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140 Erwachen〜lost wing of Jade〜

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【人】 MNU機関 ジャニス

― 世界のどこかに伝わるモノガタリ ―

[むかし、むかしのそのまたむかし。
そこには女神と、生まれたてのほんのちっぽけな世界があった。

ちっぽけな世界をすくすくと成長させるために。
母が子を放つように、女神は世界から離れることを決めた。
しかし世界には、世界自身を見つめ続ける存在が必要だった。


そこで、観察者たる女神は路傍の石に命じた。
定命の存在として世界の中に在り、すべてを《観測》せよ、と。

「原初の観測者」の誕生である。]

(8) 2014/11/15(Sat) 00時頃

【人】 MNU機関 ジャニス

[女神がそこから去ったことで、
ちっぽけだった世界はぐんぐんとのびる若木となった。

「観測者」にとって、その営みの全てが未知であった。
最初観測者はすべてを記憶しようとした。
しかし定命たる観測者に、そのようなことができるはずもなかった。

そこで、女神は自らの持つ智慧を授けた。
記憶に残すのではなく、すべてを《記録》せよ、と。

観察者は路傍の石に「記録を刻む」ということを知る。
記録の刻まれた石を見て、世界の人々はこぞってその真似をした。

「原初の記録者」の誕生である。]

(9) 2014/11/15(Sat) 00時頃

【人】 MNU機関 ジャニス

[人々は《記録》することを覚えた。
《記録》を刻まれた石が、どんどんと世界に積まれていった。
いつしか石の重みは、育ちざかりの世界を潰しかねないほどになっていた。

そこで、女神は「記録者」たる人々に導きを与えた。
ただ記録するのではなく、すべてを《解析》せよ、と。

人々は膨大な《記録》を《解析》することを知る。
解析を進めれば、人々の目の前にある闇は晴れ、そこには希望があった。

「原初の解析者」の誕生である。]

(11) 2014/11/15(Sat) 00時頃

【人】 MNU機関 ジャニス

[ちっぽけだった世界はぐんぐんとその枝葉を伸ばしていく。
「観測」し、「記録」し、「解析」する。
人の営みとして、三つを繰り返しながら

女神が与えた原初の営みは、やがてこう呼ばれるようになる。



「不変の三位一体《エヴァラスティン・トライアド》」。*]

(13) 2014/11/15(Sat) 00時頃

【人】 MNU機関 ジャニス

 ククッ………  潔白だな、「記録者」。

[「記録者」はこの混沌の時においても清廉で、彼は思わず笑んでしまう。払われた手に残る痛みすら愛おしい。]

 ハワード。
 君も変化《レボリューション》を望まないクチか?
 それだけ多くの「記録」をその身に綴り続けてきても、
 まだ、不変の世界に飽きないのか。

 私は飽きた。
 私は―――まだ見たことのない、未来が観たい。

(19) 2014/11/15(Sat) 00時半頃

【人】 MNU機関 ジャニス


 ――――っ、 B・Y・E《ビョルン・ヤース・エイテルン》!!

[「呪言」に乗せて、正面から。
身を吹き飛ばす衝撃波を叩き込んだのは、意識が逸れたその一瞬>>12。]

(23) 2014/11/15(Sat) 00時半頃

MNU機関 ジャニスは、メモを貼った。

2014/11/15(Sat) 01時頃


MNU機関 ジャニスは、メモを貼った。

2014/11/15(Sat) 16時頃


【人】 MNU機関 ジャニス

― 学園上空 ―

[墜落していく「記録者」>>30を、彼は冷たく見下ろしていた。
そしてしばらくの後、高笑いを空に響かせる]

 クク………ハハ、アハハハハハハハハ………!
 この期に及んでまだやり直せると思っているのか。
 どこまでも甘い書だ、「記録者」。

 守護者無き「ソラ」を、
 対の楔の片割れ、「翡翠の左翼」無き「ソラ」を。
 どうして元に戻せると思っている……!
 

(63) 2014/11/15(Sat) 16時半頃

【人】 MNU機関 ジャニス

[彼の予測は告げていた。

 黒く染まりきった「ソラ」の守護者が、世界の敵となる可能性は99.99999999999%。

 雷神が世界を救う側に回る確率は、たった0.00000000001%。]

(64) 2014/11/15(Sat) 16時半頃

【人】 MNU機関 ジャニス

[しかし、忘れてはならない事実がここにある。
彼の本質は「観測」であり、本来ならば「解析」は「解析者」の役割だ。故に彼の「予測」は、そう低くもない確率で外れるのだ。]


[彼はまだ知る由もない。
堕ちた「ソラ」の守護者がたどる道、
その本当の可能性とは――――。]

(65) 2014/11/15(Sat) 16時半頃

【人】 MNU機関 ジャニス

[そして彼は下を見下ろした。
残る地の脈を壊すべく、再び侵攻を始めようと考えて。
そこで、下から自分を見上げる者と視線が合った。>>60]

 ああ……御早う《Guten Ervachen》、
 運命者《Uh Nhg Mer》ジェレミアス。

[漆黒の翼を閉じて真っ逆さまに落ちていく。
ひとつ「歴史書」の墜落と違ったのは、女物の靴のつま先から、音もなく地上に着地したことだ。]

 いや………
 その様子では、まだ寝ぼけている……か?

[担任するクラスの生徒として、転校生として、また家族を失ったという彼の事情を知るものとして――見せかけて。
逐一声をかけて気にしてきたから、様子の変化にはすぐに気づいた。*]

(66) 2014/11/15(Sat) 17時頃

MNU機関 ジャニスは、メモを貼った。

2014/11/15(Sat) 17時頃


【人】 MNU機関 ジャニス

― 戦場と化した光翼町 ―

[生徒が驚いている様子>>72を見て、ん? と首を傾げ、そして自らの胸元を見下ろした。
ブラウスの前は裂けて薄い平らな胸板が顕になっている。
肌色のはずのその箇所も、どす黒い血でべったりと染まっているのだが。]

 ああ……成程。私のことに関しては、
 クラスの皆には黙っていてくれると、ありがたいんだがな。
 「良い教師」を演じるのも、そこそこ苦労した。

[冗談めかして低く笑う。] 

 そう……分かっているさ、礼見 丈。
 私はキミを、とてもよく知っている。
 キミが転校してきたその日から、キミを観測していた。

 キミがここに来る前に、犯した罪のことも。
 キミとともにいる、そいつのことも。 

(87) 2014/11/15(Sat) 21時半頃

【人】 MNU機関 ジャニス

 
 ククッ……… 能力に覚醒めておきながら、記憶が伴わないとは不幸だったと同情するよ。
 ジェレミアスであった頃からキミは寝坊助だった。
 キミには、覚醒めの強い一発が必要かな。

[一瞬教師の顔に戻り、微笑みかける。
礼見に向けて伸ばした腕の中に現れる拳銃。]

    《起   き   ろ   !!!》
 Weeeeeeeeeeeeh,A'KarEthus..... UhePiala!!!

[それは、寝坊助の生徒に向けて放つ、チョーク一発によく似て。
白く細長い弾丸が生徒めがけて飛んだ。]

(88) 2014/11/15(Sat) 21時半頃

MNU機関 ジャニスは、メモを貼った。

2014/11/15(Sat) 21時半頃


【人】 MNU機関 ジャニス

 ほう………起きないか。眠りは随分と深いな。

 ―――そいつのせいか?

[銃は構えたまま、ちらりと礼見の背後から感じる騒がしい気配に意識を向けた。>>97>>98
礼見を「観測」し予測を立てようとするが……まるでわからない。なにせ前例のない事例である] 


 本来ならば《解析者》に投げるべき案件だが……。

[《解析者》とて、覚醒めているかどうかは不確かだ。
目の前の礼見と同じように、光翼高校に通う少年――寒川真琴。
彼の気配は感じてはいるが、今どうしているかは知らず。]

(104) 2014/11/15(Sat) 22時頃

【人】 MNU機関 ジャニス

[銃を構えたまま、色鮮やかな能力の発現を見ている。
嗚呼、こんなにも、m/s(Misticia per Second)は上昇しているのに。]

 "おかしい"な。
 いい加減気づくと良い。キミがどんなに望んだところで、一般人の中に混じって暮らすことなど、出来ない。

[《観測者》は傷口に塩を塗りこむように嗤う。>>102]

 甘やかして欲しいか? 異常《error》として生まれてカワイソウだと、抱きしめて欲しいか?
 ならば、その役割を私に求めないでくれ。
 歴史書《イストワール》ならともかく、私には向いていない。

(105) 2014/11/15(Sat) 22時頃

【人】 MNU機関 ジャニス

[礼見の叫びに彼は笑みを濃くするのだ。
狂えし「観測者」は嗤い続ける。生徒に内在する「狂い」を更に広げようと。]

 喧嘩?莫迦を言うな。 これは《教育的指導》だ。



 ――――Farewell.... I REject!


[唱えられた「呪数」に乗せて、彼の目の前に展開されるのは炎のヴェール。
無数の氷塊とて炎の壁は超えられまい。
そして炎のヴェールは、礼見すら飲み込もうとその腕を伸ばす。]

(120) 2014/11/15(Sat) 23時頃

【人】 MNU機関 ジャニス

 
 調教か。 ……悪くない響きだな!!

[余裕ぶって、至極愉しそうに嗤う。
クラスの生徒達の前では見せぬ顔を見せて。
次の攻撃のために拳銃を片手に用意した、その時だった。]

 …!?
 っっ、 ………ぐっっ!!!

[礼見のやけくそとも言える接近。
異能の観測に集中していたから、拳で殴ってくる可能性を低く見積もっていた。
咄嗟にとった防御態勢は当然、不完全で]

(137) 2014/11/16(Sun) 00時頃

【人】 MNU機関 ジャニス

[   ―――――ガ  ンッッ!!]


[風圧をまともに喰らった身体は吹っ飛び、民家の塀に背中から激突した。
身体の強度自体は生身とそう変わらない。「観測者」は深く咳き込んで、]

 かっ…、 は………!
 わ、たしに……  血を吐かせたな……!

[血液混じりの痰を地面に吐き捨てる。
口の端拭い、礼見を睨みつけた。]

(138) 2014/11/16(Sun) 00時頃

MNU機関 ジャニスは、メモを貼った。

2014/11/16(Sun) 18時半頃


MNU機関 ジャニスは、メモを貼った。

2014/11/16(Sun) 20時半頃


【人】 MNU機関 ジャニス

― 学園近く ―

[礼見の煽り文句に反応しようとも、身体が鉛のように重い。
このままでは。と思ったところで、生徒は笑い声>>206とともに去って行く]

 くっ………。かはっ、、
 
[深く咳き込みながら、助かった。と一時安堵した。

考えれば、体力を消耗するのも当然だった。
ソラに大穴を開ける大儀式を行い、出会った者共に呪言を放ち続けてきたのだから。
立ったまま壁にめり込んだ形で目を閉じる。]

(212) 2014/11/16(Sun) 21時半頃

【人】 MNU機関 ジャニス

[意識が飛んだのは時間にして3分程度か。
次に目を開いた時には、動ける程度には回復完了して。]

 ――――「ソラ」。

[彼は見上げる。罅割れた空……次元穴《ワームホール》は、確かに彼が開けたものよりも小さくなっていて]

 ……行くか。

[壁から離れ、白衣に着いたホコリを払う。
再び路上を駆け出した。]

(213) 2014/11/16(Sun) 21時半頃

【人】 MNU機関 ジャニス

― 光翼高校北校舎裏 ―

[そうして、錆びついた焼却炉>>0:90の前に彼はやってきた。
地下の世界は《組織》のテリトリー。《機関》の人間がやすやすと入ることが出来る場所ではない。
焼却炉に手をかざし、彼は唱える。]


 OhrPisElkNn,   ………"SeerEhikSiA'MarkIssur"!!

(216) 2014/11/16(Sun) 21時半頃

【人】 MNU機関 ジャニス

[  ――――――ドォォォォォオオオオオン!!!]


[響いた爆音は、地の脈を通して地下世界中を伝わったか。それでも構わない。どのみち正面突破するつもりであるのだから。

こわれて開いた焼却炉の扉から、中へ足を踏み入れていく。]

(219) 2014/11/16(Sun) 21時半頃

【人】 MNU機関 ジャニス

― 光翼町、地下世界 ―

[「翡翠の右翼」と「翡翠の左翼」―――その昔、初代宝珠魔導士《ジュリエスナイト》たちが築いたという対の楔《Wings of Jade》。
その「左翼」は《ソラ》の彼方に。>>117
その「右翼」は《チ》の底に。>>118

《ソラ》へと上った「左翼」は楽園樹《ヘブン・ツリィ》の葉となり、
《チ》へと下った「右翼」は、大地樹《アース・ツリィ》の根となった。]

(225) 2014/11/16(Sun) 21時半頃

【人】 MNU機関 ジャニス

[千年前の《大戦》の折奪われたとされる「翡翠の右翼」は>>0:14、実際は密やかに元の場所に戻されていた。
すなわち―――《チ》の底に。>>118


その事実が「歴史書」にすら綴られないようにと、手を貸したのは、「観測者」自身だ。

なぜ、そんなことをしたのか? 理由はひとつ。

「翡翠の右翼」は、千年前の時点で壊れかけていた。
二度と誰にも触れられないように。
「嫉妬をし、狂いやすい」繊細なソレが、完全に壊れてしまわないように。そして、「翡翠の左翼」を揺るがさないように。]

(237) 2014/11/16(Sun) 22時頃

【人】 MNU機関 ジャニス

[――しかし。
やがて大地樹《アース・ツリィ》の存在は忘れ去られ。
ひとびとは大樹を切り倒し、
その木が在った場所に高く高く、天まで伸びる塔を建てた。

かくして完全に癒やされぬまま、「右翼」は覚醒めて。
すべてを取り戻していない「右翼」のチカラでは、地の脈を保つには不完全であった。
故に、地の脈には「邪」が棲み。>>1:27

天空樹《スカイ・ツリィ》と呼ばれるしろがねの塔。
かつて「対の楔」が築いた均衡が壊れた理由は多々あれど、そのひとつにこの塔の存在があったことは、推測すること容易であった――――。]

(240) 2014/11/16(Sun) 22時頃

【人】 MNU機関 ジャニス

― 天空樹《スカイ・ツリィ》  地下334階 ―

[ぽっかりと空いた大空洞、その中央に鎮座する翡翠。
「翡翠の右翼」はけなげにも抵抗していた。
自らを黒く染めようとする狂気に。]

 ………もう、頑張らなくても良い。

[彼は翡翠へと語りかける。
後ろから来ている追跡者の気配には気づいていたが、コツコツと足音鳴らして、翡翠への距離を縮めている。]

(244) 2014/11/16(Sun) 22時頃

MNU機関 ジャニスは、メモを貼った。

2014/11/16(Sun) 22時頃


【人】 MNU機関 ジャニス

[彼は、たおやかな指先を

中心に浮かぶ「翡翠の右翼」へと伸ばす。

指は、ほとんど狂いかけの「翡翠」に触れて。

ゆっくりと引き寄せる。]

(255) 2014/11/16(Sun) 22時半頃

【人】 MNU機関 ジャニス

 
 

 
                [――――"とぷん"。]
 
 

(257) 2014/11/16(Sun) 22時半頃

【人】 MNU機関 ジャニス

[その胸の奥深くへと、「翡翠」を取り込んだ。]

(258) 2014/11/16(Sun) 22時半頃

【人】 MNU機関 ジャニス

[艶然と振り返る。
そこに彼を追いかけてきた姿を認めた。>>245]

 嗚呼…… 宝珠魔導士《ジュリエスナイト》

[薄い平らな胸板は男性のもの。
そこに、ぎらりと昏い緑に輝く「翡翠《Jade》」がある。] 

(260) 2014/11/16(Sun) 22時半頃

【人】 MNU機関 ジャニス

[間に合ったのかと問われれば、間に合いはした。>>259
彼の胸元で輝く翡翠は未だ、狂気に染まりきってはおらず。しかし「観測者」の狂気に触れ、急速に濁りを深めているのが宝珠魔導士にはわかるだろう。]

 …………。

[詠唱とともに、細い鎖が伸びてくる。
彼はゆったりとした動きで腕を伸ばし、その鎖に自ら絡め取られた。]

(262) 2014/11/16(Sun) 22時半頃

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