162 冷たい校舎村3-1
情報
プロローグ
1日目
2日目
3日目
4日目
5日目
エピローグ
終了
/ 最新
1
2
3
[メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
視点:
人
狼
墓
少
霊
全
全て表示
|
ケイイチ! 今日がお前の命日だ!
2015/06/28(Sun) 00時頃
|
|
/* 涙で前が見えないんですけど もうやだ2人ともかっこよかった、なんなのあれ ずるい
(-2) 2015/06/28(Sun) 00時頃
|
|
[──そろそろ、思い出したら?
夢と現の狭間。どこか遠くから、声がする。 何を、と、秋野は思う。 思い出すことなんて、何もない。 何もないはずなのに、どうして、頭が痛むんだろう。
誰かの世界。"ホスト"の世界。 相馬風子のマネキンから流れる血は、まるで"ホスト"が間近でそれを見てきたかのように、ひどく赤い。 あの鉄のにおいを纏った赤を、秋野は、確かに知っている。]
(0) 2015/06/28(Sun) 00時頃
|
|
──回想:秋野智広が死のうとした夜のこと──
[文化祭を終えて数日後。 自宅でひとりきりの、静かな夜のことだった。
お腹が空いた気がして、秋野は冷蔵庫を開けた。 昨日、一昨日。俺、何を食べたっけ。 冷蔵庫には、何か残ってたかなぁ。 思いながら、庫内を覗き込んで、秋野は目を見開く。
殆ど空っぽの冷蔵庫の真ん中に、キャベツが置いてある。 一目見て、それがもう腐っていてとても食べられないものだと気づく。 どうして、こんなになるまで放置してしまったんだろう。 嫌な臭いに口元を覆った。吐きそうだった。
──ねえ、これって、いつから此処にあるんだっけ?]
(1) 2015/06/28(Sun) 00時頃
|
|
[襲い来る気持ちの悪さを堪えながら、顔を上げる。 そうして、秋野は、家が酷く荒れていることに気が付いた。 散乱するゴミ。脱ぎ捨てられた服も、何もかもがすべて、雑然と散らばっている。 ゴミの中に埋もれるようにして、織部那由多のくれたインスタント食品が、転がっていた。>>0:38]
……あれ……?
[おかしいな。──おかしいなぁ。
目に映るものに、その惨状に、気づかず日々を過ごしていた自分に、愕然とする。
あの日、秋野は、もう全部やめようって、そう思って。>>4:124 ちゃんとやろう、って。きちんと、自分が間違ってたって、認めて。 だから、全部、ちゃんと出来るはず、だったんだけど。 これ、何だろう。 なんで、こんなことになっているんだろう。]
(2) 2015/06/28(Sun) 00時頃
|
|
「──お前には、生きる力がないよ」 「生活力もないし、出来ることも、やりたいこともない」
[こんな時に、母の言葉を思い出す。>>4:122 かみさまの言葉。ずっと、何より欲しかった、母親の言葉。 ああ、だけど。なんだかこんなのもう、まるで呪いだ。
秋野智広は、夜を捨てることが出来なかった。 あの冬の日に、縋りついたもの。 今さら捨てても、自分は、上手く生きてはいけない。
随分長い間、そのまま固まっていた。 ふらり、と、秋野は立ち上がる。 冷蔵庫の横、水切り棚に放置してあった包丁が目に止まる。手を伸ばした。 細い足首は、かくりと頼りなく揺れるのに、包丁を持つ手にはいやに力が入っていた。]
(3) 2015/06/28(Sun) 00時頃
|
|
[切りつけた手首と腹部の痛みに、呻く。 最初は手首。それだけではなんだか心もとなかったから、次は腹部。
ぽた、と落ちる血が、冗談みたいに赤かった。 その赤を見て、強い言葉を紡ぐあの赤い唇を思い出してしまう。 この身体にあの人と同じ血が流れてるんだと思ったら、溢れて床に広がる血が勿体無くて。 自分のどうしようもなさに、唇は歪んだ笑みを作った。 こんな風になってもまだ手を伸ばしてしまうっていうなら、ここで終わらせるのがきっと正しい。 正しいはず、──なんだけど。]
(4) 2015/06/28(Sun) 00時頃
|
|
[ああ、また、赤が滴る。 ぐちゃぐちゃとした頭の中で、秋野は、思った。
ねえ、かみさま。 ううん、かみさまじゃなくていい、願い事、聞いてくれる誰か。 強くて正しくて、生きる力を持ち合わせた、眩しい人たち。 こんなことしておいて、今さら、馬鹿みたいなことを言うけれど。
──俺、死にたくないなぁ。]
(5) 2015/06/28(Sun) 00時頃
|
|
[視界の隅、借りっぱなしの絵本が映る。 ひとりぼっちの寂しい幽霊が、魔物の集う洋館で友達を作るまでの短いお話。>>4:75 どこまでも優しい、優しい物語。 最後のページは、幽霊と魔物たちの楽しげなパーティの様子だ。>>4:76
秋野は、手を伸ばす。血に濡れた手。 ごめん。 こんな手じゃ汚してしまうんだけど、──ごめんね。
指先が絵本に触れた。 そう思ったのを最後に、意識は、途切れた。*]
(6) 2015/06/28(Sun) 00時頃
|
|
[──8時50分のチャイムが鳴る。 秋野智広は、全て、思い出した。]
(7) 2015/06/28(Sun) 00時頃
|
|
──朝:3-1 教室──
[チャイムの音が鳴ったと同時に、秋野は目覚めた。 ゆっくりと、身体を起こす。 長い、長い夢を見ていた気がした。 朝の光が窓から差し込んで、眩しさに目を細める。
教室には、起きている誰かはいただろうか。 神楽桂一と、水瀬恵冬の姿がない。 それも、どこかで分かっていたような気がした。
誰かと目があったならば、どこか困ったような顔で笑って、告げだろう。*]
おはよー。そんで、ごめんね。 ……ここ、俺の世界だったみたい。
(8) 2015/06/28(Sun) 00時頃
|
|
/* なんか発言の順番とか間違えてそう めっちゃめそめそしながら投下したから やめてよもーーーあんなすごい落ちロル見た後にこの投下つらいーーー
(-6) 2015/06/28(Sun) 00時頃
|
|
/* 改めて落ちロル見返しました。 桂一くんの「ばーか」が本当に小気味よくてすっごい好きだしやばい。もうやばい。かっこよすぎる。 けいちゃんは、もう、なんか感謝してもしきれない……ありがとうございます……びえ(また泣けてきた
(-7) 2015/06/28(Sun) 00時半頃
|
|
/* 那由多くん良い反応だ
(-8) 2015/06/28(Sun) 00時半頃
|
|
[じゃあね、桂一、けいちゃん。 どうか、元気でね。……ありがとう。 去った彼らの代わりに、残されたマネキン。 "ホスト"は、頭を下げる。 ありがとう、君たちに、心から感謝している。
"ホスト"は、神楽圭一を、解放する。 "ホスト"は、水瀬恵冬を、解放する。
さて、そろそろお祭りは終焉を迎えるだろう。 ──8時50分のチャイムが、再び鳴る。*]
(*0) 2015/06/28(Sun) 00時半頃
|
|
/* 何か忘れてるって気づきました 恒例の見送り発言だ
(-9) 2015/06/28(Sun) 00時半頃
|
|
[那由多の反応があまりにも正直だったから、少しだけ笑う。>>9]
んーと……。 冷蔵庫のキャベツのせい、かな?
[真面目な顔つきで、数秒考え込んだ後に、そう返す。 決して、馬鹿にしているわけではないのだけど。別に嘘でもないし。 それから、少しの間を置いて、もうひとつ。]
(12) 2015/06/28(Sun) 01時頃
|
|
……風ちゃん探してる時に、さぁ。 "ホスト"が何を望んでると思うかって、那由多、聞いたじゃん。
あの時、答えたことは、別に嘘じゃなかったよ。
[風子を探しながら、那由多が尋ねた疑問に、秋野は返した。 文化祭を楽しみたかった、皆でもう一度遊びたかった。>>2:247 "ホスト"であることを覚えていなくても、あの時口にしたことは、別に嘘ではない。
たぶん、"ホスト"であることが判明しても、自殺を図ろうとしたことまではまだ分からないだろう。 "ホスト"の条件。精神的に衰弱した者。思いつめている者。生死の境を彷徨っている者。>>1:232 どれ、とは確実に言えないはずだ。 秋野が、死を図ろうとしたことまでは、まだばれてない。 恵冬に聞いた話を思い出しながら、慎重に言葉を選んだ**]
(13) 2015/06/28(Sun) 01時頃
|
|
/* 5dにはいったらBGMをThanks Giving Daysに切り替えるって決めてたんだ……! 今までずっと箱庭傍観者と炉心融解きいてた。
(-12) 2015/06/28(Sun) 01時頃
|
|
あ、……ううん。 それは、もういーんだ。ありがと。
[この2人は驚かないんだなぁ、と思いながら、朱美と健五郎の言葉に首を振る。>>16>>29 申し訳なさでも強がりでも何でもなく、本心だった。 それは、秋野の穏やかな声から、きちんと伝わっただろうか。]
昨日も、文化祭の話出来て嬉しかったし。 ……むしろ、なんか。 いっぱい怖がらせちゃって、ごめんね。
[苦笑しながらそう返す。 その謝罪も、やっぱりまた本心だった。]
(30) 2015/06/28(Sun) 05時半頃
|
|
[ここまでは、全部、嘘じゃない。]
(31) 2015/06/28(Sun) 05時半頃
|
|
……で、さ。 俺、ちょっと、トイレ行ってくんね。 精神世界でも、生理現象って起こるんだねぇ。
[そういや、椅子ぶつけた時も手首痛かったしなぁ、とぼやきながら立ち上がる。 「はぁ!?」と、また素っ頓狂な声があがったとしたって、構うことなく。有無を言わせずに。 いってきまぁす、間延びした声で言いながら、教室の戸を、しっかりと、閉めた。*]
(32) 2015/06/28(Sun) 05時半頃
|
|
──3-1 教室→上階へ──
[後ろ手に扉を閉めて、秋野は小さく息を吸う。 昨日、ホームルームに足を踏み入れた時のように、きちんと前を向く。>>4:72 さて、──走ろう。
もし、如何にも運動の出来そうな、健五郎と朱美あたりに気付かれてしまったら、分が悪いかな。 秋野の足じゃ、きっと追いつかれてしまうだろう。 那由多は運動は出来たっけ。そういえば、バドミントン部だったような気もする。 だけど、俺の精神世界なんでしょう? だったら、空間だの時間だの、何でもいいから、多少歪めるぐらいの協力とか、してくんないかなぁ。 お願い、頼むね。正真正銘、これが最後のお願いだ。
そんなことを思いながら、たん、と床を蹴った。 廊下の隅の相馬風子のマネキンを横目に、秋野は、2階へ続く階段へ走り出す。]
(33) 2015/06/28(Sun) 06時頃
|
|
[階段を一気に駆け上がって、2階へたどり着く。 ここじゃ、"まだ足りない"。もっと、上へ。
あの時、相馬風子を探しながら秋野が那由多に告げた言葉に、本当に、嘘はひとつもない。>>2:247 この世界は、夜を超えられなかったひとりぼっちの幽霊のパーティだ。
──最後のページは、通い慣れた校舎の中での楽しげなお祭りの様子。
色とりどりの照明が照らす、あちらこちらが飾り付けられた校舎内はとても華やかだ。 各教室には、たくさんのお菓子や料理、企画が用意されている。 その中で、楽しいねって笑い合う。
せめて、そんな優しい物語で幕を閉じてみたかった。]
(34) 2015/06/28(Sun) 06時頃
|
|
[3階へ続く階段をあがる。 少し、息があがってしまっていた。
8時50分。始業を知らせるチャイムが鳴るたびに人が消えてゆく、この世界の法則。
あれは、朝の始まりを、優しい昼間の世界の開幕を知らせる音。 昼と夜を行き来して進むことのない、時の凍った寂しい世界からの解放を意味する音だ。 さよなら、と、帰りゆく彼らに、"ホスト"は手を振る。
ありがとう。それから、ごめんね。 あの眩しい世界で、どうか、君たちは生きて。]
(35) 2015/06/28(Sun) 06時頃
|
|
[階段を駆け上る。 さて、ここは3階。目の前には、4階へ続く階段。 立ち止まることなく、迷いなく駆け上がる。
文化祭、楽しかったね。 眠りにつく前、みんなでそう言い合った。 だから、パーティはもう幕を閉じていいはずなのに、この世界は閉じようとしない。
いくつかのマネキンを思い出す。 死体のように血を流したものや、身投げでもしたように横たわっていたもの。 本当に、楽しいお祭りがしたかっただけなんだ、って言ってみたって。 もしかすると秋野の中に、引き留めたい思いも、羨望も嫉妬も、ずっと存在していたのかもしれない。 もし、あのマネキンたちが、その証拠だというのなら。
それなら、まだ、この世界は閉じられない。 秋野は、彼らを、全員返す気が、きっとない。
だけど、もし、俺がホストだとしたら。>>4:50 秋野は言った。ちゃんと、みんなのことを、元の世界に帰す。]
(36) 2015/06/28(Sun) 06時頃
|
|
[──だから、秋野は、今度こそ終わらせるべきだ。]
(37) 2015/06/28(Sun) 06時頃
|
|
──時の止まった校舎 4F──
[お化け屋敷を象った大きな迷路は、そこにはもうなかった。
なんの変哲も無い廊下に、教室が並んでいる。 よく見れば、本来各階にあるはずのすべての教室が、まるで校舎の縮図のようにごちゃ混ぜに配置されていた。 そこに、鮮やか過ぎる文化祭の色は一切、ない。
その代わり、教室の、廊下の、全ての窓ガラスが破壊されていた。 ガラスの欠片は、片付けられることなく床に散らばっている。 教室を覗き込めば、椅子も机も、何もかもが乱雑に床に倒されているのが目に入るだろう。 荒廃した風景。まるでいつかの光景のよう。>>2 ガラスのない窓から吹き込む風は、少し冷たく、夏から秋への季節の移ろいを思わせる。]
(38) 2015/06/28(Sun) 06時頃
|
|
[荒れ果てた景色の中を進めば、ひとつだけ、窓の破壊されていない教室がある。 教室の入り口にかかっているプレートは、『3-1』。
その教室だけは、椅子も机も、全てがきちんと保たれていた。 何もかも壊れたその階で、そこだけが、整然と、美しく。
そして、その横を抜けて、廊下の突き当たり。 そこに、屋上へ通じる階段が、ある。]
(39) 2015/06/28(Sun) 06時頃
|
|
[荒れ果てた4階を目にしてもひるむことなく、そこも一気に走り抜けた。 息が荒い。あともう少しだ。
"ホスト"の条件。精神的に衰弱した者。思いつめている者。 ──生死の境を、彷徨っている者。>>1:232 ならば、生死の世界を彷徨っている人間が、その境界を越えて死に至ったなら、どうなるだろう。 肉体の方の秋野智広は、きっと現実世界にいる。 ならば、精神世界の、今ここにいる秋野智広をも殺してしまえば、どうなるんだろう。 秋野は死んで、この世界は閉じて、みんな帰れるんじゃないか。 秋野以外の、みんなが。
可能性でしかないけれど、賭けるしかなかった。 だって、秋野の悩みは解決しない。 帰ったところで、またきっと同じことを繰り返すんだろう。
だから、華やかなお祭りを終えたら、待っているのは後片付け。そうでしょう?]
(40) 2015/06/28(Sun) 06時頃
|
1
2
3
[メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
情報
プロローグ
1日目
2日目
3日目
4日目
5日目
エピローグ
終了
/ 最新
視点:
人
狼
墓
少
霊
全
トップページに戻る