29 Sixth Heaven
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― 廊下 ―
[リベラを抱き締めていると、丁度今考えていた彼の声がして。 頬が赤い事を問われ額を合わせらられれば、 触れそうな睫毛を慌てて伏せる]
な、何でもないよ。 ちょっと、考え事をしてただけ……。
[そうして、連れられるまに共に待機室へ向かう。 先程まで話していたトニー達が接続へと向かうのには、 励ますような面持ちで扉の向こうに消えていく姿を見送った]
(32) 2011/04/19(Tue) 16時頃
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― 待機室 ―
[リンダに“仲良くね”と言われれば、ちょっと目を丸くして。 控え目に頬を染めてこくんと頷いた。
そうして、管理者達の間で交わされる会話を聞きながら、 ふと何かを疑問に思ったようだった]
悪い気持ちに汚れるのは、器の方でしょ? お世話する人にも、何かあるの……?
[手を汚す覚悟とは何だろう。 スティーブンの返す言葉に、きょとりとまた首を傾げた]
(33) 2011/04/19(Tue) 16時頃
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[ふと頭を過ったのは、スティーブンの問いによって思い出した ギルバート、そして、共にいなくなったヘンリエッタの事。 彼らが出ていけたのは、彼らに縁があったからなのだろうか。 事実は、ただヘンリエッタが壊れた……それだけなのだろうけど。
フィリップという縁ある管理者に巡り合えた事を運命と 信じていたい少女は、ここにきてまた少しばかりの不安を感じた]
ギルバートお兄ちゃんとヘンリエッタは、幸せになれたんだよね……?
[心の支えを確かめるように、少女はそう口に*した*]
(34) 2011/04/19(Tue) 16時頃
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― 待機室 ―
……聞き、たい。
[ここでは話せない理由にはすぐには思考が飛ばず。 ただ、純粋に彼らの事が聞きたいと思った。 外に出て行った者達の後ろ姿を、 自分は追おうとしているのだから]
[そうして、スティーブンが部屋へ向かったのとほぼ入れ代わりか。 プロジェクターからトニーの声が聞こえてくる。 思ったよりも元気そうで安心する]
トニー君、元気そうで良かった。 最初の負荷は、大丈夫だったみたいね。
(58) 2011/04/19(Tue) 21時頃
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[肩を抱く手が決まった手である事に、気付いていた。 けれど、それに意味があるとは思わず。 単にそちらの手の方が具合が良いのかと思っていて]
[この任から解放されて、嬉しくはなかったのだろうか。 何処か沈んだ様子のスティーブンからは、 いつかこの任を終えて元の世界に戻った後の憧憬が 見受けられなくて……]
[管理者“だけ”に科せられる汚れ仕事があるとしたら。 自分はその時、何ができるだろう。 一緒にいて欲しいと願いながら、 それでも彼の負担ができるだけ減れば良いと思うのだった]
(-33) 2011/04/19(Tue) 21時半頃
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[ムパムピスが話を聞きにいくと言うのには、 フィリップの方を見た]
私達も、一緒に行く……?
[中の事は少女にとっては目新しい事ではない故か、 気持ちはスティーブンの話の方へ向いているようだ。 トニーの様子に興味があるようなら、 ムパムピスが危なげに歩いて行くのも気になったし、 共にスティーブンの部屋へ向かうつもりで席を立った]
(65) 2011/04/19(Tue) 21時半頃
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[フィリップが食器を片付け始めるのを見て、 ムパムピスが持とうとしていた皿を受け取ろうと]
ムパムピスお兄ちゃん、お皿は他の皆に任せて先に行こ? お兄ちゃんがやると、大変でしょ。
[そう言って、心配そうに彼の隣に着いた。 フィリップには、彼に着いてても良い?と目で問うて]
(69) 2011/04/19(Tue) 21時半頃
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/* 片付け風景すれ違いまくっております。 かみ合わなくてごめn(ry
ムパと絡めていないので絡みたい内心だけど、 一時離席なのかな。
(-34) 2011/04/19(Tue) 21時半頃
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[トニーとコリーンのやり取りからは、 順調な滑り出しが窺えて少し微笑んだ]
2人きりは流石に寂しいものね。 すぐに皆そっちに移っていくから、ね。
[朧な映像でも手を振る仕草は解って。 こちらからも手を振ってムパムピスと共に部屋を後にする。 フィリップにもまた後でね、と微笑んで]
じゃあ、行こっか。 確か、11番のお部屋……だったよね。
→ 個室11 ―
(76) 2011/04/19(Tue) 22時頃
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― 個室11 ―
[途中で何か言葉は交わしただろうか。 ひょこ、ひょこと歩く様子に気を取られて、 逆に彼に申し訳なかったかもしれない。 そうして、個室11の前に辿り着く]
ここ、だよね。
[確かめるようにじっとナンバープレートを確認して、 とんとん、と扉を叩いた]
(77) 2011/04/19(Tue) 22時頃
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/* あぁぁ、見えてなかった>< 間ぼかし、て、もらいます...&
(-38) 2011/04/19(Tue) 22時頃
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マーゴは、ムパムピスがチャールズに引き止められれば、一緒に立ち止まる。
2011/04/19(Tue) 22時頃
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/* [なでられ]
うん、多分良いようにやってくれると思いつつ……。 自分が時間軸並列とか巻き戻しとか平気だからと 動き過ぎるのは自重……自重……。
(-40) 2011/04/19(Tue) 22時半頃
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[2人はかつてから面識があったらしく。 随分と今回は縁者が多い、とも思った。
古い管理者、ギルバートと新たな管理者、スティーブン。 自分とフィリップ。 そして、他にも沢山あるのだろうけれど、 この目の前の2人も……――]
(86) 2011/04/19(Tue) 22時半頃
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/* そうだね。 一応、扉ノックのロール入れてあるから スティーブンも出あぐねる事はないと思うし。 周りに合わせつつ、ゆるゆるゆる。
(-42) 2011/04/19(Tue) 22時半頃
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― 個室11 ―
[中からスティーブンの声が聞こえて、 扉に手をかけようとすれば中からそれは開かれて。 出した手を引っ込めながら、彼の問いに答える]
うん、お皿のお片付け手伝ってるって。 後からすぐ来るって言ってたから。 ムパムピスお兄ちゃんに着いて、先に来たの。
[そう言って、招かれるままに中へと歩を進めた]
(102) 2011/04/19(Tue) 23時頃
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― 少し前・>>97 ―
[立ち止まった場所は、扉のすぐ先。 扉を開けた状態で彼を待つような状態になったか。
声は聞こえていたけれど、 話の内容は断片的にしか聞こえない]
[耳元で何事か囁くようにするムパムピスを見れば、 何か大事な事なのだろうと遠目に眺めていた]
(105) 2011/04/19(Tue) 23時頃
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― 個室11 ―
私も、次はお方付けしなくちゃ。 全部ベルナデッタお姉ちゃんやラルフお兄ちゃんに お任せしちゃったから。
[勧められた椅子に掛けると、行儀良く手は膝の上]
他の人は、来るか解らないから。 取り敢えず、フィルが来たら……かな。
[自分もまた廊下の方をちらと見て]
……トニーの接続は上手くいったみたい。 元気そうに手も振ってたみたいだから。 多分、これから……だろうけど。
[そう、スティーブンが出て行った後の様子を 話の繋ぎに紡いでみた]
(116) 2011/04/19(Tue) 23時頃
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― >>117 ―
うん……じゃあ、行こっか。
[話を終えこちらへとやって来たムパムピスの表情に、 少し心配そうな顔をしてチャールズ達を一度振り返った]
ムパムピスお兄ちゃん、大丈夫? なんだかとっても、哀しそうな顔……。
[気遣う事が余計に負担になったりしないだろうか。 そんな戸惑いもない交ぜになりながら。 彼の歩調に合わせてスティーブンの待つ部屋へと向かったのだった。 その際にお腹の音を聞いてしまい]
後で、台所で何か食べなくちゃだね。
[情けない顔で謝るのには、ちょっとだけ微笑んだ]
→ 現在へ ―
(122) 2011/04/19(Tue) 23時頃
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― 個室11 ―
[気のつく、と言われてぱちりと灰青色が瞬いた]
そう、かな。 でも、そう言ってもらえるのは嬉しい……かな。
[それを褒め言葉としっかり受け取った様子で。 トニーの話をした時に彼が動きを止めたの気付くと、 スティーブンを見上げるようにして]
うん……ペラジーお兄ちゃん以外は、皆。 ペラジーお兄ちゃんの前の器も、かな。 1年しか一緒じゃなかったから、 そんなにいっぱい仲良くなれなかったけど。
(134) 2011/04/19(Tue) 23時半頃
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[ノックの音と声に、扉の方へ視線を向ける]
フィルも、来たみたいね。
フィル、皆いるよ。
[そうして、開いたままの戸口へとひらひらと手を振ってみせた]
(140) 2011/04/19(Tue) 23時半頃
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7年……そっか、そんなになっちゃうんだ。 ギルバートお兄ちゃん達が此処を出ていってから。
私は……8年、のはず。 もうすぐ9年にも近いのかな。
ヘンリエッタは、赤い巻き毛の女の子で。 外に出たい、もう疲れた、って。 最後の方は毎日のように言ってたらしいわ。 私、まだ小さかったし新しい器だったから。 あまり見ない方が良いって遠ざけられてて、 そんなに詳しく知ってるってわけじゃないんだけど。
[当時を思い出して、少し痛々しげな表情になる]
(146) 2011/04/20(Wed) 00時頃
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[言葉を切った後、スティーブンが一度何かを呟きかけて。 改めて口から出た謝罪の言葉に、 少し驚いたように灰青色が丸くなる]
うそ……?
[スティーブンと話をした事といえばギルバートに関する事が主である]
それは……もしかして、ギルバートお兄ちゃんの事……? どうして、嘘なんて……。
[嘘、それは何かを隠したい時に吐くもの。 それを撤回してこれから現れる真実に、 不安からか自然と右手が胸元を握った]
(152) 2011/04/20(Wed) 00時頃
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[ムパムピスの呟きに、改めて己の器としての長さを実感する。 いつまで続くのか……どういう基準で外に出られるのか。 その時が恋しくて泣いた時期もあった。 いつしか諦念となったその思いは、再燃しつつある]
[>>156、こちらを見るスティーブンにははっきりと頷いた]
覚えてる……7年前、2人で此処から出て行った……。
(158) 2011/04/20(Wed) 00時半頃
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マーゴは、頭を撫でてもらうと、少しだけ微笑んで。しかしすぐ真面目な面持ちに戻る。
2011/04/20(Wed) 00時半頃
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[あまりの事に、言葉を失った。 唇が戦慄くが、上手く言葉にならない。
何度か口を開いては閉じ、閉じては開いて。 一つ息を吸うと、ようやく震える声が音となった]
ギルバートお兄ちゃんが、死ん、だ……?
[此処から出て行ったあの日、ヘンリエッタが見た事のない顔で その言葉に微かに微笑んだのを覚えている。 それを見て、嗚呼、彼らは元の暮らしに戻るんだと、 そう思っていたのに]
なん、で……どうして、自殺なんて……。 折角此処から出られたのに。 それに……それに、それじゃまるで、ヘンリエッタは……。
[存在していないかのような扱いではないか? ギルバートがどれほど此処で参っていたとしても、 此処を出て自殺をするなんて事は俄かには信じられなかった]
(164) 2011/04/20(Wed) 00時半頃
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[続けられる言葉>>163はその考えを肯定しているようで。 何故だろう、思考より先に視界が滲んでいく。
声もなく、スティーブンを見詰める目から ぽたりと涙の粒が転がり落ちていった]
(165) 2011/04/20(Wed) 00時半頃
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[背後から、視界を遮られる。 その手を濡らして尚、涙が溢れるのは止まらなくて]
さい、ご……。
[限界、10年、手を汚す、管理……――]
[フィリップの手の内側で瞼を閉じる。 少しずつ顔が俯いて、彼の手の上から覆うように両手を重ねる]
じゃあ、皆……。 今まで出て行った皆は……。
[沢山の顔が浮かんでは消える。 皆何処かで元気に暮らしていると、思っていたのに]
(174) 2011/04/20(Wed) 01時頃
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…………。
それが本当、なら。 私は今度接続したら……もう……。
[世界に従い器としての最期を迎えるか。 世界を拒み世界を壊してそこに戻るか。
与えられた選択肢はどちらも茨だった]
(178) 2011/04/20(Wed) 01時頃
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[もし此処で世界を壊す選択をしたならば、 自分は大罪人と言われる事になるのだろうか。
もし此処で世界を受け入れたとしても、 誰にもその殉死は知られる事はない。
ただ、管理者の心に深い傷を残すだけ]
[世界に従うか、重き荷を背負って自由を求めるか。 “自由”と称された彼はどう思っているのだろう]
(-66) 2011/04/20(Wed) 01時半頃
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[抱き締められるに任せて、少女は肩を震わせた]
……っ、……――。
[間近で聞こえた叫び>>181に、ひく、と一瞬呼吸が止まり。 声を上げて泣く事だけはすまいと、引き結んだ口元が歪む]
(183) 2011/04/20(Wed) 01時半頃
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『この世界で生きるしかないとしても』
『このまま生きる方が楽だとしても』
『その先に何があるかわからなくとも』
『知らない方が幸せだったとしても』
『たとえ世界を壊してしまうとしても』
(-69) 2011/04/20(Wed) 01時半頃
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