229 観用少年
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[ハラワタが煮えくり返る、とはこういうことかと遅れて理解する。 怒りのままに殴りつけた壁に穴が空いている。 その拍子に皮膚を切ったらしい、ぽたり、と垂れるのは赤い血だ。 俄か従者がどよめくが、ケイイチの耳には入らない。]
……巫山戯た真似を。
[吐き捨てるような言葉は地獄の底よりまだ深くから響いてくる音色。 それから――それから刹那、ケイイチは目を閉じて、開く。]
今すぐに正装の準備と足の手配を。 国へ戻る。
[その言葉に更に従者のどよめきは大きくなる。 互いに顔を見合わせる者、何か言い返そうとして言葉に詰まるもの、視線をあちこちに泳がせる者―― けれど誰もが動き出せずにいる。 ケイイチは]
(14) 2017/10/10(Tue) 15時頃
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狼狽えるな! この程度で馬脚を現すなそれでも俺の従者か!
[腹の底から叫び、一括。]
お前達の長年の所業、気付いていない訳がないだろう! そしてお前達もまた、俺が「気付いている」ことを承知で側にいた、 そして俺はそれさえも承知でお前達を側に置いた―― 全ては承知の上で成り立つ茶番劇だ、違うか!?
[ケイイチは知っている。 人の心は一つではないことを。 国から、正室から命じられるがままに事を成す傍らで、ケイイチを悪とも思いきれず時に憐れむ心の弱さを。 信用ならない奴らと警戒するつもりが、それでもどこかで心を寄せずにいられない己を。 つまりは茶番劇。 互いに承知の上で知らん振りを決め込んだ、そよ風でさえ倒壊しそうなバランスを保ちながら今日の日まで生きてきた。
ケイイチは胸を張り声を張り、目の前にいる従者一人一人の瞳を見つめる。 上に立つ者の姿はそうでなくてはならないと知っていた。]
(15) 2017/10/10(Tue) 15時頃
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今回の件、お前達にも内密でのことと見える。 ならばつまり、正室の信頼は最早ここにもないと言うことだ。 その事に思い至り戸惑う者もいただろう。
[睨みつけるようにして見つめた顔が、慌てていくつか逸らされた。 ケイイチは咎めることなく言葉を続ける。]
俺を選べ、とは言わない。 だが覚えておけ。 お前達は王を、従う者を選ぶ権利がある。 民には王を棄てる権利がある。 覚えておけ。忘れるな。
そして――今一度言う。 今すぐに、出発の準備を。 ガーディを取り返す。
(16) 2017/10/10(Tue) 15時頃
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―後宮―
[男が部屋に入る。 人形は尚眠っているだろうか。見る間に枯れ始めたそれの身体を揺する。 意識が僅かでも浮上したのなら、男は一度その場を離れ、すぐに戻る。 もう一人、女を連れて。]
『随分と草臥れているようだけれど』
[冷たい目の女だ。 紅く塗られた唇から紡がれる音は硬い。 あからさまに豪奢なその様から、この女こそが主人であると知れるだろう。―ただし、思考がきちんと回路すれば― 女は腕を伸ばし人形の頬を掴むと、その顔を覗き込んだ。]
『まぁいいわ。直ぐに楽にしてあげる』
[そうして――その時だった。 慌ただしく部屋の扉が開かれる。何事かと叱りつける声を、震えた声がかき消した。]
『王子が!――ケイイチ様が戻られました!』
(17) 2017/10/10(Tue) 15時頃
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[女は息を呑み悲鳴を殺す。 部屋の空気は一変する。]
『何を……捕らえてしまえば、』 『できません!公用のための列車を動かしたのです!王族として戻られたのです!』
[女は、それに付き従った男は言葉を無くす。]
『っ……座を整えなさい!それに、今直ぐに人形の初期化を進めて!』
[ようやく生まれた言葉は感情を抑えきれないものだった。 そうして、バタバタと足音をたて、女は消える。 従者もそれに従って――部屋には、横たわる人形だけが残された。]*
(18) 2017/10/10(Tue) 15時頃
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/* うううううなんかこう………ウワーーーーーッッッッてなってしまったうぐぐぐぐ かんぜんに自縄自縛そして自爆…………
(-1) 2017/10/10(Tue) 15時頃
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/* うーうーうー うーーーうーーううううーーーーー
(-4) 2017/10/10(Tue) 20時半頃
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[公用車を動かすとなれば、そう易々と行えるものでもない。 時間はかかった。 それでも、通常踏むべき手順をいくつも省略した結果、 驚異的な速度で事は進んだ。 けれど、ケイイチからすれば焦れてしまう程に遅い。
それでも――それでも、こうしなくてはならなかった。 他の誰でもない、一個人ではない、 あくまで王に連なる人間として 征かねば、ならなかった。]
(40) 2017/10/10(Tue) 21時頃
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お久しぶりです、父上。正室殿。
[そして――ケイイチは国王たる父と、その妻と対面していた。 久方ぶりに戻る城に大きな変化はなかった。 ケイイチがここを離れてもう十二年が過ぎたが、 国の歴史からしてみればたった十二年でしかない。 そのことを思い知って、けれど、だから何だと感傷めいた感情に蓋をした。
目の前に並ぶ、国王の表情は硬く、正室の瞳は冷たい。 ――だが、その向こうに潜むは怯えの色だ。 ケイイチは膝をつき、頭を垂れて拝礼した。 最上の礼の所作は、思い出さずとも染みついていた。]
先ずは突然の帰郷をお許し下さい。 何分、緊急事態でしたから。
[正装で上げた髪が、その鋭い夜色の瞳を隠すことなく晒している。 ケイイチはそれ以上言葉を紡ぐことなく、 まっすぐに二人を見上げていた。 ――先に音を上げたのは正室だった。]
(41) 2017/10/10(Tue) 21時頃
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『っ、さっさと用件を話しなさい! 一体どういうつもりで――』
どういうつもり?
[そして、返すケイイチの声は低く冷たい。]
それはこちらが伺いたい。 一体どのようなおつもりで私の住居に無断で立ち入り、 あまつさえ私の所有物を持ち出すような真似をしたのか。
何か国家において危機的状況となり あのような手段で外国に身を置く私に助けを求めたのかと思えば…… そういうことでもなさそうで?
[国王がちらりと正室に視線をやる。 正室の表情は硬く青いまま、ケイイチを睨みつけていた。 ケイイチはゆるり立ち上がり、吠えた。]
(42) 2017/10/10(Tue) 21時頃
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国を見ず人を見ず、心血を注ぐが落胤への嫌がらせとは情けない! それでこの国を守れるとでも?
正室殿――勘違いしているようだから言っておきましょう。 俺は王として生まれ十四年育ち、 僻地へ追いやられて尚王として振舞ってきた。 どう足掻こうと現王の第一子は俺だ。 王は俺だ。 今のその立場、そして我が弟の扱いは、 俺があくまで譲ってやっているに過ぎない。
国のため民のための機能であれぬのなら、その椅子、返していただこう。
(43) 2017/10/10(Tue) 21時頃
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『っ……!!』
[ケイイチの不遜な物言いに、白い顔を怒りで赤く染め上げた正室が立ち上がる。 しかし、それを制したのは隣にいる男だった。 頭上に輝く王冠、顔に刻まれた深い皺、瞳は真っ直ぐケイイチをとらえている。 王は玉座を降り、ケイイチのすぐ目の前まで歩いてきた。]
(44) 2017/10/10(Tue) 21時頃
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『……これは憐れな女だ。 身体が弱く、なかなか子を成すことができなかった。 その陰で色々と辛い思いをすることもあったのだろう。 こうして今尚苦しんでいる――……。 ……赦せとは言わぬ、謝罪もできぬ。 だが――今度こそ、違えぬよう、約束をしよう。』
テメェの女くらい、テメェで手綱握っとけって話だろ、父上。
[ニコリともせず吐き出せば、王もまた黙って頷いた。 正室は椅子に座り込んだまま、 悄然とした表情でどこか遠くを見ている。]
(45) 2017/10/10(Tue) 21時頃
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[結局は多分、呪いなのだと思う。 国という呪い。王という呪い。血という呪い。 それが己を、母を、父を、正室を、そして誰かを苦しめる。
そこから抜け出す術はなく、 そこから逃げ出す脚はなく、 そこから飛び出す翼はなく、
その呪いの中に生まれ落ちる前から組み込まれた男は、 きっと呪いの中で死んでいく。 ――そういうものだ、多分、そういうものだ。]
(46) 2017/10/10(Tue) 21時頃
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……それじゃあ、話しも終わったので。
私のプランツを返していただいて、失礼するとします。 何せまだ「見分を広めるための国外留学」の途中なので。
[ケイイチがにこやかにそう言えば、王も静かに頷いた。
正室に付き従う従者は何やらもごもごと口ごもっていたが、 それでも「早く」と急かせば黙ってケイイチを案内した。
そうして案内されたのは、一見通常の部屋にも見える座敷牢。 ――見覚えがある。 それは嘗て、正妻に子どもができたときケイイチが閉じ込められた場所だった。 ケイイチはフンと鼻をならす。 従者は、この中にプランツが居ると告げると足早に逃げていった。
一体何をそんなに慌てているのか。 疑問を胸に扉を開けて――]
(47) 2017/10/10(Tue) 21時頃
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……ガーディ?
[そこに、目隠しをされた一体の観用少年が居た。]*
(48) 2017/10/10(Tue) 21時頃
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[嘗て、これほどまでの絶望を味わったことがあるだろうか。
髪は艶を失い、頬は青ざめてさえ見える。 ガーディが枯れかけていることは、傍目にも明らかだった。 だがそれよりもケイイチを絶望させたのは、 いつか、出会った時と等しく――大人しい人形の姿>>70 何故ああも、ここへ案内した男が怯えていたのか―逃げたがっていたのか― 今更、悟る。
消された、のだ。]
っ、は、はは……。
[唇からこぼれたのは乾いた笑いだった。 ぐらり、と地面が揺れるような気持がする。 どうやって立っていたのか、 どうやって呼吸をしていたのか、 わからない、思い出せない――]
(74) 2017/10/10(Tue) 23時半頃
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[そして、真っ白になりかけた男に ひとつの呼び声が意味を与えた>>71]
(75) 2017/10/10(Tue) 23時半頃
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……ガーディ……?
[バラバラに壊れそうだった。 もう二度と立ち上がれないかと思った。 歩むのを止めて俯いて伏せて、もう何も見ないで死んでしまおうかとさえ思った。
けれど、声は確かにケイイチを呼んだ。 ――前の主の記憶の消去が十全でなかったように、 今回も、また? ケイイチはゆらり一歩、少年に近づいた。]
…………。
[そっと、手を伸ばす。 けれど手は、いつかのように自分勝手に目隠しを外しはしない。 代わりに髪を撫で、頬に触れた。]
(76) 2017/10/10(Tue) 23時半頃
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……いっそ、このまま目覚めないで、 ちゃんと忘れさせてやって、 それで僕以外の誰かにもらわれたほうが―― 余程幸せかもしれないな。
[自分で言った言葉に自分で傷つく。 けれど――けれど、そうかもしれないと思う。
どうあったってケイイチの傍はややこしい。 誰もかれも呪われた生き方しか知らない。 今回は身内だったからまだいい。 でも例えば、ケイイチが外交先に目をつけられたら? そしてガーディを利用されたら? 不安はいくつだって浮かぶ。]
(77) 2017/10/10(Tue) 23時半頃
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[ケイイチは、その場に膝をついて少年を見上げるような姿勢をとる。 小さな手を握って、言う。]
……僕は、お前の幸せを願うよ。 お前にだって幸せを選ぶ権利がある。 僕がそれを守ってみせる。 お前が選んだものを、全力で肯定しよう。
……だから。
[手は知らず、震えていた。 けれどゆっくりその手を離す。]
後は、お前が選んで。 その目隠しを外すか、このままでいるか。 お前が選んで。
(78) 2017/10/10(Tue) 23時半頃
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選んで――僕を。 僕を、お前のケイイチにして。
(79) 2017/10/10(Tue) 23時半頃
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[瞳は涙にぬれていた。 声は震えて掠れて、呟きは儚く少年の耳に届いたかもわからない。 みっともない、情けない、
それでも、 それでも――目は逸らさない。
欲しいものを前に、目を逸らしてはならないと、 伝えた己が実行できずにどうする、と。
後はもう息さえ殺して、少年の答えを待った。]*
(80) 2017/10/10(Tue) 23時半頃
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/* わたしもめちゃくちゃ緊張しているぞこれ………
(-5) 2017/10/10(Tue) 23時半頃
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/* ガーディくん・・・・・・・・・・・・・ガーディくんよかった・・・・・・・あーーーーーーーーー(しとどなく)
(-6) 2017/10/11(Wed) 00時頃
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[嘗て、これ程までに心動かされたことはあるだろうか。
少年は――ガーディは、自らの意思で目隠しを取り、 そして腕の中に飛び込んできた>>83]
っ、ガーディ……! 僕のガーディ!
[その小さな背中に腕を回して、髪に頬を埋める。 不思議なもので、枯れかけていた花が再び色づくように―― 俄か、ガーディに鮮やかさが戻ったように見えた。 つまり、届いた、ということ。 そして不可視ではあるけれど、 ケイイチの心もまた色を取り戻した。 だってそうでなければ、こんなにも胸が躍って苦しくて、 でも満たされる筈がないから。]
(93) 2017/10/11(Wed) 00時半頃
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[そうして閉じ込めるように抱擁をしたけれど―― 声がすれば>>84ふと気付いたようにその腕を緩めて]
……うん、そうだな。 ミルクを温めよう。 砂糖菓子も、いっぱい買ったんだ。 だから――帰ろう。 帰ろう、ガーディ。
[ガーディは不思議そうにあたりを見回している。 先ほどは消されたように思えた記憶は、 それでもガーディの中にきちんとあるらしい。 一体どういうことなのか、疑問は後から湧いてくる。
何が起こったのか、気にならないわけじゃない。 ただそれを尋ねるのはガーディ本人にではない。 いかにも事情をしってそうな男が一人。 ケイイチは笑顔の裏で彼の顔を忘れないよう反芻していた。
とはいえ、今大切なのはそれではなくて。]
(94) 2017/10/11(Wed) 00時半頃
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[濡れた頬に柔らかい指が振れる。 見上げる瞳は不思議そう。
ケイイチは――]
……大丈夫。 もう、大丈夫だよ。
[笑った。 笑って、それからもう一度ガーディにしがみつくように抱きしめて――]
(95) 2017/10/11(Wed) 00時半頃
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……こわ、かった。
[忘れられていたら、 何か酷いことをされていたら、 枯れてしまっていたら、 もう二度とあえなかったら――
考えないようにしていたことが一度に噴出して、 ケイイチは暫く、ガーディを抱きしめたまま震えていた。]
(96) 2017/10/11(Wed) 00時半頃
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―数日―
[無事自宅に戻ったケイイチは、 ガーディにたっぷりのミルクと砂糖菓子を与えるだろう。
傍に侍らす従者は幾人か減ったが、残ったものとのやりとりは以前よりもずっと気安く信頼さえ透けて見える。 彼等から施しを受けるのは問題ないと、ガーディにも伝えた。 ――とはいえ余程の事が無い限りケイイチは自分で世話をしたがったけれど。
部屋のセキュリティがいくらか強化され、 王から定期連絡の申し入れがあった他は―個人的な連絡については固辞した。地雷原でタップダンスを踊る趣味はない― 大きな変化はなく。
小さな変化でいえば―― ケイイチのガーディに向ける視線が甘さを全く隠さなくなっただとか、 ガーディに対する笑顔が蕩けるようだとか、 共寝することを好むようになっただとか、 その程度のことである。 つまり、元からそうだったと言える程度のものである。]*
(97) 2017/10/11(Wed) 00時半頃
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