272 【R18RP】十一月と、蝶が奏でる前奏曲
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[懐かしい通学路も何だか新鮮に感じるの。>>0:329
草を見て――、 青草のいい匂いねって思ったり。 虫を見て――、 いやー虫よ!って怖がってみせたり。 雲を見て――、 都会の空より澄んでるのねって思ったり。 何かの木を見て――、 いい匂いがするけど、なんだったかしらって思ったり。
(昔の事、もう思い出せないけど)]
(20) 2019/11/04(Mon) 18時頃
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[高校には一応事前に連絡しといたのよ? まあ、いらなそうだったけど。 案の定無防備な学校の中をうろうろ。
部活の子達もいたけど、 気付いてないみたいだからのんびり歩く。 色んな場所を歩いて。 きゃっきゃはしゃいで(アタシ的には) 思い出せない記憶を辿るように。 高本の昔を思い返すように、
歩くけど、ねえ――……?]
(21) 2019/11/04(Mon) 18時頃
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[こうしてキャシーとして歩いてると。 あの子がいなくなっちゃったみたいね?
タカモト。可愛らしい男の子。 ――そう”アタシ”は思ったの]
(22) 2019/11/04(Mon) 18時頃
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[体育館の舞台の上。 見下ろした観客席にまどかちゃんがいる。 変わったって、言うものだから。>>0:334 幸せかって聞かれたから。>>0:336
くるりとその場で一回転。 華麗な笑みでアタシは笑うの]
アタシは幸せよ? 今、アタシはアタシの人生を全力で生きている。 面白くて楽しくて、キラキラ輝いて。
ねえ、アタシの人生ってとても綺麗。
[満足げにアタシは笑って、わらって――]
(23) 2019/11/04(Mon) 18時頃
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[それから、ふっと寂し気にため息をつくの]
……でも、撮影が終わればアタシはおしまい。 また次の誰かの人生を生きていくの。
そうして演じて、演じて、演じて、 演じ続けて――……、
[虚空に伸ばした手に「人生」を掴むように握って、 手を開いて視線で追えば「蝶」が羽ばたき空を舞う。 即興劇のパントマイムだ]
(24) 2019/11/04(Mon) 18時頃
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そこにいつも、タカモトはいなかった。 ”あの子”はすごいのよ。 普通の人が一つの人生しか生きられないのに。 もう数十もの人生を生きている。
でも、どんなに役が素晴らしくても、報われても。 その「世界」の中にタカモトはいないの。 あの子は完璧だもの。 役と自分を混同しない、できないのよねぇ。
別人になるのよねぇ。 そこがアタシ、可哀想と思うのよ?
[まるで他人事にように、高本の人生を語る]
(25) 2019/11/04(Mon) 18時頃
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[そうして、困ったように小首を傾げて]
あら、あらあらあら! アタシの話じゃないわね、”高本”の話よね? ごめんなさいね、間違えちゃったわ。
あらでも、アタシはタカモトなのかしら?
他の、他の消えて行った子達も。 僕も、私も、オレも、君も、あの子も、 みんな、タカモトだったのかしら?
だとしたら、だとしたら、ねえ? タカモトって、誰? アタシは、一体……
[戸惑うようにアタシは少し目を伏せて]
(26) 2019/11/04(Mon) 18時頃
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[ぽんっと手を打ち合わせる。 そうして目を閉じる。 役に入り込む時のスイッチを切り替える仕草。
イメージしよう。 芝居に魅せられ人生を擦り減らしていく。 そんな哀れな男の悲劇めいた喜劇を。
そうして目を開いたなら、舞台の上。 目の前の観客に向け問いかけよう]
(27) 2019/11/04(Mon) 18時頃
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俺は……、誰だ? 何に、なりたかった男なんだ……?
[まどかを真っ直ぐ見つめる瞳から、 涙が一筋零れて落ちた。 そうして優しく微笑んで]
じゃあな、まどか……。
[これで”俺”とお前はお別れだ。 もう永遠に会えないだろうな。 何故かそんな気がしてどうしようもなくて。 上手く笑う事ができなくて――]
(28) 2019/11/04(Mon) 18時頃
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[そんな”アタシ”をアナタは笑えばいいと。 そう思ったの。 にっこりと笑って見せて]
……なんて、ね?
[キラキラとした笑顔。 その中に少しの寂しさが滲んだ。**]
(29) 2019/11/04(Mon) 18時頃
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/* >>28 相方さんがドーナツホールをイメソンにしてるって聞いたから、ロルにドーナツホールの歌詞を織り込んでみました。
バイバイもう永遠に会えないね。 何故かそんな気がするんだもうどうしようもないまま。 上手く笑えないんだもうどうしようもないまま。
(-5) 2019/11/04(Mon) 18時頃
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/* わーい!!過去に戻ったドン!!(ぴょんぴょん)
(-7) 2019/11/04(Mon) 20時頃
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[とびきりの笑顔で笑って見せたのに。 アナタは泣いて怒るじゃない?>>41 だからアタシ、困ったように笑うの]
そう? じゃあさようなら。 まどかちゃんと一緒だった時間。 けっこう楽しかったわよ。
[舞台を背に走り出すアナタを追う事もない。 ”アタシ”には追う理由がない。 ――高本には、あるのかもしれないけど?]
(110) 2019/11/05(Tue) 09時半頃
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[去り行くその背に恭しく一礼を。 劇を見終えた観客への敬意。 物語の幕引きの時だ。
最高に涙を誘う一幕だったが、 アンコールは、望めないのだろう]
でもね、でも――……、
[ふぅとアタシはため息をつくの。*]
(111) 2019/11/05(Tue) 09時半頃
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何十回と人生を生きてきたけれど、 いつもアナタは高本の世界にいたのよね。
あの子には特別だったのよね。 特別に、したかったのよね?
まぁ、アタシにはよく分からない事だけど?
――どうなのよ? タカモト?
[甘い煙草に火をつけて、吐き出す煙は蝶の羽ばたき。 ふわりふわりと宙を舞い、 遅い主役の登場を今か今かと待っている。*]
(-18) 2019/11/05(Tue) 09時半頃
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―― 文化祭 ―― [今日は俺達の高校の文化祭。 なのに、主役のロミオは風邪で欠席だ。 みんな口々にどよめいては落胆する。
俺もジャージ姿で舞台裏に駆け付ける。 さっきまで舞台を組む裏方作業をしてたんだ。 埃と汗まみれで、お世辞にも綺麗とは言えない。 これじゃあ普段のみかん畑の手伝いと変わらない。 首元に巻いたタオルで汗を拭いつつ。
ジュリエット役の子は泣き出しそうだ。 困ったな、俺、そんなに仲良くない子だし――、 あ、そういや仲良くしてたヤツいたじゃん。 (ってきょろきょろ同級生を探して) って、いねええぇ!! こんな時に何やってんだよあのヘタレ!!]
(112) 2019/11/05(Tue) 09時半頃
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[そんな時、何かまどかが言いそうだったから。>>50 みんなでそっちを見て、 なのに、すごすご手を引っ込めるから]
おいおい、何にもねーのかよ。
[ぺしっと丸めた台本でまどかの頭を叩いて。 そうこうしてる間に、 丁度いい代役が立候補してくれた>>52
よかった! 丁度今から探しに行こうと思ってたんだよな]
(113) 2019/11/05(Tue) 09時半頃
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[みんなも代役が決まりそうな安心感から、 わいわいと無責任に応援を始める]
「そう言えばお前、演劇部だったよな!」
「顔だけはいいし、イケるんじゃね!?」
「台詞は脇から言えばイケるイケる!」
[ぐいぐいっとみんなロミオを推すから、 俺も安心して裏方の仕事に戻ろうと思う]
(114) 2019/11/05(Tue) 09時半頃
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よし、代役は決まったな? じゃあ裏方は各自、仕事に戻りつつ、 ロミオが台詞ど忘れした時のフォローも頼む。
じゃあ各自、劇が始まるまで持ち場に解散!
[ぽんっと監督役の俺が手を叩けば。 みんなおーっと各自の持ち場に戻っていく]
(115) 2019/11/05(Tue) 09時半頃
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[俺も監督として、 みんなが持ち場に困らないか見て回らないとな。 と、その前に――、 俺はさっき何か言いかけたまどかに声をかけた]
さっきはどうしたんだ、まどか? 他に良い代役の案とかあったりするか? 何か心配事があるなら俺に言っておけ。 なんてったって、俺がこの劇の監督なんだからな!
[ちょっと胸を張って監督なんだぞと強調する。 今日の劇は失敗したくはなかった。
なんたって元女優の母さんも見に来てくれてるからな。 (あと、知り合いの劇団の監督も来てるらしい) だから、いつになく俺はやる気十分だった。*]
(116) 2019/11/05(Tue) 09時半頃
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[解散!と声をかけてみんな持ち場に戻ってく。 俺はその様子を見回して、 あっ、まどかと目が合った。>>119
なんかいつもより挙動不審なまどか。 緊張してるんだろうか? まさか、仕事を忘れたとかじゃないだろな?
なんでもないって言われたものの。>>120 疑いの目をじーっと向けて]
本当かー? なんかあったら俺に言えよ!
[ぽんっと肩に手を置いて笑いかけた。 だいたいまどかが「大丈夫」とか言う時。 だいたい大丈夫じゃないからな]
(122) 2019/11/05(Tue) 11時頃
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[演劇が好きかって聞かれたら少し考えて。>>121 母さんを思い出して素直に頷く]
ああ、けっこー好きだな。 母さんが女優だった頃の写真とか見てさ、 綺麗だなって思ったりしたしな。
なんか別人ってゆーか、別世界ってゆーの? まあ、俺達には遠い話なんだけどさ!
[そう言って、遠くを見る目で劇の世界を語る]
(123) 2019/11/05(Tue) 11時頃
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[それから少し冗談めかして肩を竦めて]
まあ、俺にはこのジャージ姿が似合ってるし? 華やかな表舞台よりは裏方のがしっくりくるんだよな。
それにさ、想像してみろよ。 俺がぴっかぴかの服着て、派手な化粧してさ。 それで主役でございって舞台に出てくの!
似合わねえだろー? 笑えるだろ?
[想像してみてくくっと吹き出して。 それからロミオが着替え終えたみたいだから、 最終確認の打ち合わせに声をかけに行く。
まどかも頑張れよって頭をくしゃっと撫でて。**]
(124) 2019/11/05(Tue) 11時頃
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/* >>153 ロミオ頑張ったな!! でも蝶々監督的には「初々しいわね」的な感想だそうです。
(-25) 2019/11/05(Tue) 22時頃
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[まどかに母さんを褒められて照れ笑い。>>149]
だろー? 母さん、昔はモテたらしいぜ。 でも、今は父さん一筋なんだよな。 父さんもなかなかやるよなぁ……、
[なんでも、俺は家族の中で一番母親似らしい。 顔立ちもそうだし、性格とかもそうらしい、
昔は女顔とかからかわれる事もあってさ、 悔しい思いをした事もあったけど、 男らしさに憧れる事もあったけど、
母さんは「光一郎は光一郎なんだから」って、 そう、言ってくれたから。 まあ俺は今のままでいいかなって思ってる]
(171) 2019/11/05(Tue) 22時半頃
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[母さんは美人だったし女優だったし、 当時のみかん農家からしたら別世界の人だった。 それでも、母さんはみかん農家に嫁ぐ事になった。
――謎だ、すごく謎だ。
よく、どうしてか母さんに聞いてみたけれど。 母さんは詳しく話してくれなかった。 ただ――、
「お父さんは、どの人生にもいてくれたもの。 気付けばそこから私の「人生」が生まれたのね。 だから私、もうお芝居ができなくなったの」
そう、よく分からない事を言われたりもした]
(172) 2019/11/05(Tue) 22時半頃
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[幼心に首を傾げて見上げて、 母さんはそんな俺に笑いかけてくれて。
「でもね、お芝居ができなくなっても。 お父さんは私の事が好きなんですもの。 だから私、ここに嫁げて幸せなのよ」
その時の母の顔が幸せそうだったから、 芝居が出来なくなったのに、 何故そうやって満ち足りて笑えるのだろうか、と。
俺にはよく理解ができなかったのを覚えている]
(173) 2019/11/05(Tue) 22時半頃
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[まどかと他愛ない冗談を言って笑いながら。>>150 俺は監督の仕事に戻ってく。>>152 頑張れって言われ、おうって手を振って。
ロミオや他の役者達と打ち合わせして、 舞台袖から見守る舞台。 ロミオの代役は83点くらいはつけれそうだ。>>153 うん、控え目に見ても上出来だ]
(……よしっ!)
[俺は秘かにガッツポーズ。 みんなで舞台袖からやんやと見守って。 劇の進行をてきぱきと応援していった]
(174) 2019/11/05(Tue) 22時半頃
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[やがて舞台は無事に終了。 カーテンコールで役者達が舞台に次々と出て行く。 それを俺は舞台袖から見送って――]
なんかいいな、こういうの。 みんなで作り出す世界って感じでさ。 ほらジュリエット役の子、感動して泣いててさ。 ロミオ役のヤツと仲良かったからな。
きっと、あれが本物だと思うんだ。 お芝居の中だけど、ちゃんと心があってみんながいる。 そんな、俺達だけの芝居だったと思う。
[まどかの隣でそう語って、 ロミオとジュリエットを微笑まし気に見守る。 そうして、祝福の拍手を送った*]
(175) 2019/11/05(Tue) 22時半頃
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/* >>186 !?両親の馴れ初め、ちゃんと声に出して喋ればよかったね!! ごめんね、なんか高本のロル書くと妙にト書きが多くて台詞のバランスが悪く……。
なんかこうっ、設定打ち合わせとかでPL同士でよく情報共有してるからかPC間でも情報共有せねばいかん事をすこーんと抜かしてしまう。すまぬ、気を付けよう(拳ぐっ
(-33) 2019/11/06(Wed) 00時頃
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