135 赤い月夜の吸血鬼
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お針子 ジリヤは、メモを貼った。
2014/10/08(Wed) 01時頃
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―屋上―
[待望した月蝕の瞬間を屋根に遮られるのを避け、 ジリヤが選んだのはやはり屋上だった。
古い懐中時計は事前に知らされていた時刻丁度を指す。 銀色の月が夜に蝕まれる瞬間を見逃すまいと 立ち尽くし天を仰ぐ。
しだいに月は 赤く 染まり――]
アンタが確かに居るなら アタシを、連れていって
……「本物」の吸血鬼に なりたいの。
[――誰にも聞こえぬ程の小さな声であっても もし此処に噂通りに真の吸血鬼なる者が居るなら 聞き届けてくれるであろうという願いを込めて、呼ぶ。**]
(14) 2014/10/08(Wed) 01時半頃
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―屋上―
[不動のまま赤き月を射る眼差しが揺れた。
記憶の奥底から響くような懐かしさがあり 同時に闇からの呼び声とも思える冷たい声。 …月食と対峙するジリヤが不意に聞いたのは、 捉え処がなく不可思議な声だった。
( なぜ…… ―― )
息を呑むと同時に一度唇を固く結び。
( だって アタシは ―― )
深い呼吸のため綻ばせた唇は その震えも隠さずに ほろほろと囁くような小声を零す。
夜に 月に 影に アナタに 向けて。]
(49) 2014/10/08(Wed) 15時半頃
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( なぜ…… ―― )
「本物」にしたいんだ アタシにかせられた 黴臭い呪いを。
( だって アタシは ―― )
吸血鬼になるべくして 生まれたんだから。
[ジリヤの頭に直接響いた聲は 具体的な個性を欠いた抽象的な“音”だった。 懐かしく、冷たく、昏く、深い、音。
ひやりと冷たい影に抱かれる感覚に 応える声こそ微かに震えてはいるが、 畏怖に勝たんと拳を握った身体は強張る。 その拳は下腹の上に添えられていた。]
(-22) 2014/10/08(Wed) 15時半頃
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[――…赤い月を見つめたまま。 何かを堪えるように強く握った拳で 着衣越しの下腹を押さえる。
そこには、母の胎内で刻まれた痣がある。
故郷の小さな村にだけ残る伝承に酷似した “いずれ吸血鬼と化す呪われた女”の印。
それはジリヤの人生に 静かな迫害と不自由を齎した 忌々しいものだった。**]
(50) 2014/10/08(Wed) 15時半頃
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お針子 ジリヤは、メモを貼った。
2014/10/08(Wed) 15時半頃
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[纏わる朧な影は身体のかたちに沿って滑る。 脈打つ頚椎から心臓の傍を通って 呪いを孕んだ下腹へと。
添えていた手に重なる影が より深い接触を示唆するよう近付いても ジリヤに拒む意志など在りもせず。
強張る手から力を抜いていた。
どこか甘やかな影の聲に 誘われるまま
影が包む 闇へ 地よりも深い ―― *]
(-38) 2014/10/08(Wed) 18時頃
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――…祈り、の
[月に魅せられ捕らわれていたのか 放心したように夜空を仰いでいたジリヤは 現に鼓膜を震わせる声に目を瞬かせた。
今更トクトクと弾む胸を押さえ そろりと視線を巡らせると。 やや離れた月明かりの下、 見知らぬ紳士の姿が在った。>>64]
ええ もちろん ご一緒しましょう ひとり…私は今、ひとりだったかしら 貴方がいらっしゃる前に 誰かが
[まるで短く深い夢から醒めたような心地で。
うるさい胸元をそっと撫でると、 手首に嵌めた腕輪が擦れて シャラシャラと華奢な音を立てた。*]
(77) 2014/10/08(Wed) 18時頃
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そう 誰か、が……
[靴音は静かな夜によく響く。 実体を伴った現実的なその音は 先程までの霞のような体感をジリヤから引き剥がす。
チャールズの方へ向き直り、こちらからも一歩詰め 彼の声に微かな笑みを零した。]
もちろん 存じております 血の通った物語が残る城 吸血鬼に会える夜 ……私は そういったものたちに惹かれたのです。
此処へ来たのも 会うために 吸血鬼に…… なんて言ったら、子供の絵空事だと 笑いますか?
[飄々としたした紳士にとっては自身は若輩の者と弁え 苦笑いを浮かべるチャールズに首を傾いで見せる。]
(129) 2014/10/08(Wed) 23時頃
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[ジリヤの所作に合わせて腕輪は鳴く。 シャラン シャランと 落ちる月光の歌のような軽やかな音で。
その音を聞きながらチャールズを見つめると 不思議と城下広場で会った淑女が思い出される。
背格好が少し、手首の骨の浮き具合が少し、 何より 悠然とした言葉の響き が、 ほんの少しだけ似ている気がして。]
そういえば 私はひとつ 物語めいた体験をしました あれは まだ日も高い広場での事…――
[だからか。ジリヤは昼間の体験を短く語る。 他の観光客とはどこか違う淑女の話を。 そして、この腕輪は彼女との再開の道標だと。]
あの人も、この月を見ているのでしょうか。 この 赤い月を。
(130) 2014/10/08(Wed) 23時頃
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お針子 ジリヤは、メモを貼った。
2014/10/08(Wed) 23時頃
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[月食の絶頂である緋色に染まる丸い月。 ほとんど刹那的に見えるが故に稀な光景かと思いきや 今宵の月は銀の月光を思い出す様子が無い。
はて と訝るように眉根を寄せたジリヤは、 思わず月を睨める。
( 不思議なもんだ。 この月は。 生まれた時からずっと赤かったって風で 気味が悪くて 最高だね。 )
芯から赤く染まりきっているかのように見える月は やけに堂々としていて まるで生まれつき赤い紅の鋼玉のようだ。]
このまま、赤い夜が 続くのかしら
[とはいえ、今はそんな言葉も戯れ言。 傍らのチャールズの顔を見上げ呟くと、 件の鈴音めいた響きを残し、踵を返した。*]
(141) 2014/10/08(Wed) 23時頃
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―一階 浴室へ―
[非現実的な光景から離れ屋内へと入ると、 やや高鳴っていた胸の奥がようやく鎮まる。 屋根の下へ帰る際に、チャールズには 「浴室からも 月がよく見えるそうです」と 声をかけてはみた。
そしてその言葉通りに、ジリヤは静かに階段を下り 浴室へと足を向けた。**]
(148) 2014/10/08(Wed) 23時半頃
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お針子 ジリヤは、メモを貼った。
2014/10/08(Wed) 23時半頃
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