105 CLUB【_Ground】
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―翌週、広間―
室温、上げてくださーい。
[研究員たちにそんな言葉を無差別に送る。
寒いのなら部屋に戻ればいいのだが、みんなのいる場所から離れる踏ん切りがなかなかつかず。 この一週間で全冊呆れるほど読み倒した絵本の一冊を今日も膝に、低反発のボールを背もたれに 柔らかな温もりを与える毛布にくるまっていた]
……んー……。
[絵本で顔を半分ほど隠して、唸る]
(4) 2013/12/21(Sat) 02時半頃
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[先週された、購入の意思を示す言葉。
すぐに他の愛玩動物に知らせようと思ったのだが、みんなイアンとテッドがいなくなってデカイ衝撃を受けていたから。 もう少し落ち着いた頃に、もう少し落ち着いた頃にと、悲しい顔を見たくなくて言い訳して、日にちをずるずる延ばして。
結局、今日まで完璧に隠し通してしまった。
絵本で完全に顔を隠す。 どうしようか、と真顔になる蛇一匹**]
(5) 2013/12/21(Sat) 02時半頃
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消えるから綺麗なんじゃねーですか。
[>>20毛布に潜り込もうと近づいてきたヤニクに場所を開けてやって、絵本から顔を上げる。 床には差し入れの10冊以外にも、部屋から持ってきた本がいくつか散らばっていて、半径1mは蛇の空間が出来ていた]
いつまでもあったら飽きられるだけでしょーに。
[むぎゅ。冷たい体で抱きついてやる。 悲鳴をあげられても構うものか。迂闊に入り込んできたヤニクが悪い。 哺乳類の温さを堪能しつつ、無表情のまま頬ずりする。 そのまま、しばし静止して]
……ああ、でも。うん。
やっぱ、言わなきゃ余計泣きますよね、あんたは……。
[周りに聞こえるか聞こえないか程度の音量で、つぶやき]
(22) 2013/12/21(Sat) 17時頃
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……だいたいどんなことでも、秘密ってのは自分で喋っちまうもんなんですよねえ…。
[ふ、と息を吐いて、毛布をヤニクと自分の頭に被せた]
(23) 2013/12/21(Sat) 17時頃
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ヤニクは、俺のこと好きですかあ?
[毛布の中、仄かな明かりが布越しにヤニクの顔を浮かび上がらせる。 甘い声で、手で毛布をテントにしながら顔を近づけて。
こて、と小首を傾いだ]
(-69) 2013/12/21(Sat) 17時頃
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……あのですね。ヤニク。
[うなづいた彼に目を細めて、発せられた素直な言葉を喰らおうというように口元で話す。 狭くて薄暗くてあったかい空間は、居心地がいい]
誰かを好きになるってのはですね、そいつの事情も受け止めるってことなんですよ。 好きな奴が幸せになったら、誰だって嬉しいですよね。そうでしょう?
[となりにいる彼と密着した肩から伝わる温もりを感じながら、彼の反発を優しく封じ込めるための言葉を吐いて]
(-90) 2013/12/21(Sat) 18時半頃
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…俺を買いたいって奴がいるんです。 多分、今日。出ていきます。
おめでとうって言ってくれますよね?ヤニク。
ヤニクはいい子ですから。
[ひどいやつだ、と頭の片隅で自分のことを笑う自分がいた]
(-91) 2013/12/21(Sat) 18時半頃
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…泣くかと思って。
[飛びついた彼に目を丸くして、それでも安心する。 ほかの奴が辛そうなところは、見たくなくて、それで数日うだうだしていたのだから。 本当に無邪気に笑う姿に、頭を撫でたい衝動に駆られて
代わりに彼のおでこに唇を寄せて、膨らんだ頬にやっと笑えた]
ヤニクはほんと、羨ましいくらいきらきらしてますねえ……。
[苦笑混じりの声で、褒めてやった]
(-102) 2013/12/21(Sat) 19時頃
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[ちゅうのついでに、てろっと額を舐めておく]
そっか。ん、よかったです。
[嬉しそうなヤニクに微笑みかけて、見当違いの答えが愛らしくてくつくつ笑う]
…ヤニクはぬくいですねえ。
[はふ、と感嘆の息を吐いて、無垢な生き物とのゼロ距離を堪能する。
ついでに、がぶりと耳をかじっておいた]
(-107) 2013/12/21(Sat) 19時半頃
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[ばふー、と毛布の結界が解かれた。 簡易秘密基地解除。現実世界にただいま]
……あー、チアキさっきビビらせちまいましたか?すみません。
[先ほど聞こえた甲高い声に、顔を上げて。 >>39それから、小さな声に首をかしいでおいた。
もそもそと、毛布から脱出する]
(40) 2013/12/21(Sat) 19時半頃
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[二番目にめんどいことは済ませた。
チアキは共に出て行く者だと聞いているし、ホレーショーは無邪気に喜ぶだけだと予想していたから、言わずとも大丈夫だろうとそう思って。
泣かなかったヤニクに心底ほっとした顔をして、床に落としていた辞書を拾いがぶりと隅っこを齧った]
……。
[まああとは、自分の整理だけか。 実のところこれが一番めんどいのだが、まあ。 いま考えても仕方ないのだ。とりあえずは]
(41) 2013/12/21(Sat) 19時半頃
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[びっくりさせたのはヤニクの大声なのだが、自分も多分に関わっているためつい謝ってしまってから。 おすわりの体勢のチアキに、ううんと唸る。
ふ、と。手袋に気がついてぺたぺた近づいてみた。 知らない匂いだ]
……なんか、変な顔してたんで。
[あぐぐ、と辞書をかじりながら、こもった声で問いに答えて。 何気なく手袋を拾っておく]
(44) 2013/12/21(Sat) 20時頃
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いや、
[>>47首を傾げる様子に、ふる、と首を振って。 片方だけの手袋をじっと見る。 温度のないそれの持ち主は、いまどこにいるのか]
……なんかに紛れてたんですかね。
[後で研究員に渡しておこう。 ぎゅっと黒いパーカーのポケットに白いそれを突っ込んで、それから]
……チアキー。
[甘えた声で、ハグを仕掛けておいた]
(49) 2013/12/21(Sat) 20時半頃
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……俺も買われるみてーですよお。
[もそ、とつぶやいて。 すぐに、離れる]
(-119) 2013/12/21(Sat) 20時半頃
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……。
[優しい音色に、少しだけ困った顔をして]
わ、……かんねー、です。
[消えそうな声で、不安を示す。
彼の優しい音色は、まるで―― ……まるで、なんだろうか。
少なくとも、チアキがこんな落ち着いた声をしているのは聞いたことがなくて、少しだけくすぐったい]
(-124) 2013/12/21(Sat) 20時半頃
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……俺じゃなきゃ?
[尾っぽでふわふわ撫でられる背中が温くて気持ちがいい。 擦り寄り、じいとチアキを見つめる。
俺じゃなきゃダメだなんて、そんな都合のいい話があるのだろうか。 臆病な思考に、彼の慈愛に満ちた声で漣が立つ。
それでも、あの人が寂しいのだということは、事実だろう。 顔も見たことのないニンゲンの声が、耳元に蘇る。 ――あのニンゲンも、泣くのだろうか。 思えば、なんだかきゅうとした気分になる。
不安に揺れる朱の瞳が、ゆっくりと瞬いた]
(-133) 2013/12/21(Sat) 21時頃
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――ん、
[こっくり、頷いた姿は。 聞き分けのいい、二歳児らしかった]
(-134) 2013/12/21(Sat) 21時頃
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[チアキから離れて、不安と怯えに震える心を抑えようというように、辞書を抱く。 ぐるぐるとめぐる思考が抑えられない。
独りで考えても仕方がないことを、また考えるのだ。
そのときが来れば、意思がどうであれ、必然的になってしまうことなのに。
また辞書をかじった]
(54) 2013/12/21(Sat) 21時頃
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えっと……いますか?クロイツ。 別れの挨拶は済ませたんですけど、その。
[端末に落とした小さな声。 あぐぐ、と辞書をかじりながらなので、こもった声になった]
クロイツ、俺のこと、……買うんですよね。
[言いかけた質問は、途中で変えてしまった。 テッドやヤニクになら、簡単に甘い声で訊けたのに。 なぜこうも躊躇ってしまうのか、考えてみれば彼らは絶対にイエスと答えてくれるからだと思い当たる。
相手からの感情を、確認するのが怖いだなんて。 本当に初めての感情で、戸惑った]
(-137) 2013/12/21(Sat) 21時頃
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……あの。
[なにか訊きたげな声は、はたしてどう届いたか]
(-138) 2013/12/21(Sat) 21時頃
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[>>55もう一度抱きしめられてもおとなしくしていたが]
ちょ、ちあ、!?
[ヤニクに駆け寄るチアキの発言に、さっと顔が赤くなる。 引き止めるように手を伸ばして追いかけようとしたが、足が上がらずこけた]
う、うう……。 ばーかばーかばーか!!
[べしべし床を叩いておく]
(58) 2013/12/21(Sat) 21時半頃
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……あ、
(-145) 2013/12/21(Sat) 21時半頃
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……愛しても、いいです、か……?
(-146) 2013/12/21(Sat) 21時半頃
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あ、ちが、まちがえ、
[通信機を握って、ふるふるとする。 ふるふると。
違う。間違えた。 ものすごく間違えた。いや、意図的には合ってるのかもしれないけども。
赤かった顔がますます赤くなる。 >>61チアキの声にも反応せず、>>@40配膳の音も耳に入らず]
(65) 2013/12/21(Sat) 21時半頃
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俺のこと、好きですかって!訊きたかったんです!!!
[通信機に向かって叫んだ。
とても墓穴を掘った]
(66) 2013/12/21(Sat) 21時半頃
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[>>64ヤニクの声に顔を上げて、ずっしゃあと毛布に滑り込む。 顔を覆って、動かなくなった]
テッドにもヤニクにも訊きましたもん……。 恥ずかしくない、恥ずかしくない……。
[ぶつぶつとなにか唱えながら、カメラから隠れるように身を縮めた。
不安にさせるあいつが悪い。うん]
(68) 2013/12/21(Sat) 21時半頃
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[ヤニクの声もチアキの声も耳に入らず、ぶつぶつ呪文を唱えていた背中が跳ねる。 >>71理由は明白で、単純だ]
……ぎぅ
[おれをころせ。
毛布に突っ伏してジタバタしたあと、震えていた背中が完全に動かなくなる。 ぎゅうと毛布を抱きしめて、しばし現実を拒否するように顔を埋めていたが]
う、ううー、ごはん、ごはんー……。
[ただよういい匂いに、顔を半分だけ上げた。 言語中枢がやられたのかというほど拙い声は、まだ羞恥に震えている]
(77) 2013/12/21(Sat) 22時頃
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あ、あんたは、あんまし好きとか言わねーから、不安になる……。 だからあんたが悪い……ばーかばーか……。
(-172) 2013/12/21(Sat) 22時半頃
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[端末に一言二言言葉を落として
二人がトレイを受け取った後、もそもそと毛布と辞書を抱いたまま配給口に辿り着く。
ぷすぷす頭から煙を出す勢いで赤い顔のまま、配給を待った]
ごはん……。
[言語中枢が戻ってきてないままだ。 それでも、受け取ったあとは、小さな声でいただきますと呟いて]
(84) 2013/12/21(Sat) 22時半頃
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……全然足りねーから、会ったとき、また言ってください……。
[あちらもあちらで動揺しているのか、上擦り気味の声が聞こえて 思わず、そんな言葉を返していた]
(-181) 2013/12/21(Sat) 22時半頃
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