218 あした、ぼくはきみになる
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─── 金曜日の朝 ───
[ あたしの朝は、いつも早い。 けど、今日は街を散策すんのはやめて、 朝から台所に立って向き合っとった。
バランを合間に挟みながら、 きんぴら、ひじき、からあげ、オムレツ。 あとは、彩りに枝豆とミニトマトを乗せる。 俵型のおにぎりと、いちごは別添え。 ( おにぎりの具は、かりっとした梅な! )
ふふん、と、腕を組んでしたり顔。 並ぶ4つの弁当箱に同じように詰める。 ]
(!15) 2017/06/08(Thu) 14時半頃
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[ 父ちゃん、あたし、しょうこちゃん、そんで、 ]
──── … あ、拓人、 あんたの弁当も作っといたよ。 きょう、お弁当の日やろ?
[ 寝起きの弟に声をかけるけど、 …… 肝心のあのこは、こちらを見てくれん。
『 ババくさい弁当なんかいらん。 』
って、一言告げたなら、 さっさと引っ込んでしまうもんやから、 あたしは、悲しい気持ちになっとるわ。 確かに、母ちゃんの作るキャラ弁のが、 何倍も、かわええもんな!おこや、おこ。 ]
(!16) 2017/06/08(Thu) 14時半頃
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[ ぷすぷすと、不満は残りながらも、 いつものように制服に腕を通して、 ふたつ、お弁当箱を持って通学路をゆく。 いつもより、ぎりぎりの時間やから、 寄り道せんと、真っ直ぐ向かう。
学校に着いたなら、グラウンドで走る、 慧ちゃんの姿は見えたやろか?>>!3 もう、終わり頃やったかもしれんなあ。 ]
おはようさん、 ええ天気ですねぇ。
[ すれ違うひとたちに、挨拶する。 ]
(!17) 2017/06/08(Thu) 14時半頃
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[ シュシュもしとらんし、化粧も薄い。 髪ももちろん染めとらんくて綺麗やし、 お肌は確かに、まだまだ若者やけど、 おばあちゃん≠フように、 降り注ぐ陽射しに、瞳を薄めようかねえ。 秘密の冒険に飛び出してゆく、 こども≠フような心を持って、 昨日あった現実をこの目の前でもう一度。
まだ、あたしは何も知らんかったんや。 好奇心≠ノ任せたまんま。 ]*
(!18) 2017/06/08(Thu) 14時半頃
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[ 長い間の病院暮らしで、 箱ん中に入れられとった あたしの世界を広げてくれたんは、 腕の中に収まる、紙の束やった。
それは、色んな物語を描いてくれて、 それは、色んな表現を描いてくれて、 それは、色んな景色を描いてくれて、 それは、色んな音楽を描いてくれて、
あたしの白が基調の世界を彩ってくれた。 好きなことや、趣味ではなくて、 あたしの生活の一部になっとったんかもしれん。 ]
(!19) 2017/06/08(Thu) 15時半頃
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[ そんな慣れ親しんだ、物語の中のお話。 憧れの、世界のお話のことや。 わざわざ、遠いとこに行かんくてもええ。 向こうから、こっちにきてくれた。
夢やったら、どうしよう? びっくりどっきりやったら? 今日は、せんせのとこ行って、 相談する余裕もなかったんかもしれんなあ。
手に汗を握りながら教室の扉を開ける。 そんでもって、いつもと同じに、 みんなに挨拶をしながら、 自分の席へと向かおうか。 ]*
(!20) 2017/06/08(Thu) 15時半頃
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[ 肝心のあのこは、>>!21 既に自分の席に座っとるんが見えた。 周囲からの熱烈な視線を諸共せずに、 ただ、静かに座っとった。 ]
流くん、おはようさん。 …… クールでイケてるメン、 上手にできとるんやない?
[ 顔をしっかりと合わせんと、 あたしは椅子を引きながら 後ろのあなたに言葉をかける。 ]
(!27) 2017/06/08(Thu) 16時半頃
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[ …… けど、こんときは、 さらなる違和感に気付けんかったらしい。 あたしは、彼の机の上に、 ぽんとお弁当箱の包みを乗せて。 ]
ほら、約束の品。
[ そうして、あたしは机に向かう。 後ろで白紙が、彩られてゆく様は、 まだ、気付いとらんかった。 ]**
(!28) 2017/06/08(Thu) 16時半頃
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[ 低く潜められた声には、>>!29 始業のチャイムで気付けんかったんやと思う。
しょうこちゃん、 えらい強気な言葉を零したあなた。 あたしの知らん世界を見せてくれるあなた。 そん子が、別のとこでは、 なんも言えずに、おるなんてこと、 思い浮かぶわけない、やろ?
それに、まー… 、 切っ掛けは、何であったとしても、 仲良うしたかった、… いや、仲良うしたい。 その気持ちに、すれ違いは無いはずやのに。 ]
(!37) 2017/06/08(Thu) 23時頃
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( …… なんやろ、おかしいなあ。 )
[ お弁当、持ってきたら喜んでくれると思ったのに。 今日はえらい静かやなあ、 しかもなんや、いらいらしとる? もしかして、がんばってクールな面でも、 演技するようにしとるんかなあ? *]
(!38) 2017/06/08(Thu) 23時頃
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[ 授業中は、シャープペンシルの頭を、 顎にこつこつと添えて、板書する。 後ろのひとが、まるでいつもの君のようで、 ]
( 夢とうつつの区別も、 つかんようになってしまったんかなあ? )
[ しょうこちゃんなんて人物は存在しなかった? そんなら、あたしはただ弁当を急に作ってきた、 おかしなクラスメイトやないの。 けど、まあ、お弁当を、 しまってくれとるようやので、>>!31 ひとまず、ええってことにしておきたい。 ]
(!39) 2017/06/08(Thu) 23時頃
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[ ─── っと、前からプリントが配られる。 あたしは、身体ごと後ろを向いて、 君に、それを手渡そうとするけれど、
白紙だったはずのノートに浮かぶ、>>!26 見たことのない景色を描いたソレを目にしたら、 ぽかん、と開いた口が塞がらんかった。 ]
…… な、なあ。流くん。
(!40) 2017/06/08(Thu) 23時頃
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──── あんた、誰やの ?
[ それでも、問いかけは止まらんかった。 もちろん、動く手の邪魔はせん。 … けど、え。やって。
昨日の、前衛的な青い世界はない。 あるのは、彼の絵に違いないんやから。 此処におるのは、流くんに違いない。 彼が、帰ってきて、そりゃまあ、 よかった、とは思うよねえ。けど、 …… しょうこちゃんは、どこにいったの。 ]**
(!41) 2017/06/08(Thu) 23時頃
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[ 唐突に、放り出された非日常で、 あたしらの心が追いつくのは、 高難易度のクエストに、 挑戦しとるようなもんかもしれんねえ。 ]
…… あたしが知っとるんは、 悩める青少年男子やったんやけどなあ。
[ 風景画に落ちた儘の視線、>>!47 進捗の良さそうな誰かさんを、 そんな誰かさんの絵を、一瞥する。 けれど、先生にまた頭をごっつんされんのは、 どうしようもなく困ってしまいますので、 顔は、前を向いて。意識だけ、傾ける。 ]
(!52) 2017/06/09(Fri) 02時頃
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しょうこちゃん≠カゃないゆうことやね。 ─── なあ、昨日は何しとったん?
[ 頼んでいない方、とゆう。>>!47 それはつまり、今の流くんは頼んどらんけど、 他に頼んだかもしれんひとがおるゆうことや。 弁当を頼んだのは、しょうこちゃん。>>97 …… 夢じゃあなくて、うつつの話。
ほんなら、君は何をしとったの? どうして急に、絵が描けるようになったの? 疑問は、湧き水のように溢れてくる。 ]
(!53) 2017/06/09(Fri) 02時頃
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[ 言いたいことは、たーんと出てくるけど、 あたしのいつものペースは、 中々に崩れることはないようでして。
とりあえず、一個だけ。 せんせに見つかる前にゆうておこうと思う。 ]
…… 描けるようになって、 よかったなあ。
[ と、スランプを脱出したっぽいらしい、 指の動きに、あたしは笑っておいた。 ]*
(!54) 2017/06/09(Fri) 02時頃
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[ 二限が終わり、教科書たちを片付ける。 机の上で、とんとんと揃えておれば、 不意に、僅かな影と圧を感じた。>>!59
授業中の中で問い切ることは難しい。 けど、彼の一言で、しょうこちゃんを、 知っとるらしいことには気付けた。 ]
へ、…… え、ああ。 其処で全てを聞かせてくれるんやろ?
[ 何があったのか、 どうしてこうなっとるのか、 すべての疑問を解消できるかもしれん。 そんな心地で、あたしは後ろをついてゆく。 ]
(!65) 2017/06/09(Fri) 13時頃
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[ その先で、どんなことが待っとるかなんて、 …… まだ、気付きもせんと。 ]*
(!66) 2017/06/09(Fri) 13時頃
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[ ちぐはぐなご挨拶、>>!64 それは、昨日の中身と外身の、 ちぐはぐな行為と比べたら、 幾らかまともに見えんくもないなあ。
髪をなで付ける指先を見つけたんなら、>>!63 あたしも後ろから、ひょっこり顔を出して、 ふたりにご挨拶をするやろねえ。 ]
(!69) 2017/06/09(Fri) 15時半頃
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[ 白ヤギさんと、 …… 赤い、あか、い、 赤い動物なんておったっけ? まあ、なんにせよ、2年のふたりが、 交わした言葉なんか知らんもんやから、 流くんの背中側、右から左からと、 のぞき見ること必至なんやわあ。 ]
… なあ、それはどこの景色やの?
[ 彼ら三人の話を、 落ち着かん様子で伺っとった。 話に区切りがついてからか、 強引に割り込んだか、 揺れる白くはない紙を指差した。 ]*
(!70) 2017/06/09(Fri) 15時半頃
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PPP イルマは、メモを貼った。
2017/06/09(Fri) 16時半頃
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─── → 空き教室 ───
ぽより、まち ……───
[ 掲げられる景色、>>!73 反芻するように、あたしの唇は開く。 しょうこちゃんの住むまちのこと。
促される儘に足を運んだ空き教室。 あたしは、流くんの顔を見ても、>>!75 何を言えばいいのか、 ようわからんくなっとった。 ただ、頭ん中で繰り返し浮かぶんは、 しょうこちゃんがうらやましいってこと。 ]
(!121) 2017/06/10(Sat) 02時半頃
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[ …… やのに、不意にあたしの耳に届く ひとつの言葉に、脳漿が揺れる。>>!80 どくん、どくんと、静かやった心臓が、 まるで爆発してしまいそうなほどに、 鼓動が早くなる、 ────
真っ赤な鳥居の中に刻まれる、>>!81 ニュースの文字を覗き込んだんなら、>>!88 言葉を失くしたんは、ひとりだけやない。>>!83 ]
(!122) 2017/06/10(Sat) 02時半頃
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[ がたんごとんと揺れる電車の景色、 赤い煉瓦造りの珍しい学校、 あたたかそうな商店街、 自然溢れるお山道、 一軒のお家、
…… 、 きれいと思った、 色のついとらん絵やけど、 あたしの知らんこの場所が、 あたしの頭ん中に広がってゆくのに。
だれかの愛した、この場所が、 ]
(!123) 2017/06/10(Sat) 02時半頃
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[ ぺしゃり、と黒く塗りつぶされる。 ]
(!124) 2017/06/10(Sat) 02時半頃
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[ ───── ない、なんて、
あたしは、信じられんかった。 ううん、信じたくなかったんやと思う。 ]
(!125) 2017/06/10(Sat) 02時半頃
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[ 声を荒げる流くんの背中を、>>!85 弱音を吐いてしまう明野くんを、>>!112 引き止めることもできんと、 ぼうぜんと、眺めとっただけ。
カラフルな世界が、一瞬にして、 モノクロの世界へと、色が喪われてゆく。 長いようで短い休み時間の間、 あたしの唇は、それ以上に、 音が紡がれることはなかったんと思う。
どうにもこうにも、 思考がうまく追いつけんのやった。 ]
(!126) 2017/06/10(Sat) 02時半頃
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[ 其れからの授業だって、 もちもちのろんに、頭には何も入ってこん。 だいすきな皆方せんせの授業だって、 あたしはずっと、白紙のノートと睨めっこ。 あたしの指は、力なく机の上に置かれたまんま。
昼休み、流くんに声をかけられるまで。>>!101 あたしは、ぼんやりとしていたようやね。 ]
(!127) 2017/06/10(Sat) 02時半頃
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…… っ、ああ、ええよ。 誰かに食べてもらえんと、 おべんとさんが、かわいそうやわあ。
[ 中身は違えど、いちおう作った相手は同じ。 残されたお弁当の行方などないのだから、 二つ返事で頷く以外にはなかったねえ。
おいしいとゆう聞けたんなら、>>!102 頬を緩めて笑えるやろか。 苦くはない、やわらかな笑みを。 ]
(!128) 2017/06/10(Sat) 02時半頃
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[ 揃いのおばあちゃん臭いお弁当に、 箸をつけて黙々と口に運ぶ。 ───… そして、もうひとつ。 囁くような言葉に、>>!103 あたしの胸の奥の方が重くなる。 けれど、そんなことも匂わせんと、 いつもと変わらん声音で告げる。 ]
… せやなあ、無理せんとええのよ。 そんな気分に、ならんもんねえ。
[ 埋め合わせ=@── ゆわれても、 あたしの明日の予定は、元からバイト。 変わらなかった。ただ、それだけの事。 別に約束なんてしとらんかったんやから、 そんなことする義理は、流くんにはない。 ]
(!129) 2017/06/10(Sat) 02時半頃
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[ ただ、花火大会に興味があった。 それだけの、こと。 やから、なんも、 なんも、 ]
…… じゃあ、 一緒に行きたいとこあるんよねえ。 花火大会やなくて、また別んとこ。
──── ええ、やろ?
[ 窓の外へと視線を追いかけることはせん。 あたしは、真っ直ぐに彼を見てた。 いきたいとこ、それは、 またの、お楽しみゆうことで。 ]*
(!130) 2017/06/10(Sat) 02時半頃
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