229 観用少年
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[動き出した時間を堰き止めるには、 動いたものに慣れなくて戸惑いが勝る。
柔らかく撫でられる髪はふわふわで、>>0:206 指に絡むことなく人形というよりも人間の質感。 降り注ぐ言葉にびくんと背を跳ねさせる怯えは、 感情も含め、より人間らしさを彩っている。
ミルク、には小さく首を傾げた。 口端を上げる仕草で漸く瞬きを返し、 こっくんと『子供』のように頷いてみせながら]
(14) 2017/10/07(Sat) 14時半頃
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……いい、匂い
[湯気立つ乳白の液体に、初めて空腹を自覚した。 手際の良い流れをただ隣で眺めて、>>0:267 どうすればそれが温まりゆくのを学習する。
言葉はまた失くしていて唇は鎖したまま、 言われる通りに椅子に座って、置かれたミルクを前に、 お行儀よく揃えた膝は暫くは動かなかった――が]
(15) 2017/10/07(Sat) 14時半頃
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ぁ、……いただき、ます。
[飲んでいい、の命令が既に下っていたのを思い出し、 慌てて小さな両手がマグカップを包み込む。 その掌に伝わる熱に驚き一度手離したけれど、 また恐る恐る包み直して唇に寄せ、そこを濡らし]
う、ん……
[返事が疎かになるほどにはこくこくと空腹を満たす。 きっと、今までのなによりも素のままに、 必死にも見えるそれがどう思われるかも気にせずに]
(16) 2017/10/07(Sat) 14時半頃
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[諦念の影も何もかも忘れ、 ただ赴くままに空腹を満たしたのは初めてで、 液体が尽きる頃漸く意識を取り戻しそっと息を吐く。>>0:268 子供として許されるまで、 ただいないものとし無視されていた記憶はひと時薄れ、 言葉が降り積もるのをただ聞き、ひとつひとつに頷いて]
……うん。
[大人の椅子は小柄な子供には余り、 脚をゆらりと揺らして接近の動揺を滲ませて。>>0;268 両手で抱えたままのマグカップをテーブルに置き、 瞳いっぱいに彼だけを映して、継がれた言葉へ>>0:269]
(17) 2017/10/07(Sat) 14時半頃
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ケイイチ、……僕は、きみの……何?
[施し、の意味を測りかねて。 そして何より、彼が自分に望む役割が理解できず。
これまでは子供でいろと望まれたまま、 洗い流されても記憶に留まるそれを守り続けていた。 それが尊く、大切だという感覚は、 彼を前に儚く崩れようとしているのに、崩しきれない]
(18) 2017/10/07(Sat) 14時半頃
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ケイイチ……
[小さな手を伸ばす。 前にしたように指先は頬に触れ、 ぺたりと輪郭へ張り付き、その体温を確かめるように。 ほんのりと緩んだ唇を笑みに代えて、 そっと綴る言葉は、観用少年の、唯一の真実で]
(19) 2017/10/07(Sat) 14時半頃
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僕は、ケイイチのものだよ。
[彼だけの、と言えない苦しみは無意識に飲み込んだ**]
(20) 2017/10/07(Sat) 14時半頃
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[――彼は語る。
その殆どは自分にとって意味を成さない羅列でも、 彼にとっては大事なことなのだろう言葉を。
だから意味など理解できなくとも静かに聞き届け、 所有の意を綴る言葉だけは分かっていると口許を緩めた。
嘗て届かなかった情が、 手を伸ばせば届く距離に、こうして触れている。
無視されることもなく、 黒い瞳には自分が映ることを許されて]
(38) 2017/10/07(Sat) 18時半頃
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ケイイチは、僕が側にいるだけでいいの?
それで……喜んでくれるし、楽しい?
[分からない。 薄靄に煙った何かが喉奥にべたりと張り付いて、 咽を震わせても意味のある音になるのはこれだけだった。
それでも黒瞳に根差す何かを知ろうと、 重ねられた掌を握って、僅かに引き寄せる]
(39) 2017/10/07(Sat) 18時半頃
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[それは無意識の産物というには程遠く、 その手を導く先は、少し迷って自分の頬の上へ]
(40) 2017/10/07(Sat) 18時半頃
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役割が、ほしい……
[だってそうじゃないのなら、また。 記憶を洗い流される苦痛は鑢掛けされているようで、 磨かれ直す結実は子供でも分かるものでしかない。
刻み込まれた情は深い疵。 それを消そうと削れば、記憶は小さくなっていく。
そうして何時しか記憶は磨けないほどに摩耗して、 廃棄の道を辿ると理解してしまっているから猶更に]
(41) 2017/10/07(Sat) 18時半頃
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……やくに、たつから
[棄てないで、と滲む言葉は遠い響きで**]
(42) 2017/10/07(Sat) 18時半頃
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/* 夜の相手が来ても傍にいるのかなこれwww
(-10) 2017/10/07(Sat) 19時半頃
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ん。
[疑う理由があるとすれば棄てられる時だろうけれど、 素直に頷く仕草はどことなく儚さとは程遠い。
緩やかな仕草に追従し髪が彼の指を擽る。 ややうつむく仕草は癖のようなもので、 視線を優しく伏せて、大人しく、次の言葉を待つ。
疑う様子もなく従う人形の枠ははみ出さず、 お行儀のよい仕草を崩すこともなく]
(54) 2017/10/07(Sat) 20時頃
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……読める、と思う
[文字を知るのは店の案内板くらい。 それでも目隠しから生まれれば理解ができたのだから、 読める、ということになるのだろう。 その意味も一度考えれば知識は正しく思考を巡る]
ケイイチが眠るまで、読めばいい?
[それは、今夜からなのかを問いかけたに過ぎないが、 呼び寄せられ幾つかの本の名を告げられ、 急ぎ足で去っていく人間の背を見送ってから投げかけて。
頷くのであればゆったりと肯いて手を伸ばした。 繋いでほしいの意思表示を僅かに震える手で示し、 その手が繋がれば、僅かに首をかしげて笑う]
(55) 2017/10/07(Sat) 20時頃
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どこへでも、ケイイチといっしょにいる。
[つまりそれは、彼が着替えたり沐浴だったり、 果てはトイレにでもあったりするのだけれど*]
(60) 2017/10/07(Sat) 20時頃
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[――繋いだ手ほど、脆いものはなく>>85]
(112) 2017/10/07(Sat) 22時半頃
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[諦念は病巣のように奥深く、 それでいて、繋いだ掌の熱に融けやすい。
言われるまま、児童書を読む夜を重ねた。 美味しいミルクが運ばれるたび、 お気に入りの白いマグカップを抱えて咽に流し込む。
口の中で熔けてなくなる砂糖菓子は、 好みを見つけたらそれがどれほど高級品でも、 好きなだけ食べていいと山積みにされたほどだ。
尤も、砂糖菓子を口にするのは一夜にひと欠片のみ。 それで十分だと控えめに笑うのはどう映っただろうか]
(113) 2017/10/07(Sat) 22時半頃
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ないしょ、の、……おともだち
[買い与えられた絵本のタイトルをなぞる唇。 柔らかなそれが綴る、透明な高温。
“子供”が読むような稚い響きと、 どこか寂しさをひと匙混ぜたような声音。
幾夜めかのその本を読む前にパタンと閉じて、 琥珀の双眸は艶のある髪を揺らして、 揺れ動くそこに文字でなく人を映した。
並んだ寝台の向こう側、 いつも静かに聞いているだけの彼を真っ直ぐに]
(114) 2017/10/07(Sat) 22時半頃
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ケイイチ。
[呼ぶ。聞いている彼が顔を上げる。 視線が絡んで安心したような吐息を吐き出して、 軋みすらしない寝台を降り、彼の隣へ滑り込む。
暖かいここがお気に入りだといつか呟いた。 けれどそう伝えておきながら、 今まではこうして並んで座ることはなかった筈だ]
(115) 2017/10/07(Sat) 22時半頃
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[身を寄せて本を再び開く。 大きな文字が躍る世界を人形は読み語り、 やがて9時が近付けば、穏やかな睡魔に沈んでいく。
決められた、決めた挙動の一幕。 夜9時に寝て、朝7時に起きる。
それを繰り返す小さな身体は衰微の影はなく。 けれど物足りなさの表れを今宵示して、 うとうとと微睡むなか唇が幽かに音を溢す]
…………、……ィア……
[無意識に彼の知らない名をふたつ。 棄てられたと知る上で慕う情を捨てきれなかった、 嘗ての主を、とても……苦しげに*]
(116) 2017/10/07(Sat) 22時半頃
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[眠りの淵は心地よく、 羽毛のように沈むのなら何も怖くはない。
ざらりと磨かれる感覚はなく、 ふわふわと微睡むのなら人形の身にも夢は積り、 欲しくて得られなかったものを得られるのだから。 夢というの名前のそれは、 何時だって何かを癒して宥めてくれていた。 だからその夜も柔らかく抱かれる影に身を委ね、 名前を呼ばれ、名前を呼び返す。
柔らかく、優しく、残酷な夢。 目覚めればそれきりの夢は、それでも愛しい]
(132) 2017/10/08(Sun) 00時頃
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[ ―――― 愛しいはず、だった]
(133) 2017/10/08(Sun) 00時頃
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ん、ぅ
[呼吸が詰まったような呻きは口端から。 ぱちりと見開いた瞳に映る光景は“ ”光景で、 息を吸い込もうとして叶えられず、身を震わせた。
けれど、苦しくはなく。 息詰まる苦痛はあって、その切迫はあった。 それなのに夢の奥底へ落ちて影に囲まれていたよりも、 柔らかな唇が奪われ、息ができなくても]
(134) 2017/10/08(Sun) 00時頃
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[何をされているのか理解したのは刹那に。
仲の良い夫婦の幻想は壊れて落ちて、 連理の片割れ、男の影に密やかに覆い被さられ、 “失語”の人形のまま幾夜も奪われた記憶が露出する。
情を抱く存在たちに喋るなと命じられ、 その情のままに喋らなかった人形の都合の良さ。
それが妻に露呈するまで続く地獄は、 争いの果てに棄てられ、洗われて、 その苦痛だけを流されたのだとこの刹那で、悟る]
(135) 2017/10/08(Sun) 00時頃
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[目覚め、迎え入れられた初々しさと、 夫婦が仲睦まじく子供を欲しがった頃だけの記憶。
その頁に栞を差し入れ開いた唇に]
っ……
[そっと、また夢見るように瞼を鎖す。 記憶の欠片は押しやって、寝具に落ちた掌を伸ばし、 首筋に触れ――縋るように抱きついて。
解放されるまでは大人しく、 解放されたなら濡れた唇を薄く開いて息継ぎし、
その間、縋る腕は解かずに]
(139) 2017/10/08(Sun) 00時頃
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け…、ぃち……
[息苦しく、滲んだ涙の視界をまた開く。
その中心に映る存在をゆらりと映して、 零す声音には艶の雫を溶かし、慣れを覗かせて。
嫌悪はない。 昔日のような嫌悪は、欠片も存在しない。
ならその胸に残る感情は紛れもなく]
(140) 2017/10/08(Sun) 00時頃
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ぼくは、……ケイイチのもの、だよ
[囁きは依然と変わらずの言葉ではあったけれど。 燈した情のまま、艶やかに、……縋るように*]
(141) 2017/10/08(Sun) 00時頃
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[硬いものがなる響きに見上げる瞳を瞬いた。>>144
覆い被され影が落ちても不思議と怖さはなく、 息継ぎできる唇を薄く開いたまま、 濡れたそこを舌で辿って疵がないかを確かめる。
噛みつかれたことのある記憶はそれで洗い流された。 傷ひとつない唇は呼気に喘いで震えながら、 また、もうひとつ言葉を綴ろうと]
ン、……
[呼ばれて、返す言葉はまた奪われて、 それでも従順を擦り込まれた人形はただ大人しく]
(152) 2017/10/08(Sun) 01時半頃
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ぁ、む…
[濡れた唇をまた濡らされて、 その粘膜を食む仕草は滑らかで自然な動き。
砂糖菓子を溶かしたミルクをねだったせいで、 実際に甘く蕩けた口腔が迎え入れ、 求められるままに絡められた舌を擦り寄せて]
(-30) 2017/10/08(Sun) 01時半頃
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