212 冷たい校舎村(突)
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/* ちょ、ホラーだなこれこえええええええ
あとりーくんありがとうがんばる…… >メモ
デフォ那由多くんからセット変更してー、と
(-4) 2017/03/12(Sun) 00時半頃
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― そして2度目のチャイムが鳴る ―
[そう、ちよちゃんは何も間違ってはいない。>>25 わたしに必要な言葉をくれた。 怖いことが少しでも遠ざかるようにしてくれた。
ちよちゃんが小さく笑うから、わたしも、 「採算なんて度外視だって部長は言ってたー」 と笑い返せた。 タダより高いものはないとは言いますが、 この“タダ”には文化祭を楽しんでほしい、 それ以外の下心はありませんでした、ご安心あれ]
(77) 2017/03/12(Sun) 02時頃
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……まあ、わたしだって怒られるのはいやだもんね。
[夢の世界のレジ係の人いたらごめんなさい、って内心で呟いてはおいた。>>26
それから。 ふたりしてメロンパンをもぐもぐと食べる。 ちよちゃんからの視線を感じれば何とはなしに見つめ返してみたり。>>27
[そういえば、 普段は母の作ってくれるお弁当を持って行くのだけれど、 今日は弁当箱を鞄に入れた覚えがない。 雪に浮かれてて忘れちゃってたのだろうか。
―――そもそも、どこまでが現実でどこからが夢なのか。 それすらもわからない。やっぱりわからないことが多すぎる。 ここが誰の“世界”なのかもそのひとつ]
(79) 2017/03/12(Sun) 02時頃
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だよねえ……、
[ちよちゃんに静かに頷く。>>28 男の子なのか女の子なのか、それすらも悟らせない文面。
こんな“世界”を残そうとする前に、 どうして誰にも助けを求めなかったのだろう、と、 テレビで見る識者じみた言葉が浮かぶけど、 わたしはむしろ助けを求めない気持ちは分かる方だ。 ―――悲しいかな、わたし自身が今そうしているのだから]
なに?
[首を傾げ、ちよちゃんの言葉を待っていると、 チャイムが鳴った。思わずスマートフォンで時間を確認する。 午後8時50分。いつの間に夜になっていたらしい]
(80) 2017/03/12(Sun) 02時頃
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[チャイムの最後の一音がぷつりと途切れる。 いつの間にか笑い騒ぐ声は止んで、
――誰かのすすり泣くような声が代わりに聞こえてきた>>13]
(81) 2017/03/12(Sun) 02時頃
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ねえ今日も泣いてるの。 お願いだから黙ってよ。
わたしばっかり楽しんでたみたいに言うけど、違う。
いなくなってからわたしがどれだけ大変だったか知らない癖に。 わたしに全部かぶせて、自分は逃げた癖に。
(82) 2017/03/12(Sun) 02時頃
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[――わたしは間違えてた。 優しく話を聞くつもりはあったのに、 封じ込めてた気持ちを言い放ってしまった]
(84) 2017/03/12(Sun) 02時頃
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[鳴き声の二重奏―――いや多重奏?
もうひとつの音は聞こえてなくって、>>#2>>30 突然聞こえだした泣き声に身を縮めて怯えていた。 この場にちよちゃんがいなかったら、 肩を抱くように触れていてくれてなかったら、>>32 きっと、逃げ出していただろう。 なりふり構わずに]
みんなの――― う、うん。
[ひとりではいたくない。 ふたりでもまだこわい。 みんなでいればこわくない? ちよちゃんが言うんだからきっとそうだ。
そんな考えを走らせて私は即座に頷いた。 ちよちゃんの鞄に入れるもの選びを少しは手伝いもした。 その間にもずっとすすり泣く声は聞こえてきていた**]
(87) 2017/03/12(Sun) 02時半頃
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/* 間違えてしまったからこその煩悶というやつだ あお姉のことは嫌いにはなれねえし
こう、当初の予定と違い あお姉が妹には優しいただしクズから 妹にも厳しい系クズになってしまったのうまくやれるかなーと思いつつ
(-15) 2017/03/12(Sun) 02時半頃
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― 回想/接客inチョコバナナ屋台 ―
[運動系の部活の屋台はある一地帯に固まっていることが多く、 今年もまた例外じゃなかった。
我が部のチョコバナナ屋台のお隣はバドミントン部のクレープだけ。 つまり絶賛端っこである。 客足が途切れた合間に、ふと、 去年は確かハンドボール部と屋台の位置が近くって、 自分の屋台番シフトが終わったその足でハンド部の屋台に行ったら、 那由多くんがいたんだっけ……と、とりとめなく過去を振り返る。
那由多くん、去年は同じ部の人とそれはもう仲良くしていた印象だったけど。 やめちゃった今はどうなんだろう。 チョコバナナのタダ券を配っておいた時はそこまで考えが及んでなかったけど……]
(93) 2017/03/12(Sun) 02時半頃
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[と、ちょうどこっちに近付いてくる人影が見えた。>>1:210 ギャルソン服を着ていたからうちのクラスの男子だ。 接客モードに気分を切り替えて]
いらっしゃいませーー!
[ぶんぶんと勢いよく手を振ってお迎えお迎え]
チョコバナナ一本ですね、ちょっと待っててー!
[その来客――りーくんが持ってきたタダ券とチョコバナナ一本を交換する。>>1:211 発泡スチロール部分から割りばしを抜いてりーくんに手渡した]
(94) 2017/03/12(Sun) 02時半頃
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ええー、ウェイトレスさん達ならともかくわたしまでサービスしてもらうのは悪いって……。 でもありがとう。あとで遊びに行くよ。
[パンケーキが美味しいと評判! そいつはすごいや! >>1:212 とは思ったけれどサービスの話はやんわりと断る姿勢をこの時点で見せて]
りーくんも来てくれてありがとう。 そのギャルソン服とっても似合ってるよ、………ふふっ
[ギャルソン服でつばさちゃんからの右ストレートを喰らう写真を思い出して、 思わず忍び笑いを漏らしてしまった。……いけないいけない]
(95) 2017/03/12(Sun) 02時半頃
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[りーくんだけでなくはるちゃんも、>>1:300 そのままお店から抜け出してきたような制服姿でやってきた。 手にはたこ焼きと焼きそば。ミスマッチすぎる。 何よりせっかくつばさちゃん主導で衣装係がつくった服が汚れないといいけど]
チョコバナナ二本ですねー! ちょっと待ってて。
[タダ券一枚と一本分のお金と引き換えにチョコバナナ二本を渡した後。>>1:301 たこ焼きと焼きそばを渡され、チョコバナナのうちの一本が戻ってきて――じゃなくて、プレゼントされて。 思わず感激のまなざしを送る、わたし]
(96) 2017/03/12(Sun) 03時頃
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[その癖「ありがとう」「おそろいだね」なんて、 ありきたりな感想しかでてこなかった。 おそろいが琴線に触れてたからこうなったのだけど。
時間があったら一緒に回ろう、という言葉は無事叶えられ、 隣のクラスのお化け屋敷とかにはるちゃんを連れ回した。 チョコバナナとたこ焼きと焼きそばをぺろりと平らげてしまった後だったから、 かえって張り切って動き回っていた――というのは一応内緒である**]
(97) 2017/03/12(Sun) 03時頃
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/* まるで関西人みたいな言い回しになってしまtt >>82 (ナカノヒトは関西在住ではない)
(-17) 2017/03/12(Sun) 03時頃
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[メロンパンをもぐもぐと食べながら、文化祭のことを静かに思い出していたら、 そういえば今もちよちゃんとおそろいだ――と、 変な状況に似つかわしくない微笑ましいことを思うことができていた。
だからちよちゃんを見つめ返すわたしは、 平静を保っている様子を見せていた。>>98
……おかずの交換はできないけどこれはこれで悪くない]
何ができるかなんて、わからないよ。けど、 ………こういう時、だからこそ、助け合わないと。
[おーるふぉーわん、っていうんだっけ、そういうの。 耳通りの良い言葉を並べていきながら、しかし、 表情をだんだん強張らせていく、わたし]
(181) 2017/03/12(Sun) 20時半頃
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[―――ちよちゃんにも、ヒーローにも、 話せていない悩みを抱えているくせに、 助け合いなんてどの口が言うんだろう。
その癖踏み込むことからも踏み込まれていることからも逃げるつもりでいる。
だけど、チャイムの音で疑問は驚きに変わり、>>99 ちよちゃんが何を考えているか知ることも、 それからわたしが逃げ出すこともなく、時間は進む]
………、そう、だよね。
[身を寄せ合いながら、ちよちゃんの言葉に頷いた。 確証なんてないけれど、信じる者は救われると言いますし]
(183) 2017/03/12(Sun) 20時半頃
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[力強い言葉の響きは、 顔も知らないはずのわたしにとってのヒーローを、 何故だか束の間連想させていた―――]
(185) 2017/03/12(Sun) 20時半頃
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[鞄にたくさんの食料を詰めて、食堂を出る。>>101 教室に戻るものと思っていたけれど、 先導するようにわたしの手を引くちよちゃんは3階までのぼっていった。>>102
やがて渡り廊下が見えてくる。 エの字型の校舎の縦線の部分に当たる場所。 確かにクラスメイトが集まってるんだけど、なんだか様子が変。 鉄錆のような香りがする中、倒れている“何か”を囲んでいる。 ちよちゃんといっしょに近付いてそれを見た]
(189) 2017/03/12(Sun) 20時半頃
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[マネキンだ。 見るからにつくりものの人型だと認識したはずなのに、 本物じみた、自ら流したかのような、赤く紅い液体の水たまりに沈んで、 うちの高校の制服を着て、明るい色の髪を紫のリボンで彩っていたから]
……つばさちゃん?
[小さく呼んだ。返事はない。
――壊れた人形のようになって、死んでいる?
頭が真っ白になったのは数秒だ。 ちよちゃん>>105がそれを“血塗れのマネキン”とはっきり言ったから、もう一度見直して……、
そう、マネキンだ。間違いない]
(192) 2017/03/12(Sun) 20時半頃
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[ちよちゃんがマネキンにブレザーをかぶせている間も、>>105 ささらちゃんがマネキンを調べて血のような何かにべたべたと触れている間も、>>109 古辺くんがマネキンを壁にもたせかけている間も、>>111 呆然として動けないままでいた。 ちよちゃんの手を固く握って立ち尽くしていた。
“それ”は本物なのかってささらちゃんに聞くこともできなかった。
誰かが誰かを案じる声が断片的に聞こえる。>>115>>167 これぞまさに助け合いという感じで、 だからわたしも何かしないと、って、のろのろと頭を働かせようとする]
(203) 2017/03/12(Sun) 21時半頃
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[どうしてこんなことになったんだろう。 それを訊く前にりーくんがやって来て、>>125 マネキンに被さってたブレザーを取り払って色々と訊いてくる。>>126>>127
応じたはるちゃんがりーくんに向ける視線は険しい。>>188 気持ちはわかる。わたしも「見て分からないの?」ってちょっとは思ったから。
はるちゃんの状況説明はなんだかホラー映画のワンシーンみたいで。>>190 ますますどうして、という気持ちになる。 この校舎に、ひとまず危険はないように思いかけてたのに]
(204) 2017/03/12(Sun) 21時半頃
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/* あお姉のクズ度が上がりそうになるがストップストップ
(-37) 2017/03/12(Sun) 21時半頃
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[―――夏。 ふらっと帰ってきたあお姉は華奢な人になっていた。
いなくなる前から長身で細身だったんだけど。 手足はやせ細って肌は病的に白く、 虚空を向いてぽつんと立ち尽くしていたのを見た時には、 精巧な人形を見ているような気分にすらなった]
(254) 2017/03/12(Sun) 22時半頃
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[でもあお姉は人間だ。 手首を切れば血が流れる。
あお姉の手首にはそういう傷がいくつもある。
喧嘩するだいぶ前、どういう風の吹き回しだったか、 切ってるところを目の前で見る羽目になったことがある。
いつもはぼんやりしてるか憂鬱そうな表情をしている癖に、 うっすら笑いながら流れる血を見て「綺麗でしょ?」って呟いてた]
(257) 2017/03/12(Sun) 22時半頃
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[ ―――綺麗なわけがないじゃない。
だから、それ以上、 ]
(258) 2017/03/12(Sun) 22時半頃
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[どうにも変だ。 ここにいるのは壊れた人形のようなひとではなく、 クラスメイトのようなマネキンなのに、
那由多くんが、マネキンの胸に刺さったままの包丁に手を伸ばした瞬間、>>178 思ってしまった。それ以上汚さないで、と。
思いはしかし、言葉にならず。 ダメでしょ、と言ってくれたのははるちゃんだった。>>191 それが正常な反応だと思った。 ちょっと前の、傍のちよちゃんの咎めるような口調も。>>223
でも、これが果たして正解ではあったんだろうか。 結局、みんな思い思いに意見を口にして、 思い思いに別の場所へと立ち去っていく。 これじゃあ助け合いも何もない]
(260) 2017/03/12(Sun) 22時半頃
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/* お化け屋敷で血……うーーーーーん?
「血糊だからだいじょうぶ」って涼しい顔してるぞ脳内の莉緒ちゃん
(-44) 2017/03/12(Sun) 22時半頃
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/* ・∀・;;;「いやあの目の前であお姉に手首切られて血がトラウマになったりしねーのかって話だけど」
莉緒「本物じゃなければ大丈夫(キリッ」
・∀・「アッハイ」
(-47) 2017/03/12(Sun) 23時頃
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[―――わたし達がやるべきことは協力してつばさちゃんを探すことじゃないんだろうか。
でも、悲しいかな、 そう主張しようにも元気な声が出ないしそもそも時既に遅し。 でも、ちよちゃんには心配をかけたくないから、 どうにか笑ってみせる]
…………、ちよちゃん、わたしも行くよ。 ご飯置いたらシャワー室使えるか確かめて、 寝袋見つかったら教室で寝ちゃう準備もしよう。
(278) 2017/03/12(Sun) 23時頃
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