219 The wonderful world -7days of SAIGAWARA
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─ 2nd day:中央エリア ─
[ …気がつけば、また喧騒の中にいた。 コウモリ程じゃあないにしても、 耳に響く声と音は大きくて。 サイガワラはこんなにも生きる人がいたんだと そう 思わされてしまう。 ]
(14) 2017/06/13(Tue) 12時頃
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[ あれ、でも。 …どうしてここにいるんだろう。 ごろんと転がるミルクティーの缶は、 確かにさっきまで、 コキュートスにいた証なんだけどなあ。
私はまだ"切り替わった"ことに気づかないまま、 鳴り響く携帯を何となく取り出して、──── ]
(15) 2017/06/13(Tue) 12時頃
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………南ってヴァルハラじゃん
[ ── 嬢ちゃん! なんて呼んでくる、顔馴染みの店主の顔を思い出した。 髪が金色時代から通い詰めているのもあって、 このメールの、さらにブログの内容、 …大丈夫かなあ、とか 思う。
まあ あの人は気難しいけれど、 嫌いじゃあ、無かったし。 それにミッションみたいだし、 行くかと一歩踏み出したところで、 ]
(21) 2017/06/13(Tue) 12時頃
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………あれ。
[ 背の高い金色が 周りに居ないことに気付く。 ……シーシャどこ?** ]
(25) 2017/06/13(Tue) 12時頃
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― 中央エリア:サイガワラ駅前 ―
[ と、と と。 ]
[ 駅の近く(…に、この日はいたらしく) ローファーの音が中央エリアに小さく溶ける。 最初こそ戸惑ったけれど、 どうやらパートナーがいないと ペナルティを食らう訳でも無いようで、 私は改めてヴァルハラへと向かうことにした。
制服姿で走り慣れる、というのは、 なんとなく、女子高生の特権な気も、する。 ]
(101) 2017/06/13(Tue) 22時頃
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[ ── 走る最中でも、探しはすれど、 多分、認識していた一番は、 あの何時かの自分のような、髪の色だったと思う。
だから、── 金色>>@10?を、見て、 一瞬だけ止まった。 ]
あ、……、
[ 一瞬だけ、だったのは、 …あっ 違う って、 遠目に見てちゃあんと理解したからだ。 ]
(102) 2017/06/13(Tue) 22時頃
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[ それでもなんとなく、 恐らくパートナーで無い参加者>>87がいたから、 雑踏に紛れて様子を窺ってしまうのは。
…これも異端なんですかねえ* ]
(103) 2017/06/13(Tue) 22時頃
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『 聖川グループ子息、駆け落ちか 』
(125) 2017/06/13(Tue) 22時半頃
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[ もし、もしもの話。十七、八年ほど前の話。 スレッドでも薄っぺらいゴシップ誌でも、 ソースも分からない様な噂でも。
そんな話題が現れたのを、見たことがあったなら、 どうか忘れてくださいね。
── ああでも、あのお話は、噂は、 今、まさに炎上しているブログとは正反対に。 "誰かにもみ消された"かの様に、 あっという間に風化していったでしょうけど。 ]
(126) 2017/06/13(Tue) 22時半頃
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[ なんて偶然! ええ、偶然にも名字が同じ私には、 こんな噂、どうでも良いことだけど。 会ったことも無い祖父母と、 馬鹿をやらかした父にとっては、 そんなことないみたいです* ]
(128) 2017/06/13(Tue) 22時半頃
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『 生きてる。 ヴァルハラ行こうとしてたけど、 なんか増えたから、変わるかも。 』
『 ── 無茶ってさあ、 それ、時と場合によると思うし 保証は出来ないよ。 』
(129) 2017/06/13(Tue) 22時半頃
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[ …溜息一つ零す。 行き先が、ちょっとよく分からなくなってきた。 増えたブログ記事>>#6を思い出して、 飛んできたシーシャの声…テレパシー?に、 返事をして。 ( なんとも便利な世界である。 )
携帯をスリープモードにして、顔を上げた。 目線の先 こんにちは>>@33。 ]
(130) 2017/06/13(Tue) 22時半頃
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オニーサン。 ……えーと、派手なオニーサン。 なに、ミッション?
[ 参加者の、…オニーサンとは正反対の格好をした、 如何にも、和という出で立ちの人の横に並んで、 首を傾げた。
ポニーテイルが、ゆらん。
破けた制服の袖はそのまま。 だけど包帯の下、傷は回復しているようで。 これなら気をつけなくていいや と、 鎖はこっそり腕に巻いたまま* ]
(131) 2017/06/13(Tue) 22時半頃
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/*
シーシャの突っ込みに笑ってしまった
それな>>132
(-69) 2017/06/13(Tue) 22時半頃
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うん。そう。 ── トラックに轢かれた。
[ 死神から、隣の参加者を見上げて>>149。 淡々と。表情一つ変えずにお返事。 死神とはちょっと違うよって アピール。 ああ そういえば。 よぅく、思い出してみれば。 "あの時"を思い出しても、不思議なことに、 衝撃しか感じられなかった。 本当にすっぽり抜けちゃったんだ、と ここでも、エントリー料とやらを実感する。 …だからと言って どうという話でも、ないけれど。 ]
(156) 2017/06/13(Tue) 23時頃
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ぱーとなー、も。 今日はちょっと別行動してて。 走ってたらオニーサンと、おにいさん見つけた。
[ ── だから、ここにいるよ と。 やっぱり鎖は隠したまま、手をひらり。 ……見た目と雰囲気が随分違う人だなあ とは まだきっかり十七年しか生きていない、 若者の感想。 だから、若者ってやつは。 気の向くままに質問を投げ、──…
……投げようと、したんだ。 ]
(159) 2017/06/13(Tue) 23時頃
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……おにいさん、 "参加者"の私とのんびり話してて良いの? このゲーム、って そういうもの、…デスカ。
[ 多分、おにいさんの雰囲気に、 敬語にならざるを得なかったのだと思う。
変なですますを付けながらも、 "私たち、椅子取りゲームしてますよね?"って、 昨日も感じた、行き場の無い感情を微妙に引きずって、 そう 続けようとした。
きっと、その時>>@36、で、 ]
(162) 2017/06/13(Tue) 23時頃
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── 、なに
[ おんなのこだから とか そんな意味じゃ無い。防衛本能みたいなものだ。 サブミッション、バッジが貰える。 そんな声も、シーシャのお叱り>>138も、 全部頭から飛んでしまうほどには、反射的だった。
死神が触れようとした私の腕から、 彼が伸ばした腕へ、鎖が絡みつこうとするまで、 きっと時間はかからない。 ]
(164) 2017/06/13(Tue) 23時頃
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[ 蛇の行き先が、結果がどうあれ、 ]
……昨日巻いた分がそのままなだけ。 痛くないし、治ってる、…はずだから、平気
[ 実際の傷口なんて見てないから、 微妙に騙した内容で、張り詰めた声を出す* ]
(165) 2017/06/13(Tue) 23時半頃
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[ きっと、返事をくれたおにいさんと、 別の反応で、別の考えだったんだろうな、と思った。 私が認識しているのは椅子取りゲームで、 だけど、おにいさんが反応したのは、時間の問題。 緊張感、とは ほど遠い気がした>>186。 ……私が、ぴりぴりしているだけなんだろうか。
死神の腕に蛇を向かわせて、 ── からん>>193。 "無事で"の声と 足音がすると 同時。 またひとつ、心が軋む音がする。 ]
(200) 2017/06/14(Wed) 00時半頃
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……どれだけ怪我したところで 死なない限り動けるから、
[ 誰が奪ったかは知らないけれど、 私の身体はそうなってしまいました。なんて。 私の意識は死神へ向かう。 ── と、いうか。 この人は、何で笑ってるんだろう。 狙い丁度、締め上げた鎖と、 笑む死神を見ながら、内心 思う。 ]
(201) 2017/06/14(Wed) 00時半頃
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[ …それに、もらう って 何だ?
怪我を?私の? それってつまり、考えられるとしたら、 サイキック、だろうか。 …だとしたら、 少なくとも直接的な危害は無い、筈。 多分。 ]
(203) 2017/06/14(Wed) 00時半頃
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……………受ける、けど。
[ ……考えて、ややあって、しゅるり。 おにいさんの声>>189もあったから、だろう。 渋々、といった調子で、死神の鎖をほどく。 背に腹はなんとか ──、という、やつだろうか。
ええ、色んな意味で生きづらい、 このろくでもない世界に対して 私というやつは 執着し切れていないのに、 不思議な、話。 ]
(205) 2017/06/14(Wed) 00時半頃
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…何の、ミッション?
[ 問いかける私の顔は、 はじめましてと同じ様に、 目つきがよろしくなかったに違いない。
だって、袖口から顔を覗かせる蛇は、 もうまったく、隠すつもりもないですし* ]
(207) 2017/06/14(Wed) 00時半頃
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…あ おにいさん、あのね。
[ ── ああ、そう そう。 死神のオニーサンに聞いている最中>>207、 ポニーテイルと共に ゆらん、私は振り向いて、 ]
(208) 2017/06/14(Wed) 00時半頃
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── 全然 痛くなかったよ。
(209) 2017/06/14(Wed) 00時半頃
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[ それだけ、お返事>>180。 まるで恋のお話をしているような、 穏やかな笑みで 背を送る。
……ああ でも。 最後、眼が合って、名前を聞かれたの なら。 聞かれると思っていなかった って、 そんな ちょっと驚いた表情に変わって、
ぽつり。 ]
(211) 2017/06/14(Wed) 00時半頃
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……聖川遼。 ひじりかわ、…"りょう"。
[ ……半分嘘の、名前を告げよう* ]
(212) 2017/06/14(Wed) 00時半頃
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──……
[ 片手でなんとなく頬を触りながら、 ( これでも鉄仮面の自覚はあったんだ>>225。 )
サブミッションとやらの内容を、聞いて、 ── 正直、少し悩んだ。
これぞサイガワラ、って なんだろう。 そりゃあ、コキュートスやヴァルハラは、 普通に考えれば、きっと、 "これぞサイガワラ"だけど。 ……それもそれで、安直すぎやしないだろうか。
去り際、悩むうちにもう一つ降る、声>>@82。 テレパシーじゃあない、内緒話。 ]
(244) 2017/06/14(Wed) 01時半頃
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[ 身体を轢くあの重みの全て。 お母さんが死んだ時の、あの××全て。
忘れてしまったの。 とられてしまったの。 抜け落ちてしまったの。 消えてしまったの。 隠れてしまったの。
── それって、良いことなんでしょうか。 ]
(245) 2017/06/14(Wed) 01時半頃
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