人狼議事


169 きみがおとなになるまえに

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【人】 小娘 ゾーイ

 ── 宿へ向かう道中 ──

[ 教会のちかく、と示された通り、
 男は教会のある方向へと歩いてゆく。

 それに、今ばかりは付き従うように歩きながら、
 しかし、見慣れぬ光景に懸命に目を向ける少女は、
 おいしそうなにおいや、華やかな店構えや、
 そういった、"すてきなもの"に、たびたび足を止め、

 そして、また、同じ道を行く、
 真っ白なこども>>188を見つけたのなら──、]

 ── ジェフ!

[ 信じられないものを見た、とでも言いたげに、
 こぼれんばかりに目を瞠って、また、指をさす。]

(3) 2015/09/17(Thu) 00時頃

【人】 小娘 ゾーイ

 こんどは男の子!

[ だけど、今度は駆け出さなかった。

 その代わり、じたばたと、その場で足踏み。
 "ねえ、行ってもいいでしょう"
 そう、うったえかける視線とともに。*]

(4) 2015/09/17(Thu) 00時半頃

【人】 小娘 ゾーイ

[ 目が、合う。>>19
 数度、まばたきを繰り返してから、
 じわりと笑顔を、浮かべて、]

 ── ジェフ!はやく、

[ ぐい、と力いっぱい腕を引いて、
 そして、地面を蹴った。
 軽い足音を響かせて、子犬が転がるように。]

(28) 2015/09/17(Thu) 13時頃

【人】 小娘 ゾーイ

[ 急に駆け出して、スピードを緩めることなんかなく、
 急に、つんのめりながらも、立ち止まる。

 きっと、それも、こどもの。]

 ── ねえ!

[ はつらつとした、高い声。
 よくよく通る、こどもの声。

 ゆら、ゆらと、一時もじっとせずに、
 腕を、足を、身体を揺らしながら、

 自分よりも、少し年は上だろうか。
 頭のてっぺんから、つまさきまで、
 遠慮もなく、じいと見つめて、]

(29) 2015/09/17(Thu) 13時半頃

【人】 小娘 ゾーイ

 あなた、変わった髪の色をしているのね

[ さきほどの少女とも違う、透き通るような色に、
 見入るように、視線を送る。

 それから、まばたき。
 瞳に、好奇心と、高揚を浮かべて、
 にい、と無邪気に笑む。
 まっすぐな声で。]

 わたし、ゾーイっていうの
 旅してるのよ、ずっと、遠くからきたの

[ あなたの番よ。あなたの話を聞かせて。
 そう、物語の続きをせがむこどものように、
 澄んだ青い瞳を、覗き込む。

 くるん、と鳶色の瞳が、動いた。*]

(30) 2015/09/17(Thu) 13時半頃

【人】 小娘 ゾーイ

 ……ゆき、ゆき、ええと

[ その名乗りに、記憶をたぐって。
 考えこんで、くるんと瞳を揺らした。]

 ああ!あなたの話、聞いたわ
 歌がうまいんでしょう、
 前はステージに立ってた、って

[ また、ぺらぺらと話しだそうとして、
 ぷつん、と口をつぐんだ。

 この街のこどもは、外を知らない。
 そういうもの、なのかもしれない。
 なにかを、求めているのかもしれない。
 外の世界に。どこまでも続く、乾いた世界に。]

(45) 2015/09/17(Thu) 21時頃

【人】 小娘 ゾーイ

 ── 全然!

[ 少女は笑う。
 これまでに見てきた"すてきなもの"の輝きを、
 きらきらと、瞳にたたえて。]

 どこも、まったく同じ場所なんてないわ
 ここはすごく栄えてるけど、わたし、港町とかも、すき
 いろんな街で、いろんなひとと会ってきたの

[ 少女は続ける。明るく、無邪気に。]

(46) 2015/09/17(Thu) 21時頃

【人】 小娘 ゾーイ


 でも、

[ ぱちん、と、まばたき。]

 どこに行っても、こどもは、いないの
 誰かの思い出の中にしか

 だから、あなたに会えて嬉しいわ、ゆき

[ 目を、細めて、一呼吸置いて、
 半分、おしゃべりするのと同じ調子で、口ずさむ。]

(47) 2015/09/17(Thu) 21時頃

【人】 小娘 ゾーイ

 "はるか遠くに緑の土地がある"

[ どうしてか、わからないけれど、
 なつかしい雰囲気のメロディ。
 不安定で幼稚な歌声は、あまり響かない。

 その歌詞に、"なにか"を重ねて、
 背のびしたしぐさで、肩をすくめる。
 ちょっとした、最近のお気に入りのポーズ。]

 もしかすると、
 よっぽど遠いのね、"はるか遠く"って

[ たとえばそれは、誰も知らない楽園。宝の地図。
 少女は、そう言って、くったくなく笑った。*]

(48) 2015/09/17(Thu) 21時頃

小娘 ゾーイは、メモを貼った。

2015/09/17(Thu) 21時頃


【人】 小娘 ゾーイ

[ 空気を震わす、透明な歌声。
 感嘆の声や、賛辞を送るよりも先に、
 彼が、口を開いていた。>>72

 まっすぐに、瞳を射止めるアイスブルーを、
 怖気づかずに、見つめ返すことができることも、
 たとえば、これも幼さと呼ぼうか。

 まばたき。
 浮かない顔をしているのね、とは、
 言わなかったのだ。こどもらしかず。

 こどもにも、こどもなりに、
 知っていることも、察することも、ある。

 白い、白いこどもに、顔を寄せる。]

(86) 2015/09/17(Thu) 23時半頃

【人】 小娘 ゾーイ

 いいえ
 どこも楽しかったけれど、
 きったあなたは、それを"楽園"とは呼ばないわ

[ 勝ち気な鳶色は、まっすぐに、
 もう、笑みに染まってはいなかった。]

 でも、毎日を楽しく過ごすやり方は知ってる

[ 囁きを返すような声量で。
 きっと、さっきよりはうまくできた。]

(87) 2015/09/17(Thu) 23時半頃

【人】 小娘 ゾーイ

 だから、問題ないの

[ ひらり、と男の足元へと戻って、
 ぴ、と人差し指を立てる。
 なにか、含みをもたせた笑みで。]

 さようなら、ゆき。
 本当にお歌が上手なのね
 また、いつか、"楽園"があるなら、
 今度は、いっしょに歌って!

[ 去りゆく背中に、手を振って。
 最後に投げかけたのは、
 こども故の、不遜な"お願い"とやら。*]

(88) 2015/09/17(Thu) 23時半頃

小娘 ゾーイは、メモを貼った。

2015/09/17(Thu) 23時半頃


【人】 小娘 ゾーイ

 ── ホテル・エスペラル ──

[ わあ、という歓声とともに
 少女は男の脇をすり抜けた。
 軽い足音を響かせて、部屋の中へと駆け込み、
 弾みをつけてベッドに飛び乗る。

 勢いを伴った体重に、マットレスが沈む。
 洗濯したてのシーツのにおい。
 生活感のないこの部屋が、
 少しの間、わたしのおうちになる、のだろう。

 ただいまと帰る我が家を知らぬことなど、
 たいした問題になるまい。おそらく。]

(120) 2015/09/18(Fri) 07時頃

【人】 小娘 ゾーイ

 ── ほんっとに、ふかふか!

[ じたばたと靴を脱ぎ捨てて、浮いたり、沈んだり。
 雪原を転がる子犬のようにしばらく楽しめば、
 今度は、窓際へと駆け寄って、
 窓からの眺めに大はしゃぎ。

 そんな、一通りの儀式をこなしてようやく、
 傍らの男を見上げるようにして、尋ねるのだ。]

(121) 2015/09/18(Fri) 07時頃

【人】 小娘 ゾーイ

 ごはん、食べに行く?それともお部屋で?

[ 言いながら、また身体をベッドに埋めた。
 ごろごろと喉を鳴らす猫のように目を細めて、

 ああ。ほんとうに、
 どうして自分がここにいて、何をしているのか、
 これからの話。わたしは、おとなになるのでしょうか。
 たったその程度のことの、何が問題になろうか!**]

(122) 2015/09/18(Fri) 07時頃

小娘 ゾーイは、メモを貼った。

2015/09/18(Fri) 21時頃


【人】 小娘 ゾーイ

[ 内線へと向かう男>>174の背中を追いかけて、
 わたしが、と叫ぶ。]

 わたしがかける!

[ ひょい、と手を伸ばして、
 受話器を取り上げて、
 あとは、指示を待つように、
 見上げて、まばたき。

 常と変わらぬ、いたずらっ子の笑みで。*]

(191) 2015/09/18(Fri) 21時半頃

【人】 小娘 ゾーイ

[ それが、許されたか、どうか。

 食事を取って、シャワーを浴びれば、
 もう、良い子は寝る時間。

 眠気に負けそうな瞼をこすりながら、
 少女は、寝支度をととのえて、
 大きなベッドに、その小さなからだを埋めた。

 ちっぽけな体重に、浅くマットレスが沈む感覚。]

 ── ジェフ

[ まんまるの目を細めて、その名を呼んで。
 ゆるく、手を伸ばした。
 男に向かって。或いは、天井に。]

(201) 2015/09/18(Fri) 22時頃

【人】 小娘 ゾーイ

 ほんとうにいたね、こども……

[ "せんせい"のお手伝いをするこども。
 歌をうたうこども。

 そうして、ぽつん、と芽生えた疑問。
 "旅をしている"と言ったけれど、
 果たして、それは正しいのか。
 "わたし"は、なにをしているのか。

 こどもの一挙一動が"産業"として成り立つ世界で、
 あまりにも、こどもだった。
 少女は、歌わないし、踊らない。
 人びとのために微笑むこともない。

 なにもしていなかった。
 あまりにも、ただ、こどもだった。]

(203) 2015/09/18(Fri) 22時頃

【人】 小娘 ゾーイ

[ 少女は、自分が何者であるかも知らない。
 故郷を知らない。家族を知らない。
 この世界で、多くのこどもが、そうであるように。

 きっと、なにか珍しいものがあるとすれば、
 自分に求められているものさえ、知らなかったこと。]

 ……ジェフ?

[ 手を、伸ばす。何か探すように。
 まあるい瞳を向けて、囁く。]

 なにか聞かせて、お話、

[ 幼い少女には掴みきれなかった、
 ぷかぷかとした気持ちを、そんな言葉に変えて。
 また、ぱちん。弾けるような、まばたき。*]

(205) 2015/09/18(Fri) 22時頃

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