80 あの日、僕らが見た空は
情報
プロローグ
1日目
2日目
3日目
4日目
5日目
エピローグ
終了
/ 最新
1
[メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
視点:
人
狼
墓
少
霊
全
|
おう、お前さんも仕事上がったのかい?
[この街の少年達は、働き者だ。 大人よりもずっと働き者だ。
全てを諦めて安酒に逃避する事を、少年達はまだ知らないから。
何もかも諦めたような目をして、昼間から酒臭い男たちばかりの中、偏執的に機関車に向かい続ける男も、狂人のように思われているだろう。
何故続けているのか。動いたところでどうなると言うのか。 そんな事なんて、もうとっくの昔に忘れてしまった。]
ん、ありがとな。 [シケモクを取り出そうとした手に、代わりに収まった飴玉。 コロリと口の中に転がして、緩慢な足取りで奥へ行く。]
(@7) 2013/04/19(Fri) 09時半頃
|
|
若くて良い男が二人も逢いに来たんだ。 たまには歌ってみるかい?貴婦人さんよ。
[計器類の並ぶ、運転台。 紐を引けば、ファーンと警笛が響いた。**]
(@8) 2013/04/19(Fri) 09時半頃
|
|
[少年たちが見上げる視線の先、ゆっくりと旋回して舞い降りる紙飛行機。 空気の上を滑り降りてくるそれは、風よりも上へ昇ることはない。 されど汽笛の音は空気を直接震わせるから、 起こした波の残滓はきっと、微かでも空へと届くのだろう。]
…ああ、明日の朝かい? そりゃまた何で…
[トレイルが語るは、はなむけの理由。 世界にはままならぬものがあまりに多いけれど、誰かのために祈ることくらいは神様も許してくれるんだろう。]
なるほどなぁ。
そうさな、旅立ちにはこの音が相応しい。 ずっと昔、こいつが走ってた頃は、みんなこの音と共に旅立ったもんさ。
任しとけよ、一番いい音で送ってやるさ。
(@13) 2013/04/20(Sat) 01時頃
|
|
夢ぇ見られんのは、子供の特権さなぁ。 …それが叶うと信じて進めるのも、今のうち。
[自分は、叶えられるほど若くはなく、さりとて捨てきれずここにいる。 また来いと彼らを見送って、いつ治るかも分からぬ鉄屑と向き合うのだ。]
(@14) 2013/04/20(Sat) 01時頃
|
|
─翌朝─
[夜明けに鳴り響いた汽笛は、長く長く。 きっといつもよりも遠くまで、微かに届いただろう。]
…おぅ、やっぱり行くのかい。 [サミュエルの眼差しに本気を感じ取って、黒縁眼鏡の奥の瞳は眩しげに笑う。]
そうさなぁ……。 ドーナツ屋。ドーナツ屋があったな。 カナリヤみたいな黄色いひさしの。
ニッキの粉をまぶした、揚げたてのドーナツさ。
[思い出した記憶の断片はセピア色。 けれど、あの店のカナリアイエローだけは今でも鮮やかだ。]
ぷっくらした看板娘が店番してたが…あの子今はどうしてるんだろうなぁ。
(@15) 2013/04/20(Sat) 01時頃
|
|
[恋人?とか問われて、思わずずっこけた。メガネずれた。]
ぜんっぜんそんなんじゃねーって。 あんな、祭りの日にバーベキューにされそうな奴だぞ?
ま、手は柔らかかったけどなぁ。
(@16) 2013/04/20(Sat) 01時半頃
|
|
……ま、懲りたのさ。
[苦笑い。 それは、この井戸底の街で腐っていくほかの大人たちと同じ色。]
あの頃俺は…丁度お前さんくらいの年頃で、 お前さんよりずっと、血気盛んで愚かだった。
考えも無しにただ、がむしゃらに目指してさ……
[失望もたくさんあった。 けれどそれを口にすることは、彼の胸の中にある期待で膨らんだ風船に穴をあけることになっちまいそうで。]
夢ぇ持てるのは、ガキの特権だ。 やりたいことは、ガキのうちにやっとけ?
[そんな風に、笑ってやり過ごす。]
(@17) 2013/04/20(Sat) 09時頃
|
|
[共に上を目指した仲間たちの、消息はもう窺い知れない。 上の街で働いている奴も、途中で拾われて飼われている奴も、そして自分のように地の底へ落とされたものも居て。 昔は空行の列車が走ってたから、乗れたらみんなで行けるのになんて言ってた奴には、寝たきりの妹が居たっけ。 結婚して子供を授かった奴もいるだろう。 いまだにこんなところで無駄な時間を過ごしているのはきっと自分だけ。]
[ガキだ、と指摘されて、一瞬虚を突かれた顔。 それはすぐに噴き出して、笑ってしまったけれど。
かもなぁ、と濁して、自転車で遠ざかる背中を見やる。その背に投げかけるのは、汽笛で鳴らすお道化た三三七拍子。]
(@33) 2013/04/21(Sun) 00時頃
|
1
[メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
情報
プロローグ
1日目
2日目
3日目
4日目
5日目
エピローグ
終了
/ 最新
視点:
人
狼
墓
少
霊
全
トップページに戻る