167 ― さいごの手紙 ―
情報
プロローグ
1日目
2日目
3日目
4日目
エピローグ
終了
/ 最新
1
[メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
視点:
人
狼
墓
少
霊
全
|
/* フランクさんをおとうさん、と呼んでみたい人生だった
(-4) 2015/09/02(Wed) 07時頃
|
|
[この日は、珍しく寝坊をしてしまって。 ばたばたばた、と騒がしい足音と、私を呼ぶ母の声で目を覚ました]
おかーさん、なあに。さわがしい。
[慌ただしかった母は、先程とは反して黙って何も言わず。 居間に行けばいつも通りの朝ごはん、傍らにはラヂオ。 決して気持ちいいものではないふたりの沈黙を破ったのはラヂオから紡がれるこえだった。
――隕石が、おちてくると云う。
それはえらく現実味のない噺で。 だって何も、変わった事なんて。 ない、と思いたいだけなのだろうけど。
風鈴だけが、涼やかに寂しげに。 その音を響かせていた ]
(30) 2015/09/02(Wed) 20時頃
|
|
[ お仕事、行ってくるわね。
そう言って家を出た母が帰ってくることは、なかった。 噂話によれば勤めている会社がシェルターに当選したらしい。娘など捨て置けということなのだろう。 人道も、慈悲も。世界のおわりの前では何の意味も為さない]
(31) 2015/09/02(Wed) 20時頃
|
|
[今日も、庭に水をまいて。 世界のおわりなんて、きっとなにかの間違いだろう。 だって、こんなにも、いつも通りだ]
郵便屋さん、おはようございます。 ……こづつみ?ええ、サインですね。
ありがとうございます。お気をつけて。
[妙な膨らみ方をしたそれの差出人を確認して、顔が綻ぶ。 その場で開けてしまいたくなるのを堪え、珍しく玄関の扉に手を掛ける。
ふと、ポストを見るとうさんくさい天文学者がなにやら胡散臭いことを駄弁っている号外が、何枚も、何枚も。詰められるだけ詰まっていた。 その中に一枚だけ、毛色の違う紙が挟まっていた。 器用にそれだけするっと抜き取ると、扉をくぐった]
(38) 2015/09/02(Wed) 21時半頃
|
|
[母が出かけてからも流しっぱなしにしていたラヂオから聴こえる、何時もの声。 その名前は、宇宙に届くはずの手紙を受け取ってくれたあのひとのものと同じだった]
はろー、ヒナコ。 お誕生日だったんだ、おめでとう。
[ラヂオに口を近付けて、届くことのないこえをそっと、囁いた]
(39) 2015/09/02(Wed) 21時半頃
|
|
[そのあとも続いていく、心地よい青年のこえをBGMに、小包みを開いた。 中には、母と私の分だろう。二匹の干物が入っていた。 昔、干物を買った時に、炊き込みご飯を作ってくれたっけ、と思い出しながら。
夕飯のメニューが決まった所で先程抜き取った紙を確認する。 其れはただの告知の紙だった]
frank?フランク…… そうだ、お母さんの本棚で見たことのあるなまえ。
[続きがなかなか出ないのよ、と嘆いていたっけ。 興味なんてなかったけれど、完結するならそれまでにゆっくり読み進めるのもいいだろう。
たまには、ファンレター、というものを書くのもいいかもしれない。 時々、電波が悪いのか。途切れるラヂオの音だけが、ただ、部屋に響いていた]
(40) 2015/09/02(Wed) 21時半頃
|
|
ヌマじいさまへ
干物ありがとう。 隕石が落ちてくるって噺、ヌマじいさまは聴いたかな。それで母がシェルターに行っちゃって。夕飯に悩んでいたからすごく嬉しい。 炊き込みご飯にして食べようと思ってるの。
流星群、浜辺でみていたら母にこっぴどく叱られちゃった。 折角買ってもらった双眼鏡を持って出るのを忘れてちゃったの。 距離が離れているのに、同じ空を眺めていたって、とても素敵。
ありがとう。 ……ヌマじいさまも、気を付けてね。 今も同じ空を眺めていたらいいな。
メルヤ
[少しだけ、不安げに震えた字で。 海を思わせる碧い便箋に、魚が気持ちよさそうに泳いでいた]
(-24) 2015/09/02(Wed) 21時半頃
|
|
フランクさんへ
こんにちは、はじめまして。 母がとても下巻が出るのを楽しみしていました。 わたしも、これから読んでみようかと思って先程本を広げたところです。 他人のそら似というのでしょうか。記憶に残っている父と面影がどことなく似ていて少し驚きました。
もうすぐ世界がおわるのでしょうか。 お身体にお気をつけてお過ごしくださいませ。
あなたのファンの娘より
[花で彩られた便箋の中、紙飛行機がひとつ、浮かんでいた]
(-25) 2015/09/02(Wed) 22時頃
|
|
[手紙を書いている手を途中でとめる。 自分の便りが読まれたことが、嬉しかった]
わたしのこと、忘れないで。
[ねがいごと、あるとすれば。 きっと、これくらいだ。だけど、]
おこがましい、なあ。
[ぽふん、と畳に身を投げれば、瞳を閉じた ]
(44) 2015/09/02(Wed) 22時頃
|
|
/* ユージン★か可愛いな。
(-55) 2015/09/03(Thu) 00時頃
|
1
[メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
情報
プロローグ
1日目
2日目
3日目
4日目
エピローグ
終了
/ 最新
視点:
人
狼
墓
少
霊
全
トップページに戻る