120 もうひとつの冷たい校舎村【R15】
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ヒュー! 今日がお前の命日だ!
2014/05/06(Tue) 00時頃
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武家の娘 沙耶は、メモを貼った。
2014/05/06(Tue) 00時頃
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[小さく礼を言って、葵から離れ立ち上がる。そういえば都筑の姿が見当たらない。きっと、彼もまた元の世界に帰ってしまったのだろうか。分からなかった。
ところで、この世界のホストは誰なんだろう。いつからかそれを考える余裕すらなくなってた。やまない雨。消えて行くみんな。取り残される、自分。]
『真実を知りたいなら、体育館に行きなさい』
[そう言った、私の影。窓に映る自分。怖い。体育館にはなにが待ち受けているのだろう。真相は、なんなんだろう。
怖いけれど、ここに残っている私には、それを知ることができる。 確かめなきゃ。この世界の創造主を、悲しみに震えるその正体を──]
(0) 2014/05/06(Tue) 00時半頃
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…葵ちゃん。 私、今から体育館に行く。
…確かめたいことが、あるの。
[隣にいた彼女に話しかける。今この世界に誰がいて誰がいないのかなんて分からない。勿論ホストの正体だって。だからこそ確かめたい。そしてその、苦しみを理解したい。おこがましいかもしれないけれど。
葵は一緒に来るだろうか。一緒に行くといえば2人で向かったし、いないようなら1人で向かっただろう。]
(1) 2014/05/06(Tue) 00時半頃
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[2人で体育館に向かう。体育館は2階の渡り廊下から繋がっていて、歩いて行くことができる。]
…ありがとう。
[誰にでもなくそう呟く。葵が一緒に居てくれることにひどく安堵していた。私一人で、真実を知ってしまえばきっと、その重みに、苦しみに耐えられないから。向き合うことが出来ない気がするから。]
…ついたね。
開けるよ、ここ…
[片手で葵の手を握って、もう片方の手はドアに手を掛ける。それから深呼吸を一つ。この先に待ち受ける真実は、真相はいかなるものなのか。また、ホストは誰なのか……それらを知るために、勢いを付けてドアを引いた。
その先にあったものは──]
(9) 2014/05/06(Tue) 10時頃
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[綺麗に飾り付けされたステージ。 観客席には、誰かが座っていて。舞台の上を眺めている。 後ろ姿では分かりにくいけど、少年と男性のように見えた。]
『夢が叶って良かったね、おめでとう。』 「お姉ちゃん、すごく綺麗だよ!」
[その親子らしき姿は、舞台の上のマネキンに声をかけていた。マネキンといってもみんなのマネキンとは違う、もっと細部まで作り込んだ……一目で誰か分かる、そんなマネキンだ。
マネキンは、赤いドレスを身に纏って、胸元には美しい、椿を象ったコサージュを付けていた。ああ、綺麗だな。そう思って、ふらふらと近づいたその時。]
キーンコーンカーンコーン…… キーンコーンカーンコーン……
[チャイムの音>>#0が鳴り響いて、同時に。
ブワッ、と轟音を立ててマネキンのドレスが燃え上がり始めた。]
(10) 2014/05/06(Tue) 10時半頃
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あ………っ、
[燃えているのはマネキンの筈なのに、焼けるような痛みが、熱さが全身を襲った。観客席の姿も、もうそこにはなかった。
痛みに感覚が鈍りそうな状況のなか、頭の中には全ての謎が解け、晴れやかな思考で、今まで気付かなかった…否、気付こうとしなかった真実を、反復させる。]
(そうか、今までずっと似ていると思っていたけれど──)
[似ているわけじゃ無い。
………自分、なんだから。
この世界の「ホスト」は、私なんだから。]
(11) 2014/05/06(Tue) 10時半頃
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ああ、思い出した…
[欠け落ちた記憶がパズルのピースをはめる様に、埋まって行く。
私は………逃げたんだ。皆の様に向き合おうとせず、辛くて怖くて、悲しくて……絶望して。
全てが嫌になって、逃げ出したんだ。]
皆を苦しめてたのは、私だったんだね…
[俯いて、震えるように目を伏せる。赤いドレス。私が演劇の道に進みたいと願ったきっかけ。椿の花。私の一番好きな花。それを身につけているマネキンは、私だ。
確かにここは、私の理想の世界だ。]
葵ちゃん…………ごめんね。 葵ちゃんが今もこうしてここにいるのは…私が望んだからなのかもしれない。けど……
[”元の世界に、戻っていいよ。”
その一言は、言えなかった。]
(12) 2014/05/06(Tue) 10時半頃
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変な物、見せちゃってごめんね。 ………ここまで付き合ってくれてありがとう。 戻ろっか、教室。
[葵の元に歩み寄って、手を繋ぐ。教室に帰ろう。そしてこれから、どうするか考えよう。
そう言って、また2人で教室に帰る。 体育館のドアを閉めた時、ばたりと、マネキンが倒れる音がした。]
ああ、ちょっとだけ、寄りたい場所があるの。いい?
[そう言って向かったのは、1Fにある放送室。 マイクの音量を上げて、校内全てに届くように放送する。]
………話があるの。 まだ、この世界に残ってる人たちは、私達の教室に来て欲しい。
[それだけ言って、また2人で教室に戻った。 もう、身体の痛みは麻痺していた。]
(13) 2014/05/06(Tue) 11時頃
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武家の娘 沙耶は、メモを貼った。
2014/05/06(Tue) 11時頃
武家の娘 沙耶は、メモを貼った。
2014/05/06(Tue) 21時半頃
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[教室に戻ると、知枝の姿だけがあった。しばらく待っても他の人はやってこず、ああ、もう皆帰っちゃったんだろうなと、淋しくなる。]
もう皆、帰っちゃったんだろうね……
[そんな事を呟いて。
それから、話は何?と聞かれれば居住まいを正して彼女に向き合い、こう言った。]
………知枝、私のことを殴っていいよ。 詰って、責めていいよ。馬鹿って言って、それと、
[そんなことを急に言い出せば気味悪がられただろうか。心配されただろうか。どうしたんだと聞かれたら、]
…知枝。 この世界のホストはね…私だったんだ。 ここは私の望む空間。私の望む人たち。 それらが存在する空間だったんだ。でも…
……皆を、苦しめちゃった。 悩み、落ち込み、葛藤し、皆にこの世界での「死」を経験させちゃった。
(21) 2014/05/06(Tue) 21時半頃
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そんな私を、叱っていいよ。怒って、いいよ… 何やってんの、皆苦しめて何がしたいのって。
[怒ってよ、殴ってよ。馬鹿って言って。蔑んで、責めて。 そんな事しないで。沙耶も辛かったんだねって慰めて。 相反する気持ちが混在する中、知枝の方をまっすぐに見て、言った。]
(22) 2014/05/06(Tue) 21時半頃
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知枝……っ、?
[近付いて来る彼女に、ああ、平手打ちされるのかなと思って目をつむる。強い平手打ちは来なかった。優しい、ぺちりと言う効果音が似合うような、そんな平手打ちだった。]
悩みと向き合う……か。 すごいなぁ、私は…出来無かったよ、そんな事。
[悩みと向き合い、戦う彼女はやはり強くかっこよくて。私には到底、真似出来ない。羨ましい。]
………っ、私は……
[全員を返してみせる、沙耶を救ってあげたい。そう言われて。嬉しかった。けれど。
俯いて考える。 いいのか?私は2人と一緒に帰って、それで、]
(29) 2014/05/07(Wed) 07時半頃
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葵、ちゃん………
[支えてあげる。大事な友達だから。 今の自分には、勿体無い言葉だ。
彼女は本当に優しくて、大事な大事な友達だ。 私だって、葵ちゃんを支えたい。助けたい。
頷こうとする。しかし、首が動かない。耳元に聞こえる、声。
『お前に、元の世界に帰って幸せになる資格があると思うのか』
押し黙る。縦に動かすつもりだった首は、ゆっくりと、ゆっくりと横へ振ってしまった。]
私は……帰れないよ。 皆に合わせる顔がないもの。
[2人に向けてへにゃりと、微笑んで。でも、うまく笑えてる自信は無かった。]
(30) 2014/05/07(Wed) 07時半頃
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私には…この先を生きる資格も、幸せな未来を築く資格も無いわ。 自らの命を絶とうとして、そんなの許されるはず無いよ。
もう、夢はおろか、陽の下を自由に歩くことすら許してもらえないわ。
[自分は、その身を火にかけたのだ。この腕の、足の、体の焼けるような痛みは、現実世界の自分が負った火傷なんだ。きっと、完全に治ることはない。
嫌だ、それでも帰りたい。 嘘よ、幸せになることなんてないと分かってるくせに。]
私は……帰っても………っ、
[声が詰まって、つ、と頬に涙が流れて。この世界に来てから私泣いてばっかりだな、なんて。
こんなこと言ったら、置いていかれるんだろうな。 それでもいい。嫌だ、引き止めて欲しい。
もう、自分がどう思ってるのかも分からなかった。]
(31) 2014/05/07(Wed) 08時頃
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/* ※沙耶はぐずってますが帰るつもりでいます
ここで引かれたらアレだけど…
(-22) 2014/05/07(Wed) 11時頃
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/* この村がエピる前にはTwitterのアイコン変えます(ちくわ) シリアスからコメディへの転換は悪くないけどこれはあかんw
(-23) 2014/05/07(Wed) 11時頃
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/* 大丈夫!沙耶は70(0..100)x1回説得すれば帰るから!
(-24) 2014/05/07(Wed) 11時頃
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/* そんなに説得しなきゃダメなら残れ貴様!!!
(-25) 2014/05/07(Wed) 11時半頃
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/* ポスト…だと…… 「郵便をお入れください」
(-27) 2014/05/07(Wed) 12時半頃
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知枝…………っう、わ、私は……
[何で泣いてるの、なんて言われて。自分でも分からなくて。これからどうなるのかもどうしたいのかも、分からなくなっていた。
けれど、心の底で思ってるのは、やっぱり]
私は、私は………! 帰りたい…!皆のいる世界に、帰りたいの…!
例え皆から嫌われても、もう自由に動けなくなったとしても、それでもいい、それでもいいから………
皆のいる世界に、元の世界に帰りたい… 帰りたいよ…!
[わあわあと子供のように泣きじゃくりながらそうやって言った。あの世界には辛い思い出がたくさんあるけれど。楽しい思い出だって、あるから。辛い時には支えてくれる仲間がいるから。
大好きな人たちと、一緒に、帰りたい。]
(33) 2014/05/07(Wed) 12時半頃
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武家の娘 沙耶は、メモを貼った。
2014/05/07(Wed) 13時頃
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/* 女子3人が抱き合う…なんて素晴らしい光景なんだ!
(-33) 2014/05/07(Wed) 16時頃
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知枝…葵ちゃん………
[優しく抱きしめられ、温かい言葉をかけられて。 いい友達を持ったな、なんて思った。
1人でも、そうやって言ってくれる人がいるなら、私は十分。 許してもらわなくても、嫌われても構わない。そうされてもおかしく無いようなことをしたんだから。
もちろん、心の奥では皆が知枝や葵ちゃんのように許してくれたら、なんて思うけれど。そんな事、不可能だろうから。]
……ありがとう。
[ふわりと2人に笑いかける。さっきの無理した笑顔じゃなくて、今度はちゃんと、綺麗な笑顔で笑えた。]
私……2人と一緒に…帰るよ。 皆の待ってる、元の世界に。
[そう言って、涙を拭いて立ち上がる。ここを去るって決めたなら、去る前に、やりたいことがあったから。]
(37) 2014/05/07(Wed) 16時半頃
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……体育館に、行ってくるね。
[あそこではまだ、もう1人の”私”が苦しんでるだろうから。 解放、しないと。
あの子も、私なんだから。
1人で行こうとしたが、一緒に来るようだったらそれを拒否することは無かった。]
(38) 2014/05/07(Wed) 16時半頃
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─体育館─
[扉を開けて、ステージの方へと迷いなく進んで行く。 先ほどのマネキンの火は、もう消えかけていた。]
辛かったよね、苦しかったよね… でも、向き合うこともせずに、1人、悩みから逃げ出して。
[皆が悩みと向き合ってる姿が凄かった。私には真似が出来ないから、尚更。怖くて、辛くて相談すらも出来ず、1人重く溜め込んで。でも、それは良く無いことだって、皆が教えてくれた。何かあったら相談に乗るって言ってくれた。
こんなにもいい友達に巡り逢えていたのに、それに気づかず、ずっと悩んでいて。今となっては、馬鹿らしいと笑いすらこみ上げて来る。]
でも、もう逃げないよ。 夢も、諦めない。
大切なことを、皆が教えてくれたから。
[そう言って、微笑んでそのマネキンを抱きしめる。かすかに残る炎が服を焦がし、熱い痛みを伝えたが、そんなことは気にしなかった。
動かないマネキンが、涙を流してるように見えた。]
(39) 2014/05/07(Wed) 16時半頃
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[ここは私のちょっと歪んだ理想の世界。
けど、いつか私の理想の世界が、現実で叶えられるその日まで──私は諦めない。諦めてはいけない。
あの人は、私の夢を立派な夢だと言ってくれた。辛い時は話を聞くと言ってくれた。 そうやって、私を応援してくれる人がいるんだ。だから、私は…
もう、逃げない。もう、命を捨てようとしない。もう…… 皆を悲しませるようなことは、しない。]
ありがとう………
[ゆっくりとマネキンを倒して、布を被せる。誰もいなくなったこの世界で、私の理想の空間で。貴女は、ゆっくりおやすみ。
会えて良かったよ、もう1人の私。]
(40) 2014/05/07(Wed) 16時半頃
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[そうして、体育館から出て、ドアを閉めた。 もう、この扉を開くことは無いだろう。]
…皆、ありがとう。
[渡り廊下の窓から外を覗く。 雨は──その強さを、弱めていた。]
……さあ、そろそろ帰らないとね。
[2人はどこにいただろうか。一緒にいたなら2人に帰ろうと声をかけたし、自分一人ならばそう1人つぶやき、教室に戻っただろう。]
(41) 2014/05/07(Wed) 16時半頃
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武家の娘 沙耶は、メモを貼った。
2014/05/07(Wed) 17時頃
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──うん、戻ろう。
[そういって、伸ばされた手を握って、教室に帰った。別の場所へと向かった葵は戻って来ていただろうか。]
(48) 2014/05/07(Wed) 22時頃
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