人狼議事


10 蒼い空の、明日へ

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【人】 見習い医師 スティーブン

―昨日・処刑場―

 ………。
 可笑しい、な。
 君の心臓はパティのそれに丁度いいはずなのに。

[動かせない指先に、メスを入れることを諦めた。
 かわりにその手の平に、己の手を添える。
 幾らか前に繋いだほどの温もりはない。
 固まった土のような冷えた温度と、死後硬直に固まった感触。
 それでも男は手を重ねて、繋いだ。
 あの時のように。]

 礼なら、身体を大事にしろと  ――謂ったろう。

[自然と毀れたのは、溜息。]

(2) 2010/05/22(Sat) 03時頃

【人】 見習い医師 スティーブン

 どうして、だろうかな。

[触れた手の温もりがないことに、揺らめくランタンの灯。
 曇っているのは空か。
 雨が降るのはこの街か。
 男は手を繋いだまましばらく女を見つめていた。
 やがて立ち上がる。]

 このままでは、風邪を引いてしまう。

[呟き、穴を掘り始める。
 彼女を埋葬する為の墓穴を。]

(3) 2010/05/22(Sat) 03時半頃

【人】 見習い医師 スティーブン

 派手な衣装も似合うが、それでは寒いだろう?

[自分の汚れた白衣を彼女にそっと着せる。
 露出の高い服は白衣で幾らか隠れてしまった。
 その女を抱き上げて、そっと穴へ横たわらせた。]

 ――――。

[そして落ちていたぬいぐるみを手に取り。
 首へ手を回し、絞める動作。
 まるでそのぬいぐるみが生きている子供であるかのように、絞め殺す。
 息絶えたぬいぐるみを女の傍へ。]

 一人で寂しくないように。

[殺人者は、微笑んだ。]

(4) 2010/05/22(Sat) 03時半頃

【人】 見習い医師 スティーブン

 おやすみ。

 ………――――。

[そして土を被せ始める。
 呟いた言葉は、微かな雨音に掻き消され。]

(5) 2010/05/22(Sat) 03時半頃

【独】 見習い医師 スティーブン

 可笑しいものだ。
 どうしてかな。

 君には、生きていてもらいたかった。

 そんな、気がするよ。





[叶わぬ願いは雨に打たれ、誰にも届きはしない。]

(-0) 2010/05/22(Sat) 03時半頃

【人】 見習い医師 スティーブン

―昨日・テッドの遺体傍―

[白衣のない男が歩く先。
 横たわって息をしない少年を見つけただろう。
 それはトニーが“お医者さん”をしてくれと頼んできた少年であった。
 その場にすでにレティーシャの姿はなかった。
 居たとしても疎まれた男が近付けば、直ぐに逃げ離れてしまったろう。
 脈を取り、状態を見、ふうと吐き出す息。]

 治療は間に合わなかったが。
 君の死を生に繋げることも出来よう。
 私の愛する者の生に、為ってくれるかい?

[銀の刃は光のない街でも煌いて。
 けれど一瞬躊躇したのは、傍に置いてあった酒の壜。
 それは誰かが彼の死を追悼した影。
 少年が生きたことを証明し、死を哀しんだであろう証。
 戸惑った、けれど――]

(10) 2010/05/22(Sat) 04時半頃

【人】 見習い医師 スティーブン

 君の身体は、若いのにボロボロだな。
 私の家族のものにはならないが、世の中には君の臓器を求める人たちもたくさん居るだろう。
 君の死が、生を産む。

[使えそうな臓器は幾らか手に、やはり身体を開いていた。
 保存液に漬け込んでまたジュラルミンケースへ詰める。
 ふっと哂い、少年の頬を少し撫ぜた。
 娘が生きていたのなら、遊び相手になってくれたであろうか。
 そんな下らない妄想が脳を焼く。]

 治療費は、これで構わない。

[開いた傷を塞ぐ。
 胸に打ち込められた弾丸は、綺麗に胸から摘出して。
 治療費にと手にしたのは、傍に置かれた安酒。
 蓋を開けてそっと一口飲み下し、アルコールの喉を焼く感覚を味わう。
 そしてその壜の中に摘出した弾を落とした。]

(11) 2010/05/22(Sat) 04時半頃

【独】 見習い医師 スティーブン

 悼んでくれる人が居たようだよ。

 寂しくなかったかい?



[死んで行く時は。
 そんな呟きが酒壜に落ちて行く弾丸に揺れる。]

(-1) 2010/05/22(Sat) 05時頃

【人】 見習い医師 スティーブン

 おやすみ。

[揺れるアルコール。
 何か呟いた後、少年にも別れを告げる。
 ふっと微笑を見せて、歩き出す。]

 まだ雨は止まないか。
 蒼い空、また三人で見られたらいいなぁ。

 そうだろう  パティ、ゾーイ。

[見上げる空は澱み歪み、汚水しか降り注がぬ閉じられた空。
 狂えた男には何が見えるのか。
 ヘーゼルの向こう側、明日を望むもこの地に縛られ。
 それでもまだ男は、そう*生きている*]

(14) 2010/05/22(Sat) 05時頃

見習い医師 スティーブンは、メモを貼った。

2010/05/22(Sat) 05時頃


【人】 見習い医師 スティーブン

―診療所、一室―

 まだ目を覚まさないかい?
 ……この心臓ではだめか。

[手術用の薄いゴム手袋は小さな少女が横たわる胸元を開き、心臓を繋ぐ。
 けれど少女が再び動き出すことは、ない。
 残念そうな声を漏らし、臓器を取り出す。
 ゴム手袋が血に染まることもなく、少女の手足は腐敗が進む。]

 手足もそろそろ取り替えなくてはね。
 パティもか。

[診療所の上、自宅の一室で亡き者と会話する。
 窓の外には罪の雨が、男を責めるように降り続ける。]

(29) 2010/05/23(Sun) 01時半頃

【人】 見習い医師 スティーブン

 まだ雨は止まないようだ。
 すまないな、晴れたら遊びに行くと約束したのに。
 雨が止まないから怒って起きてくれないのか?

[死した者に来るはずもない明日を望み、狂えた男。
 この街で他者の命を救い、他者の死を拾い。
 だからこそこの街に縛られたまま。
 過去に、死に、囚われて、今を無残にも生きている。]

 やめばいいのにな。

[蒼い明日の空を望む男に、もしも脱出の誘いが来ていたなら。
 男はなんと答えていたのだろう。]

(31) 2010/05/23(Sun) 02時頃

見習い医師 スティーブンは、メモを貼った。

2010/05/23(Sun) 02時頃


【人】 見習い医師 スティーブン

―診療所―

 開いていますよ。

[二階から降りて、扉を開け放つ。
 汚水に濡れた老人を見れば少し驚いた顔で、真新しいタオルを差し出すだろう。
 あたたかいものをと、断られても出すつもりでお湯を沸かしながら。]

 その体で、無茶をなさらないで下さい。

(33) 2010/05/23(Sun) 02時頃

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