212 冷たい校舎村(突)
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── 回想:文化祭中眠たげに ──
準備してたのは当日サボるためだったからな。 あんな張り切ったクラスから逃げるのもだるい。
[とはいえ、当日もこうやって 連れてこられてしまったわけだから失敗しているわけだが。
那由多が笑うので>>1:421 自嘲気味に口の端が上がる]
べんきょーなんてたいしてしなくても どうとでもなるだろ。 これは準備のせいでそのあとの予定が…… ……いや、なんでもない。
[準備をしてから病院行けば検査の終了時間が遅くなる。 そのせいで、寝不足なのが続いていた。 でもそれをわざわざいうものでもない]
(1) 2017/03/12(Sun) 00時頃
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それはお前が一人でいるの苦手なだけだろ。 選択肢、減らした中から選んでも そりゃ。
[まばたきをひとつ。 落ちてきた髪をまた書き上げて、じっと那由多を見る]
ここは先生もいまんとこきてねーし、 ひとりが嫌なら暇な間はここにいれば? 俺は寝てるから。 ひとりでいたいなら ひとりの気分にもなれるだろ。
[もう一つ大きく欠伸をして、再び机に突っ伏した*]
(2) 2017/03/12(Sun) 00時頃
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― 3年3組 ―
[チャイムの音。 幼馴染につられるように時計に視線が行く。 8時50分。 朝も同じ時間に鳴っていたはず。 もうそんなに時間がたったのだろうか。
耳障りな笑い声が止んで。 次に聞こえてきたのは外の瞬く電飾と不釣り合いな啜り泣きの声。
幼馴染が固まっているようだった>>23ので 手を伸ばしてその肩をその肩を強くつかもうと。 掴めていたら、力を入れすぎただろうか]
(106) 2017/03/12(Sun) 09時頃
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[そして、響く何かが落ちたような。 心臓がぎゅっとするような、いやな、音>>#2]
なんだ…?
[いぶかしげに、廊下を見やる。 ちかちか。電飾が眩しい。
飛び出した那由多>>48と 追い掛けようとする昴と、 動けないでいる自分]
あ、あぁ。
[声をかけられて>>78ようやく足が外へ向く]
ドジだな。
[痛そうにしているのを笑ったのは 嫌な予感を遠くにやるため*]
(107) 2017/03/12(Sun) 09時頃
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― 少し前 ―
[情けない顔でこちらを見上げる昴を見て>>116]
大丈夫だ。 ただの声、幻。 気にするな。
[少し強くそう言って。 肩をつかんだ手の力、一度少し強くして、離した*]
(251) 2017/03/12(Sun) 22時半頃
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― →廊下へ ―
[那由多の後を追っていけば、 そこには古辺がいて。 その制服は赤黒く濡れていた。>>117
こちらが何を言うよりも先に昴が駆けていくから>>129 じっと、離れたところから古辺の様子を見る。 けがをしているわけではなさそうだ。 それならその色は…]
……上?
[水野のいる場所。上。それとその血の色。 "平気だ"と、"俺は"と古辺がいう。>>162 つまり、平気ではない誰かがいるのか。 駆けていく那由多を追わずに、 去っていく古辺を見送って そして、そばにいるままの幼馴染を見やる*]
(252) 2017/03/12(Sun) 22時半頃
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― 2F階段近く ―
本物なんじゃねーの。 錆びくさい。
[古辺が残して行った鉄の匂いに顔をしかめる]
昴、お前その手洗って教室戻っておけよ。 俺が3階確かめて……
……入間か。
[いいかけたところにぺたぺたと濡れた足音>>200 やはりそこここに見える赤色に 小さく舌打ちが漏れるのも仕方がなかろう]
(253) 2017/03/12(Sun) 22時半頃
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[入間の説明>>241で、ようやく先ほどの古辺の話が理解できた]
そういうことか。 古辺の話じゃよくわかんなかったが。
[つまり、この世界で、水野が死んだってことだろ。 さすがに隣の幼馴染に聞かせるわけにいかない そういう結論は飲み込んで]
片づけるなら手伝うか。
……昴はやめとけよ。 お前はそういうの見ない方がいい。
[入間に申し出つつ、 昴のことは止めていた*]
(266) 2017/03/12(Sun) 22時半頃
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/* 俺の幼馴染がどこまでもかわいい
(-45) 2017/03/12(Sun) 23時頃
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[止めればこちらを見上げてくる幼馴染>>276]
そういうの苦手だろ。無理すんな。
[そういって子どもにするように頭を軽くたたいて、 入間の言葉>>281に]
わかった。
[とうなずいた。
急ごうと踵を返して教室に向かおうとすると 入間が昴に声をかけていて>>283]
(297) 2017/03/12(Sun) 23時半頃
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[――このままではすべての……]
(298) 2017/03/12(Sun) 23時半頃
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[思い出す。結果をつげる、医者の声。
乱暴に髪をかきあげて、 教室に向かって今度こそ進み始める]
好きにしろ。
[こちらをうかがうような昴の問い>>294に ぶっきらぼうな答えを返して**]
(299) 2017/03/12(Sun) 23時半頃
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― 3年3組 ― [教室について、水野がいないことを確認して。 無理をしているように聞こえる入間の声に>>377 ほほをむにっとつかもうと手を伸ばしてから、 教室の中へと入る。 出たときとは違い、教卓の上には食べ物が積まれている>>333 昼食を良く買うので見慣れた購買のラインナップ]
こんなのより人の作ったもんが食いてーな。 この時間から作れってわけにもいかねーけど。 昴、明日の朝飯、パンケーキ食いたい。 食堂行きゃ材料ぐらいあるだろ?
[入間に言われた場所から>>342タオルを抱えながら昴にいった。
バスタオルを多めに持ったのは、マネキンをくるんで 空き教室に放り込もうと思ったから。 かさばるものを持っていることを理由にバケツは昴に任せて廊下へと]
(405) 2017/03/13(Mon) 11時半頃
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― →階段付近 ―
なら、2階の廊下は昴に任せる。 具合悪くなったらさっさと教室に引っ込め。
[昴の申し出>>368にそれならいいだろうとうなずいて]
……バカだな。片付けたらすぐ戻るから。
不安そうな言葉は>>404鼻で笑ってしまった。 階段近くまで任せていたバケツを受け取って ぎしりと音がなるくらい強く持った]
(406) 2017/03/13(Mon) 11時半頃
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― →3階へ ―
[昴と別れて入間と3階へ向かいつつ]
……入間もな。 やりたいなら止めないが、 お前もこういうの苦手なんじゃねーの。 顔色、悪くみえる。
[電飾の瞬きで正しくみえているかわからないが、 なんとなく。気のせいならばよいのだが。]
片付けはほかにいるやつ捕まえればいいだろ。
[そういったところで、こちらに向かってくる那由多が見えた>>394]
ちょうどいいところに。 おい、那由多、片付け手伝え。
[にやりと笑って、そう声をかけた**]
(407) 2017/03/13(Mon) 11時半頃
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―― 回想:病院周り ――
[上須賀家は両親ともに働いていて忙しく 顔を合わせることもあまりなく、 留年さえしなければ、卒業さえできれば、 授業をサボろうとどうしようと特に気にされなかった。
なので、親に病院通いがばれたのはだいぶ遅く。 いくつもの病院をハシゴした上で 同意書の必要な検査を受ける段階になってからだった。
たまたま先に捕まえられた母にそれを伝えれば え、という形に口を開いたまま固まっている。
「そのうち付き添いが必要な検査もある」
そういったらさらにぽかんとしていた]
(420) 2017/03/13(Mon) 13時半頃
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[いくつもの検査の結果でわかったことは、 症状の原因は小さいころの怪我ではないかということ。
ジャングルジムから落ちたあれか。と心当たりを口にすれば。
「あんた昔はよく木とか2階とかから落ちてたから、 心当たりありすぎてわからないわ」
検査結果を聞きに付き添っていた母が ため息とともにそういうので そんなに落ちていたかと、 今度はこちらがぽかんとしてしまう]
(421) 2017/03/13(Mon) 13時半頃
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[「痛いのに泣かないでぶすくれてるあんたの横で 昴くんがあんたの分まで泣いて取り乱してるから そのうち危ないことしなくなったのよね。 昔っから昴くんに甘いんだから」
うっせぇよくそばばあ。 そう言えば、きゃらきゃらと笑って 「後は判断任せるわ」と仕事に戻っていく。 後で事情を聞いたらしい父から来たメールも 「好きにしろ」としか書いておらず、 その放置振りが気楽で助かった*]
(422) 2017/03/13(Mon) 13時半頃
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―― 回想:いつもの自宅、いつもの幼馴染 ――
[ほとんど両親が帰ってこない上に 堆も料理をあまりしないから 上須賀家の台所はいつでも使われずにきれいなまま。
だからか、たまに昴が料理をしにきて使われていると いつもと違う風景に他人の家っぽいなと不思議な感覚がしていた。
あるとき、試作パンケーキを食べ比べながら こぼされた言葉に>>397違和感を覚えた。
その言葉は、まるで、 家に帰りたくないようで]
ふうん、なら、そういう時はうちに泊まれば。
[そういう提案をするくらいしかできなかった*]
(423) 2017/03/13(Mon) 13時半頃
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― →3階へ ―
[水の入ったバケツを落とさないように慎重に歩きながら]
わかった。 無理だと思ったらさっさと逃げろよ。 俺の細腕じゃお前運べるとはかぎらねーし。
[確かめたいという気持ちはわからないでもない。 実際、自分もそのためもあって3階へと向かっているのだから。 運べないといわれたことには>>416憎まれ口を付け加えた*]
(424) 2017/03/13(Mon) 14時頃
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― 回想:待合室で ―
[いつもの風邪引きだったか、何回目かの検査だったか。 すでに慣れた待合室でぼんやりと 昼間の情報番組を眺めていると 声がかけられた>>418]
ん?
[反応が遅かったのは こんなところで、こんな時間に 声をかけられると思っていなかったから。 いぶかしげに眉間にしわがよったのは マスクで隠れた顔がとっさに知り合いに結びつかなかったから]
慣れてるから問題ない。 お前でも風邪引くんだな。
[待合室にいるに似つかわしくない普段どおりの様子で小さく笑った*]
(425) 2017/03/13(Mon) 14時頃
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― 3階 ―
[那由多がついてきたかはわからないが、 到着したそこは想像していたとおりの赤い海。 鉄さびの匂いが鼻につく。
壁際の、赤に染まらない場所にバケツを置き、 マネキンへと近づく。ぴしゃり、靴が赤色を散らす。 かけられたブレザーを持ち上げる。 見覚えのある紫のリボン。 人ではない白い肌]
……水野、だな。
[そうとしか言いようのない姿。 何らかの意図があって誰かがこれを用意したとして ここまで水野の姿をさせる意味がわからない]
(426) 2017/03/13(Mon) 14時頃
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入間、タオル。
[預けたタオルをくれと手を差し出し、 もらえたならばバスタオルに見えないように全身をくるんで、 抱き上げて空き教室へと運ぶ]
見たくないやつも、これ以上見ないほうがいいやつもいるだろ。 ここにおいておいたら目に入る。
[そういいながら**]
(427) 2017/03/13(Mon) 14時頃
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― 回想:幼馴染のために>>445 ―
[家に帰りたがっていないような幼馴染のために どうせこちらも両親は遅いか帰らないかで 反対する人もいないので、 泊まるのを提案したその日から
いつ来てもいいように、 部屋のすみに客用の布団がおいてある。
それは、たぶん、いまも*]
(485) 2017/03/13(Mon) 22時頃
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― 回想:待合室>>454 ―
んな連呼しなくても見りゃわかる。
[さすがにじっと見れば、一応わかる。 声が掠れているのと顔が半分隠れてるのが悪い]
なにって…たくましいどじっこ?
[しょっちゅうけがをしているように見えたのと 部活で鍛えられていそうなののイメージを そのまま口にしていた]
どっかわるそうに見えるか? 病院はいいぞ。 軽い症状でかかるだけで 1日の休みが保証される。 ……入間は早く治るといいな。
[軽口を言いつつもいちおう付け足しておいた*]
(491) 2017/03/13(Mon) 22時半頃
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― 少し前:→3F ―
あ?
[痩せたと、問われ>>456、自分の腕を見る]
別に痩せちゃいねーが……
[気づいたように、 持っていたバケツから少しだけ力を抜く]
パンケーキで筋トレとか言うと メレンゲづくりとか。 あれ腕にくるんだよな。
[台所でちょこまかしている昴に手伝いを申し出て 一度やった時に疲れ切ったことを思い出して げんなりした表情になっていた]
(492) 2017/03/13(Mon) 22時半頃
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― 現在:渡り廊下 ―
[バスタオルでくるんだマネキンは 遠くまで運ぶわけにもいかず、 手近にあった理科室の窓際に寝かせて、 持っていってた濡らしたタオルで 上靴の裏と、自分の足跡を拭きながら戻ってきた。
入間と那由多が二人係で掃除したからか 廊下はもうだいぶきれいになっていて、 問われれば>>459]
そこの理科室。入ってすぐ見えないように置いてきた。
[そう答えたところ、次に聞かれた言葉に 汚れたタオルをゴミ箱に入れようとする手が一瞬止まる]
(494) 2017/03/13(Mon) 22時半頃
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[すぐに勢いをつけてタオルを放り込んで]
昴ともさっき話した。 週刊誌で読んだ、それ。
[人が人を閉じ込める話>>460にうなずく]
俺でもない保証はないな。 ……死んだ方がいいかって考えたことなら、ある。
[それは、幼馴染の前では言えない言葉]
といってもな。 あんなマネキンとか、 このうざい泣き声とか、 眩しい電飾とか。 正直俺がここ作ったんなら趣味わり―なって思う。
[そういって肩をすくめた*]
(495) 2017/03/13(Mon) 22時半頃
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/* さすがに最終的な病状は落ちる日に出したいけれども こんなに回想ぶっこむのあんまりやってないから 時間軸がおかしくなってたらどうしよう。
おち方もそろそろ考えないとなー。 可愛い幼馴染をどん底に落とすようなえぐい死に方していいだろうか。 だめだろうか。
(-90) 2017/03/13(Mon) 22時半頃
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