26 堕ちる、花 ―Degeneration―
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[返答に返しはなかった。 タイミング的に、シャワーへと向かう時刻だった為だ。
仕事に携わった時間は、同じ7年。 けれど、こちらの方が年上という部分で矜持がない訳ではない。 おそらく、そのような部分も、 普段の仲の悪さに通じているのかもしれなかった。]
(-4) 2011/03/12(Sat) 01時頃
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[男が昔使っていた源氏名は――ラトウィッジという。 はからずもそれは、彼らに繋がる名前となろうか。
けれど、それはお互い今は知らぬこと。]
(-7) 2011/03/12(Sat) 01時頃
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― 事務所 ―
[男が事務所へと戻ったのは朝7時近くになっていただろう。
ジェレミーは、身体を売る相手としては申し分ない部類に入る。 ただ、難点を1つあげるとすれば拘束時間が長かった。]
すまん、今戻った。
[あからさまとまではいかずとも、 いつもよりは掠れた声で声をかける相手はテッドになるだろうか。]
(4) 2011/03/12(Sat) 01時半頃
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ディーンは、テッドがえづいている様子に、怪訝な顔をした。「腹の調子でも悪いのか?」
2011/03/12(Sat) 01時半頃
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/* あ、二番煎じと言われそうなので先に設定おとしとこう。
妹有。 妹と近親相姦系のAVに出たこと有。 狂信なのは、妹の幸せの為。 ※妹は既に結婚している。
ざっくりと。 ま、いとこは結婚できる間柄だけどもね!!
(-13) 2011/03/12(Sat) 01時半頃
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― 朝/事務所 ―
―――……そうか?
[相手の返答に首を少し傾ける。 さらりと金の髪が揺れる。 金持ちが使うシャンプーは質が違うらしい。]
お前、その金は……――嗚呼。
[金を受け取れば、特にテッドの用意した額に眼を見張る。 見張った後、何かを悟ったように細まる目。 それ以上は言葉を呑みこんだ。]
淫売行為の金に関しては、取り分決めないと、な。 生活もあるから、出来るだけ多くあいつらに渡してやりたい、が。
[現状を考えると、2割、いや1割渡せれば良い方か。 どんな悪徳業者かと、ピンはね具合に眉間の皺を深め 思案しながら、ふっと思い出し]
(9) 2011/03/12(Sat) 02時頃
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そうだ、私の方は情報を仕入れてきた。 特に相手にすべきでない者をチェックしてある。
[ジェレミーにチェックさせたリストをテッドに差し出した。]
(10) 2011/03/12(Sat) 02時頃
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― 朝/事務所 ―
[聞くなという言葉には、返事を返さない。 聞かずとも判るという、いつもなら言うであろう言葉は 胸の奥に沈める。 代わりに質問に、渋い顔をして答えた。]
短期決戦で行くなら、2割か1割……。 それでも、ざっと片手くらいの年数はかかるかもな。
[ふっと己の過去を振り返る。 父が残した借金を返すために、 身体を売り始めたのは高1の頃だった。 そんな中でも大学へ行ったのは、 長期的にみたらその方が良いと判断したからだが。 借金を返し終えたのは、本当にここ最近のこと。 母が途中で亡くなるまでは、妹と3人で。 それ以降は、妹と2人で……だったけれど。 ―――……思えば10年以上の月日が流れていた。]
(18) 2011/03/12(Sat) 02時頃
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ああ、お前が取って来てくれた 表の仕事事体の金額は悪くはない。 悪くはないんだが……―――。
[何分、債務の額が大きすぎるのだった。 溜息を吐いた時に見えるのは、ドナルドの姿か。 つっと細まる目。]
嗚呼、おはよう。 まぁ、働かざる得ない状況だからな?
[微かに唇の端を持ち上げた。]
(22) 2011/03/12(Sat) 02時頃
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[細かい計算はまだしていない。 ざっとの計算なので、短くなる可能性もある。 しかし、長くなる可能性もあれば、 それ以上時間について語るは流石の男にも苦痛だった。]
その方が良いかもしれんな。
[唯テッドの報酬への割合に関しては是と告げ、 彼の給料に関しては否と首を横に振る。 前よりは減るだろうが、僅かでも払う気である。]
頂けるなら貰おうか。 な、テッド、給料0だと、飯も食えないぞ?
[ドナルドの申し出は、ありがたく受け入れる。 10年以上の月日が齎したこと。 例え男の精を飲みほしていても、男は平気で食は取れる。 もはや、己の産まれついての性癖など、覚えてもいない。 ――感覚がくるっているというならば、そうなのであろう。 自覚は、まったくないが。]
(36) 2011/03/12(Sat) 02時半頃
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ディーンは、ドナルドが食事を分けてくれるなら、それをもぐもぐしながら、携帯を確認。
2011/03/12(Sat) 02時半頃
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[携帯に視線を落としながら、ちらりとドナルドの様子を窺う。
チェックを入れたそれ、彼に見せるのは拙かったかと、 密かに舌打ちをするのは、彼の正体を知っているから。
――……けれど、そのことを 今彼(ガイド)に告げることはない。]
(-36) 2011/03/12(Sat) 02時半頃
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[昨夜、売り中に来たのだろうイアンからのメール。 内容を確かめて、眉間に皺を寄せた。 少し複雑そうな表情浮かべ さてどう返したものかと頭を抱えたところで 見えた姿は白の歌姫。]
ヨーランダ……。
[差し出された封を受け取るも、彼女を見詰める目は微かに揺れた。]
皆、動きが早いな。
[そのことを嬉しいと思うのと、哀しいと思うのと。 二つの感情を乗せて、言葉にはせずに礼を一つ贈る。]
(45) 2011/03/12(Sat) 02時半頃
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[イアンのメールへの返答は、一旦置いて置き。 未読のメールを確かめる。 その中で、また男の眉が寄るメールがあった。 返答を考える時間を稼ぐように、男は財布を取り出しながら ドナルドに近づく]
そういうのを 無茶 というんだ。 金は少しでも持っとけ。 いざという時もあるだろ。
[その動作の間、テッドの言葉に、 やや強い口調で返すのはいつもの仲の悪さを思い出させるか。 仕事柄、代金立て替えという時もなくはない。 視線はドナルドに向けたまま、朝食の代金を彼に差し出した。]
(53) 2011/03/12(Sat) 03時頃
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[ドナルドが呟いた言葉を拾うことはしていない。 ただ、代金を支払う際、釘をさすように囁いた言の葉は 単純に彼の正体を知っているからこそのもの。]
チェックを入れたのは、私だ。
[ジェレミーに迷惑をかける訳にはいかない。 ――彼なら飄々とかわしそうだとは思っていても その辺りは律儀だった。]
(-42) 2011/03/12(Sat) 03時頃
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ん?嗚呼、無茶というのはドナルドにではないんだが。
[ドナルドに向いたままテッドへの言葉を放った為 何か誤解をさせただろうか?と呟きに呟きを返す。
背後で聴こえる、 テッドの言葉には「五月蠅い」と舌打ちしつつも 彼が受け取らないなら彼の分の給与は、 勝手に別個で貯めといてやろうと画策する。
――金という存在の大切さは、身にしみて判っていたからだ。]
(61) 2011/03/12(Sat) 03時頃
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お駄賃か。
[ドナルドに朝食代を払えば、 聴こえた言葉に微かに唇の端を持ち上げた。 ふっと満面の笑みというのは、 いつから浮かべていないだろうと思う。
学生の頃(中学校くらいだろうか)、 良く面倒を見ていた気がするマーゴは、 辛うじて眉間に皺なく、 少年らしい笑みで笑う男の顔の記憶があるかもしれない。]
(62) 2011/03/12(Sat) 03時頃
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ディーンは、過去を反芻したところで、思い出してメールに返信作業。
2011/03/12(Sat) 03時頃
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Re:
男を相手にすることを教えるのは構わんが。 ソフィア指名のが、男色もOKかは判らんぞ? しかも、OKだとしても、指定を覆す場合のリスクもある。
[後は監査員の存在なども、脳裏の片隅にあれど 一先ずはそのような返答を。]
差し出がましくて申し訳ないが ソフィアだけ、というのに恋愛感情が絡んでいるなら この先、辛いぞ?
[違うなら違うで構わないと、最後に余計なおせっかいをつけた。]
(-47) 2011/03/12(Sat) 03時頃
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Re:事務所の
本当にお前はそれでいいのか?
[再度尋ねる。 そこに込められた感情は、 メールの無機質な文字列ではきっと伝わらない。]
(-48) 2011/03/12(Sat) 03時頃
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[険しい視線を受けても、ディーンは恐れる感情は見せなかった。 ただ、小さく肩を竦める。
己の立場を、彼らに隠すつもりはない。 既に、キャロルには、理由は言わないまでも晒している。
男は彼らの仲間になりそこねたもの。 監視員になる前に、借金を返済したために、 その任につくことはなかった。 が、それでも彼らを裏切れない立ち場にはある。 妹という存在(弱み)。
けれど、恩義あるグロリアを裏切ることもできない。
だから、出来うる限りということで、 リストにチェックをつけたのだった。 それには、事務所の者に怪しまれない為 という意味合いもあったけれど。]
(-50) 2011/03/12(Sat) 03時半頃
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[男は返信を打ち終え、朝食を食べ終わると、 事務室の机に場所を移動した。
事務所に人があるなら時折気にし、 携帯も休憩程度に確認はする。
基本的には、経理関係の資料を集め、 暫くカタカタと電卓を叩いている*]
(66) 2011/03/12(Sat) 03時半頃
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[机へと向かう際、ヨーランダの脇を通った。 その時、ふっと心配事思い出して 彼女だけに聴こえるように囁いた。]
ヨーランダ、お前が稼いできた金の元の主 ヤニク……ではなかろうな?
[リストに示されていた名を思い出す。 指定はもちろんヨーランダだった。 仕事柄彼の人となりを垣間見ることがあった。
――彼のヨーランダに対する執着心は異常だ。
だから、近づけないようにと気を配ってはいたのだけれど。 もし、是という答えが帰ったなら、渋い顔をして 出来れば2度目は無しにして欲しいと告げたかもしれない。 強制できるものでは、なかったけれど。]
(-54) 2011/03/12(Sat) 03時半頃
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[時間軸的に彼女から送られたメールを見 返答を返したのは朝のこととなろう。]
Re:
ソフィアがしたくないならば、私は強制することはできない。 けれど、監視員の存在が気になる。 此処に残って行為をしなかったなら ……最悪、もっと酷いことになるかもしれない。
[幸いといっていいのか、 昨日メディアに露出したばかりの彼女を指定する者はない (か、あっても極少数)だろう。]
此処に残るなら、覚悟を決めないとならない。 おせっかいなことだが、イアンの為と 特にそこに恋愛感情が絡むならば、 覚悟を決めないまま、此処にいて最悪な事態になるのが 一番よろしくないのではないか?
(-104) 2011/03/12(Sat) 18時半頃
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[イアンにもつけたおせっかいな言葉をつけ、 最後には真実を1つ。]
申し訳ないが、相談に乗ってやることはできても 私はソフィアを護ってやることはできないんだ。
(-105) 2011/03/12(Sat) 18時半頃
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― 少し前の話 ―
[無言の肯定を受けて、男は眉根を寄せた。 まるで溺れるものが出すような、くぐもった声で 絞り出すように告げた。]
――……何かあれば、いいなさい。
[耐えられなくなったなら、そんな意味合いを込めて。]
(-106) 2011/03/12(Sat) 18時半頃
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― 回想から現在軸へ ―
[資料を捲り、電卓を打ち出してからどのくらい経ったか。 その間に、携帯を確認をし、必要であれば返答を。]
ああ、おはよう。
[セシルの姿が見えれば、チラリと視線をあげる。 彼の姿が見えたのを契機に、少し休憩をしようとぐっと背を伸ばす。 インスタント珈琲でもいれようと、席を立った時だ。 テッドよりかかる声。 視線をそちらに向ければ、床に腰をつくテッドの姿。 それに手を差し伸べる、セシルの姿。]
――……何の話だ?
[叫ばれる言葉に、眉間に皺を寄せた。 彼の言葉には「何を」言ったかがなかった。 ぱっとは、彼が何に対して憤っているのか判らない。]
(134) 2011/03/12(Sat) 19時頃
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――……。
[そうこうしている間に、更に崩れるテッドの様子。 唖然としてる間にテッドは飛び出して行く。]
いや、お前の所為ではないと思うが……。
[セシルの視線を受けて、男は考えこむように手を顎に添える。 男に触れられて嫌悪を覚えた初めの頃のことなど、 記憶の彼方にあり、直ぐに直ぐ思い至れず]
社長と、言っていたか。
[一先ず、彼が何を憤っていたか知る為に社長室へと向かうのだ。 そこに、グロリアの衣服が床に転がっているのを見取れば 顔を歪めて―――重い重い息を吐いた。
彼が何を憤っていたかは、それで知れた。]
(135) 2011/03/12(Sat) 19時頃
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Re:
相談に乗るくらいは構わないさ。 むしろ、それぐらいしかできずに申し訳ない。
監視員については、状況的に見ているだろう ……としか言えない。 あとは、もし、私が黒幕で監視員を送りこむなら 1人ではなく複数だろうということだけ。 どれも、憶測でしかない。悪い。
(-112) 2011/03/12(Sat) 19時半頃
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/* ソフィアと思いっきり時間軸がずれてる気がするんだがorz まぁ、いいか……うん。
(-111) 2011/03/12(Sat) 20時頃
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[それはセシルが事務所へ辿り着く前に送られた。]
Re:
眠いなら無理はするな。
[ひらがなだらけのメールに、一行だけの返答。]
(-113) 2011/03/12(Sat) 20時頃
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おそらく……―――
[後ろからかかる声に、重い口を開く。]
社長は自ら身を売ったのではないか、と思う。 憶測でしかないが。
リストに社長の名で指定があったことを 話の流れから私が彼女に伝えた。
[ぐぅっと喉が獣のように鳴る。]
リストの中で、桁外れに報酬が良いものの結果は こういうことなのだろう。
警察沙汰にする方が、危ないような、な。
[噛みしめるように呟いて、男は振り返りセシルを見た。]
(140) 2011/03/12(Sat) 20時頃
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――……ちがうか?
[見詰める先、監査員の彼に尋ねる。 ほぼ、間違いはないと判っている、問いかけ。]
(-114) 2011/03/12(Sat) 20時頃
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