250 ─ 大病院の手紙村 ─
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/* 携帯だとロル整形できないことに気づき、ぐぬぬ 11月7日生まれ 2型
(-12) 2018/09/25(Tue) 12時半頃
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/* あ、あと174+9cm 170後半ないのやだから……中途半端に振ろう……
(-13) 2018/09/25(Tue) 12時半頃
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/* そこまででかくなくてもいいぞ!?
(-14) 2018/09/25(Tue) 12時半頃
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[ 昨日の気まぐれが形作る今日。 ]
(60) 2018/09/25(Tue) 23時頃
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[ その扉の前に立つとき、何かを後悔する。
扉に手をかけるまでに数秒を要し、 不自然に廊下に立ち尽くす自分に気付き、 加賀はがしがしと頭を掻いた。息を吐く。
一瞬触れた取っ手はひんやりと冷たく、 それが余計に加賀を躊躇させた。踵を返す。
白い廊下を当てもなく歩き、 行き着いた自動販売機で、コーヒーを買う。
やけに味の薄いカップのそれに、 加賀は小さく顔を顰めつつも、さらに一口。]
(61) 2018/09/25(Tue) 23時頃
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[ 廊下の壁に凭れて不味いコーヒーを啜りながら、 加賀は手持ち無沙汰に手帳を開いた。
例えば、他の予定であるとかを確認すれば、 少しは気が晴れるような気がしたためだ。
適当に開いた頁から、ぱらりと紙片が落ちる。 四角く折り畳まれたソレは、思いのほかまっすぐ、 白い床に向けて真っ逆さまに落下する。
加賀はかがみ、それを拾った。 昨日までに気まぐれに届いた手紙か、 或いは自分の書いた返事が残っているのだろう。
そう思い、拾ったまではよかったが、 どうにもその色に見覚えがない。青い便箋。]
(62) 2018/09/25(Tue) 23時頃
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[ ──また、何かの気まぐれである。
加賀はそう思い、折り目を開いていく。 幸運の手紙か、はたまた奇怪な問答か。 そういうものを予測し、上から目を通す。
消しゴムで簡単に消してしまえそうな濃灰。 加賀は、それを読んで確かに驚いた。
自分に宛てられた手紙だ。とさえ思い、 けれど、そんなはずはない。ありえないのだ。]
(63) 2018/09/25(Tue) 23時半頃
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[ お父さんへ。そう綴られた手紙が、 加賀に宛てたものであるはずがない。 あっていいはずがない。
そこに記された文面に、 明らかに加賀ではない誰かにとっての父親を見て、 加賀は自分が抱いた驚きとも異なる感情が、 一体なにであるのかも分からない。]
(64) 2018/09/25(Tue) 23時半頃
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[ 昨日買った便箋は、 あの部屋に置いてきてしまった。
何を書くかも決めぬまま、 何かを書きだそうとして加賀は気付く。
あの部屋に戻る。ということを考えると、 どうにも足も、腹の奥底もずしりと重く、 息が詰まるようであり、舌打ちさえしたが、 仕方なしに、来た道を引き返すことにする。]
(65) 2018/09/25(Tue) 23時半頃
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[ 何食わぬ顔で部屋を訪ねた加賀を、 今日も、その子は歓迎してみせた。
何の土産も用意していなかった加賀は、 今日は何もないと正直に告げ腰かける。
昨日置いていった便箋を手に取り、 加賀は今日も、会話のかたわら文字を綴る。]
(66) 2018/09/25(Tue) 23時半頃
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誰かの子である君へ
手紙への返事をありがとう。 返事があるとは思わなかったので、 まさかと思い、非常に驚いた。
見抜くべき真実なんて、 ないほうが余程幸せだ。
当然、君が見たいのは、 私の笑顔などではないだろうし、 何と言えばいいのか、悩ましいが、 君の願いが君の手により、 叶えられることを祈っている。
残念ながら、私の言葉は嘘まみれだが、 願ったことは、気の迷いではあれ嘘ではない。 いつか君がお父さんと笑いあえる日が来ることを。
(-57) 2018/09/25(Tue) 23時半頃
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[ 署名はない。それはただの白い便箋だ。 紙切れ一枚、黒いペンで綴られた文字。 所々、迷いでも生じたかのように、 黒色が濃く、点となり、滲んでいる。]
(-58) 2018/09/25(Tue) 23時半頃
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[ 躊躇いながらも、加賀はそれを書き上げた。
加賀の手帳を介して届いたソレへの返事を、 他人の子の部屋に置いておく気にもならず、 届いた青い便箋と共に、それを手帳に挟み込む。
どうにも、この日の加賀の口は重く、 とにかく少年との会話以外の何かをしようと、 病室の窓を不意に開いた。 からからと、サッシを滑る音がする。
「 なにしてるの? 」とその子は尋ね、 加賀は短く、「 窓の外を見てる 」と答えた。]
(67) 2018/09/25(Tue) 23時半頃
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[ 「 ──何が見える? 」と、 その子はどこか楽し気に尋ねた。
加賀の視界に映るものといえば、 さして珍しくもない木々の群れであり、 ほんのりと色づいた葉が風に揺れている。
それだけの、ありきたりな風景である。]
──蔦の葉が一枚。
[ 加賀の口をついて出たのは、 目前の風景とは何ら関係のない言葉である。
少年は、不思議そうに復唱した。 蔦の葉というものを知らないらしい。]
(68) 2018/09/25(Tue) 23時半頃
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[ 「 きれいな公園があるんでしょう 」と、 さも知っているかのように、少年は言う。
芝生のきれいな公園がそこにあり、 鴨や、白い羽のきれいな鳥が池にいる。 季節の花咲く花壇が、彩りを添えている。
──と、その子は言ったが、 加賀の目にはそんなものはうつらない。]
(69) 2018/09/25(Tue) 23時半頃
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……そうだな。 犬の散歩をしている人がいる。 花壇の脇はそりゃあいい散歩コースだろう。
[ それもまた、実際の世界に存在しないものだが、 その子はにこにこと笑って頷いている。 言っただろう。君を取り囲む世界など嘘まみれだ。
今更、それを真実に塗り替えることなど、 加賀には到底できそうになく、……気分が悪い。]
(70) 2018/09/25(Tue) 23時半頃
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[ また手持ち無沙汰になってしまい、 差し入れの一つもないくせに、 加賀はベッドサイドの抽斗を開け、 確かめるように、トレイの下を覗いた。
そこには、薄黄色の封筒が一通。 封に使われているシールをそうっと剥がし、 中の手紙を取り出して、加賀は笑った。
便箋は猫とは、一体。
それもまた、出した覚えのない──いや、 何の気なしに残した書置きの返事と見えたが、 どうしてそれが、この子の部屋に届くのだろう。
それもこれも、リ・ジアン様の思し召し。]
(71) 2018/09/25(Tue) 23時半頃
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九 風香様
丁寧なお返事をありがとう。
連れの部屋に返事が届いているのを見て、驚いた。 リ・ジアン様の気まぐれは、 うまい具合に作用してくれたらしい。
宣言通り、というべきか分からないが、 件のケーキを頂いたよ。美味かった。 実のところ、私は甘党ではないのだが、 あのケーキはぺろりと平らげてしまった。 連れにも一口やったが、喜んでいたよ。ありがとう。
蜂蜜入りの紅茶が人気メニューらしいね。 私自身はコーヒー党であるのだが、 ここに来なくなる前に、一度は飲んでみようと思う。 加賀
(-59) 2018/09/25(Tue) 23時半頃
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追伸 蜜蜂というわりに、なぜ便箋だけ猫なんだろう。 熊みたく、蜂蜜が好きという印象もないし、 どうにも気になって仕方がない。
(-60) 2018/09/25(Tue) 23時半頃
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[ 白い便箋の罫線上に並んだ文字は、 届いた手紙に倣って、前のものより少し丁寧だ。 添えられたイラストもない、簡素な手紙が貴方の元へ。]
(-61) 2018/09/25(Tue) 23時半頃
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[ 書き終えた手紙を白い封筒に仕舞い、 封をしようにもシールなど持っておらず、 結局のところそのままに抽斗の底に敷く。
まるで穏やかな日常の一片。 とでも言えそうな文面を書き上げたとき、 加賀の気分は少しばかり良くなっていた。
気を良くして、ベッドの上の子に、 「 飲み物でも買ってきてやろうか 」と尋ねる。]
(72) 2018/09/25(Tue) 23時半頃
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