替えて降りて来るまでの間、 配送の荷物をメモを見ながら入れ替えていく。]
(83) 2015/05/15(Fri) 19時頃
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…メアリー、
[従妹の名前を呼んで、 それから――…苦笑にも似た微笑みを浮かべた。]
…どこか、遊びに行っておいで。 …マーゴットとか、 …クラリッサとか、 …ラーラとか、
…本屋でもいい。
[思いつく限り人がいて、 彼女が遊べそうな場所を挙げていく。 探したって、叔父はもういないから…、 そうとは彼女に告げることができずに、]
(84) 2015/05/15(Fri) 19時頃
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……いってらっしゃい。 俺は…、…配送、行かなきゃ。
[メアリーは言う事を聞いてくれるだろうか、 昨日とはまた違うワンピース姿の従妹を送りだして。
男は紙袋の中を確認する。 蜂蜜、インク、粗めの塩…それから。
勝手口の扉に鍵をかける。 もう宿の主はいなくなってしまったけれども、 昨晩話し合いに使ってもいいと伝えていたから。
宿屋の表の扉は、開けたままになっている。**]
(85) 2015/05/15(Fri) 19時頃
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徒弟 グレッグは、メモを貼った。
2015/05/15(Fri) 19時頃
徒弟 グレッグは、メモを貼った。
2015/05/15(Fri) 23時頃
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―回想・2日目投票前・本屋― [去り際投げかけた問いに返ってくるベネットの答え。 >>122本屋の長兄の姿を見つめた後、]
……そっか。 …俺も。 ベネットと同じようなこと…思ってる。
[彼と似たような表情を浮かべて呟き、 本屋を後にした。**]
(139) 2015/05/15(Fri) 23時頃
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―ジョスランの家の前― [配送先の一軒目、 扉を何度叩いても返事はなかった。 生き物の気配は中からしているのに、と首を傾ぐ。 きちんと耳を澄ませて足音を聞けば、 それが猫のものだとわかったろうけど 一睡もしていない脳みそではそこまで賢く回らない。]
……おかしいな、 "兄さん"だけが残ることはないはずなんだけど…、
……女でも連れ込んでるのかな。
[猫が雌なら当たりだろう。 仕方がないのでメモの次の項目に目を落とす。]
(142) 2015/05/15(Fri) 23時半頃
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