178 忘却の花園
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― いのちを、抱きしめる ―
[生まれて初めて見た、ヒト以外の生き物。 やすやすと抱き上げられる小ささと、白い毛に覆われぐんにゃりした肢体からはとくとくと、心音が響く。 花園が生む記憶でしかないかもしれないが、確かに聞こえるそれは、いのちの音。]
ちいさいのう。…かわいらしい、のう。
[ひくひく鼻を揺らして、手にしていた人参に齧りつく様を感慨深く見つめる。イワノフの娘もこれくらいの大きさだっただろうか。妻、との"あい"によって生まれたかのじょのいのちの重さを、尊さを、想った時。
花園を包むような唄が、聞こえた。>>0 大きくかかる虹は、旅立ちの証。>>1]
(2) 2015/12/18(Fri) 19時半頃
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(まさか……。)
[ひとりの声がシルクと気づいて、過るのは焦りと不安。 まさか。まさか。うさぎに気を取られている間に、去ってしまったのではないかと。]
イワノ……――…ふ?
[慌てて駆け出そうとしたところを、背後からうさぎごと、掴まった。今まさに、探そうとしていた人物だということは振り返らずとも解る。>>5:162 柔らかいもじゃもじゃが、うなじをくすぐったから。]
(3) 2015/12/18(Fri) 19時半頃
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わらわはそこまで小さくなかろ? ――…イワノフ? どうし……。
[戯れにしては稚拙な冗談に、何事かと首だけ傾ける。 朝露でない雫が、雨が。 頬に降ってきて続く言葉を失った。>>5:165]
な、なんじゃ…?何故泣いておる。 (そんなにうさぎが食べたかったのか?)
[違う、そうじゃない。 抱きしめられたあとの懇願に、弱ったように眉を寄せたあと。身体の向きを変え、ワンピースの袖で目元を拭って。]
少女が、戦士を置いていくわけなかろ? [ついさっき、勘違いしかけたことは棚にあげ、はにかむように笑う。腕に抱いたうさぎは素知らぬ顔で、人参をがりがり齧っている。その姿にまた、笑って。]
(4) 2015/12/18(Fri) 19時半頃
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勝ったら、叶えたい願いがあると言うたであろ? ――…ひとつめじゃ。
お主、わらわの"父"になってはくれぬか?
[よし、よしと。片手にうさぎを抱いて、空いた手でイワノフの頭を、帽子ごしに撫でて、続ける。]
わらわはどうにも、少女として未熟じゃて。 戦士を導くなんて大役、務められそうになくてのう。
[青い青い、空の色。まだ見ぬ、海の色を覗き込む。 イワノフの瞳の中に、カリュクスが見えるほど近くで。]
じゃから。 ――…お主に、導いてほしいのじゃ。
(5) 2015/12/18(Fri) 20時頃
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[国を想い、部下を、家族を愛する戦士は。 この花園で、色々なことを教えてくれた。
ひととして生きることの、素晴らしさ。 識らないことを、知る歓び。
あいのかたちと、あいするという意味はまだ、理解するにはもう少し時間がかかるだろうけれど。]
そんなわらわに、相応しいのは。 『尊敬』しておる、お主しかおらんじゃろ。 のう? ジノヴィ・イワノフよ。
(6) 2015/12/18(Fri) 20時頃
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"約束"を、思い出しておくれ。 わらわはこの耳でしかと聞いたのじゃ。
わらわは。妖精でも天使でも、少女でもなく。 お主の、娘になりたいのじゃ。
――…だめ、かの?
(7) 2015/12/18(Fri) 20時頃
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[実際に聞いたのは寝言だし、本人は覚えていないようだけど。 ここに在るのは魂で、記憶の塊なら。もしかしたら。
懇願するように、撫でていた手で大きな頭を包み。 額と額をあてて、祈るように目を閉じる。
腕の中からすりぬけたうさぎは、転がる人参を求めてイワノフの膝のあたりを、うろうろと。]*
(8) 2015/12/18(Fri) 20時頃
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/* 眠気さんのせいにできないほどに拙くてトゥライ。 イワノフからはこんなに!いいもん!もろてるのに(ぶわわ)
読み解くスキルが欲しい。
(-6) 2015/12/18(Fri) 20時頃
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[まだ訪れてもいない別れを嘆くような涙。 それは、イワノフが別離の辛さを知っているから流れるもの。
慰めようにも、今はいちごを持ってはいないし、うさぎを差し出すわけにもいかないから。分け与えることのできる、唯一の温もりでもって戦士の記憶を癒そうと努めた。 少女の決意を知らぬが故の、勘違いとも知らぬまま。 袖が湿るのも構わず、水分を含んで萎む髭ごと、ごしごし拭い。]
ふふ、ようやっと言えたわ。 娘たるもの、父の名くらい呼べなければのう。
[何度間違えたか、もう覚えていないくらい何度も繰り返し呼び続けた成果か。知らぬうちに成長を遂げたからか。自分でも驚くほどうまく言えたと、得意気に。]
(22) 2015/12/18(Fri) 21時半頃
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そうか。わらわが初めてか。 ……それは、嬉しいのう。
[この台詞も、何度言ったか解らない。 すべてが初めてのカリュクスと違い、長らく生きて様々な経験をしてきたイワノフにとってのそれが、どれほど特別なものに思えるか。どれだけ、どんなに、嬉しいか。 言葉ではうまく説明できる気がしなかったので、歓びをそのまま笑顔に乗せ。]
そうじゃ。わらわは、お主の、娘じゃ。 オリガの、おねえさん、に、なるのじゃ。
[イワノフの、娘だと。改めて宣言されて、顔を綻ばせているのに何故か視界が潤む。 ひとは嬉しい時にも、涙を流すのだと言っていた通り。零れるそれは、とても、温かい。>>1:236]
(24) 2015/12/18(Fri) 22時頃
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[俯き、嗚咽を堪える眼下で白いばらが、青く染まっていく。花園では有り得ない、幻想的な色に。]
おお……お主の、目の色とお揃いじゃ。 たくさん妻ができて、こまったのぅ?
[冗談めかして、同じく次々と淡くグラデーションを描くつるばらのアーチを見遣る。 白いばらの少女が、青いばらの。 奇跡の娘になった瞬間だった。]
(26) 2015/12/18(Fri) 22時頃
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[逃げ出すうさぎを、負いながら。 聞こえてきたのは、"にばんめの願いごと"だった。>>18 父になることを、了承してもらえたなら。 娘はそれをなんと呼ぶのか、教えてもらうつもりで。]
おとうさん。……おとうさん、か。 いい、響きじゃのう。
[何より、ジノヴィよりずっと呼びやすい、とは胸の裡に留め。"わたし"は、"わたし"の胸元にまっすぐに飛び込む。
誰よりも、味方でありたい。 傷つけるすべてのものから、護りたい。 ずっと、ずっと。一番傍に、いてほしい。
蕾がひらくように少しずつ、重なり広がっていった。 たとえ自身はまだ、そうとは知らずとも。
あいは、ちゃんと。子の中に在る。]*
(27) 2015/12/18(Fri) 22時頃
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/* ふあーーーー。すっげえ! 肩書きに絡めてくれたすげえ。なにこのイワノフ魔法使いなの?エスパーなの?メンタリストなの?
(花園で出していいかわかんないから転生先で出そうかなって思ってた<青い薔薇(奇跡)
そんで感激したのにそれ入れ忘れたしアンカーちゃんと引けてなくてどこまでも不義理な娘で申し訳ない!
(-17) 2015/12/18(Fri) 22時頃
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[話し方から妙ちくりんで、これといった取り柄もなく。 知恵の薄い、おっとりした少女を。
根気強く待って呉れていたのを知っている。>>37 ただ、答えを与えるのでなく。 自ら考え、正解へ辿り着くまでの過程を導き、その先で待っていて呉れた。ひとがひとに抱く、最初の感情を。 信頼と尊敬を教えてくれた。]
そうじゃな…そのうち、何か見つけてみせようぞ。 何せ、わらわには立派なおとうさんがおるからな。
[何が得意か、何ができるのか、なんてまだ解らない。 でも、きっと大丈夫。 この先、また。道を見失いそうになっても。 心細く、不安になった時、無条件に頼れる味方がいる。
なんと心強く、誉なことだろう。]
(45) 2015/12/18(Fri) 23時頃
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……なきむしなおとうさんじゃのう。
[止まったはずの潮がまた満ち零れ、困ったように笑って、袖で拭う。ハンカチというものの存在を知るのは、まだまだしばらく、先の話。]
ふふふ。でもな、わらわにとっては、 この花が、いちばんのおかあさんなのじゃ。
おとうさんが、選んだものだから。
[母が大勢いて羨ましいとか、重婚だとか。解りやすい言葉遊びに笑いながら、銀糸を飾るばらの花を示す。 こうして身に着けている限り。腕に抱かれている限り。 迷子になることはないだろう。
記憶を喪う悲しみも、 再び巡り会えないかもしれないという不安も、 今は不思議と消えていた。]
(50) 2015/12/18(Fri) 23時半頃
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ほう? 雪を降らすとな。 それは是非とも、みてみたいのう。
[告げる前に二つ目の願いを叶えてみせたり。 白いばらを青に変えたり、まるで魔法使いのような父ならばきっと、それも実現させるだろう。
抱きあげられ、落ちる心配なぞしていないがぎゅっと首元にしがみつく。]
そうじゃ、わらわの二つ目の願いじゃが…。 お主の思い出を、もっと、わけてもらえぬかの?
ひまわりの話でも、ここと違う春の話でも。
[たとえ花園に置いていくことになるものだとしても。 もしかしたら、次に訪れる誰かの慰めになるかもしれないし。奇跡が起きて、未来へ持ち込めるかも解らない。
しかし今はひとまず、父の教えを楽しみに。向かう足の先に何があるのか、瞳を輝かせ、想像を巡らせる。]
(51) 2015/12/18(Fri) 23時半頃
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クラリッサ殿も、一緒に行けたらいいのにのう…。
[旅立ちの前に飲みたいと言っていたウォトカが、 スキットルに詰まって、屋敷で待っているかもしれない。 月桂樹の少女ならきっと、それくらい容易い。
何度か二人の会話を隣で聞いて、 もしもばらの花でない"お母さん"がいるとしたら。
かのじょのような感じなのかと。 想像したことがふいに、頭を過った。]*
(55) 2015/12/18(Fri) 23時半頃
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/* うっうっ。おとうさんが最高お父さんで優しくてまじ泣き。 すき。そのおひげ編み編みしたい。
それはそれとしてこう。 オーレリアと慶三郎がちょっとどころでなく遠いのが寂しい。時間も時間だし、絡む余裕があるわけではないんだけど、も。
(-35) 2015/12/19(Sat) 00時頃
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/* >>44これ以上何があるっていうのおとうさん! いっそ恐れ慄くよおとうさん……。
なのにクレクレしてごめんねおとうさん! でも聞きたい。
(-36) 2015/12/19(Sat) 00時頃
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なんと。海もあるのか?
[そういえば、いつの間にかイワノフの頭に戻っていた白帽子。 どうやらショコラが、拾ってくれたものらしい。>>60 灯台とは何だろう。高い場所ならきっと見晴らしも悪くなさそう。 歩くことをさぼった足は、願い通り早速己の行先を導く父の歩幅に合わせてつま先を宙で揺らすだけ。 その先にオーレリアや慶三郎がいるなら、別れの挨拶もできるだろうか。]
あ、あのばらじゃったのか……そうか…。 嬉しいが、ちと恥ずかしいのう。
[出会って間もない頃。何も知らず、何も考えず。 戯れに薦めた朝露を得ようと、ばらの花にくちづけた光景は勿論覚えている。妙にこそばゆく、胸がどきどきしたことも。 何故そんな気持ちになったのかは、キスの意味を知って納得した。>>61]
(75) 2015/12/19(Sat) 00時半頃
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[屋敷までの長いようで短い間。 ちゃっかり三つめの願いを叶えてもらう。きっとかれにとって最上の思い出。カリュクスがまだ知らない、恋の話。北の国に住む戦士が語る者とは思えないほど情熱的なそれを、頬を高揚させながら聞き入る。]
ほう…お主の妻も、白を纏っておったのか。 踊る、お芝居……楽しそうじゃ。
[バレリーナ。どんなものかはわからないが、イメージするに優雅で、うつくしいもののように思える。 もしかしたら、と未来を夢見ながら、思い出を語るイワノフの瞳をじっと見上げる。青年のように生き生きと輝いて、まるで当時に戻っているようだ。]
そうか……素敵な、話じゃな。
[ひまわりの花言葉。ふたりの物語を、オリガも母から聞いただろうか。 語り終えると、いつもの落ち着いた眼差しに戻ったイワノフに。思い出のお裾分けの礼を届けるように、頬ずりして。]
(76) 2015/12/19(Sat) 00時半頃
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お主はやはり、いじわるではなかろ。 いっしょうけんめいで、いちず、というやつじゃな。
[見たくないものを観ない。信じたいことだけを信じるカリュクスにとっては、花園でみたイワノフが全て。>>59
舞台の王子を憎んだという話しも。 近隣の、慶三郎の国を奪おうとしたことだって。 ただ、ひたむきに。 国を想い、ひとを思った結果だろうと。 それが、たとえ過ちだとしても知る日は来ない。 この記憶は間もなく、忘却の花園に散るのだから。]
(77) 2015/12/19(Sat) 00時半頃
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[屋敷に戻った時。 慶三郎とオーレリアはまだそこにいただろうか。]
そうか…おぬしたちも。 達者でのう。共にまた、どこかで会えたら良いな。
[顔を合わせることができたなら、そう告げて。 オーレリアにはかつてのいちごの礼を述べるだろう。]
(78) 2015/12/19(Sat) 01時頃
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[月桂樹の下で、旅立ちを見送る少女を見つければ。 ひと時、父の元を離れかのじょにも飛びつこうか。
花園を守る少女は、この地を去ることはない。 それは識っているから、願望を口にすることはなく。]
――…どうか。どうか。 わらわたちの分まで、覚えていてくれるか?
そうすればきっと、また……。 クラリッサ殿にも、会える気がするのじゃ。
[確証なんてないけれど。ホレーショーとイワノフが交わしていた約束が、とても素敵なものに思えたから。 ここを去る幾人の戦士の魂と、導く少女。そのすべてを見守ってきたかのじょがここに在る限り。
記憶が無くなろうと、消えはしないような。 そんな、気がして。]
(79) 2015/12/19(Sat) 01時頃
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では、いってまいります。 ありがとう、クラリッサ殿。
[最期にそう、告げればまた父の元へ。 かのじょにもきっと、父が降らすという雪は見えるだろうから。お楽しみにとっておこうと、そのことは告げずに。]
――…今度は、並んで歩こうぞ。
[甘ったれな娘はきっとすぐに、だっこなりおんぶなりせがむかもしれない。戦士に導きを頼むような少女だけど、かっこつけたい気持ちはあるので。 ごつごつと厚くて、温かい指を握り灯台を、未来をめざそうか。]*
(83) 2015/12/19(Sat) 01時頃
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/* あわ、慌ててる自覚あるので誤字とか齟齬とかないといい、な…時間ない中応えてくれてありがとうおとうさん! カリュクスならきっとプリマになれるよね?ねっ!
(-44) 2015/12/19(Sat) 01時頃
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/* このクライマックス感せつないし緊張する…。 今回ほとんど魂見えなかったなー自分が少女するのにいっぱいいっぱいだったし。いいことじゃ。
(-49) 2015/12/19(Sat) 01時頃
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[いつだって優しく。 この地に眠る記憶を引き出し、花や戦士の願いを叶えて癒してくれた月桂樹の少女。白いばらを青く変えてしまうような少女に対しても、それは変わらなかった。>>87]
ふふ。お揃いなのじゃ。
[白いワンピース、銀糸に映える青の花弁をひらりとゆらし。 同じく旅立ちを決めた二人へも、贐の言葉を贈る。
イワノフが慶三郎やクラリッサと、何やら密めいたことを話しているのは、そわそわする気持ちを押さえて見守った。 大人には、おとなの世界がある。それを邪魔してはいけないと思う己はもう、慶三郎を戦士とは見ていない。 イワノフのことだって、父としか見ていないことを自覚しながら、空いた手を大きく降って、屋敷を出た。]
(97) 2015/12/19(Sat) 01時半頃
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― 灯台 ―
[イワノフに手を引かれ、螺旋を描く階段を上がっていく。 これまで過ごした屋敷や花園にはなかった薄暗さと、背筋を走る冷気に握る手に力が籠る。 繋がり重なる肌から伝わる温もりとささやかな灯りを頼りに、頂上へ。高台の風になびく髪をおさえ、眩しい水面と拡がる風景にわあ、と瞳を輝かせた。]
おとうさんの、瞳の色じゃなあ……。
[識ることができてよかった。深く静かに光を反射する面と、しろい飛沫をあげる波間。ほんのり鼻に届く潮の香りを、たっぷりと吸い込む。]
どうじゃろう。 飛び込んで、ぷかぷか浮かびそうだのう。
[あの、まあるいお腹を思い出して小さく笑う。 ゾーイたちもどこかで、海を見てるだろうか。 遠くに聞こえるさざ波は穏やかなのに、どこか切なさを滲ませる。]
(106) 2015/12/19(Sat) 01時半頃
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[どれくらいそうしていたか。 あるはずのない階段が、目の前にふわりと現れて。
空を舞うのは、白い綿毛。 雪のように舞うそれは、花のこどもだという。
なんとも、かれらしい。 あたたかな贈り物のひとつを指でつまみ、ポケットへ。]
(107) 2015/12/19(Sat) 01時半頃
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