98 【突発】月狂イノ夜
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―精神科病棟、個室―
[規則正しいモニターの音が聞こえる]
…………。
[小柄な青年が、静かに横たわっている。 日待町にいた姿と殆ど変わらないままに。 虚ろな瞳は見開かれ、ただ、白い天井を見つめ続ける。
今の状態を、完全には把握できない。 僕は、誰? そんな疑問に答えるように、 雪崩れ込んでくるもう一つの記憶。
何が真実で、何が虚構?]
(+4) 2013/10/22(Tue) 19時頃
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[思案に疲れ、彼は再び目を閉じる。 けれど日待町に戻ることは出来ないと、 何となく察していた]
…侘しい。
[かれた声で小さく呟き、浅い眠りに、落ちる**]
(+5) 2013/10/22(Tue) 19時頃
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[エル――…誠の名を、有神 永蓮と言う。
彼の父親は、その筋では知らぬ者のいない外科医だった。 雑誌やメディアにも顔を出し、精力的な活動をしていた。 医院も経営しており、その後継ぎとして、 当然のように長男である永蓮に期待がかけられた。
彼は親の望み通り勉学に励み、医大に入学した。 最初から決められていた進路だったとはいえ、 彼は父親を尊敬していたし、 熱心に医者になることを目指していた。
そんな彼を突然の不幸が襲ったのは、 医学部入学2年目の夏だった]
(+7) 2013/10/22(Tue) 23時半頃
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[統合失調症……昔で言う所の、精神分裂病。
発症当時の頃のことは、正直よく覚えていない。 ただ、両親が自分へ向けた異物を見るような眼差しだけ、 心の奥に焼付いた。
檻付の部屋への1か月程度の入院を経て、閉鎖病棟へ移る。 薬の治療が良く効いてきたのか、 記憶はこの辺りから鮮明になってくる。 先生も、スタッフの人も、皆優しくしてくれた。 だけどどんなに思い返しても、 家族が面会に来てくれたことは一度もない]
(+8) 2013/10/22(Tue) 23時半頃
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[やがて退院できるとなった折も、 迎えに来たのは使用人の男だった。 久方ぶりに自宅へ戻ったが、なぜか裏口から通された。
自宅で待っていた家族――…両親と妹は、 永蓮へ罵詈雑言を浴びせ、憎しみをあらわにした。 どうやら彼のことが週刊誌等で話題にされ、 父親のイメージが悪くなり、医院に打撃となっているという。
医者にも成れなかった癖に、 それ以上に足を引っ張るなんて、 なんてロクデナシなんだと父親は言った。
これから医者になって、 今までの恩返しをしたいんだと、永蓮は答えた]
(+9) 2013/10/22(Tue) 23時半頃
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[その答えに両親は呆れ果て、 これ以上の面倒をかけるなと激高した。
もう何もしなくていい。 余計なことはしなくていい。 お前が何かするだけで迷惑だ。 お前が存在するだけで迷惑だ。
クレジットカードを渡されて、自宅から追い出された。 最低限の生活の確保はしてやる。 だから、ただ息をひそめて、通院だけして、 それ以外は何もせずに過ごす様に。
それが父親からの最後の言葉。 それが彼の家族が彼に望んだこと。
そして、彼は。彼は、――――…]
(+10) 2013/10/22(Tue) 23時半頃
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[日待町にやってきた]
(+11) 2013/10/22(Tue) 23時半頃
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―精神科病棟の個室―
[髪を梳かれる感覚に、ぼんやりと意識は覚醒する]
……ごめん、なさい。
[その手がとても優しくて、温かくて。 懺悔しても許される気がした]
ごめんなさい。
[弱弱しい声と共に、涙が頬を伝った]
病気になって、ごめんなさい。
(+12) 2013/10/22(Tue) 23時半頃
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[夢が叶う様にと、誰かが願ってくれた気がした]
[あれは本当だったのか、虚構だったのか]
[もう一度だけ。…信じて、いいの?]
(+13) 2013/10/22(Tue) 23時半頃
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[やがて、ゆっくりと目を開けた]
ただいま。
[眼前に姿が映った女性へ、そう言って力なく笑った**]
(+14) 2013/10/23(Wed) 00時頃
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