人狼議事


96 【飛び入り募集】たびびとのまち

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視点:


【人】 墓荒らし ヘクター

 ……そ、か。
 なら、先に鑢だけ、

[まだ大丈夫と告げるクラリッサに返事を返しながら。
テーブルに向かうと途中、青い瞳と視線がぶつかる。

違う、ぶつかる筈がない。
彼女には自分は、見えていないのだから。]

 ……どうした?

[調子は常から変わらぬ風に。
先程から使っていた工具を片付ければ、目の粗い鑢を取りだした。

料理中にあまり、木屑を飛ばしてもいけないだろう。
一度台所に寄れば、コップを拝借し、水を入れる。
削る部分に数滴落とせば、ゆっくりと、ささくれ立った削り始める。

視界が無いのならば、次に頼るべくは聴覚だろう。
それが雑音で阻害されてはならないと、できるだけ、大きな音は立てないように。]

(3) 2013/09/27(Fri) 01時半頃

【人】 墓荒らし ヘクター


 ………

[作業に取り掛かりながらも、時折、確かめる様に彼女の顔を見た。

青い瞳。
蒼い、蒼い、宝石の瞳。
元は、どんな色だったのだろう。
同じように、青色だったのか。

――――そういえば、彼女は自分の顔を、知らないのか。]

(4) 2013/09/27(Fri) 01時半頃

【人】 墓荒らし ヘクター

 多分、建物の歪みがキてる。
 暫くは平気だろうけど、……まぁ、この家も建ったの結構前だからな、

 ……とりあえず、また動きづらいとかあったら、直ぐ言ってな。

[彼女の口から、それが聞ける日が来るのだろうか。

鑢がけの手は、止めないで。]

 ……あ、ぁ、
 待たせてるな、悪い。

[時折台所へ戻るクラリッサに気付けば、少しだけ手を早める。
それでも音は、極力立てないように。]

(9) 2013/09/27(Fri) 02時頃

【人】 墓荒らし ヘクター

[随分と古い机だった。
初めから、古いものだったのだろう。

取り合えずと、机の角のささくれを削り落せば、濡れた布で一度、拭う。
最後に塗料を塗れれば良いのだが、今、家に備えがあるわけでもなく。
後で、もう少し目の細かい鑢で仕上げ磨きとしておこうか。
削られた後は、目立つだろうが。

木屑のついた布を洗いに一度離れて、]

 ……とりあえず、良いぞ。

[待っている様子のクラリッサに、そう一声。

台所で洗うわけにもいかないだろう。
パピヨンには、洗面所を借りるとだけ告げた。
心配せずとも、布を洗うだけだとも。]

(10) 2013/09/27(Fri) 02時頃

【人】 墓荒らし ヘクター

[布の細かな目に入り込んだ木屑を、貯めた水の中、揉み洗う。
据え付けられた鏡をふと見上げるも、自分の姿は映っておらず。

目を、逸らした。

鏡はどうやら、世界の掟というものに嫌に忠実らしい。
気を紛らわすように、洗っていく。]

 ………、

[ついでと持ちこんだ鑢も、水の中に突っ込んで。
木屑の浮いた水面を、また洗わなくてはいけないな、と、思う。

作業に集中すればするほど、無意識に。
切れ切れの旋律の、鼻歌。

あの夜に聞いた、うろ覚えの旋律を、辿る様な。]

(11) 2013/09/27(Fri) 02時頃

【独】 墓荒らし ヘクター

/*
中学校の頃、疲れてる時ほど鼻歌を歌うという先生がおりました。
げんきしてるかなぁ。

(-3) 2013/09/27(Fri) 02時頃

【人】 墓荒らし ヘクター

[歌を口ずさんだまま、硬く絞った布で鑢の水気を取る。
錆びてしまうと困るので、念入りに。
それからまた布を洗って、水を抜いた。

最後まで鏡は、見ないふりをして。

洗った道具を手に、台所の方へ戻る。
微笑むパピヨンに、何か良い事でもあったのだろうかと軽く首を傾げる。

次に目に入ったのは、並べられた三つのカップ。
浮かべた表情は、少しだけ、曖昧なもの。]

 ……何か、悪いな。

[そう、頭は下げはするものの、表情は変わらず。
空いた椅子の一つに、腰掛ける。

少しの間の、休憩時間。]

(15) 2013/09/27(Fri) 02時半頃

【人】 墓荒らし ヘクター


 これが済んだら、仕上げの方に移るから。
 ……多分、木屑舞うから、そういうの嫌なら別の部屋行くなり、考えといてな。

[本当は外で作業ができるのが一番なのだが。
生憎、手が足りない。

掃除道具も借りれるだろうかと、己の備えの悪さに軽く肩を落とした。]

(16) 2013/09/27(Fri) 02時半頃

【人】 墓荒らし ヘクター

 ……何だそれ、

[野菜増量。
苦笑しながらもスープカップを引き寄せる。
未だ家に置いたままの林檎は、今頃、何匹かの虫の腹を満たしているのだろうか。

片手の指でカップを包むように持てば、その水面を見下ろした。]

 何時でもは良いだろうが、流石に飯中ってのは、
 ……寝室、二人で片付けるならその時とかが良いんじゃないか、

[やり取りを、微笑ましく思いながらも。
折角のスープを、口にできない自分がいた。**]

(19) 2013/09/27(Fri) 03時頃

墓荒らし ヘクターは、メモを貼った。

2013/09/27(Fri) 03時頃


【人】 墓荒らし ヘクター

 ……あぁ、

[苦手なもの、そう言われて、曖昧な表情を浮かべる。
持ちあげたカップはまた、テーブルの上に戻して。

少しだけ、悩んだ後。]

 ……来る前に、食べてきたんでね。
 悪い、……また別の時に、作って欲しい。

[その別の時が、何時訪れるかすら想像できず。
視線の隅、パピヨンの手が震えているのに気付けば、軽く眼を伏せた。

誰にだって、やってくるもの。
誰にだって、訪れるもの。

遅かれ早かれ、関係無く。]

(28) 2013/09/27(Fri) 23時半頃

【人】 墓荒らし ヘクター


 ……作業、戻ろうか、

[二つのカップが空になった頃を見計らえば、そう告げて立ち上がる。
食事を取りに来たわけではないのだから、仕事はきちんとやり遂げなくてはならない。

他ならない、彼女が頼み、望んだ事なのだから。
果たしてやらねば、ならない。]

(29) 2013/09/27(Fri) 23時半頃

【人】 墓荒らし ヘクター

[口を付けられる事無く下げられるであろう料理に、申し訳なさを感じつつ。
せめて洗い場に運ぶくらいはやろうかと思うが、そのままでと言われれば彼女に任せただろう。
それが彼女の、仕事だから。

立ち上がり、寝室の方へと向かう背は、先程よりもずっと、ずっと辛そうに見えて。

工具箱に伸ばしかけた手を止めれば、複雑な表情のまま、彼女の方へと歩む。
杖を持つ手に自分の手を重ねるが、触れた事に気付かれるかすらも危うい。]

 ………、無理して笑う必要はねェからな、
 キツいんならちゃんと言え。

 ……目ェ離した隙に、聞こえなくなったら。
 歌、……歌えなくなったら、どうすんの。

[隣に立てば、低い声で。]

(35) 2013/09/28(Sat) 00時頃

【人】 墓荒らし ヘクター

 ……大丈夫じゃない、
 大丈夫に、見えない。

 ……我儘くらい、いくらでも聞いてやれるから。
 平気だとか、言うな、……頼むから、

[誰かの手を借りられるうちに。
誰かの目があるうちに。]


 頼む、から、

[手は伸ばすから、手を伸べて欲しい。

自分一人だけでは、到底町中の全ての人間を看取ってやる事などできない。
それでも、せめて、手が届く範囲だけでも手を取りたいと。
そう思っては、いけないのだろうか。]

(46) 2013/09/28(Sat) 01時頃

【人】 墓荒らし ヘクター

 ……後、何だっけ。
 知らない事を、教える?……何か、ネタ探しとくわ。

[声は世間話を続けるような調子。
離れていった手に、それ以上は紡げなくなるけれど。

手を離した彼女を、追えなかった。
寝室に向かった背を見つめて。
そのうちにテーブルの傍に戻れば、工具を新たに取りだして。

目の細かい鑢を、未だ僅かざらつく表面に当てれば、またそっと、擦っていく。
舞う木屑に、咳く事はない。
食事も呼吸も睡眠も、不要なのだから。

静かに、静かに、作業を進めていく。
急く気持ちを抑えながら、少しずつ、少しずつ。

―――こんなにも気持ちが急くのは、何故なのか。]

(52) 2013/09/28(Sat) 01時半頃

【独】 墓荒らし ヘクター

/*
なかみがねむいから

(-13) 2013/09/28(Sat) 01時半頃

【人】 墓荒らし ヘクター

[歌が聞こえた。
あの夜の歌が聞こえた。

自分の辿った途切れ途切れのものではなくて、自分の歌った曖昧なものではなくて。

作業の手は止まる。
一音も、聞き漏らさないようにと。

大丈夫だと彼女が言うなら、その言葉を信じるべきなのだろう。
尊重されるは生者なのだから。
切っ掛けが死とはいえども、この町を作るのは生者なのだから。]

(58) 2013/09/28(Sat) 01時半頃

【赤】 墓荒らし ヘクター

[足が痛い。
全身の傷が痛い。
命を失ってから、ずっとずっと痛む身体。

この痛みは知っている。
この痛みには慣れている。

それなのに、苦しくて仕方がないのは何故なのか。
いつもよりも耐え難いものになっているのは、何故なのか。]

(*0) 2013/09/28(Sat) 01時半頃

【赤】 墓荒らし ヘクター

[誰かを満たそうとしたところで、結局あの時の自分は満たされないというのに。
結局自分は、孤独に死したままだというのに。

結局自分は死者で。
結局彼らは生者で。

自分が彼女を満たせる事なんて、到底、できやしないというのに。]

(*1) 2013/09/28(Sat) 01時半頃

【人】 墓荒らし ヘクター


[─── 目を、閉じた。]

(59) 2013/09/28(Sat) 01時半頃

墓荒らし ヘクターは、メモを貼った。

2013/09/28(Sat) 01時半頃


【赤】 墓荒らし ヘクター

[途切れ出す歌声に、目を、閉じる。


あの歌が途切れた時に。

強引にでもこの手を伸ばす事は、許されるだろうか。]

(*3) 2013/09/28(Sat) 02時頃

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