80 あの日、僕らが見た空は
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─ とある農夫のお話 ─
[食糧プラント労働者の朝は、早い。 闇の中動き回るのは、偽りの朝に目覚める前に、野菜たちが眠っているうちに収穫を終わらせるため。 摘み取られたことすら気づかぬままに、野菜たちは人々の糧となる。 赤外線ゴーグルをかけた農夫は、声ひとつ発することなく育てた作物を収穫していく。 植物も動物も、分け隔てなく。]
(@24) 2013/04/21(Sun) 22時半頃
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[壁の外には、昼と夜がある。 かつて人々は、昼に働き、夜は眠った。 植物たちも昼に育ち、夜に眠り、 動物たちも最初は、昼に動き、夜は眠っていた。 弱い動物が、強い動物が眠っている間に動くようになり、 弱い動物たちが動き出す時間に強い動物も狩りをするようになり、 そして昼と夜の境目は、あいまいになった。
昼働いた人々を歓待するために、人を迎える人は夜働くようになり、 人を迎える人を、迎える人たちがさらに遅くまで働き、 そして昼と夜の境目は、あいまいになった。
日の射さぬこの場所の方が、よほど昼と夜の境目がはっきりしている。]
(@25) 2013/04/21(Sun) 22時半頃
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[赤外線ゴーグルの奥の目が、予期せぬ闖入者に見開かれて瞬く。
しばしのち、肥料袋のビニイルが、布団の代わりに少年にかけられるだろう。**]
(@26) 2013/04/21(Sun) 22時半頃
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フランクは、野良仕事が終われば、癒しの女神になけなしの金をお布施する、そんな日常。
2013/04/21(Sun) 23時頃
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─ 地の底の、鉄の淑女が眠る場所 ─
[それはきっと、種の重みがうまい具合に翼の角度を安定させるバラストの役目をしたのだろう。
いつもより強い風に乗って飛んだ紙飛行機は、鉄屑と揶揄される動かぬ機関車に凭れて眠る、泥酔した男の額をこつりと突いた。]
……んぁ?
[重い頭を持ち上げて、開く目は赤外線ビジョンのような白黒画像。 この視界から色が失われてから、何年たったろう。]
なんだぁ…これ。
[酔ってでもいなければ、こんな酔狂になど付き合わなかったはずだ。 白い紙飛行機に包まれた小さな種と、奇妙な手紙。]
……くくく、ハハハハハ!!! なんだよ、怪物さま、って。 俺か?それともお前のことか?シゴナナさんよぉ。
(@27) 2013/04/21(Sun) 23時頃
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[機関車の胴をぱしぱし叩いて、しばし笑って。 それからもう一度、その小さな種を真顔で見つめる。]
こりゃあ、贈り物かぁ? お前さんへの貢物だってよ、シゴナナ。
こんな地の底で、育つわけなんざねぇってのに。
(@28) 2013/04/21(Sun) 23時頃
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[それでも、何を思ったか。 ふらりと足を向けるのは、空の真下の終着地。
昼間の短い時間だけ日が射すのか、僅かに緑の苔がむす場所を、 油まみれの節くれた指で掘り、小さな種をそこへ埋め込む。]
ここで芽吹くなんざ、まるで夢物語さな。
[それでも、飲みさしの茶を少し掛けて、種を植えた土を軽く均した。]
(@29) 2013/04/21(Sun) 23時頃
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