246 とある結社の手記:9
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……さて。 楔を打つのなら、まさに……今。 本日、証言いたしましょう。
『ローザス婦人は、人狼であった』、と。 『ワンダ奥さまも、人狼であった』、と。
罪悪感から、皆様方を救ってさしあげましょう。ノア様、パトリシア様、お二方にもご納得いただけるでしょう。誰よりも彼女を人狼と疑っておりましたものね。
(*9) 2018/07/31(Tue) 13時半頃
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そして…… リンダ様は、ローザス婦人を人間と仰るでしょう。 そして、それはノア様にとっては不都合な証言。 自分が人狼と疑われてしまいます。 そして、リンダ様を人狼と疑う。
占いの矛先は、必然的にお嬢様へ……。
(*10) 2018/07/31(Tue) 13時半頃
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(もしくは…………わたくしに。)
[獣は無感情に心のなかで呟いた。]
(*11) 2018/07/31(Tue) 13時半頃
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ピスティオ様。 貴方には……大変悪いことをしてしまいます。 辛いお気持ち、歯がゆさ、お察し致します。 ですが……だからといって、遠慮なさらず。 このロイエに、本気で怒りをぶつけてくださいませ。 いがみ合うことで、どちらかが本物と皆様思われるでしょう。
(*12) 2018/07/31(Tue) 13時半頃
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ー 朝 ー
[窓際の椅子に腰かけ、昨夜とおなじく、祈るように手を組みながら、思案にふけっていた。外から射す日の光が、新しい朝の訪れを遂げる。]
………… ……リンダ。
[寝巻きのまま、そっと廊下を出て、いそいそと小走りにリンダの元へ安否の確認にいく。無事でいる彼女を見れば、ほぅっと大きな大きな安堵のため息をひとつ。お嬢様がひとりでできるもん、と言い出さない限りは、いつものように身繕いを手伝うだろう。
どうか結社の者が扉を叩かないように、と祈りながら。どうかお嬢様を連れていかないで、と祈りながら。]
(20) 2018/07/31(Tue) 14時頃
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ノア様を人狼に、ということでしたら、 このまま……静観を。
リンダお嬢様が、ローザス婦人は人間である……と、 証明してくださいましょう。
すると、必然的に、ノア様への疑惑は濃厚に……。
(*19) 2018/07/31(Tue) 15時半頃
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…………いえ、その場合もやはり名乗り出て、 ワンダ様を人狼と告発し、 ノア様を人狼と糾弾し、 残るはあと一人……と煽りましょうか。
[いずれの行動を起こすかは状況次第。 いずれにしろ混乱を巻き起こすことは想像に難くない。]
(*20) 2018/07/31(Tue) 15時半頃
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姉妹 ロイエは、メモを貼った。
2018/07/31(Tue) 16時半頃
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[ピスティオの声なき声に耳を傾け、 冷静に思考を巡らせる。最優先事項はー]
……みんなが好きにやれたらいい、でしたね……スージー。
[彼女がよく使う言葉。]
では皆の間をとって、ローザス婦人とモンド様は、人狼。 ノア様は人狼か、あるいは、その手下の狂人。 というのはいかがでしょう?
ピスティオ様は引き続き占い師、 そして、わたくしが霊能者…………。
[ご意見があればなんなりと、とつけ加えて、 ルパート、スージー、ピスティオ。3名に問う。]
(*27) 2018/07/31(Tue) 20時頃
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姉妹 ロイエは、メモを貼った。
2018/07/31(Tue) 20時半頃
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― 朝:ユージンの死体が運び出されるとき ―
[やや歪な輪郭をした麻袋が、結社の者たちによって運び出されていく。その表面には、じわりと赤い染みが浮かんでいたかもしれない。取り乱すことはせず、ただ黙祷をささげて、胸の前で十字を切った。能力者であることを匂わせ、命を賭してリンダを護ろうとした勇敢な青年、ユージン。]
……。
[麻袋が外へ運び出されるのを見届けながら、深々と頭を下げた。その後は、焦燥した顔をしているであろうスージー(>>4:18)たちや、部屋の清掃をしたラルフ(>>4:25)たちに、労いや励ましの言葉をかけながら、冷たい水を配った。
そして、ユージンが自分との共鳴者、と語ったパトリシアには、オレンジジュースを。勤めて普段通りに。]
(32) 2018/07/31(Tue) 21時半頃
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― 朝 イヴォンが連れて行かれた後:ロビー ―
[窓の鉄格子から、外へ続くあぜ道が見える。あの道の向こうへ、ローザス婦人を乗せた馬車は消えて行った。ワンダのように。]
……。
[今朝、連れて行かれる婦人を引き留めようと懸命だったベッキー(>>4:21)には、かける言葉が見つからなかった。ましてピスティオには――(>>4:2)。]
(35) 2018/07/31(Tue) 21時半頃
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……と、すると。いかがいたしましょうか? やはり、わたくしが霊能を偽るのは、 ノアさまを人狼として処刑"させた"あとのほうが?
[イヴォンを人狼という理由。それは、スージーがそうしたい、と前にいったから、とは言わないで置いた。]
(*36) 2018/07/31(Tue) 22時頃
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[ルパート、スージー、ピスティオ。3者の言葉に耳を傾けながら考える。思考を巡らせる。]
畏まりました。 では本日、それとなく霊能者と名乗り出ましょう。 ローザス婦人を「人間」。 ワンダ様を「人狼」。
ワンダ様のときに名乗り出なかった理由は、 他の狼から命を狙われるのを避けるためと―。
(*43) 2018/07/31(Tue) 22時半頃
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― ロビー ―
お......お嬢様!お嬢様!!
[床に崩れ落ちたリンダ(>>4:37)(>>4:38)の元へ駆けより、肩を抱いて顔を覗き込んだ。じっとりとした汗で濡れた顔は、嗚咽に歪み、絞り出される掠れ声は、ただただ痛々しかった。]
……呼吸を……息を吸ってください。 ゆっくりと、ゆっくりとです……お嬢様。 お願いです……息を……っ!
[ハンカチでリンダの顔を拭うと、その身体を両手で抱きかかえ、ロビーにあるソファの上に横たえる。自分自身の衣服が、身体が、リンダの体液にぬれることなど、お構いなしだった。
状態が落ち着くまで、タオルで汗を拭き、声をかけ続けながら、しっかりとリンダの手を握りしめた。]
(63) 2018/07/31(Tue) 23時頃
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― 現在:ロビー ―
[ソファに横たえていたリンダは、もう落ち着いた頃合いだろうか。その傍ら、彼女の手をにぎりつづけているロイエは、ロビーでかわされる各々の会話を黙って聞いていた。その空気は、つい数日前とはうってかわって、暗く陰惨としたものだった。
宿屋の主人、ルパートが顔を見せると、モンドはジンを呷ってから語り始めた。男の過去と、『守護者』と呼ばれるその能力について。(>>4:52)(>>4:55)]
(74) 2018/07/31(Tue) 23時半頃
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[モンドの口から紡ぎだされた言葉(>>4:68)。 それはとてもありがたく、それと同時に、 いや、それ以上に受け入れがたいものだった。]
……そ、そんな! お嬢様を……そんな!よくも……っ!!
(78) 2018/07/31(Tue) 23時半頃
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[胸元をかきむしるように握り締め、うつむきながら、 ぼろぼろと涙を流し、むせび泣き始める。]
……ち……違うのです。
お、お嬢様は……っ。
ただ……ただ……。
お救いに……なろうと……っ。
れ……『霊能者』を。
(82) 2018/07/31(Tue) 23時半頃
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――……この『わたくし』を。
(83) 2018/07/31(Tue) 23時半頃
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[忌まわしき"出生"を言い当てられた。
リンダを"人狼"と疑われた。
身体の芯が、暗く、冷たく、研ぎ澄まされる。]
……よくも…そんな。
[――凍てつくほどの、殺意。]
(*49) 2018/07/31(Tue) 23時半頃
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[人狼は感染する。それを根拠に、この男は疑いの目を向けてくる。泣きはらした目のまま、茫然と男の顔を視る。命を救われ、かつて慕っていた男の顔を。(>>4:84)]
……そんな……ことで?
(94) 2018/08/01(Wed) 00時頃
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[パトリシアの制止する声(>>4:101)が聴こえる。 泣き出すまいと唇をつよく噛み、顔をしかめて、ふるふると頭をふった。震える身体で、リンダの身体を労わるように抱きしめ、力なく口を開く。]
……もう…もう無理なのです。 『守護者』の…… モンド様から疑いが……。
これ以上、口を閉ざせば…… 人狼は……お嬢様を。
もうお嬢様を犠牲を強いることは……。
(107) 2018/08/01(Wed) 00時半頃
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[震える声を強いて、はっきりと言葉を紡いだ。]
ローザス婦人は、『人間』でございます。
そして、ワンダ様は――……『人狼』。
『人狼』……だったのです。 このことをわたくしは……わたくしは、ずっと……。
(108) 2018/08/01(Wed) 00時半頃
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― ロビー ―
[聞くものがあれば、泣きはらした目で、淡々と語り始める。リンダの反応が、どのようなものであったのか。もし、この場を離れることがあれば、追いすがることはしない。]
あの夜、名乗り上げるべき……だったのです。 人には視えぬ霊魂。どう説明すべきか。
考えあぐねているうちに、お嬢様が……。(>>2:395) そして、続くモンド様のお言葉で察しました。 能力をもつ者は、まっさきにお命を狙われると……。 (>>2:413)
名乗らなければ、と……もちろん考えました。 ですが、それは……できなかったのです。 『自身の身を護ろうとするな。おまえの身を護れ。』と、 お嬢様が御命じに……。(>>2:278)
(121) 2018/08/01(Wed) 01時頃
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お嬢様は、このとこをご存じありません わたくしが、……『霊能者』だとは。
ですが……お嬢様は、すでに死を覚悟されておりました。 (>>2:434) 自らの命を犠牲に……どこの誰とも知らぬ 『霊能者』の盾になろうと……。(>>2:420)
能力ある者は、死んではならない。(>>2:428) お嬢様の御身を庇うこともできない。(>>2:464)
わたくしは、ただ……自分を殺し…… 泣きわめくことしか……。(>>2:469)
(122) 2018/08/01(Wed) 01時半頃
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……希望を見出したのは、 ユージン様のお言葉でした。
彼は、あえて言葉をぼかし、 自身を偽りました……霊能者。 その……可能性があると。 (>>2:466)
そして、続けて仰ったのです。 霊能者には……重要な使命があると。 占い師の真偽を確かめる、使命が……。 (>>2:479)
わたくしは、一抹の望みにかけようと…… ユージン様、そして、どこかにおわします 『守護者』様が、お嬢様を御護り下さることに。
そして、その間……自身の使命をまっとうしようと。 覚悟を……決めました。
(125) 2018/08/01(Wed) 01時半頃
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……ワンダ様の霊魂は、 闇のように暗き狼でございました。
連れて行かれた先から…… おそらく……処刑場のある場所から、 こちらの宿へ走り抜けていったのです。
裂けた口から漏れる声は、ワンダ様のそれで……
……難題で、ございました。 人狼であったと、告げるべきか……否か。 告白すれば、お嬢様は狙われぬでしょう。 ですが、まだこの中には、2名もの……人狼が。
(135) 2018/08/01(Wed) 02時半頃
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わたくしが死ねば、疑惑の占い師3名について、 なんら手がかりが得られぬまま……。
お嬢様は、ワンダ様を人間と……。 ともすれば人狼たちは、疑惑を抱くのではないか、と。 能力を偽ってる、と惑うのではないか、と。 とすれば、まだ猶予が残されている可能性が……。 3名いる占い師と、1名のみの霊能者。 『守護者』様は、どちらをお護りになるか……。
これは……賭けでございました。 お嬢様の命を賭けてしまった……愚かなわたくしの……。
[そういって、鼻を軽くすすり、手にしたグラスに口をつけた。昔は好きだったはずのオレンジジュースは、やけに*苦い味がした*]
(136) 2018/08/01(Wed) 02時半頃
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[どこまでが本心で、どこまでが嘘か、その境はあやふやで、ロイエ自身もわからなかくなっていた。
危険な賭け。
まさに、ロイエは、危険な賭けに打って出ていた。 この宿に囚われてから。 それとも、はるか以前から――。]
…………リンダ。
[こんなときでもお嬢様の心労を案じてしまう自分自身が、とても滑稽で、しかし嫌いではなかった。*お嬢様の顔が見たいと思った*。]
(*55) 2018/08/01(Wed) 02時半頃
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姉妹 ロイエは、メモを貼った。
2018/08/01(Wed) 02時半頃
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[腰かけるソファの隅。そこには、身をすくめて震える、あの日のリンダがいた(>>4:194)。フーバー家に仕えるようになって間もなく。まだスカートで歩くことさえ慣れていない頃。当主の娘として紹介された、愛らしい少女。]
……ここです。
お嬢様のロイエは……ここにおります。 けっして、お一人にはいたしません。 なにがあろうと、お傍におります。 この……ロイエが。
[悪夢の怯える子供をあやすように、優しくだきしめようと、リンダの身体に腕をまわした。もし、拒まれるようならば、無理強いはせず、それでも離れることなくリンダをなだめ、励まそうとする。リンダと会話しようとする者(>>4:214)がいれば、邪魔することなく、見守るだろう。彼女に危険がおよばない限り。**]
(219) 2018/08/01(Wed) 14時頃
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[人肉を口にしなくなったのは、 いつからだったろうか。
おもえば、あの日、 リンダに出会った ――その瞬間**。]
(*93) 2018/08/01(Wed) 14時半頃
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[やりたいこと。 本当にやりたいこと……
リンダを食べること。]
(*105) 2018/08/01(Wed) 20時頃
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