人狼議事


193 ―星崩祭の手紙―

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【人】 保安技師 ナユタ

[湖の星は、その殆どを湖に覆われた大きな惑星だ。
人々は僅かな地表の上と、陸を模した船、それから小さな舟の集合体の上で暮らしている]

[水に沈むこの星も、嘗ては広い大地を持つ惑星だった。
そんな御伽噺にも思える事実が判明したのは、ほんの百数年も前のこと。
寿命の短い種族である我々からすれば目覚しいまでの功績を以って、数代の生を架けて行った調査の結果だ]

(23) 2016/07/16(Sat) 23時頃

【人】 保安技師 ナユタ

[地表や船から見る湖は、遥か彼方まで一つに繋がり広がっていて、果てなく思える。
その水底に潜ると、果てなく思える湖も、嘗ては一つ一つ別の個性を持った『地上』だった事が窺える]

――――…

[こぽり、と。排気口から気泡が漏れ、湖を漂い消えて行く。
手元にある小さな機材から漏れるオイルが、清廉な水を僅かにだけ黒く染めるも、それも直ぐに滲んで周囲に掻き消えた]

(24) 2016/07/16(Sat) 23時頃

【人】 保安技師 ナユタ

よし、これで終わり。
今度は引っかかるんじゃないぞ。

[頭をすっぽりと覆うマスク越しのくぐもった声では、仮に聴覚があったところで聴き取れはしないだろう。
抱えた無人探査用の機械を、なるべく平たい場所を選び、置いてやる。
最後にぽんと背を叩いてやると、どちらが前か分からない丸い身体を一つ震わせてから、湖底を進んで行った]

(39) 2016/07/17(Sun) 00時半頃

【人】 保安技師 ナユタ

――さて、これはどうすっかね。

[小さくてどこにでも入り込め、人が探索出来る場所でも出来ない場所でも全自動で調査を行ってくれる。
しかも何だか動きが健気で可愛いと、婦女子やお子様、一部寂しい独身男性まで広く人気の無人探査機くん。
困ったことに、分かり易い欠点が幾つか既に発覚している]

[一つ、気付いたら同じところをぐるぐる回っている。
二つ、僅かな段差に脚を取られて動けなくなる。

――探査機としては、割と致命的な欠陥だ。
偉大なる先人達の功績への敬意と尊敬は持ち合わせているものの、この探査機がトラブルを起こす度に駆り出される現代の技師としては、可愛さよりももっと優先する事があったんじゃないかと突っ込むくらいは許されたい]

[段差ならまだ可愛い方で、今回のように調査対象の遺物に引っ掛かって動けなくなるようでは困りものだ。
探査機の進行を妨害していた一抱えほどの遺物と、メンテナンス用の機材一式を手に、湖面へと脚を蹴り出した]

(40) 2016/07/17(Sun) 00時半頃

【人】 保安技師 ナユタ

― 調査船島 ―

……ぷはっ。

[擬似陸へと上がり、マスクを外す。
仄碧く光る肌に落ちた水滴を乱暴に拭い、未だ潜水スーツに包まれた掌で耳をぱしんと打った]

あーーーーーー耳おかしい。

[水中と陸上で感じる音への感覚の違いは、何度潜っても慣れない。
暫く使い物にならない耳の代わりか、マスクの両端に付いた小さなケースへ押し込まれていた触覚が自由を取り戻した事への歓喜に震える。
そして、馬鹿になった聴覚に届く前に触角へ届いたのは『誰かが近付く気配』だった]

(41) 2016/07/17(Sun) 00時半頃

【人】 保安技師 ナユタ

「よっ、R0-MBαちゃんの調子はどーだった?」

[ぽんと気安い仕草で肩を叩いたのは、湖底遺跡調査部の同僚の一人。
俺と同じ保持保安技師ながら、あまり湖底へ潜ることはしない。何でも自称『遺跡アレルギー』なのだそうだ。

……何でこの仕事に就いたお前]

(42) 2016/07/17(Sun) 00時半頃

【人】 保安技師 ナユタ

どーもこーも。まーた底で引っ掛かってたよ。

[小脇に抱えていた遺物を置き、「今回はコイツ」と指差す]

「おっ、文流しのカプセルじゃん!
何年前のやつかなー。かなり古そうだけど」

[奴は身を乗り出し、遺跡アレルギーと嘯く割に興味津々と行った体で遺物を撫で回す]

……ふみながし?

[怪訝な表情と尻上がりの発音に疑問を感じ取ったのか、呆れ顔で同僚が宙を指す。
そこには、先程遺跡から揚がったばかりの遺物と似たような大きさと形のカプセルが、多数浮いていた]

(43) 2016/07/17(Sun) 00時半頃

【独】 保安技師 ナユタ

/*

じかんがないぞー。

アシモフ[[who]]

(-47) 2016/07/17(Sun) 02時頃

【独】 保安技師 ナユタ

/*

諦めて今日は送るなってことか!?

ライジ[[who]]

(-48) 2016/07/17(Sun) 02時頃

【人】 保安技師 ナユタ

― 自宅 ―

[僅かにしかない陸地は、王族や貴族の居住区。
『地上』は、庶民には手の届かない高嶺の花だ]

[調査隊の基地は調査船島と呼ばれる大きな船上にある。
そこには、基地の他に発電所や商店や畑まで、一通りの施設が揃っている。
湖上で起こる水面の揺れも殆ど感じない、住み易い環境だ]

[勿論そこには居住区画もあり、調査隊の寮もある。
だけれど、薄い壁に区切られた高層の建物で寝起きするのが俺の性には合わなかった。
調査船島の岸辺に程近い、数畳ばかりの小さな舟が、俺の城]


[灯りを点け、貰ってきたばかりのカプセル―宇宙カプセルというのだそうだ―に向かう]

(52) 2016/07/17(Sun) 02時頃

【人】 保安技師 ナユタ

[昼間、同僚が「ホント食べ物のことにしか興味ねーのな」と失礼な事を言いながらも教えてくれた]

星崩祭……かぁ。

[宇宙プランクトンの大移動と、それに伴う祭事と前夜祭。
俺としては前夜祭よりも祭の屋台の方が気になるところだけど、半ば押し付けられたカプセルは、有効活用すべきだろう]

(53) 2016/07/17(Sun) 02時頃

【秘】 保安技師 ナユタ → 保険調査 ライジ

こんにちは……で通じんのかな。
俺は、湖の星のナユタ。

文流しってのを今日知って、手紙を送ることにしたんだ。

俺の星は大きい湖に囲まれていて、みんな舟で暮らしてる。
他の星には湖じゃなくて、『海』って塩っ辛い水の溜まった場所があるって聞いたことがあるけど、アンタのとこにはあるのかな。

文流しでは贈り物をするらしいけど、急で何も用意出来なかったから、俺の好きな果物を送ります。
湖に生える巨木なんだけど、根っこにたくさん成る実なんだ。

成熟具合で色が変わるんだけど、宝石みたいでキレイだろ?
赤いのは熟しているから早く食べてくれ。
潰して甘露煮にしてもうまい。
緑のはまだ青い味がするから、ちょっと待って黄色になってから食うか、しょっぱい料理に使ってもいい。
黒は硬化して乾燥しているから、保存も利く。焼き菓子に入れるとうまい。

(-53) 2016/07/17(Sun) 02時頃

【秘】 保安技師 ナユタ → 保険調査 ライジ

アンタの星はどんなところなんだろう。
うまいものがあるのかな。
楽しいことがあるのかな。

よければ教えてくれると嬉しい。


  ――湖の星より ナユタ

(-54) 2016/07/17(Sun) 02時頃

【人】 保安技師 ナユタ

[湖底から引き揚げたカプセルに良く似た新品のカプセル。
それに手紙と、透き通りキラキラと輝く宝石のように見える何かを数個同封し、閉じる]

[そうしてから舟の簡素な窓を開け、宙に放った]


[――宛先は、着くまで誰にも分からない]

(54) 2016/07/17(Sun) 02時頃

【人】 保安技師 ナユタ


[ノリと尻の軽い同僚の言うように、
「可愛い子に届けばいいな」なんて]

[ちらっとしか思っていない。ちらっとしか]
 

(55) 2016/07/17(Sun) 02時頃

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