217 【身内】軽率に温泉宿で薔薇る村(R38)
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[ところで、学生時代の私には 「クリストファー」という洒落たあだ名があった。 ので、其方の由来について、軽く触れておきたい。
と言っても、理由なんて 簡素にふたつにまとめられるものだ。
ひとつ。映画の殺人犯そっくりなこの怖い顔。 ふたつ。この凶悪な顔を持っている癖、入部した部活が調理部だったこと。
………それだけ、なのである。]
(1) 2017/06/02(Fri) 22時頃
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[美味しい紅茶が飲めるかなと、 淡い期待を抱いて入部したのだが。 よくよく考えれば、私なんかが包丁を持って魚を捌けば。 室内で悲鳴が上がるのは、致し方ないことであった。
少々凹んで、部活中は、窓の外 部活動に勤しむ級友等を眺めて過ごしていた。 あの光景は、今も鮮明。
余談であるが、同じ部活繋がりで 『ななころ』の板前とは、確か、知り合いだったかな。>>0:@0*]
(2) 2017/06/02(Fri) 22時頃
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/*
熊ちゃんだ〜〜〜。可愛いです。 更新にロル間に合わなかったので、捨てようかと思ったんですが 熊ちゃんと絡めやすそうな内容の気がして、落としちゃいました…
温泉は、いいですよね(頷き)
(-2) 2017/06/02(Fri) 22時半頃
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/* (頭を抱え)
ロルを挟んでしまい、すみません…
(-3) 2017/06/02(Fri) 22時半頃
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[温泉は、いいものだ。
久しぶりに来た旅館。 汗を流すためにお湯に浸かった筈なのに。
はて、あのお湯の効果は、一体どうしてこうなった。*]
(!2) 2017/06/02(Fri) 22時半頃
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/* 相撲にめっちゃ笑うwww 可愛い。
この村って、秘話使っていいんだっけ。 うう。紅茶拾ってくれてありがとう。可愛い。
(-12) 2017/06/02(Fri) 22時半頃
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───朝───
[なんだか久しぶりに、中学の同級生と再会した気がする。 あまり地元に戻らなかったし、 自分の家庭が出来た話、子供を育てて居る話。 それを語る時の、級友の顔。 どれもが新鮮で、眩しかった。
てっきり皆が集まれば、 枕投げが始まるのかと思っていただけに ちょっと驚いたし、枕の的となる彼も再び見たかったが。
まあ、いいかと。板前が作った飯に箸を向ける。 欲しい人がいれば、きじ鹿刺身を誰かにあげた。
勿論、腹は減っていた。 なにせ、インターでイノシシまんが売り切れていた為 朝から何も食べて居たかった。 おかげで、酒も進んだ。昨夜の記憶が曖昧になる程に。]
(12) 2017/06/02(Fri) 23時頃
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[口数少ない分、美味しそうに料理に夢中になっていた男へ 私よりはがっちりしている腕をとり、肩を貸し。 風呂に入りたがる彼に付き添う形で、露天風呂に向かった。
温泉はいいものだ。そして、いい湯だった。 いい湯だったよな、と翌朝爽やかに語りあいたかったし 相撲でもしたと現実逃避したくなる気持ちだって よく解るぞ。>>7]
………相撲をしただけにしては 汗以外の匂いが、私の鼻まで届いているのだが。
もしかして………昨夜の記憶、ないか? 徹。
[困ったように眉を寄せ、視線と預けると>>8 怖い顔がより凶悪になったまま。 年を重ねても触り心地いい彼の髪に触れて 肩に乗る体温をそのままにする。 小さく笑気が零れたのは、彼が可愛く見えたという本音より ただくすぐったかった、だけなのだが。]
(13) 2017/06/02(Fri) 23時頃
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/* 誤字いいかげんにしてください(私のロルのことです(ぶわ
(-17) 2017/06/02(Fri) 23時頃
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/*
へ?うん!? なんだ、未来アンカーがたまらまヒットしたのかな!?
うん???(混乱(運命なのかな
(-19) 2017/06/02(Fri) 23時頃
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/*
焦り過ぎて灰でも誤字がwwww
(-20) 2017/06/02(Fri) 23時頃
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[小さく零れて居た笑気も、彼の呟きを前に霧散。]
………夢の方が、よかったか。 いや、そうだよな。
[彼は学生時代の私にとって、可愛い友人だった。 こんな顔で、こんな内向的な性格の私の元に 何度も顔を見せにきてくれた。 無数の枕からも守ってくれた。
大人になってからも、大事に大事に温めて居た記憶。 それなのに、彼の耳裏、 髪でぎりぎり隠れそうな位置に、赤い痕が見えて。 それが私が付けたものだと思うと、頭を抱えたい。]
(-23) 2017/06/02(Fri) 23時頃
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───少し前───
[野郎と一緒に風呂に入って寛げるかな、 なんて心配した声は、彼に向けなかった。>>!3>>!4 肩越しから少々嬉しそうな雰囲気を感じ取れた故。
酔っぱらった君が心配だから、なんていうのは建前で。 ただ一緒に居たかっただけで、タオルや着替えを抱え 共に風呂に向かった。そこまでの記憶は鮮明である。]
枕投げ、するのか。 それは、まあ、一緒に風呂入ってからの 君の様子次第、かな。
(!5) 2017/06/02(Fri) 23時半頃
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[桶で軽くお湯で体を濯いでから。 昔の癖で、お節介ながら 彼の鍛えられた体にも、湯を掛けたか。]
………一緒に湯船に入れる広さ、あるかね。
[酔っぱらった体を動かすのが大変そうなら 腕なり体なり貸して、軽く風呂水に浸かることを勧め。 私も、スペースを借りて、共に湯船の中へ。 湯船からお湯が溢れていく光景に目を細め。 それから、尊い存在を見るように、彼に視線を捧げた。]
こうやって、一緒に風呂に入るのも久しぶりだ。 私の知らない間に、可愛い子供もできたんだって? おめでとう。
[風呂の温かさに、零れた呼気も熱が孕む。*]
(!6) 2017/06/02(Fri) 23時半頃
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/*
子供中学生だよな… 知らなかった、というのは、無理あるな…… ちょっと私、やらかし過ぎでは…
(-35) 2017/06/02(Fri) 23時半頃
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[クリスと呼ぶ声に、ひどく胸が締め付けられる感覚。
「クリス」が私の苗字をなぞっているわけではなく 彼だけがくれる愛称と知った時の、私の喜びは きっと、彼が想像する以上だった。
おかげで、英語の授業まで好きになった。 彼に出会って、好きになったものは増えて。 二人きりのときだけ呼ばれるその愛称に 私は甘ったるい特別感と優越を抱いていた。
今その愛称で呼ばれると、 余計に申し訳なさが膨らむが。]
(-42) 2017/06/03(Sat) 00時頃
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………───夢、ということにしたいなら。 それでも、いいんだ。
[現実を知ったうえで、その対策を選ぶなら 此方も受け入れるし、寧ろ、歓迎する。 彼の幸せに傷を付ける記憶なんて、無かったことにしたい。
しかし。]
ただその前に、 いったん、状況はお互いに……共有しておかないか。 その、私も実は、昨夜の記憶が曖昧で どうすればいいのか。
(-43) 2017/06/03(Sat) 00時頃
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[傍にいれば、甘やかして>>21>>22 躊躇いなく食事や飲み物を提供していた私より 彼の奥さんは、彼の健康を気遣える良き女性だ。]
すまない。
君には、奥さんと子供がいるのに その、……。
[覚えて居るのかと聞かれれば 少なくとも相撲をしていなかったことは、明確に自覚している。 彼よりは、状況を理解している。
目に憂いが浮かぶ。蟀谷には冷や汗が浮かぶ。 怒っているわけではないことは きっと、彼なら理解してくれるだろう。 学生時代、私が一番に心を開いていた相手だから。]
(34) 2017/06/03(Sat) 00時頃
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[君は何もしていない。>>24 そう答えてやりたかったけれど。
記憶が正しければ、彼の視線の先 私の首筋には、情事の痕が残っているだろうし。 彼のために、彼を庇う嘘をつきたいけれど無理がある。 混乱していて、撫でてもらっている頭では 気の利いた嘘が思いつかない。]
………風呂……… たしかに、一度、体は洗った方がいい、よな?
[確認を取るような言は、単純に 私には、情事の後すべきこと、なんて 今まで知る由がなかったせいである。 そして何より、この現状の原因なんて 私でもわかりません。]
(35) 2017/06/03(Sat) 00時頃
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[紅茶のお誘いに乗ってもいいのだが 互いに汗臭い裸のまま、 落ち着いて飲める未来が浮かばず其方は諦める。
宿泊するため持ってきた荷物の中には 彼のために紅茶を持ってきていたけれど 今更、渡せるはずもないだろう、と思考の片隅。
取り返しのつかないことをした、 そしてそれを相手が思い出していなさそうな様子に 私から説明することに気が引けて 胃が悲鳴をあげる程、痛い。
重たい体をなんとか起こし そこでふ、と思い出したように。]
(36) 2017/06/03(Sat) 00時半頃
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君………、立てそ、う?
[昨夜、君と何をしたか、は覚えて居る。 されど、どこまでしたのかは。 それと、どちらが、……どちらだったかは。 まだ記憶の深い海の中、沈んでいる。*]
(37) 2017/06/03(Sat) 00時半頃
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眠いなら、無理しなくていいんだぞ。 徹が起きるまで、ちゃんと傍に居て、付き添うから。
[子供みたいな反応に、つい甘やかす此方だって仕方がない。 久しぶりに会ったからか。 世話を焼くちょうどいい加減が掴めて居ない。
湯船が広くなければ、うっかり昔のノリで 彼の上に乗ることを受け入れたかったくらいには 私の方は、少し、浮かれていた。]
(!9) 2017/06/03(Sat) 00時半頃
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[昔、よく一緒にいたこと。 彼の記憶の中では曖昧な思い出かもしれないが 此方は確りした明度で、覚えて居た。>>!8
湯船に背を預け、寛ぐようにして話に耳を傾け。 大きくなった彼の傍、 幸せそうに微笑む中学生の子供を想像し。 合わせて居た視線が揺らぐ。]
嬉しいな。徹が、お父さんになるなんて。 私が願っていた通りだ。
[感極まったように呟いて。 私にも同じ質問がされたのに、軽い沈黙。 想像の中の彼の家庭に、目を細める。 目頭に涙が浮きそうな気配を察して。]
(!10) 2017/06/03(Sat) 01時頃
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[───嬉しかった。
だから、顔に熱が溜まっていく感覚も。 体温があがっていく心地も。
全部、喜びや、言いようのない切なさが 体中を占めている反動だと、思いこんで。 私が溢した息が、情欲孕んでいるものだと。 そして、彼の異変にも、気づくにはもう遅かった。]
……… っ!? すまん。逆上せたか。
[すべって転んだのかと勘違いし 体格のいい相手であろうと受け止めるために、伸ばした両腕。 寄りかかる体制の彼に、躊躇いなく向け 按配伺うように背中を撫でて。]
(!11) 2017/06/03(Sat) 01時頃
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[
思わず、飲んだ息。]
───…と、 ぉる、
[顔を伺う如く、覗きこんで見えたもの。 薬の所為と判別できず、ただ。 頬を染めた彼が映って、それから 彼の蟀谷から滴る雫が、私の肌の上に、落ちて。
きっと私の顔は欲に濡れて、ひどい顔をしていた。 ずっと温めて居た感情が、こんなに簡単に外れる枷だったと 知らなかった故に驚いて。*]
(!12) 2017/06/03(Sat) 01時頃
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/*
熊ちゃん可愛いとです
挟まってごめん うう、かわいい……かわいい……(心臓が苦しい)
(-54) 2017/06/03(Sat) 01時頃
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[特別な愛称は、彼にだけ許していた。
そんな愛称なんてなくても、 私にとって彼は唯一無二で。 他の誰でも替えがきかない存在でありながら。
さも、彼が私にとって特別なのは 「クリス」の愛称のおかげだと 言わんばかりの態度で接し続けて。
口数少ない可愛い彼の隣は 案外私が占領できる機会に恵まれた。]
(-64) 2017/06/03(Sat) 02時頃
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……いや、君の家族も、関係ある、だろ。 君にとって、大切な人達だろう。
[励ますために言ってくれた言かもしれない。>>41 されど、家庭を持つ相手に手を出した事実は、 独身の相手に触れた場合より、重く受け止めるべきだ。
詫びの言葉ばかり頭に占めて 相手を怒る選択肢なんて、全く思い浮かばない。
せめて、後片付けは私が担いたいし 体を洗う際、彼に負担が出来るなら、手だって貸したい。 それを、彼が受け入れてくれるなら。]
(58) 2017/06/03(Sat) 02時頃
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[それなのに、]
………徹、
[伸ばされた手。 中学生の頃、野球部でボールを受け止めてきた指。 それが、私の方に伸びて、引き留める。 撫でられていた頭が、ますます極める混乱。
それでも私に触れようようとする手に 安堵を持つ感情が、憎い。
本当に、踏み越えてはならない一線を 超えたと理解できる言を聞いた後でも。>>45]
(59) 2017/06/03(Sat) 02時頃
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………───、すまない………。
[沈んでいくように零れて居る声。 悪いことをしたら、心から謝罪する。 当たり前だ。相手が他でもない。唯一無二の友人なら。]
(60) 2017/06/03(Sat) 02時頃
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