197 冥桜絵巻
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……また私の元に軍勢を集め。 その先の願いなど決まっているさ。
[炎の中で。 その表情は穏やかに映ったのかもしれないが。]
京の都を、いやこの国全体を私たちが統治する。 まずはその為の力。
それが私の成そうとしている事だな……
(9) 2016/09/20(Tue) 01時頃
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双生児 ホリーは、メモを貼った。
2016/09/20(Tue) 01時頃
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― 回想>>11>>14 ―
[露蝶の言葉に応じるように。 緩く構えたままで。]
出来れば協力して欲しいと思ったが。 それも難しい……か。
ならば仕方ない。
[そう言ってから、彼女の言葉に。]
……お嬢? というと。
[先ほど聞こえてきた声。 そちらは無事の様だが。
だが、お嬢と呼ばれる相手となると。]
(21) 2016/09/20(Tue) 07時半頃
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おもんさんか、彼女も私たちとは共闘はしてくれないようだね。
[彼女が一度引くならば追う心算は無かった。 無論、こちらへと仕掛けて来るならばやりあうだけなのだが。
まずは様子見とばかりに出方を伺って**]
(22) 2016/09/20(Tue) 08時頃
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双生児 ホリーは、メモを貼った。
2016/09/20(Tue) 08時頃
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― 幕間・六道珍皇寺 ―
[残された鬼達。 ある者は繭に絡め取られ。
またある者は怨霊の類に殺されていき。 聖の配下は徐々に数を減らしていく。
それでも、残った鬼達は聖に情報を伝えようと動くだろう。 聖の理想を現実に変える為に。]
(30) 2016/09/20(Tue) 20時半頃
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……先ほどはすごい声だったが。 大丈夫かい?
[相手へと声をかけていく。 そう、まだ共闘体制は続いているのだから。]
(*0) 2016/09/20(Tue) 21時頃
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行くかい。
……露蝶まで殺したくはない。 そうだな、俺に協力する気になったらいつでも来てくれればいいよ。
[そう告げると。 彼女を深追いはせずに。
自身も燃えていく羅生門から脱出する準備はしつつ。
無論、白旗は持って行くのだったが。]
(47) 2016/09/20(Tue) 22時頃
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― 羅生門 ―
[燃えていく羅生門。 いよいよ、これは拠点を移す時かと思いつつ。
ああ、そうだ。 門の封印が完全に終わったのならば。 御所辺りを抑えても構わないと。
不敬を不敬とも思わぬ聖はそんな事を考えつつ。
露蝶は自分にはきっと協力はしてくれないのだろうと。 先ほどの事を少し思い出していた。]
(51) 2016/09/20(Tue) 22時半頃
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[京の都を羅生門から脱出後に改めて見やる。
冥府への門は閉じたけれど。 各所に妖の気配は色濃く残る。]
全く……
(52) 2016/09/20(Tue) 23時頃
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双生児 ホリーは、メモを貼った。
2016/09/21(Wed) 08時頃
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……難儀なものだな。
門を閉じたからと言って、すぐに元の都には戻らないか。 なあ――
[闇の中に呼びかけるようにして。 そこに誰かが居る訳でも無いが。
自身を狙う妖が居るであろう事は想像に難くないのだから。]
(70) 2016/09/21(Wed) 19時半頃
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主水か。
やはり私を殺しに来たのかい?
[そう言うと膝丸を抜き放つ。
かつての源氏の至宝。 今は闇に染まった妖刀。 それを片手で構えて。]
(72) 2016/09/21(Wed) 19時半頃
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――そうか。 残念だよ、主水。
[彼に誰かを重ねあわせていたのかもしれない。 そして、露蝶にも。
だが、それは感傷だったのならば。 それを打ち払うように刀を横に薙いで。]
まあ、そうだな。 俺は命があればまた門を閉じる事を願うだろうさ。
(77) 2016/09/21(Wed) 20時半頃
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その刀で、俺とやる心算かい?
[錆びた刀と妖気をまとう刀。 とは言え、彼の力がそれだけで無いのは先ほど見せてもらった通りなのだが。
まだ何か隠しているのなら見せて貰おうとでも言うように。]
(78) 2016/09/21(Wed) 20時半頃
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そうか……大したものだな。
[そこまで語ると。 空いている手で礫を手近な木へ向けて放つ。
そして、枝が地に落ちたのを契機として斬りかかっていくのだった。]
(81) 2016/09/21(Wed) 21時頃
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はは、やるじゃないか!
[連続しての斬撃と。 あるいは回し打ちのようにして切り付けていって。 かと思えば、鍔競り合いと見せかけての蹴り。
片手での構え同様に変則的な動きを見せていくのだった。]
(83) 2016/09/21(Wed) 21時半頃
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[それまである程度押していたが。
主水の様子の変化に気が付くと一度攻めるのを止めて。 さて、何を仕掛けてくる気なのかと探る様に。]
……ほう?
[刀を突き立てるその動き。 さて、何を仕掛けてくる気なのか――]
(92) 2016/09/21(Wed) 22時頃
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――大髑髏
すごいな、まさかここまでとは。
[その巨大な姿。
純粋に手を振るうだけでも十分な威力になるだろう。 あるいは、その巨大さに相応しい得物でもあれば大層な威力になるだろうと。
聖はその姿を見ながら、さてこの大髑髏をどう相手したものかと見やり。]
(94) 2016/09/21(Wed) 22時頃
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――ッ
[振り下ろされる手。 それを十分な余裕を持って回避していく。
しかし、道には大穴が開き。 あるいは木にぶつかればそれが倒木となる。
それどころか、石垣も大髑髏の手に触れれば石礫となって降り注ぐか。]
全く、ただの辻斬りを倒すのに。 帝も大した相手を差し向けてきたものだ――
[ただの辻斬りなんて冗談を交えつつ。 十分な威力の攻撃に対して直撃だけは避けようと。
或いは、こちらも切り札を使う時なのかもしれないが。]
(98) 2016/09/21(Wed) 22時頃
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ああ、そうだったのか。 少しは思い出して来たのか……だがまあ。
残念ながら、ここで終わりにしてやろう。
[右の掌を回避して。 しかし、左の手による横薙ぎを喰らってしまえば派手に吹き飛ばされていく。]
(103) 2016/09/21(Wed) 22時半頃
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――ッ
[血を吐き出して。 額からも血が流れているのを自覚した。
ああ、聖として転生してから。 此処までの血を流したのはいつ以来だったのか。]
ふ、ふふ……やるじゃないか。主水。
褒美に見せてやろう。 俺の切り札を。
(107) 2016/09/21(Wed) 22時半頃
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我が元に集え。 精鋭達よ――
[聖の周囲に忽然として現れた。 それは幻影のような武士達であった。
武士の幻影達は次から次に得物を取り。 そして、大髑髏へと向かい合っていく。]
(108) 2016/09/21(Wed) 22時半頃
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― 幕間 ―
[――奥州十万騎。 あの頃の戦を語るのならば、出てくる名前であったが。
鎌倉との決戦においては不思議とその存在が出てこない。 一説には後年の創作とも言われる存在だったが。 聖の……九郎判官の能力として確かにそれは“存在”していたのだ。]
― 幕間・了 ―
(109) 2016/09/21(Wed) 22時半頃
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[幻影より現れ幻影に消えていく武士達。 その出入りをすべて数えればその数は十万にも達するだろう。
彼らは一人として実在していない。 だが、一度実体化すれば相手へと確実にダメージを与えていく。]
どれ、弓や槍では効果が薄いな。 火矢でも射かけてやると良い――
[その声に応じるように。 幻影から現れた武士たちは火矢を構えると。
次々と大髑髏へと放っていく。]
(110) 2016/09/21(Wed) 22時半頃
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怨みも呪いも無いさ。
ただ私……俺達は。
[そう自分達は。 自分達が掲げて戦ったのは。]
正義の白旗を掲げて戦う。 その為に俺は転生し。
奥州十万騎は今も俺と共にある――
(116) 2016/09/21(Wed) 23時頃
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ああ、無論だ。 俺は俺の正義を示す!
そして、京の都だけでなく。 この国すべてに、白旗を掲げてやるのだよ!
[そう言って、その合間にも十万騎は主水へと攻撃を繰り返して。
やがて、彼らは道を広げていく。 聖の為の道を――]
(128) 2016/09/21(Wed) 23時半頃
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――帰命頂礼八幡大菩薩
[いつもと同じ口上。
それでも、いつも以上に妖気を纏って見えるのは。 聖自身が今まで抑えていた力を解放したせいか。
いつかの戦のあの頃のように。]
主水、再び黄泉へと還るがいい。 そして、誇れ。
この俺に、血を流させたことを――
(133) 2016/09/21(Wed) 23時半頃
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――我、御剣と罷り成る
[そして、駆け抜ける様な勢いで。 聖は、九郎判官は疾走する。
餓者髑髏と聖が交差する刹那。 並みの妖では見えない速度で繰り出される連撃。
それが次々と主水に降り注いでいくだろう。]
(134) 2016/09/21(Wed) 23時半頃
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双生児 ホリーは、メモを貼った。
2016/09/22(Thu) 00時頃
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……ああ、なんだい?
[彼に伝言をと言われれば。 それに応じる心算で頷いていた。
自分の勝ちを確信していたせいもあるのだけれど。]
(138) 2016/09/22(Thu) 00時頃
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