233 冷たい校舎村5
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[――――がくん!]
……ふあっ。
[頭がかくんと落ちて、あたしは目を覚ました。 えっ。 学校は!? あの男は!? あたし確か、屋上から。 慌てて辺りを見回して、ああそうか、と悟る。 あたし、帰ってきたんだなあ。]
(+0) 2018/02/19(Mon) 00時半頃
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[ここは、家の近所のドーナツショップ。 の、一番奥の席。 あたしの目の前には、食べかけのドーナツとカフェオレのマグカップ。 ここに来たいきさつといったら、それはもう最悪だった。]
(+1) 2018/02/19(Mon) 00時半頃
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[今日も、家に帰ったのは結構遅い時間だった。 今日は近所のショッピングセンターのフードコートで勉強をして時間を潰した。ちゃんと買い物はしたからちょっとの長居は許してほしい。 そして家に帰ったら、家にはあの男しかいなかった。 そういえば、母は久しぶりの同窓会って言ってたんだった。まだ帰って来てなかったらしい。
それからの展開は、あの世界の更衣室と似たような感じ。 違うのは、壁じゃなくて玄関の床だったってことくらい。 あ、もうひとつ違ったな。 押し倒されて頭突きは難しかったから、肩口に思いっきり噛み付いた。 そうして、どうにか逃げ出した。
とにかく人目のあるところって思って、ドーナツショップに逃げ込んだ。 店の一番奥の席で、ドーナツとカフェオレで時間を潰して。 そしてあたしは、どうやら少しうとうとしていたらしい。]
(+2) 2018/02/19(Mon) 00時半頃
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[携帯を見ると、メールが来てた。 メールは嫌いだ。だけど、見ないわけにはいかない。 あの男からのメールだったら、遺書でも書いてやろうかな。 それとも、母の帰宅の連絡かな。
そんなことを考えながら、メールを開く。 そう、この時まであたしは忘れていた。 現実世界に帰って来て、現状の把握で精一杯で。]
――――え。
[メールの差出人は、蘭ちゃんだった。>>3:+4 文面に目を通して、さあっと血の気が引くのを感じる。
そうだった。あたしがさっきまでいた世界は、自殺する誰かの精神世界。 自殺を図ったのは、椿ちゃんだったらしい。>>3:+5]
(+3) 2018/02/19(Mon) 00時半頃
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[踏み込まれるのが怖かったから、椿ちゃんに踏み込まなかった。 そのことを、こんなに後悔するなんて。
一斉送信されたメール宛て先に届くように、“今から向かいます”と返信を打ち込んだ。
緊急事態でも、極貧生活経験者のサガだ。食べ物を粗末にはできない。 食べかけのドーナツを口に押し込んで、カフェオレで流し込む。]
ごちそうさまでしたっ!
[店員さんのありがとうございましたを背中に聞きながら、お店を飛び出した。 自転車に飛び乗って、病院を目指す。]
(+4) 2018/02/19(Mon) 00時半頃
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― 病院 ―
[自転車で乗りつけたら、入り口付近に十朱君が立ってるのが見えた。>>3:+19 キッとブレーキを鳴らしながら自転車を止める。
お化け屋敷の十朱君を思い出した。 その十朱君が、今ここに生きてて、立ってて、何かを飲んでる。不思議な感じ。]
え、と。
[椿ちゃんは? って聞こうとして、その前に何か言うことがあるような気がした。 あたしは、目を覚ましてここに来た。 だけど、ついさっきまでいた場所が、単なるあたしの夢だなんて思えないし思ってないから。]
……ただいま?
[これかなって思って言ってみたけど、我ながら間が抜けてたと思う。**]
(+5) 2018/02/19(Mon) 01時頃
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/* 一応バッドじゃないエンディングも、考えてはいる。 けど、採用するかはまだわからない。
(-15) 2018/02/19(Mon) 01時頃
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……それで。
[聞かなきゃいけないことがあった。だけど、聞くのが怖かった。 十朱君の顔を見られなくて、あたしは地面に視線を落とす。]
椿ちゃ……ふえっくしゅ!
[椿ちゃんの容体を聞こうとして、あたしは盛大にくしゃみをした。 そうだ。ドーナツショップからここまで自転車をかっ飛ばしてきたんだ。 その汗が急激に冷やされて寒気が来た。寒い。ぶるっと体を震わせる。 それから気がついた。病院内ならともかく、こんな外で男の子とふたりでいるのはとてもまずい。]
ごめん。めっちゃ寒いから、あたし中に入るね。 十朱君も入った方がいいと思うよ。 風邪ひいちゃうよ。
[十朱君にそう伝えて、自転車置き場に自転車を止めた。 そうだ、と建物に入る前に母にメールする。 “友達が病院に運ばれたって連絡があったから、お見舞いに行ってきます。遅くなっても心配しないで。” 送信完了を確認して、あたしは病院に足を踏み込む。]
(+6) 2018/02/19(Mon) 12時半頃
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[受付で尋ねると、椿ちゃんは緊急手術中だと言われた。 まだ生きてる。だけど、予断を許さない状況。 あの世界は、椿ちゃんの生死の境目の世界なのかもしれなかった。
教えてもらった手術室に向かう。 部屋の前にいたのは。]
蘭ちゃん。 黒岩君。
[あんな苦しい目をして、死なないなんて酷いと思った。 だけど、黒岩君の無事な姿を見たら、やっぱり生きててくれてよかったなと思う。 勝手なもんだ。
蘭ちゃんに連絡をくれたことのお礼を伝えて、それからあたしは黒岩君をじっと見た。]
……ちゃんと手足ついてる。 よかった。
[あたしの言葉は、やっぱり間が抜けてる。]
(+7) 2018/02/19(Mon) 13時頃
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[あの世界で、誰かが命を落とす。 その時の有様は、多分誰かの心が反映されてるんじゃないかと思ってた。 だけどその誰かが、あの世界の主なのか、マネキンとなった人なのかがわからなかった。 今ならわかる。マネキンになる順番が回った来た時降りかかる状況は、その人の心にあるものだ。 あたしの前にあの男が現れたみたいに。 だからあの鎖も、黒岩君の心の中にあるものだ。]
……手足を捨ててでも、逃げたかった?
[ぽつんと尋ねた。 別に返事は期待してない。]
(+8) 2018/02/19(Mon) 13時頃
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[黒岩君から顔をそらした。 なるべく軽く、冗談みたいな口調で言う。]
死のうと思った時はさー、声をかけてくれたら嬉しいなあ。
[普通その言葉に続くのは、話なら聞くよとかそういう、自殺を止める言葉だと思う。 だけどあたしが言いたいのは、それとは全然逆のことだ。]
ちょっとあたしも死にたくて。 別にひとりでもいいんだけどね。 一緒なら、もっといいなって。
[男の子と一緒に死ぬ。そんな心中みたいなこと。 きっと、あの男が一番嫌がる死に方だと思う。 死ぬ時くらい一泡吹かせてやりたいじゃない。 そんなことを考えると、楽しい気すらしてきた。]
(+9) 2018/02/19(Mon) 13時頃
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[顔をそらしたままさらっと続ける。冗談みたいに、さらっと。] あたし、黒岩君のこと、好きだし。
(-23) 2018/02/19(Mon) 13時頃
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冗談だと思って、忘れてくれていいよ。 ……冗談じゃないけどね。
あたし、飲み物買ってくるね。
[言いたいことをぶちまけて。 黒岩君の顔を見ないまま、言い逃げを決め込んだ。**]
(+10) 2018/02/19(Mon) 13時半頃
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[勢いって怖いなあ。 そんなことを考えながら、病院の廊下を歩いていた。 多分、あの校舎から帰ってきた直後だからだ。 凍りついた校舎で信じられないような不思議な体験をして、そしてあの世界であたしは死んだ。その感触は、まだ生々しく残ってる。 きっと、ある程度時間がたって、ほとぼりが冷めてしまったら、もう言えなかったと思う。
椿ちゃんの無事を願いながら、黒岩君に一緒に死のうなんて誘う自分の矛盾にも笑ってしまう。 あたしには、多分想像力が足りないんだろう。 椿ちゃんが抱えている死にたいと思うくらいの絶望が想像できない。 黒岩君との違いは、結局そこなのだと思う。 黒岩君の死んでいた部屋をあたしは見た。あれは、黒岩君の抱えるものを、絶望を、形にしたものだと思った。 この目で見ることができたから、あたしは黒岩君に言えたのだと思う。 ねえ、死ぬなら、あたしも誘ってくれないかなあ。]
(+29) 2018/02/20(Tue) 12時半頃
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[自販機の並ぶドリンクコーナーで、飲み物を選んだ。 あたしはカフェオレの類が好きだけど、カフェオレはさっきのドーナツショップで飲んだばかりだ。]
……椿ちゃん。
[ふと、紅茶が目に入ってあたしは椿ちゃんのことを思い出した。 お化け屋敷の前で別れる時、椿ちゃんにあったかい紅茶を飲んでねって言ったんだけど。 椿ちゃん、飲んだかなあ?]
(+30) 2018/02/20(Tue) 12時半頃
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[ガコンと音を立てて落ちてきたのは無糖の紅茶。 自販機の横に置かれているベンチに座って飲んだ。]
あったかい。
[夜の病院の廊下は冷え冷えとしてる。手の中の紅茶のペットボトルだけが温かい。 椿ちゃん、ちゃんとあったまってたらいいんだけど。 椿ちゃん、帰って来てくれたらいいんだけど。*]
(+31) 2018/02/20(Tue) 12時半頃
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― 檀 香里についての考察 ―
「無理しないでね」 「ありがとう」 「がんばりすぎじゃない」 「頼りにしてる」 「ほんと助かる」
[文化祭準備の時にあたしにかけられたたくさんの言葉の多くはこんな感じだった。 笑顔で返事をしながら、実際のところあたしは、全然ほめられたことじゃないなあと内心苦笑していたのだった。 なんというか、自分のキャパシティの少なさ? 器の小ささ? を思い知らされてるような感じがして。
あたしにかけられた言葉の何割が純粋な感謝だっただろう。 感謝の言葉の後ろから見え隠れしていたのは、これ幸いと仕事を押し付けて手を抜こうとする打算や、あたしが自分の許容量を超えて無理をしているんじゃないかっていう心配だった。 前者はよかった。あたしだって文化祭準備を家に帰らない口実に利用してるんだから。利害が一致しただけだ。 だけど後者は申し訳なかった。あたしは自分のために進んで仕事を引き受けていたのに、それを心配させたり気遣わせたりしちゃうなんて。 不甲斐ないなあ。もうちょっと、あたしが有能だったらよかったんだけどなあ。 あたしにかけられる感謝の言葉は、つまりはあたしの危うさの表れだった。]
(+32) 2018/02/20(Tue) 13時半頃
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[例えば、委員長の安楽君。 安楽君もたくさんの仕事を抱えてた。 全体の進行状況を把握して、的確に指示を与えて。 クラスの劇だけじゃない。部活にまで顔を出してた。 だけど、彼に「無理してない?」なんて言う人はきっと誰もいなかった。 安楽君は悠々として見えたから。たくさんの仕事を抱えながら、それを人に感じさせなかったから。 それは安楽君の有能さで、キャパシティの広さだ。 あたしとは全然器が違った。
例えば、大道具の黒岩君。 毎日遅くまで残っていた彼に、かけられる感謝や労いの言葉が少ないことには気づいてた。 それは、人目につきにくい別室の作業という理由ももちろんあったけど、きっとそれだけじゃなかった。 黙々と作業する黒岩君には安定感があった。 慣れた手つきで淡々と仕事をこなす黒岩君には、彼に任せておけば大丈夫、みたいな安心感があったと思う。 安定している人は心配されない。 そして気遣いを忘れると、だんだんとそれが当たり前になってしまう。]
(+33) 2018/02/20(Tue) 13時半頃
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[だから、そんな黒岩君にまで労われてしまった時は、とても複雑な心境になった。>>0:503 笑いながら流すのには慣れたから、なんでもないような顔で笑ったけど。 黒岩君の方こそ、と返したあたしの言葉にこめられた気持ちは、きっと伝わってないんだろうけど。>>0:587
あの時、送ろうかって言ってもらえたこと、嬉しかったな。>>0:504 その言葉の背後にどんな思惑があったとしても嬉しかった気持ちにきっと瑕はつかない。**]
(+34) 2018/02/20(Tue) 13時半頃
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/* なぜか黒岩君を何度も黒崎君と間違えそうになる。 黒岩君は死神ではありません!!
(-70) 2018/02/20(Tue) 13時半頃
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[ふと、足音が聞こえた。 ぱたぱたという足音は、小走りに聞こえる。それは、静かな夜の病院に似つかわしくない気がして、あたしは少し体を硬くした。 蘭ちゃん? 黒岩君か十朱君? それとも、看護師さんとか。 もしかして、椿ちゃんに何か。 思わず腰を浮かしかけて、あたしは目を見開いた。]
――――え。
[やってきた誰かは、あたしの予想した誰でもなかった。]
亀森君。
[あの校舎にいるはずの、亀森君だった。>>+53]
(+56) 2018/02/20(Tue) 22時半頃
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[帰ってきてたんだ、という言葉にああそうか、とようやく理解する。>>+54 黒岩君と十朱君が同じチャイムでマネキンになった。 それなら、あたしと同じタイミングでマネキンになった人がいてもおかしくなかったんだ。]
亀森君も、おかえりなさい。 ひょっとして、おんなじタイミングだったのかな。
[そう返事して、飲み物を買う亀森君を眺めた。 隣どうぞ? ってベンチをぽんぽん叩く。]
……まだ、わからないみたい。
[椿ちゃんの話に、あたしは紅茶に目を落とした。 おなかを刺して、予断を許さない状況、らしいけど。]
(+57) 2018/02/20(Tue) 22時半頃
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あの校舎は、椿ちゃんの精神世界ってことなんだよね。 助かるかどうかって、お医者さんの腕とか、椿ちゃんの体力とかさ……いろんなことが関係してるとは思うけど。 でもさ……結局、椿ちゃんが助かりたいって思うかどうかじゃないかなって。
[文化祭で時の止まった校舎。 椿ちゃんにとって、あの文化祭はどんな意味を持っているんだろう。 よい冥土の土産になりました。 冥土のお土産に、もう一度文化祭を堪能してるってことなのかな。 肝試しみたいだってあたしは思ったけど、椿ちゃんはあの校舎が楽しいのかな。 ああ、でも。 あたしだって、現実よりはあの校舎の方がましだと思ったんだった。]
椿ちゃんが、あの校舎から現実に帰ってきたいって思えたら、助かるんじゃないかって。 そんな気がする。
[なんとなくだけど。 そう呟いて、あたしはぬるくなった紅茶を飲んだ。*]
(+58) 2018/02/20(Tue) 22時半頃
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[紅茶に目を落としたまま、亀森君の話にあたしは耳を傾ける。>>+65]
……うん。 椿ちゃん、あたしと話した時は、自殺したのが自分だって自覚はないみたいだった。 だけどさ、校舎からだんだん人が減っていったら、そのうち気づくんじゃないかな。 あのメールの送り主は自分だったんだ、って。
[携帯を開いても、もうあのメールは残ってないけど。 だけどあのメールの内容は、あたしの中に残ってる。 多分、ずっと忘れない。]
そしたら、そういうこといっぱいいっぱい考えると思う。 だって、自殺したんだよ? それって、よっぽどのことだよ。 みんながどれだけ説得したって、その決意を変えるって、相当大変だと思う。
(+68) 2018/02/21(Wed) 00時頃
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[あたしだって、何度も死ぬことを考えた。今だって考えてる。 だけど、実際のところ、まだ実行には移してない。 椿ちゃんは、それを実行した。その重みを考える。]
一度死のうと思ったんだもん。このまま死ねるなら、死なせてって思うのが自然だと思う。 帰ってこない理由をいっぱい考えるんじゃないかな。
[自殺した理由が解決したわけじゃないことも。 自殺を図ったって評判が付きまとうことも。 後遺症が残るかもしれないことも。 椿ちゃんが考える、帰らない理由になると思う。]
(+69) 2018/02/21(Wed) 00時頃
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無理に助けることなんて、きっと誰もできないと思うよ。 そうだなあ……あの校舎で死んだら、この世界に帰ってきたから、あの校舎の椿ちゃんを殺せば帰ってきたりするのかもしれない、けど。 それって、こうやって帰ってきたから言えることだよね。 あの校舎にいる時に、死ねば現実に生きて帰れるなんて確信はなかったんだし。
[永谷君の言葉を思い出した。 あっさり受け入れるんだな。>>3:123 しっかりしてんな。>>3:124 決してほめ言葉じゃなかったあの言葉。 今だってあたしが、椿ちゃんが生死の境をさまよってるっていうのに、その状況をこんなに冷静に受け止めている。 やっぱりあたしって、まともじゃないんだなあ。]
(+70) 2018/02/21(Wed) 00時頃
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あたしたちにできることは、椿ちゃんが帰って来たいって思ってくれたらいいなって願うことだけだし、 あの校舎にいるみんなにできるのは、椿ちゃんが帰りたいって思えるように説得することだけじゃないかな。 決めるのは、椿ちゃんだよ。
[あたしはそう言って、ふと亀森君に顔を向けた。 自殺を図った人に、ずいぶん理解があるんだなって思ったから。]
――――もしかして。 亀森君も、死にたかった?*
(+71) 2018/02/21(Wed) 00時頃
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