167 ― さいごの手紙 ―
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[二、三杯酒をひっかけてから山小屋へ戻る頃には明け方だった。 なんだかんだで寝ていない。 あくびをひとつして、ポストを覗き込む。 一つは知らない字だ。 もう一つは、友人の字だとすぐにわかった。 それから…ちょうど酒を飲みながら思い返していた声をまた思い出して、ラヂオをつける。
聞こえてきた自身の著作の宣伝>>0>>1に銜えていた煙草を落としかけて噎せた。]
なっ…いつの間に送ったんだ…。 企画は通らなかったのかね。煙草座…探してみようかな。
[苦笑しながらもガリガリと頭を掻く表情は少し照れ臭そうだった。]
(4) 2015/09/03(Thu) 01時半頃
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TO.イアン
いつも放送を楽しみに聞いているよ。 新しい星座の可能性を探る企画は没だったのだろうか。
宣伝は嬉しかったが企画も楽しみだったのだけどね。
最近はよく空を見上げる。 どこかに新しい星座は作れないかなってね。
君の企画は、僕個人に対しては大成功だな。
煙草座の作家 フランク
(-15) 2015/09/03(Thu) 20時半頃
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[ラヂオの音が乱れるのを気にとめる事なく、男は受け取った手紙に目を通す。
友人からの手紙と、声しか知らない男の手紙。
そして、顔も声も知らない新たな読者からの手紙。 一つ一つをゆっくりと読みながら、筆を取る。
もう新しい本は、書けないだろう。 それならば、いや、それでも 誰かのために何かを書くことは、書くことでしか自分の存在意義を見出せなかった男にとっては幸せだったのかもしれない。]
(10) 2015/09/03(Thu) 20時半頃
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TO.新たな読者さん
はじめまして。 手紙をありがとう。
君のお母様に感謝しよう。 世界が終わるという時に、新しい出会いをくれたのだから。
君のお父様は男前なんだな…なんてね。
君のような娘がいたら、また違った人生だったかもしれない。 そんなことを少し、思ったよ。 僕の子どもはたくさんいるけれど、彼らは皆、紙の中に住んでいるからさ。
世界はそろそろ終わってしまうのかもしれない。 僕は随分長い間、一人でずっと暮らしている。 たくさんの知り合いを、友人を捨てて一人になることを選んだ。
人は結局、どこまでいっても一人。そう思っていたから。
(-17) 2015/09/03(Thu) 21時頃
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でも、近いうちに世界もなくなると思うと急に捨てたものが惜しい気持ちになっていたりもする。 こんな風に新たな出会いがあると、欲張りたくもなってしまう。
だけど、世界の終わりが来るならば皆一緒にいなくなる。 そのことに少しだけ、安心してしまう自分もいて。 随分と勝手な話だけれど。
君の明日が良い日でありますように。
フランク
(-18) 2015/09/03(Thu) 21時半頃
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TO.ユージン
毎日誰かを運ぶ君よりは暇なものさ。 それに忙しさはちょうど先日、流星群の日に星に攫われていったところだ。
僕の本を読んでくれたようで、嬉しいよ。 こんなにもったいない言葉が貰えるならもっと早くに君に手紙を書けば良かったと僕も思う。
下巻はすぐにでも出るさ。きっとね。
河の上から見る流星群もきっと綺麗だったろう。 そうだな。怖いくらいに綺麗な星だった。
隕石の話は、聞いたばかりだ。 あまりに現実感がないから半信半疑だけれどね。 どちらにしても僕は変わらぬ日々を過ごすだろう。 世界が終わるならその前に君の船に乗れたら良いな、と呑気なことを考えているよ。
フランク
(-19) 2015/09/03(Thu) 21時半頃
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[最近は行ったり来たりだな、と手紙を投函しながら男は思う。 外へ出る機会が増えた分、空を見上げる機会も増えた。
夜空にかかる天の川を見ながら、船を漕ぐ友人と釣りをする恩人を思い浮かべる。
しがらみを捨ててきた男が連絡を取ろうと思い立った人々は皆、 思えば一人で生きている者ばかりだった。
家族でもあれば避難もするのだろうが、彼らはどうするのだろう。]
あれがモップ座で、あっちがオール座に、釣り針座…
[手にした煙草で夜空を指しながら、適当な星を繋ぎ合わせて名前をつけた。]
(18) 2015/09/03(Thu) 23時半頃
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