199 獣[せんせい]と少女 2
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──回想・ここのつの誕生日──
[ 「 ありがとう 」と言った君が、>>29 胸の内に不安を抱えていたなんて 私はついぞ気付かなかった。
言霊を繰る獣は、相手の心を読む時 その者の“聲”を聞く。 想いの込められた“聲”は、何よりも雄弁に 話し手の気持ちを伝える。
それ故、獣は普段なら聞き役に回るのだ。 少女たちの“聲”を聞き、想いを聞き その傍にそっと寄り添っていたいから。]
(139) 2016/10/10(Mon) 07時頃
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[ けれど、あの日 ピッパにエレノアについて語った日。 私は自分が話すことに夢中になってしまった。
普段なら取りこぼすことのない 君の想いを聞き逃してしまった。
エレノアのことを想うと今でも胸は痛む。 それでも、心をちくちくと刺す針が いくぶんか少なくなった気がするから。
笑顔で君を送り出した私の心は、君と違って 澄んだ青空のように晴れていたことだろう。]*
(140) 2016/10/10(Mon) 07時頃
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[ “学ぶべきは獣も同じ”とは誰の言葉だったか。>>0:530
軽くなった心で誕生日プレゼントを 渡せていない少女を探す道すがら、 奇妙な叫び声を聞いたのは。>>0:914 ]
…… ボール?
[ いや、卵だろう。 ヘクターが追いかける先、 ころころと転がる丸いもの。
どう見ても卵にしか見えないそれを口に 咥えようとしてハッと動きを止めた大狼。]
…あいつは、何をやってるんだ。
[ キョロキョロと周りを見回しながら 立ち去った彼に思わず漏れた呟きは、 先達に対する敬語も忘れ呆れを含む。]
(141) 2016/10/10(Mon) 07時頃
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[ 同じように事の顛末の目撃をしていた 蠍の存在に気づいたなら お互い肩を竦め合ったことだろう。>>0:954
その後、再び訪れた食堂でお説教を 食らったわけだが、威厳を全く 感じられなかったのはここだけの話。>>0:680
私のしてしまった無茶のせいで 吐かれた優しい嘘がシルクの“糸”を 縺れされることになるとはまだ知らず。
自分のしたことが本当に正しかったか。 それを考えるようになるのはきっと一年後。]
(142) 2016/10/10(Mon) 07時頃
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[ 罰として夕食の手伝いを命じられ ( 罰がなかったとしても勿論手伝いはするが ) 見事なまでに不器用さを発揮し、 逆にヘクターの手間を増やしたことは 今でも覚えている。
それでも、特別な日のための夕食作りを 手伝えた事実はとても嬉しかった。
厨房に集まってきた少女たち。>>0:947 マリオにも“おまじない”をして、 御神木に備えられたプレゼントの話を 聞けたのもこの時。
与えるよりも与えられてばかりの未熟な私は、 一年後、彼女たちと共に成長できているだろうか。]*
(143) 2016/10/10(Mon) 07時頃
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[ 元気で活発な少女たちは ひとつの場所に留まらない。 カリュクスを探し出すのにはたいそう 骨が折れたかもしれない。
いつかのように湧き水の井戸で見かければ 水の掛け合いっこをしたかもしれないが。 残念なことに立ち去ってしまった後のよう。>>0:686
あの時、>>88 ぴょんぴょん跳ねながらも 内心では君が不安に思っていたこと。 きちんと分かっていたよ。
どうしてと聞かれれば、それが 私の魔法だからさと誇らし気に応えよう。]
(144) 2016/10/10(Mon) 07時半頃
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[ 氷を操ったり 綺麗な絵を描いたり 空を飛ぶことも、もう出来ないけれど。 誰よりも君たちの心の傍にいたいと。
そう、願っている。
きっとそれは他のせんせい達も 同じ気持ちなのだと思うけれど。]
(145) 2016/10/10(Mon) 07時半頃
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[ 私の背の上で、初めは必死に 羽毛にしがみ付いていた君が最後には 楽しそうな笑い声をあげてくれたから 悪戯のお仕置きは大成功。
おかわりと言ったらヘクターは 前足を差し出すのかもしれないが、 私はもう一度がっこうを一周り。
今年の誕生日も、君を背に乗せて がっこう中を走り回ろう。 他の子をこの背に乗せたことはまだない。
これが特別なプレゼントになるだろう。]*
(146) 2016/10/10(Mon) 07時半頃
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[ さぁて、最後まで見つからなかった 隠れん坊が得意な少女はどこにいるだろう。 君を見つけたのはやっぱりこの場所だったね。>>0:933 正確には見つけた、というより 会いに来てくれたと言う方が正しいかな。]
今日はおはようじゃなくて おやすみなさいの時間だな、デメテル。 なかなか見つからないから プレゼントはいらないのかと思っていたよ。
(147) 2016/10/10(Mon) 08時頃
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[ 祈りの堂で待っていた私は そう言って笑うのだ。 本当は、絶対に挨拶をしに来てくれると 分かっていたけれどね。
でも、こんな時間では君にプレゼントを 渡すのは私が最後だろうから 少しくらい意地悪を言っても良いだろう?
少女たちの特別な日を 一番に祝いたいと思っているのは どのせんせいも同じなのだから。
君の一番は、一体誰が貰ったのだろうな。]*
(148) 2016/10/10(Mon) 08時頃
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天にまします我らの父よ この特別な日に 立ち会えたことを感謝します
彼女たちが 今日も明日も 健やかに育つことができますように 傷つくことのないように 旅立ちの日までお護りください
─────彼女たちの未来に、幸あれ
(152) 2016/10/10(Mon) 08時半頃
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[ デメテルを送り届けた後の祈りの堂。 がらんと誰もいなくなった礼拝堂で 私の“聲”だけが響いている。
旅立ちの日まで 私はここで祈りを捧げ続けよう。
命儚き少女たちが“しあわせな” 夢を見続けられるように。 笑って旅立つことのできるように。
…願わくは、そこに私も立ち会えるように。]**
(153) 2016/10/10(Mon) 08時半頃
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ヴェスパタインは、ここまで読んだ。
2016/10/10(Mon) 10時頃
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──契りの年・おわかれ──
ゴーーーーン、 ゴーーーーン、 ゴーーーーン、………
[ 頭の中で鐘が鳴ってる。
ひとうつ ふたぁつ みっつ ……… むっつ
あぁ、あの子たちと同じ数だ。 低く 高く 近く 遠く
繰り返し鳴る鐘は 少女たちを祝福しているかのよう。 今日はいったい何の日だったろう。]
(180) 2016/10/10(Mon) 11時半頃
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………、ん……… ……かね、の、おと、…
[ 長めの睫毛に縁取られた瞼がぴくり。 浮上しかけた意識は そのまま微睡みに沈みそうになったが、]
………… 鐘 ? [ 自分の声に浮かぶ疑問符。 そして、]
〜〜〜〜ッ!!!
[ 柔らかなベッドから跳ね起きた。]
(181) 2016/10/10(Mon) 11時半頃
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[ 何ということだ! こんな特別な日にあろうことか 私は寝坊してしまったのだ。
大切な日には普段は寝坊助のホレーショー だって早起きするというのに。>>92
悲しいことに私を起こしに来てくれる 少女もいなかった。>>5 ( 寝坊すること自体 あまりないからだと思いたい。 )
契りの年の始まりに、 昨日の夜は何だか落ち着かなくて 明け方まで礼拝していたのだ。]
(189) 2016/10/10(Mon) 12時半頃
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→→→祈りの堂
[ それで寝坊してしまうなんて 元も子もない気がするが、 私の足が向かうのはやはり祈りの堂。
鐘はとうに鳴り終わり、訪れる静寂。 寝坊さえしなければ刺繍を仕上げた シルクに会えたかもしれないが>>41 既にここを立ち去った後だろう。]
(190) 2016/10/10(Mon) 12時半頃
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[ あの子がここで 一生懸命刺繍をしてしたこと。
一度覗き込んだ時があって、そうしたら 慌ててそれを隠したものだから 何をしているんだい、とは聞かなかった。
それ以来、礼拝が終われば 少し離れた位置からシルクを見守っていた。
刺繍は間に合ったろうか。 そんな思いを馳せながら、 いつも腰掛けている椅子に座り両手を組む。
まさか外であんなことが起きているとは 思いもせずに。>>77>>160 ]*
(191) 2016/10/10(Mon) 12時半頃
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───── 我らの父よ 今日のこの良き日まで あの子達を お護りくださったことを感謝します
彼女等の旅立ちに祝福を
( 選ばれぬ少女がいないよう )
これからは天からお見守りください
( 旅立った少女は獣が護るもの )
皆が笑顔で旅立てるよう 悲しみと苦しみが取り除かれますように
(208) 2016/10/10(Mon) 13時頃
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[ 獣は静かに祈り続ける。]*
(209) 2016/10/10(Mon) 13時頃
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ヴェスパタインは、ここまで読んだ。
2016/10/10(Mon) 13時頃
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──前日の夜・祈りの堂──
[ 宵闇が影を潜め 東の空が白み始めた頃、 言霊の獣は未だに祈りの堂にいた。
明日(正確には今日)、少女たちは 契りの日を迎える。 少女たちにとって“特別な”日だ。
私にとっても特別な日になるかもしれない。]
(*2) 2016/10/10(Mon) 14時頃
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( ……落ち着かない。 )
[ 誰が誰を選ぶのか。誰が誰を想うのか。 彼女達に“さいわい”を与えるのは誰なのか。
他のせいせいたちも同じように 悩んでいるとは露知らず、>>*0>>*1 年若き獣はそわそわと落ち着かない様子で 両の手を組み直した。 もしかしたら、祈りの最中も 心ここに在らずだったかもしれない。]
( ……私は、私の力を 必要としてくれる子の傍にいたい。 )
[ そんなことを考えていたから。]**
(*3) 2016/10/10(Mon) 14時半頃
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ヴェスパタインは、ここまで読んだ。
2016/10/10(Mon) 14時半頃
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[ 静かな堂へ声が響く。>>233 “ ぴぃ ぴぃ ”って歌声も一緒に 聞こえてきて私はすぐに誰なのか分かった。]
…おはよう、ピッパとタマ。
今日まで君たちが元気に育って くれたことへの感謝と、旅路の無事を。
[ 振り返って微笑んで、その手に 持つ布地に>>233 おやと首をかしげる。
きっと誰かに渡すために 縫っていたのだろうシルクの刺繍。 もうシルクから受け取ったのだろうか。]
(318) 2016/10/10(Mon) 19時頃
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ピッパもお祈りしたいことがあるのかい?
[ けれどその前に。 めったに礼拝堂へ来ないピッパ。>>230
彼女の“聲”が伝える迷い。 今度は聞き逃すことはなかった。 私も、少しは成長できたのだろうか。
祭壇の前の椅子を引いて、おいでと手招き。 彼女は悩みを話してくれるだろうか。 それとも、その口が紡ぎだすのは 別の物語だろうか。
…私は、静かに時が動き出すのを待つ。]*
(319) 2016/10/10(Mon) 19時頃
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[ なぁ、シルク。
泣きたいときは泣いてもいいと 一年前のあの日 私は君にそう言ったけれど、>>0:103
ひとりで泣いたりしたら、ダメなんだよ。 いつかそう言ったことも 君は覚えていてくれているかな。 ピッパの持っている刺繍を見て 何故か私は胸騒ぎがしたんだ。 君が苦しんでいるんじゃないかって。
気のせいだと、…良いのだけれど。]*
(344) 2016/10/10(Mon) 20時半頃
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[ “ぴぃぴぃ ぴぃぴぃ”
慌てた様子のピッパに楽しそうなタマの声。 ピッパが一生懸命育てたこの子は “お母さん”に似てずいぶん声が大きい。 そんなことを言ったら怒られてしまうかな。
二人の様子にくすくす笑いが零れる。
ビッパが椅子に座ったら きちんと挨拶のできた君の頭を撫でよう。 君の手が私の心の針を減らしてくれたように 君の緊張をほぐすことはできたろうか。
どうやらタマも 同じことを考えていたようで。>>362 掌を暖める、あたたかな命に目を細めた。]
(387) 2016/10/10(Mon) 22時頃
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[ なかなか続かない言葉>>362 先を促す助言をしても良かったけれど 彼女自身の言葉で聞きたくて 黙して時が来るのを待つ。
そうして投げられた問い。>>363 少し不思議で少し意外だった内容の その奥の本質、“寂しさ”と“不安”は しっかりと私に届いた。]
私がエレノアを選んだ理由は、 終わりのとき彼女の傍に いたいと思ったからだよ。
君たちはみな可愛くて大切な存在だけれど その成長を見届けた先に何があるか 見たいと思ったのが彼女だった。
(388) 2016/10/10(Mon) 22時頃
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[ 震える声に、大丈夫だよって。>>363 今度は私が君を撫でる番。 あの時貰った温かさや嬉しさを今返そう。
こうやって、彼女のことを 話せるようになったのも君のおかげだよ。]
(390) 2016/10/10(Mon) 22時半頃
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″ せんせぇ、わたしのこと食べて ちゃぁんと糧にしてね 泣いちゃダメよ わたしちっとも怖くなんかないもの ″
(392) 2016/10/10(Mon) 22時半頃
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…そう、エレノアは言ってたな。 あの時の私はそのことを中々 受け入れられなかったけれど。
[ たいせつなエレノアの言葉。 一語一句忘れずにちゃんと覚えている。 君が私の中で生きている証だ。
なぁ、そうだろう?エレノア。]*
(394) 2016/10/10(Mon) 22時半頃
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/* お母さんて表現見てないのにかぶってた! こういうのあるとなんか嬉しくなるなぁ
(-145) 2016/10/10(Mon) 22時半頃
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