84 ― 手紙 ―
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― 午前中・自宅 ― [本日は講義がない。にもかかわらず、朝は早い。 今月は論文原稿の督促が届いているわけでもなく、宵っ張りの必要もなかった。]
……ああ、でも、そろそろ連載の原稿を書かないと。
[連載とはいえ、専門誌に載せるコラムと論文の合いの子のような代物だ。存在を知っているのは、研究者かよほど熱心な学生くらいだろう。何にせよ、定期的に掲載料が入るのは有難い。
しばし書棚をごそごそやっていたが]
うわ。新しい資料、研究室に置いて来たかな……
[せっかく書斎に引きこもれる一日が。惜しみつつ、軽く呻いた。]
(22) 2013/05/25(Sat) 13時半頃
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[同居の母に声をかけ、隣町の図書館に向かうことにする。 カレッジの研究室まで向かうのは億劫だが、最寄の小さな図書館では用をなさない。苦肉の策だ。
出がけ、ちょうど郵便屋と行き会った。]
ああ、ご苦労さまです。
[3通まとめて郵便を受け取り、鞄に放り込む。 いずれも仕事用ではない、柔らかで色とりどりの便箋。
急いでいたため、一通だけ宛名の違うもの――弟宛でもない手紙が混じっていることには気づかなかった。**]
(23) 2013/05/25(Sat) 13時半頃
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― 図書館 ―
ええ、……それと、R大学論集の43巻2号を。 ありがとうございます。
[司書に頼んで閉架から持ってきてもらった本が数冊。 それらを抱え、空いた閲覧席の一つに座り、本を積み上げる。
連載で引用する予定の詩も論文も無事に見つかった。 必要な箇所だけ引き写し、それから幾らか原稿を書いた。]
(36) 2013/05/25(Sat) 21時半頃
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[集中力が切れてきた頃、眼鏡を外して閲覧机に置いた。 休憩を兼ね、今朝受け取った手紙をゆっくり眺める。
うち一通の宛先は――見慣れぬ名前。]
ハナ……? 住所は確かにうちのものですが――、おっと。
[辺りを憚って口を噤む。
年頃の娘同士の手紙らしい、ということは分かる。 返送すれば良い、そう決めて便箋を仕舞おうとしたところ。
同封のすこし日焼けした紙切れが興味を引いた。]
(37) 2013/05/25(Sat) 21時半頃
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[眺めてみれば、大学生の授業ノートらしい。 見慣れた歴史的な詩人や作家の名前が並んでいる。
よく見ると、右上に知った学者の名前が書いてあって、数年前の文学史入門の授業と知れた。どうやら勤め先の大学の、自分が受け持つようになる少し以前の授業のようだ。
ルーズリーフの隅には、ねこの悪戯書き。 ふと思い立って、レターセットの袋をごそごそと。]
丁度良い、使う当てもなく買っておいたのが役立ちそうだ。
[厚手のポストカードを取り出し、万年筆で走り書く。]
(38) 2013/05/25(Sat) 22時頃
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アイリス・クラム様
初めまして、あなたの手紙を受け取った者です。 誤って届いたようで、おそらくは住所違いだと思われます。
ただ返送するだけでも良かったのですが、ちょっとした偶然に興味を惹かれ、筆を執りました。 じつは僕はKカレッジで文学史入門Bを教えています。もし着任が三年早ければ、あなたにも教えていたかもしれませんね。
今はもう文学に触れる機会もあまりないでしょうか。 僕の尊敬する友人に、勉学は日々の積み重ねだとよく口にしていた男がいます。それは確かでしょう。しかし、裏を返せば、一度積み重なったものは離れてもどこかに残ると僕は思っているのです。
どうか、一時期触れた文学があなたの人生にとって、ささやかな豊かさをもたらすものでありますように。
幸運を レオナルド・マクガイヤー
(-58) 2013/05/25(Sat) 22時頃
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[大きめの茶封筒。
一度封が開けられた 花柄の封筒と一緒に、 几帳面な文字で書かれたメッセージカードが同封されている。
カードの表には、有名な子供向けの詩と一緒に、 バイオリンを弾く とぼけた猫の絵が描かれていた]
(-59) 2013/05/25(Sat) 22時頃
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/* >>31 ミナカタ 彼の細かい日常描写が好きで好きで。 ミナカタの手紙の端々も面白すぎてついふきだす。
>>33 プリシラ > 手紙の妖精さん いいな、こういうさりげない描写、素敵ですね。 きょうだいとのエピソード、表情が見えるようで本当に好きだ。
(-60) 2013/05/25(Sat) 22時頃
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/* ジェフリーの苗字はやはり英国の詩人から取っているのでしょうか、そういえば……とふと。
(-61) 2013/05/25(Sat) 22時頃
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― 図書館 ― [開いた2通目。 教え子の少女の金の髪を思い出させるポプリの香りが漂う。
文面に目を走らせて、一瞬表情を緩め。 それから、おしまいまで読んで、今度は眉根を寄せた。
今度は罵倒の文字がちっとも踊っていない文面。 打って変わってしおらしくなられると、 それはそれで心配になるというものだった。
なにせ、屋敷でも彼女が大人びた顔を見せるときには、 何かを無理しているときであるように思われたから。]
(63) 2013/05/25(Sat) 23時半頃
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[返事を書こうと便箋を広げ……はしたものの、 「ポーチュラカ」と綴っただけで、あとは一文字も進まず。
こつ、こつこつ。 無意識にペン先で紙を叩いていたらしい。 論文が進まないときの悪い癖だ。
生真面目そうな女性の司書がカウンターから視線を寄越しているのに気づいて、ひとまずは退散することにした。]
(64) 2013/05/25(Sat) 23時半頃
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― 夕刻:書斎 ― [結局、雑貨をいくらか買ってから、帰路に着いた。 今日はお節介な隣家の夫人にも会わずに済んだ。よい日だ。
朝の目論見通り、それからは書斎で過ごすことにきめた。 原稿を八割がた書き終えたところで、伸びをする。]
さて、と。今日はこのへんまででいいか。
[この書斎は亡父が使っていたもので、自分やセシルをひざに乗せ、気の向くままに本を眺めさせてくれたものだった。もっとも、弟は書籍の類に興味を持たなかったけれども。]
(68) 2013/05/26(Sun) 00時頃
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[オフホワイトの上品な封筒を開く。 見たことのない女の子の名前で綴られたその手紙には、 たくさんの温かい言葉が綴られていた。]
セシルさん、……か。
[署名の横に描かれた愛らしい絵を、親指でなぞる。 この天使のような表情を、手紙を見たときの書き手の彼女が浮かべていたなら良い――そう思う。]
(69) 2013/05/26(Sun) 00時頃
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レティーシャへ
元気そうでよかった。俺も元気に路上演奏の日々です。 今日はお客さんが二人も楽譜を買っていってくれました。
そっか、あんま兄貴について書いたことはなかったな。 兄貴は……、
[傍に、躊躇ったようなインク痕が残っている]
文学者で、俺とは正反対と言われて育ったようなタイプ。 保守的で、出不精で、不器用でさ。
全然似てないのに食い物の好みだけは似てて、新製品と見ると試さずにいられないんだ。おかげで、チビのときはたまにおやつでけんかになった。
(-119) 2013/05/26(Sun) 00時頃
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君んとこは四人きょうだいかあ、そういうのなかった?
あ、でも、君の姉さんや妹弟ならきっと優しくて朗らかなひとだろうし、けんかって感じじゃないか。どんなひとたちなのか、とても気になります(今まで、聞いていいのか分からなくて)。
ではまた。友情をこめて セシル・マクガイヤー
[丁寧に糊付けされたクリーム色の封筒と便箋。 今日のレターセットは珍しく、音符の柄が入っている]
(-123) 2013/05/26(Sun) 00時頃
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[安いボールペンを取り出して、返事を綴る。 "俺の兄貴"がどんなものか、つらつらと。]
「保守的で」、「出不精で」、「不器用で」。
[まったく、困った兄貴だ。 いつも書いている最中はどこか高揚して、本当に弟になったような心地がするのだった。
書きながら声に出してみて、ちいさく笑った。
口笛のかたちに唇を尖らせてみる。 亡父が機嫌のよいときに歌っていたでたらめなメロディー(弟はそれをアレンジして持ち歌にしていた)を吹いてみようと思ったが、ただ空気の抜けるような音がしただけだった。**]
(74) 2013/05/26(Sun) 00時頃
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