164 冷たい校舎村3-2
情報
プロローグ
1日目
2日目
3日目
4日目
5日目
6日目
エピローグ
終了
/ 最新
1
2
[メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
視点:
人
狼
墓
少
霊
全
全て表示
|
[ 何も、言わない。] .
(16) 2015/07/08(Wed) 00時半頃
|
|
[ 昔から、考えて動く子どもだった。 考えないと、動けない子どもだった。 ただ、今よりも、単純だっただけで。]
……いる、よ。
[ 辛うじて、それだけ。 ひたりと引っ付けられた体温に、 身体を強ばらせるしかなかった。
おかしいな、いつもなら、 からかいの言葉のひとつくらい、投げて、
── 頭がうまく回らない時は、心臓が苦しい時は、 何も言わない方が、いい。]
(18) 2015/07/08(Wed) 00時半頃
|
|
……ごめん。
[ 掠れた声で、それだけを吐き捨てて、 予定していた通りの方向へ、足を進める。
鳴らないはずのチャイムが鳴ったことさえ、気に留めずに。*]
(19) 2015/07/08(Wed) 00時半頃
|
|
── 現在:2F食堂 ──
[ どこか遠くで、大きな音がした気がした。
その頃、ようやく食堂にたどり着く。 ひとりで、その扉の前に立って、 両手で扉を押し開く。]
── 、
[ 言葉を失って、立ち尽くす。]
(28) 2015/07/08(Wed) 01時頃
|
|
── 現在:2F食堂 ──
[ 今度こそ、まるで、物語の一幕のようだと思った。
豪奢な飾りや、広々とした空間に、息を呑み、 誘い込まれるように、一歩、足を踏み入れる。
少しずつ、思考力を取り戻していく。
お腹が空くから。購買がないから。 だから、ここにやって来た。 ああ、なら、食べるものがあるのか、 確認しなきゃいけない。それが、役目だった。]
(33) 2015/07/08(Wed) 01時頃
|
|
[ まだ、そこに存在した券売機に、 奇妙な安心感を覚える。 例え、欠片でも、日常が残っていること。
吸い寄せられるように、ボタンをひとつ押した。 ── あれ、どうして、俺。
誰もいない、無人のカウンターに、 それを置けばいいのだと、 考えなくとも、きっとわかっていた。
律のしたことと言えば、ただ、それだけ。]
(41) 2015/07/08(Wed) 01時頃
|
|
[ 魔法のように現れた料理>>1:38に、 こみ上げたのは、喜びでも、 飢え死ぬことはないね、なんて、 ふざけた安心感でも、なんでもない。]
(44) 2015/07/08(Wed) 01時頃
|
|
[ 数分後、樫樹律は、そこを立ち去る。 あたたかな料理もそのままに、 走り去るでもなく、ゆっくりと、背を向けて。
ただ、奇妙なことと言えば、 その後、誰かに問われたって、 あの時出てきた料理が何だったのか、 ちっとも思い出せないってこと。
もしかすると、お腹が空いていなかったから。 かもしれない。]
(48) 2015/07/08(Wed) 01時頃
|
|
[ この世界のほとんどは、 少し考えれば分かることと、 よく考えれば分かることでできている。
つまり、それは。 樫樹律にとって、 考えなくても分かることなんて、 この世にはひとつもなかった。
だから、ちゃんと考えられなくなった時は、 何も考えずに済むよう、 ひとりで、膝を抱えて耐え忍ばなければならない。
手を差し伸べられない臆病者だって、 闇雲に人を傷付ける狂人よりかは、いくらかマシだ。*]
(56) 2015/07/08(Wed) 01時半頃
|
|
── 現在:1F図書室 ──
[ 報告をしなければならない。 そう思って、階下へ降りた。
階段は、廊下は、静まり返っていて、 人の気配がしないことを、 不気味に思うほどの余裕もなかった。
報告をしなければならない。 そう考えて、教室へと戻りかけて、思い直す。
報告を、できる状態なのか。 正しく言葉を選び、正確に状況を伝え、 きっと、投げかけられる疑問に、 平坦な声で、答えを返すことができるのか。]
(57) 2015/07/08(Wed) 01時半頃
|
|
[ ── 無理、だ。
「肝心な所だけ抜けてる」と姉は言った。 その言葉が、理解を呼んだ。 無理だ。ということを、ようやく自覚する。 今、自分は、人を気遣う余裕がない。 人の前に、立つべきではない。きっと、間違う。
ふらり、と進路を変える。 人のいない廊下を、無言で突き進み、 とある部屋を見つけて、そっと中に入る。
きっと、こんな時にやって来る人なんていない。 本棚の森の片隅に、腰を下ろす。 じっと息を殺して、心が落ち着くのを待った。*]
(58) 2015/07/08(Wed) 01時半頃
|
|
── 回想:8年前 ──
[ あの日。
今日はダメと一言拒絶すれば、 あの子はあっさり引き下がって、 それ以上、何かを言う前に、 5時のチャイムが鳴った。
帰るね。と、少しの落胆を滲ませて言う。 一度も振り返らない小さな背中を、 引き止めることもせずに、見つめていた。
それが、最後。]
(74) 2015/07/08(Wed) 13時半頃
|
|
[ サプライズパーティーは大成功で、 何年ぶりだろう。家族だけに囲まれて、 母は、朗らかに笑った。
「たまには、こういうのもいいわねえ」
友人の頼みを断ったことは伝えずに、 暖かいリビングで、律も笑っていた。
ちょうどその頃、同じ町で、 あの子の身体は冷たくなっていく。*]
(75) 2015/07/08(Wed) 13時半頃
|
|
── 現在:1F図書室 ──
[ 足音が随分近付いて、 ようやく顔を上げるような、 そのくらいには、意識は遠くにあった。]
志乃さん。
[ 少しの間、焦点が合わなくて、 緩やかに認識する。静かに名を呼ぶ。
きっと、律がずるいのは、 他の人じゃなくて良かった、と、 咄嗟に考えてしまったことだ。
彼女なら、騒がないし、人にも言わないし、 今更、かっこつけて見せたいとも、 同情を引きたいとも、思わない。 だから、この子で良かった。]
(76) 2015/07/08(Wed) 13時半頃
|
|
[ そんな、投げやりな気持ちを、抱いたことだ。
泣いていた訳でもない、白い顔は、 ちゃんと、考えられてしまったからには、 きっと、とてもいつも通りなんだろう。]
なんでもないよ、志乃さん。
[ 座り込んだまま、視線はまっすぐで、 もう、ブレない。淡々と続ける。]
── 考えてたんだ、ここは誰の世界だろう。
[ あのさ、と、続ける言葉が本題だった。]
食堂、──……、
[ 言い淀む。あれをどう説明すれば。]
(77) 2015/07/08(Wed) 13時半頃
|
|
……あるけど、やっぱり、おかしかったよ。
食べ物も、あるには、ある。
[ 言い表すには不充分な言葉を吐いて、 ゆっくり身体を起こした。**]
……みんな、教室? 館石、見てない?
(78) 2015/07/08(Wed) 13時半頃
|
|
/* 対志乃さんは気後れしつつも態度が雑
#ここが優しくないという話
(-27) 2015/07/08(Wed) 13時半頃
|
|
/* たぶんなんかすごいナチュラルに恋愛対象視してないんだなあって そこらへんの友達ともなんか距離違って、家族と重ねてる感じが一番近い?
(-28) 2015/07/08(Wed) 14時頃
|
|
── 現在:1F図書室 ──
……── 俺じゃないよ。
[ お互い、逸らさない目に、そんなことを呟く。
ここは、誰の中なのか。 そんな突拍子もない仮定を、 おかしなことに、信じ始めている自分がいる。
そんな、夢物語の元で、断定する。]
……俺じゃないよ。 俺の世界なら、志乃さんはここにいない。 館石もいないし、ゆずるもいない。三星もいない。
── そう言うのは簡単、とも言えるけどさ。
[ 意味はわかるでしょう、と、静かな眼で語る。]
(93) 2015/07/08(Wed) 21時頃
|
|
[ それに、救いたがりの人間は、 自分を救うために、 みっともない所を見せたくない相手を呼んだりしない。
だから、違う。]
今日、命日なんだよ。覚えてた? 学校帰りに、墓参りするつもりだった。
[ だから、違う。 ここは、樫樹律の世界じゃない。
他人から見れば、きっと、 筋も何も通っちゃいない。
それでも、律にとっては、 そう信じることが、最後の砦だ。]
(94) 2015/07/08(Wed) 21時頃
|
|
[ そして、ゆえに、チャンスなのかもしれない。 あの日の再現。今度は間違えない。
当たり前のように、考えてしまうことに、 心底、嫌気がさす。]
(95) 2015/07/08(Wed) 21時頃
|
|
チャイム──、鳴ったっけ? この時間、学校なら、鳴るはずないんだけど。
[ 放課後、まっすぐ家に帰ることは、 ほとんどなかったから、知ってる。
正課が終わった後、北洋高校のチャイムは鳴らない。]
……形だけは学校なんだから、 はぐれる、はないでしょ。
[ それ以上、弁明も何もない。
どうするの、と問われても、 そこまで頭は回ってなかった。
少し考えて、口を開く。]
(96) 2015/07/08(Wed) 21時頃
|
|
……一旦教室戻る。 誰も待機してないのもマズイし。
[ 付き従うように、図書室への入口へと戻って。 後ろ手に、扉をピシャンと閉めた。*]
(97) 2015/07/08(Wed) 21時頃
|
|
/* 最初は「教室に戻るよ」でさえなくて、「シャワー浴びてくる」だったので、これでもちょっと落ち着いた律くん
(-39) 2015/07/08(Wed) 22時頃
|
|
── 回想 ──
[ あまり、本には馴染みがなかった。
どうしたって、ひとりで行う行為だから、 人のあふれている我が家では、 人と関わりながら生きている家族たち、みんな、 本より、映画。映画より、外出を好む。
試しに手を出してみた海外ドラマだって、 気付けば、英語なんて分からないはずの、 姉が、母が、父が、並んで画面を見つめている。
心底楽しそうに、肩を揺らして笑う。 手を握り合って、恐ろしい展開には、悲鳴を上げる。]
(147) 2015/07/09(Thu) 00時頃
|
|
[ 「お前ん家って、なんか」 そう言った級友を思い出す。 多分、言いたいこと、分かるよ。
責めるところなんて、何一つなくて、 正しくて、優しくて、それが、当たり前で、 子にそうあることを強要もせず、見守り、微笑み、 自分の思うように生きなさい、と、やっぱり微笑み、 決して、自らの都合を優先したりせず、 手を差し伸べ、最後まで寄り添い、 覚悟と責任を持って、人を愛し──、
多分、物語の中の登場人物なら、良かった。
誇らしく、大切な家族であるはずなのに、 どうにか、その中に溶け込もうとしながら、 なんだろう、この、違和感は。 どうして自分は、彼らのようになれないのだろう。]
(148) 2015/07/09(Thu) 00時頃
|
|
[ 穂積に借りた本を、家で開いた。
邪魔をされることも、なかった。 優しく正しい家族は、 ひとりでいることを責めるわけじゃない。 彼らが、そうしないだけで。
誰にも邪魔されることなく、 三行読んで三行戻るようなたどたどしさで、 その一冊を読み終えた時、 律は、ひどく、疲弊していた。]
(150) 2015/07/09(Thu) 00時頃
|
|
[ 不慣れな行為の末に、 リビングのソファに、身を預けて、 目を閉じて、ただ、待っていた。
姉の声が降る。
「リツ、なに、アンタ」
目を閉じていても分かる、 リビングの白い明りが、陰る。
「泣いてるの」
ただ、この理解し難い波が、 感情の揺れが、引くのを、待っていた。*]
(151) 2015/07/09(Thu) 00時頃
|
|
[ それでも、身近にいくらでもある、 乱立する本棚の森には、 あまり、足を踏み入れたことは、ない。
それなのに、逃げこむ先に、ここを選んだのは、 あそこなら、きっと誰も来ないから。 ……本当に、それだけだったのか。
考えるのをやめる。 振り返らずに、そこを後にした。*]
(163) 2015/07/09(Thu) 00時頃
|
|
── 現在:教室へ ──
[ そこに、誰もいなかった。
ただ、持ち込まれた寝袋や、 増えた、黒板の文字に、 自分がここを去った後、 何か変化が起こったのだと知る。
いつもの、自分の席に腰を下ろした。
うっすらと見える窓の外は、やっぱり白い。
帰らなきゃいけなかったのにな、と思う。 墓参りをして、それから、 ケーキだって取りに行かなきゃならなかった。
じっと、開かない窓の外を見つめて、 誰かの帰りを、待つ。*]
(167) 2015/07/09(Thu) 00時頃
|
1
2
[メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
情報
プロローグ
1日目
2日目
3日目
4日目
5日目
6日目
エピローグ
終了
/ 最新
視点:
人
狼
墓
少
霊
全
トップページに戻る