84 ― 手紙 ―
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[子供を見送った後、日課の散歩をこなして帰る。 大きく街を回って歩くのはいつものことだが、 今日に限ってより遠く歩いたのは もしかしたら、逃避、にすぎるのかもしれない。
そろそろ知らせが届くはずなのだ。 ****の街での公演に応募した、その結果が。 私は結果を知るのが、恐ろしいのかもしれない。 公募ゆえに単純に技術量で判断される、 その現実を目の当たりにするのを、 恐怖しているのかもしれない。 文字で綴られる現実など、********************]
(2) 2013/05/25(Sat) 00時頃
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[やめよう。 結果の来ないうちに心配するなど、 胸がいくつあっても足りないほどにふさぎ込んでしまう。
とりあえず、私は常の日課を終えたのだ。 結局、散歩の途中ですれ違ってしまった郵便屋に封筒を託し、 言付けし、件の結果を彼が運んでこなかったことに安堵した。
追記:常のように見上げたが、 今日は姿はなかった。 なにもなければいいと思う。]
(3) 2013/05/25(Sat) 00時頃
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[起床。 昨日、路上での仕事だけで帰った後に したたか飲んでしまったせいか。 やはり頭痛がする。 飲んでいる間は都合よくすべて忘れるといっても ここまで飲むのはよくない。控えよう。]
い、ったい、な……流石に二晩連続で床で寝るのはきつい、のか ……せめてタイは緩めてから寝るべきだな 息苦しい、――息苦しかった、ようだ
(5) 2013/05/25(Sat) 00時半頃
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[よくない夢を見たようだ。 だが肝心の内容は覚えていない。 汗の心地だけが残っていて、それがまた不快であった。
湯を浴びた後、窓の外にウェーズリーを見た。 手を上げて挨拶した後、 夕方にまた来てもらえるよう頼んでおいた。 すでに届けてくれた手紙は、]
(6) 2013/05/25(Sat) 00時半頃
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――やはりマメ、だなあ 届いた日に筆を取ってくれた、のかな ……――こういう、ことが、きっと 文通を続ける気持ちにさせてくれるのだな
[先日のものへの返信と思しき封筒。 私は知らずと、口端を緩めていたらしい。 変ににやつく口元がこそばゆく、一人でいるというのに 隠すような動作を自ずとしてしまって それがまた恥ずかしい。
私は届いた封筒を開きかけ、 けれど完全に開くことは出来なかった。 先日酔いに任せた綴った手紙、 それから昨日見上げた窓辺、そんなものが浮かんで、 嘘をつくまま返信を受け取る私の不誠実さを思い出させた]
(9) 2013/05/25(Sat) 02時頃
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[結局私は別の封を開けた。 黒のインクは、文字上の口調と相まり、 のびやかに紙面を飾っていた。 ただの書き文字でさえ、 あの店で見た彼女らしさを思わせてくれる。
文字でのやり取りもいいものだと、 最近になってようやく私も思えるようになってきたものだ。 文字など、後にまで残るものだと嫌っていたというのに。 そのせいで私はいまだ、文字を書くのに時間がかかる。]
(10) 2013/05/25(Sat) 02時半頃
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手紙だけで諦めるつもりが、 文字を読めば読むほど君の札捌きが見たいと思う。 君にしてみればそれもまた「男は夢に貪欲」なのかな。 全男子を代表し、貪欲なのはそこに夢があると知っているからだと弁解させてもらおう。
甘い君の姿など、馳せ参じて見るべきものだ重々承知しているが そちらまで出向ける予定がないことを残念に思うよ。 取るに足らず、可能性も薄いことだが ***街での出演があるかも知れない。 そうなった折にはそれこそ長く君の店には向かえないと思うが. 無事にそちらに行けるときまで、 君の本気を味わえる栄光が奪われないよう祈っている。
PS. 手品師の真心は、ハートのエースを作るのに使ってしまった
(-25) 2013/05/25(Sat) 03時半頃
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[ふざけたような言葉の押収が、この手紙で終わってもいいように PSには笑い話のような文句をつけて。 けれどあながち間違いではないのかも、しれない、 などと、とめどない空想を生み出しながら文を結んだ。]
(-26) 2013/05/25(Sat) 03時半頃
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/* 今日落ちたい けれど 今日は帰宅が1時を回ってしまう。 なので フラグたてるんだったら今この時間から、 になるんだけど。あまりにも早すぎないか。 ソロールだからいいのかな。
(-46) 2013/05/25(Sat) 15時半頃
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[私に次なる封を切ることは、やはり難しかった。 それでいて、勢いづけるために胃に流しいれた ウィスキーが指を震わせ、難易度をさらに上げた。 ―――なかば破くように封を切り、一息に読んだ。 愛する妹の封も、空虚な嘘を重ねた結果の封書も。 今の――安酒に心任せる私には、ひどく、********* 今の私には、受け取る資格もないものだった。
ポーチュラカに、言葉を返せる資格は無い。 すべてを押し付け逃げたような身だ。 薄桃の便箋に、なぜか、やはり兄妹であるのだと実感した。 短い言葉に胸を痛めた。 しかし思い煩うその原因こそが私であるから 心痛を感じる資格はやはり、なかった。]
(25) 2013/05/25(Sat) 15時半頃
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ポーチュラカ
すまない。 お前に重荷がすべて向かわないことを
[私は途中までインクを滑らせた便箋を捨てた。 彼女に言葉を届ける資格が、やはり、 無いようにしか思えなかった。
かわりに彼女よりの手紙を、手帳の後ろに挟んだ。 仄かに彼女のポプリが香る。 これで私は常に彼女を、自分の罪を認識できる。 彼女に送った言葉のように、名を立てるその日まで。]
(26) 2013/05/25(Sat) 15時半頃
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[しかし、私は一通だけ愛すべき妹に送り返した。 便箋ではなく、一枚のカードを入れた封筒を。 スペードのJ。
他の家族に隠れてこそりと見せた、 一番最初の手品に使ったカード。 めくらましと呼ばれるべきちゃちな奇術だったが 愛すべき妹のみが観客の、今でも細部まで覚えている一瞬だった。]
(-49) 2013/05/25(Sat) 16時頃
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[このようなことをしたのはおそらく、 飲酒のせいだろう。 妙に感傷的な状態にさせている。 そうだ、先日花屋に送ってしまったのも このように感傷的であったからだ。 ぶしつけな手紙を送ったものだ。
. けれど、あるいは、確かに、.伝えるべきものでもある。]
(27) 2013/05/25(Sat) 16時頃
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[真白の便箋を用意した。 そこにいつもと同じインクで綴り、かける、言葉]
突然手紙を送る無礼を、どうかお許しいただきたい。 貴女に伝えなければならないことがあります。 それを伝え、謝るために、筆をとりました。 どうか最後まで読み、そのうえで断罪してください。
[気が緩めば、文字が揺れそうで 常よりもペン先を沈み込ませ、インクを紙に叩きつけるように 言葉を続けた。 最初の数行はすぐにかけた。 けれど、肝心の謝らねばならない内容が、 私の手の内からは生まれ出なかった。 迷いの徴のように、一つ、二つ、ピリオドのようなマークが生じる。]
(-50) 2013/05/25(Sat) 16時半頃
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. 伝えるべきことは、.他でもない、ルーシーのことです。 あれは. 私なのです。ルーカス A.という名の男です.
[ジ、と妙な音がして最後に触れた点が便箋を突き破った。 滲んだインクと、力のこもったペン先だ。 それらが紙を突き破った。]
(-51) 2013/05/25(Sat) 16時半頃
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[本当は、あの病室で初めて見かけたわけでないのは 知っていた。 どこだかのクラスで、私は確かにあの姿を見ていた。 いまだ学生の時分、彼女を見かけたことがある、 その程度だった。 学友と呼ぶには遠い、見るだけの相手だった。
入院中の子供に対して行われた手品披露の時に、 窓際の寝台にいる彼女に気づいた。 それから、だ。こうして手紙を送ったのは。]
(28) 2013/05/25(Sat) 16時半頃
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[私は、胸部の圧迫感と共に、どこか安心していた。 これでもうこの紙は彼女に送ることができない。 断罪に至るまでの猶予が生まれる。 そうだ、私は、書き直さないと決めてしまったのだ。 単純な逃避であることは確かだった。
やぶれた便箋を二つにちぎり、 その下に置いたままだったいつもの 少女趣味の便箋にペン先を触れさせた。 強く書いてしまった筆圧の名残が、 その紙面上に現れているとも知らないで。]
(-52) 2013/05/25(Sat) 16時半頃
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キャサリンさんへ (この封筒を開けても御年は召しませんので 安心して読んでくださいね )
レポートが得意だなんて、うらやましい! そういえばキャサリンさんの手紙はいつも丁寧で面白くて、読むのが楽しいんです。 なんだかレポートが得意だったっていうのもとても理解できちゃいます。 今度レポートの宿題が出たら封筒に入れて送っちゃおうかしら、なんて。
キャサリンさんも餌付けにチャレンジしてたんですね! じゃあ私が今度こそ成功させて、そして キャサリンさんが外に出られたときには抱き上げられるようにしておきます。 あと、キャサリンさんがご飯もよく食べられていることを聞いて安心しました。 ぜひ紹介したいお店があるんです。 通学路の近くにあってすこし、うるさいかもしれないけど サンドイッチがとても美味しいお店です。 コーヒーがそこまで美味しくないのが残念。 もしかしたら紅茶の方が美味しいかもしれないです。
(-53) 2013/05/25(Sat) 16時半頃
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……それから。 キャサリンさんは、夢とか、やりたいこととか、ありますか? ほんの少しだけ、将来を迷ってしまって。 このままじゃうまくいかないだろうと思うから、なおさらです。 キャサリンさんのこと、聞きたいなと思います。
PS. 私のやりたいことの一つは、 キャサリンさんとピクニックに行くことです。 猫を撫でて、カフェのサンドイッチ買って、 近くの公園に行けたらな なんて。
(-54) 2013/05/25(Sat) 16時半頃
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[いささか 書きすぎたきらいはあった。 夢のことなど、書くべきではなかった。 けれど、文字越しの元気という言葉に惹かれて。 もしかしたら彼女は、長らく入院しているらしき彼女は、 回復の一途をたどっているのではないかと思って。 その気力の一助になれやしないかと、そう考えた。
それでも。よくもまあいけしゃあしゃあと 書けたものであると思った。 ルーシーなどという少女はどこにもいない。 誰が、会えるというのだろうか。 名乗る勇気もない人間が。
私は少女趣味の便箋を丁寧に折りたたんで、 常のように封をした。 封をしてしまえばもう、私に書き換えることは出来ない。
インクの迷い染みなどない手紙は、ある意味では、私の本心なのかも、知れなかった]
(-56) 2013/05/25(Sat) 16時半頃
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/* この秘話無双 重い。
そして フラグ建てていいかな。 いいのかな。がっつり建てるけど いいのかな
(-55) 2013/05/25(Sat) 17時頃
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/* でででもさああああ フラグ建ててても、24時まで覗けないから どうなるのか本気でわかんないんだよね…… 本当今日なんで飲み会入ったのか、理解できない。
(-57) 2013/05/25(Sat) 17時頃
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[私はその後、したためた手紙を持ち、 郵便配達員を待った。
これらの手紙を託すためと、それから、 あの恐るべき結果の封書を待つために。
結果次第では。 私は、この街を長らく離れることになるだろうと 理解していた。 その運命を明らかにするために、私は無為に、あの男を待った**]
(29) 2013/05/25(Sat) 17時頃
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[夕方。 ウェーズリーに手紙を渡した。 彼から封書を渡された。 いかにも事務的な、白の封書だった。 きっと色を失ったような顔をしていたのだろう。 気遣わしげな様子をしてくれたウェーズリーに 声をかけられず、私は無言で封を破った。 これが今までの私を規定し、 これからの私を決定するのだと思えば、何も口には出来なかった]
(61) 2013/05/25(Sat) 23時半頃
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/* 落ちれないかな 落ちれないかもな……
落ちれるなら手記を地上で切り落としたかった、けど
(-104) 2013/05/25(Sat) 23時半頃
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―――ウェーズリー! 良かった、よかった!! 無礼を許してくれ、できれば一緒に喜んでくれ! 私の、そうだよ、私の名誉が、この封書にあったんだ!
[私はひどくはしゃいでしまったらしい。 覚えているのは郵便配達員である彼を抱きしめたこと、 とめどなく、言葉を口にしたことだ。]
(65) 2013/05/25(Sat) 23時半頃
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/* う。 このままフラグを建てきっていいのだろうか。 ジョージは落ちるつもりだろうか。 施設向かうのって準備必要かな、って必死に考えて、考える
こういうとき影響力って便利だなあああって思うんだけど、とりあえず読み合いの力を磨きたい
(-111) 2013/05/25(Sat) 23時半頃
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ああそうだ! 明日にでも、いや、いまからでもここを発つよ、 一刻も早くあちらに向かわねば。 ああ! ポーチェ、お前に報えるだろうか!
待ってくれウェーズリー、 今から封筒を増やしても構わないかい? 構わないね? せめて一言だけ、届けたい。
[書類の裏を使い、愛すべき妹へ綴ろうとした手は一瞬止まった。 なにも、これは、名を立てたことにはならないのだ。 単なる片道切符にしかなりえない。 それを、知らせることに何の意味があるか。]
(67) 2013/05/26(Sun) 00時頃
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/* ああでもいいのかな 文章の形式的には今日オチなのかなああああ 悩んでる間に削除時間すぎたわ
(-117) 2013/05/26(Sun) 00時頃
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「ああそうだ、……頼んだよ。 先日と同じ花屋にだ。送ってくれ。」
[返事も届かぬうちに、追撃を送る無礼には目を閉じて。
謝罪を送れないだろう相手へ、花束を頼む一筆。 それに包んだ紙幣。]
先日謝罪のための花束を頼んだものです。 どうにも都合がつかなく、 私自身では花束を届けに行くことは難しくなりました。 重ね重ねご迷惑をかけること、厚かましいとは存じておりますが、 お許しいただきたく思います。
(-118) 2013/05/26(Sun) 00時頃
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