25 仮面舞踏会
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――――――…
[女は男の問いにすぐには返答せず、母親から受け継いだその紫水晶の目で、じぃ、と男の目を見詰めた。]
あの男を殺してやりたいのは山々だけど―――
[ゆっくりと、探るように続ける]
貴方が王になったからといって、私の立場を本当に保証してくれるのかしら?
(-11) 2011/02/03(Thu) 03時頃
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それに、あいつを亡き者にするって言っても、一体どうやって? 今やあいつは次期王として王国内でもかなり有力視されてる。 物理的にも社会的にも隙なんてないわよ。 隙があるなら誰かと褥を共にする時くらいかしら?
[自分でも下らない冗談を言った、とばかりに肩を竦め、「無理でしょ?」とばかりに首を傾げる。
ゆらり、と大きな耳飾りが揺れる。 異母兄にはそう言ってはいるものの、其の大きな耳飾りの中には、この機に乗じて第二王子を殺害するための毒が隠されている。 その事を明かすつもりは無いが。]
(-15) 2011/02/03(Thu) 07時頃
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それに―――――
[女は尚も続ける]
美しい? こんなに醜い身体になってしまった私の、何処が!?
[忌々しげにそう言い放つと、長い長いグローブの裾に手をかけ、払うような勢いでグローブを外した。 そこに姿を見せるのは、美しい肌に刻まれた無数の赤茶の傷跡。
紫水晶が深い色をとなったように見えたのは、怒りの色を湛えているからだろうか。]
(-16) 2011/02/03(Thu) 08時頃
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あの男は、私からお兄様を奪っただけでなく―――…私から女として生きる道も奪い去ってしまった。
[自嘲気味に乾いた笑いを浮かべる。]
さぞ滑稽でしょう? こうやって必死に傷跡を隠している私の姿は。 長い長いグローブを身につけて、胸元を覆い隠すドレスを着て――――
[うっすらと涙を湛える女の宝石は、光を増し、輝く。
これが「悪魔の紫水晶」と称される、由縁。]
(-17) 2011/02/03(Thu) 08時頃
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[からから、と音をたてて馬車は第二王子の離宮へと進む。 すっかり日は暮れ、ランタンのぼんやりとした明かりが馬車内の二人を照らした。
女は頬杖をつきつつ、ちらりと隣に座る男に目をやった。 異母兄は腕を組み、俯いて考え事をしているのか、眠っているのか。そこまで伺い知ることはできなかったが。
掴めない男だ、と女は思った。
ベネデッド。王国の第四王子にして、私の異母兄。 実兄の第三王子との関係は悪くなかった―――、というのは、そこまで関わりが無かったからかもしれない。 第三王子イアンは、母親の生まれが伯爵家であったことも関係してか人好きのする性格で情に厚く、他の王子に比べ王族のそれよりもくだけた振舞いをすることが多く、いい意味でも悪い意味でも目立つ存在だった。 その為、派手好きで我の強い第二王子のヴェスパタインとは事あるごとに対立することが多く、関係良好とはとても言えたものではなかった。 第四王子のベネデッドとは、どうだったのだろう。あまり記憶に残るところはないが、兄はベネデッドの事を他の王子に比べて目立ちはしないが、王子の中では一番のキレ者だと言っていたかもしれない。]
(22) 2011/02/03(Thu) 14時頃
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[私のヴェスパタインとベネデッドを嫌う言葉を聞き、安心したとはどういう意味なのだろう。 女はぼんやりと考えるが、真相は言った本人にしかわからぬ事。 男はずっと腕を組み、黙り込んだまま。
まだ、離宮までの道は遠い。
おそらく、一番最後に到着するのはこの馬車であろう。**]
(23) 2011/02/03(Thu) 14時頃
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[手を取り口付ける異母兄の言葉に、彼女は目を伏せ首を振る。 銀の髪がふわり、と首の動きとともに揺れる。]
そんな手の傷なんて――――
[両手で胸の大きな傷を庇うかのように胸に手をあて、深く項垂れた。]
――――…本当に、あの男を亡き者にすることが?
[深く項垂れた後にゆっくりと顔を上げ、異母兄を見詰める。
一筋。 その目からあふれ出た涙が泣き黒子の上を滑り、頬を伝い落ちてドレスに染みをつくった。]、
(-30) 2011/02/03(Thu) 18時半頃
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貴方は――――…私にこれ以上の恥を晒せと?
[女にとっては、今宵この舞踏会に参加すること自体が既に堪え難い事で]
(-36) 2011/02/03(Thu) 19時頃
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―――――…考えて、おきます。
[両の目で異母兄の顔を睨むように見詰めた後にグローブを其の手からひったくるように奪い、はめ直す為に裏返し始める。
それ以上、女が言葉を口にする事はなかった。]
(-39) 2011/02/03(Thu) 19時頃
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― 第二王子離宮 ―
[外から御者と馬の声が聞こえた後に、馬車はその動きを緩やかに止めた。 王家の紋章が施された黒い馬車の扉が開かれ、先に降りたベネデットの手を借り、女は馬車から降りた。
大きな満月が、闇夜の中を進む二人を青白く照らす。 二人の顔は仮面によって隠されているが、二人が王家の兄妹であることは誰の目にもわかった事だろう。
女は異母兄に手を取られ、その銀糸を夜風にふわり、と遊ばせながら悠然と歩みを進める。 夜風に揺れるその髪は、月の光を受け、白金の様な眩い輝きを放つ。 その髪に宝石の散りばめられた飾りをつけるなど、かえって無粋であったことだろう。 顔全面を覆い隠し、不気味な笑みを作るシンプルな白い仮面の奥には、神秘的な色を湛えたダークバイオレットの瞳が、僅かに入ってくる月明かりを受け、青を強くした色で光っている。 フリルと黒のチュールレース以外に、刺繍も、ビーズも、スパンコールも、宝石も、何の装飾も施されていない薄紫のシンプルなドレスは、彼女が纏う光と空気を程よく抑え。 目に入る唯一の装飾品と言える、優しくまろやかに光る真珠の首飾りが、其れを僅かに彩る。
(40) 2011/02/03(Thu) 19時半頃
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国王に似た王子と、国王が寵愛した妃に似た皇女。
手を取り並んで歩む姿は、かつての国王とその寵妃が並ぶ姿を彷彿とさせたかも知れない。
その場に居た者たちが一歩下がり頭を垂れる中、二人はそれを気に留める様子もなく、ただ悠然と離宮の中へと消えていった。**]
(41) 2011/02/03(Thu) 19時半頃
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― ダンスホール ―
[突然明かりが落ち、次の瞬間強い力で半ば強引に異母兄に抱き寄せられ、驚いて目を大きく見開く。
第二王子の声とともに、彼の演出だとわかると眉をひそめ、声の主の方を睨みつけるが、仮面に隠されその表情はわからないだろう。
異母兄の問い掛けには、僅かに引かれた腕が痛んだが、大丈夫、と男を見上げて頷いて見せた。]
(63) 2011/02/03(Thu) 23時半頃
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踊るのは本当に久しぶりで上手く踊れるか……
[仮面の下で苦笑しつつ膝を折ると異母兄に寄った。]
足を踏んだらわざとだと思って下さい。
(72) 2011/02/03(Thu) 23時半頃
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ええ。痛くて泣きそうですわ、私。
[男の囁くような問いかけに対して、ぶっきらぼうに女は答えるが、その様子から腕の痛みは大したものではないという事は異母兄にも知れる事だろう。
異母兄のリードに合わせて、意外にも彼女の心配とは裏腹に、足は軽やかに動いてくれた。]
身体は覚えててくれたみたい。
この分なら本当にわざと踏めそうな位。
(86) 2011/02/04(Fri) 00時頃
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[異母兄の笑いを交えて返す言葉を聞いて思い出す。 嗚呼、兄が亡くなる前には兄と軽口を言いあいながらよく踊ったものだった。
彼女を優しくリードしてくれたその大きな手も。 彼女を見下ろす優しい瞳も。 彼女に向けられる、人好きのする人懐っこい笑みも。 彼女の名を呼ぶ、男性にしては少し高めの明るい声も。
それは突然消えて無くなってしまった。
彼女は、じっと異母兄を見詰める。 それは兄を思い出す為であったが、相手にはそれとはわからぬ事だろう。 兄は、異母兄よりももう少し身長は高かったろうか。 異母兄よりももう少し、がっしりとした体格をしていただろうか。
何故、兄が逝かなくてはならなかった――――]
お兄様――…
[思わず漏れた呟きは、異母兄の耳に届いただろうか。]
(98) 2011/02/04(Fri) 00時半頃
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[異母兄の言葉を聞いても、簡単に頭の中の思考を変えることはできない様子で―――]
何故、私を一人に――…
[残された母親は正気を失っている。 問い掛けるように、縋るように異母兄に囁くと、仮面の下で大粒の涙を落とした。]
(-112) 2011/02/04(Fri) 01時頃
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[異母兄に手を引かれ、椅子へと腰をおろす。 差し出されたハンカチを受け取り、顔全体を覆っていた仮面を外すと、悲しみの表情を浮かべ、涙で濡れる彼女の顔が覗いた。
ハンカチで涙を拭うと、少し落ち着いたのか弱々しい笑みを異母兄に見せた。
しかし、落ち着いてこそ彼女は思った。
あの男は、私が泣く様子をみて嘲笑っているのだろうか。
そう思うと、嫌悪感とともに酷い吐き気がこみ上げ、彼女は口に手をあててえずいた。 しかし、ヴェスパタインの居る方に目を向けることだけは出来なかった。]
(126) 2011/02/04(Fri) 01時半頃
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御免なさい。 私、ちょっと休んできます―――…
[蒼白になり汗を浮かべているが、弱々しく笑った後に仮面をつけ直すと、フラフラとダンスホールの出口へと向かった。]
(128) 2011/02/04(Fri) 01時半頃
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/*
そういえば独り言ってまだ一回も使ってなくない!?
いや、コリーンも最初全身に火傷がある設定にしてたんだけどねー…かぶっちゃったから傷にしてみたんです。
なんかキャラ被ってしまってごめんなさいね、アイリスさん。
(-127) 2011/02/04(Fri) 02時頃
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[ダンスホールの出口へと向かう途中、久しく顔を合わせていなかった叔父と、数回しか顔を合わせた事はないが同じ皇女であるヨーランダが話している姿を目にする。
余裕はないので話しかけることは出来なかったが。 代わりに膝を折り、頭を垂れて挨拶のみを交わした。
ヨーランダの隣にいる色鮮やかな男は、身長と髪の色からして見知らぬ男なのだろう。 その男にも挨拶だけを済ませ、出口へとまた歩みを進めた。
あぁ、そうだ。 兄の友人のあの軍人さんは何処にいるだろう、と周囲をきょろきょろと眺めつつ。]
(134) 2011/02/04(Fri) 02時頃
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― 別館:客室 ―
[異母兄が世話を申しつけた侍従に部屋まで案内してもらうと、彼女はすぐに侍従を下がらせようとしたが一つ頼みごとを思いついてペンを走らせた。]
貴方、この手紙を黒のシャツを着たアッシュカラーの髪をしている男性に渡してきて欲しいの。 私の兄の友人だから、久しぶりにお話しがしたくて。
[王家に仕える者であれば、彼女の顔と兄になにが起こったかくらいは知っていよう。 侍従を下がらせる際に、「私のお部屋がどのお部屋か教えてあげてね」と声をかけ、侍従が部屋を出ると鍵をかけた。]
――――…疲れたわ。 彼が来るまでしばらく休んでおこうかしら。
[そう呟くと、彼女は寝台にその身体を横たえた。**]
(141) 2011/02/04(Fri) 02時半頃
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[女は寝台の上でひとつ、寝返りをうつ。 目は閉じていたが、眠りに就くことは叶わなかった。
胸のつかえが、取れない。
寝台から身体を起こすと、窓辺に寄り、窓から見える離宮を眺めた。 まだ招待者達は踊っているのだろうか。
一つ、重い息を吐き出した後、窓硝子に映り込む自分の姿を、彼女は見詰めた。 そっと、耳につけた大きな耳飾りを触った。 まるで何かの具合を確かめるかの様に。]
(147) 2011/02/04(Fri) 10時頃
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― ダンスホール ―
[兄の友人と客室でしばらく時間を共にした後、女はダンスホールに戻ってきた。
女は、ダンスホールを悠然と歩む。 向かう先は、この舞踏会の主催者―――兄王子ヴェスパタインの元へと。
男に近づくにつれ、激しい嫌悪感と怒りで身体が僅かに震えるが其れを何とか堪え、耳まで届く口が不気味な弧を作っているマスクで顔を覆う彼の前に立つ。 そして女は、自ら膝を折り挨拶するようなことはせず、手の甲を上にして手を差し出した。
男はくつくつ、と笑った後にマスクを少しだけずらし、女の手の甲に口付けた。
女は男が手の甲に口づけた際に自身の顔も寄せ、男に何か囁きかける。]
(153) 2011/02/04(Fri) 13時頃
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この舞踏会で私のパートナーを指定したのは誰なのです?
(-151) 2011/02/04(Fri) 13時頃
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[其れを受けて、男は仮面と同じような口元をつくった後、何かを囁き返した様であった。
其の様なやり取りの後、女が男から顔を遠ざけたように見えた刹那、ダンスホールに「パァン」と、明らかにその空間に異質な音が響き渡った。
彼女は男の頬を思いきり叩いた左手で優雅に髪をかきあげると、そこでようやく膝を折り頭を垂れた。]
この度はこのような素晴らしい舞踏会に御招きいただきまして、光栄ですわ。
[鈴を鳴らすような、涼やかで透き通るような美しい声でそう男に挨拶を述べた後、くるりと後ろを振り返ると、男の前から立ち去ろうと歩み出した。
王国の第五皇女は、気の強さで有名であると知る者ならば、それほど驚かぬ光景だったかも知れない。
異母兄がこの光景を見れば、その仮面の下で口の端を歪めて笑うのだろう、と女は思った。]
(154) 2011/02/04(Fri) 13時半頃
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[彼女はダンスホールに入ってきた時と同じような足取りで、臆することなくヴェスパタインの元から離れてゆく。 途中、異母兄と黒蝶が会話する横を通り過ぎる際に、異母兄の背後で小さく呟いた。]
(155) 2011/02/04(Fri) 13時半頃
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そういえば、貴方も美貌でもって誘うのはお得意そうに見えますけれど……
あぁ、これは褒め言葉ですよ?
(-152) 2011/02/04(Fri) 13時半頃
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[くすくす、と仮面の下で小さく笑うと、振り向くことなくその場を立ち去った。]
(157) 2011/02/04(Fri) 13時半頃
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コリーンは、異母兄の元を立ち去った後に、先程挨拶だけを済ませた友人や妹や従兄弟に声をかけに行っただろう**
2011/02/04(Fri) 14時半頃
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[ヴェスパタインは彼女に叩かれても、馬鹿にするように鼻をならし、仮面の奥から見下すような目で彼女を見るに留まった。 彼女は見目だけで召上げられた妾の娘。 ヴェスパタインを叩いても、彼は惨めで虫けらのような存在が自分に牙を向くという無様な様を見て楽しむだけなのはわかっていた。 だからあえて叩いてやった。 その惨めで無様な様を見る為に、今日彼女はこの舞踏会に招待されたのだ。
彼女には失うモノなどもう何もない。 王宮中が、彼女を憐れみ、蔑んだ目で見ている。
今更見栄を張ったところで何になろうか。
しかし、あの男を堂々と叩く事ができるのは自分くらいのものだろうと思うと可笑しくなり、仮面の下で小さく笑った。]
(-157) 2011/02/04(Fri) 17時頃
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[ヴェスパタインは彼女に叩かれても、馬鹿にするように鼻をならし、仮面の奥から見下すような目で彼女を見るに留まった。 彼女は見目だけで召上げられた妾の娘。 ヴェスパタインを叩いても、彼は惨めで虫けらのような存在が自分に牙を向くという無様な様を見て楽しむだけなのはわかっていた。 だからあえて叩いてやった。 その惨めで無様な様を見る為に、今日彼女はこの舞踏会に招待されたのだ。
彼女には失うモノなどもう何もない。 王宮中が、彼女を憐れみ、蔑んだ目で見ている。
今更見栄を張ったところで何になろうか。
しかし、あの男を堂々と叩く事ができるのは自分くらいのものだろうと思うと可笑しくなり、仮面の下で小さく笑った。]
(170) 2011/02/04(Fri) 17時頃
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