132 Hogwarts School ~悪夢よ、再び~
情報
プロローグ
1日目
2日目
3日目
4日目
5日目
6日目
7日目
エピローグ
終了
/ 最新
1
[メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
視点:
人
狼
墓
少
霊
全
|
ー夜/ホグワーツ・空中階段ー
[ 真夜中の闇に紛れて、一つの影が駆ける。 足のバネを最大限に活かし階段から飛び、着地の際には『消音』の呪文がかけられた靴を使い無音の爆走を実現して、その階段から階段へと跳躍する姿には山岳地帯を行き交う大山猫を思わせる迫力が確かにあった。 八階から七階、七階から六階、六階階から五階へと、影は止まることなく下へ下へと落ちてゆく。]
(一時の休戦状態と言うべきか……死喰い人とて人間、無論こちらも人間、一日中戦えるわけではない。むしろこれだけ時間が経ったと言うのに、未だついていない決着を不思議に思うべきなのか……それに、この『重力』。己は、知っているぞ、この質の『重力』を、確かに効果的な一手だが……ふむ、試す価値は十二分にある)
[ 落ちる影、もといエフェドラ・ルデルドランはやがて一階エントランス部分へと降り立った。辺りには砕かれた砂時計から、各寮の得点を表す際に使用されていたルビー、サファイア、トパーズ、エメラルドが溢れ出し散乱していたが、それを踏みつけるほどエフェドラは愚鈍ではない。
(9) 2014/09/03(Wed) 14時頃
|
|
彼女の足が向かう先には地下へと続く階段があり、更にその奥へ進めば、やがてエフェドラの前に巨大な果物皿を描いた絵が見えてくる。 そして金の大皿に乗った梨をくすぐると、堪え性のない梨はゲラゲラと笑いながら、大きな緑色の取っ手と変わった。 取っ手を掴み絵の裏にあった扉ごと道を開けば、果たしてそこには一階の大広間に匹敵する空間が広がっているのだ。丁度その大広間に並べられている長机の真下には、それらと全く同じサイズの物が置かれており、奥の方へ視線を伸ばせば特大の大釜やオーブンや、所狭しと積み重ねられたピカピカの真鍮鍋にフライパンが目に留まる。 ここはホグワーツの厨房。生徒達の座るテーブルへと転送される、全ての料理が作られる場所だ。 その厨房には、かつては『屋敷しもべ妖精』と呼ばれた、『料理人』達が大勢過ごしているはずであり、エフェドラはホグワーツ内でも『姿眩まし』及び『姿現し』と言う、早い話が瞬間移動を可能とする彼等に生徒達の避難を頼もうとここまで降りてきたの、だが。]
(無人……だと? まさか……いや、すでに避難したと言う可能性もあり得る、しかしこの『重力』は……)
(10) 2014/09/03(Wed) 14時頃
|
|
[ エフェドラが厨房へお邪魔すれば、何時だって歓迎してくれた小柄で細い体に、大きな目と鼻と耳を特徴とする心優しい『妖精』の姿は見当たらず、代わりにあるのは妙に寒気のする空気だけで……]
(まて、“寒気”だと? この部屋の構造上、食料庫の側なら兎も角、入り口側の方はさほど冷気が来るわけでは……ッ!?)
[ エフェドラの鍛え上げられた脚力が爆発するのと、たった今彼女が踏み入ってきた扉から無数の闇が飛び出してきたのは、ほぼ同時であった。 咄嗟に飛び下がったエフェドラの上空で、次々と這い上がる闇の塊が円を描き天蓋を黒色に塗り潰していく。 そんな悪夢を前に、エフェドラはただ、ただーー不敵な笑みを浮かべていた。]
久しいな、実に久しいなぁ! 『大きなマントの君』ッ! わざわざ其方から! 決着を付けにきてくれるとは全くの誤算だったぞっ!
to be continued〜
(11) 2014/09/03(Wed) 14時頃
|
|
[ エフェドラ・ルデルドランが最初に『大きなマントの君』との邂逅を果たしたのは、彼女が育て親である博士の元に預けられたその数年後。当時ニュートリノ力場の研究を行っていた博士が時折エフェドラの周囲で起こる、不自然な力場の変質に気がついた頃まで遡る。 以来、エフェドラは博士に五体投地の姿勢からせがまれ実験に協力していた、彼女は『箱』の中で『大きなマントの君』と出逢い、一方通行なやり取りを交わしていた。 その正体が吸魂鬼という、魔法界屈指の危険生物……そも生物とカテゴライズして良いのか、その段階から検討しなくてはならない化け物だと知ったのは、エフェドラがホグワーツに入学して図書館へ入り浸る様になってからの事だ。 恐らくではあるが、あの時、吸魂鬼はエフェドラを、いくら『幸福』を吸い取っても『魂』を取り出せない難敵と評していたのかも知れない。
そして五年の時を越え今再び、彼等はホグワーツの地にて合間見えていた。
(38) 2014/09/03(Wed) 20時頃
|
|
吸魂鬼とは、その名の通り「『魂』を『吸』い取る『鬼』」だ。人間の心から『幸福』を奪い、『絶望』に染める事で、『魂』の護りを薄くしそして吸い取る。これが吸魂鬼の食事だ。ある程度の知能はあるらしく、過去にはかのアズカバンの看守を任され、200年前には闇の軍勢の一員としてこのホグワーツに押し寄せたとされている。これは、その焼き直し。 故に、エフェドラは雄々しく猛った。]
さぁ! 来るがよい吸魂鬼ッ! 己はここにいるぞっ!
[ 吸魂鬼を倒す呪文は一つ、ただ一つ『守護霊』の呪文と言う、文字通り自身の身を守る霊を形成する呪文のみとされている。 当たり前の話だが、エフェドラ・ルデルドランにその様な魔法を使う技量などありはしない。 彼女に身を守る術は、ない。 すでに、厨房の空はドス黒い雲に覆われていた。天気予報など必要ない、今夜は不幸確率100%、雲が空から落ちてくる。 逃げ場もない、エフェドラはチェスや将棋で言うところの詰み《チェックメイト》に嵌ったのだ。
ーーだがしかし。]
(39) 2014/09/03(Wed) 20時頃
|
|
無駄無駄無駄無駄ァ!! お前達は人の『幸福』を吸い尽くす事によって、その依代となっている『魂』をも吸い取る鬼だ! だがッ! 己の『幸福』を! 『幸福』の『絶頂』を吸い尽くす事は決してっ! そう! 決して叶わないッ! 何故なら己は! すでにッ! 『覚悟』を決めているからだっ!
[ エフェドラ・ルデルドランは、その終わったかの様に見えた盤面を、根本からひっくり返す。 『覚悟』に染まった双眸を以って、エフェドラは吸魂鬼と相対する。 己の存在をかけた、魂の引っ張り合いを征する為に。 そこにあるのは意地汚い人間の、類稀な生への異常な執着心。生きようとする『覚悟』が、生き延びたその先の未来で出逢う全てを、良いものも悪いものも、全てを平等に引き寄せようとする『覚悟』が、彼女の中で呼応し、どこまでも誇り高く吼え猛るのだ。 それは『絶望』への宣戦布告であり、また『幸福』への誓いであった。]
(40) 2014/09/03(Wed) 20時頃
|
|
例え未来に『絶望』があると分かっていても『覚悟』があるから『幸福』なのだッ! 『覚悟』は『絶望』を吹き飛ばすからだ! 己を! 人類を舐めるな吸魂鬼ッ! お前達にとって『幸福』とは! 好物である『魂』を守る邪魔な存在でありっ! また同時に毒でもあるッ! あと、どれだけ持つか……己が試してやろう!
[ 吸魂鬼が人間の『幸福』を吸い取るのは、その奥に眠る『魂』を手に入れる為だ。 『幸福』がある限り、人間はそう易易と『魂』を明け渡したりはしない。しかし、『幸福』の全てを奪われ『絶望』だけが残った時、人間の『魂』はいとも簡単に体から剥離してしまう。 だが、膨大で強力な『幸福』は吸魂鬼にとっても毒となる。『守護霊』の呪文、その原理がヒントだ。『守護霊』とは人間の『幸福』をそれぞれの器に満たした存在、器が満ちていればいる程に、その力は増し吸魂鬼へのジョーカーとなる。
(41) 2014/09/03(Wed) 20時頃
|
|
つまり、エフェドラの出した結論とは「莫大な『幸福』を与え続ければ、『吸魂鬼』は自滅する」というもの。水をやり過ぎれば花は枯れるし、それが有害であるなら尚更だ。と言っても、それ当然生易しい道ではない、一歩でも引けばそこに待っているのは地獄すら生温い永劫の静謐であるのだから。
吸魂鬼はひたすらにエフェドラへ群がり、我先にと『幸福』を吸い上げていく。それはまるで池に落ちてきた丸々肥った雄牛に食らいつくピラニアの様で、厨房の一角には黒色のトルネードが産まれ『絶望』の渦を成している。 完全なる『絶望』の領域。踏み入れた者の『幸福』を一滴残さず吸い付くし、『魂』を抜き取る為の餌場。 そこから生きて帰る道理なし、死んで還る真理なし、あるのは停滞だけ。永遠の停滞こそが道理であり、また真理なのだと、その渦は如実に物語っていた。
ーーけれど、ひっくり返された盤面は、未だ彼女の手の中に。]
(42) 2014/09/03(Wed) 20時頃
|
|
『覚悟』とは!! 暗闇の荒野に!! 進むべき道を切り開くことだッ! 己が道を切り開くッ! お前達はその軌跡で朽ち果てろ!
[ 黒雲が晴れた。闇が切り裂かれる。エフェドラ・ルデルドランを中心に、吸魂鬼達が次々と霧散し、この世から果てて逝く。 『覚悟』が『絶望』を吹き飛ばしたのだ。 吸魂鬼に怯え、食料庫に身を潜めていた『妖精』達に、生徒達へ隠れ家としての『必要の部屋』の開け方を知らせ、『姿現し』と『姿眩まし』を駆使しそこへ連れて行く様に頼むと、彼等は恩人の頼みならばと快く引き受け直ちにバチンッ‼︎ という特有の音と共に消えていった。その様子を見届け、エフェドラは満足気に階段を上がり一階へと戻った。
いつの間にか夜は明け、朝陽が暗闇を照らすべく、暖かな光か差し込んでいた。]
(43) 2014/09/03(Wed) 20時頃
|
|
/* いっちゃん蘇らせたい相手を復活させれば良いんじゃないかな、チアキのRP的に考えて
(-183) 2014/09/04(Thu) 17時半頃
|
|
/* ダイスでも振れば?(適当
んー、どうだろ、エフェドラ的に特に蘇って欲しい人も居ないんだよなぁ。てなわけで、他の人の投票結果に委ねるよ
(-188) 2014/09/04(Thu) 17時半頃
|
|
ーホグワーツ/一階廊下ー
ふむ、流石は『妖精』達だ。『民衆』の安全は確保完了、後は『指導者』を添えさえすれば、ホグワーツは再び『基準点』としての『重力』を十全に取り戻すだろう……さすれば己は、またゆっくりと『重力』の研究に埋没できる
[ 有言実行。厨房から姿を消した『妖精』達は確かに生徒達を『必要の部屋』へ導いているようで、あれから暫く辺りを探索していたエフェドラだったが、その姿はもう見られず居るのは死喰い人に生き残った吸魂鬼のみ。 もう少しで、ホグワーツはあるべき『重力』の『基準点』として復活する。エフェドラの望みはその中で『重力』への理解を深めること、自身が『指導者』となり『民衆』を導きホグワーツという『基準点』の一端を大きく担う選択肢もあるにはあるのだが……エフェドラから見れば、それは妥協であり、本来の目的に似た何かを得ることで満足する愚直な行為だと言えた。]
(己が欲するは『基準点』そのものとしての『重力』ッ! ここでホグワーツを乗っ取ろうと、それで得られる『重力』にはホグワーツと言うファクターを通してのものにかならない! それでは無意味だッ!)
(124) 2014/09/04(Thu) 21時半頃
|
|
/* さぁそろそろ自分でも何を言ってるのかよく解らなくなってきたぞ
(-223) 2014/09/04(Thu) 21時半頃
|
|
……本当に、いきなりだな。とは言え、そちらも切羽が詰まっている様だ、先ずは質問に答えよう。生憎と、己はその名を持つ知り合いに心当たりがない
[ こちらに向かって、速足で真っ正面からしかも何の警戒も無しに近づいて来た女子生徒に対し、エフェドラは一秒以下の時間で対応の方針を定め答えを返した。 まだ『必要の部屋』の部屋への案内を受けていないのか、はたまたそのチアキとやらを探す為に『妖精』を説得したのか、エフェドラからは判断のつかない事ではある。だが仮に後者ならば、大多数の『民衆』はすでに安全圏に送り終えた以上、自分の選択で外に残った者がどんな末路へ行き着こうと、それは己の感知するべきところではない。と言うのがエフェドラの見解だ。]
今、厨房の『妖精』達が生徒達を安全な場所に逃がしている。一度、その場所を探してみる事を勧めておこう、『妖精』が君を導いてくれるはずだ
(128) 2014/09/04(Thu) 22時頃
|
|
エフェドラ・ルデルドラン、だ それと『妖精』と言うのは、この城全体の家事を担っている種族の事だな。彼等は城中にて『姿眩まし』及び『姿現し』を行使することが可能である稀有な存在だ。今回は非常事態ゆえ、彼等の助力を請った、大きな目と耳が特徴だ。望みさえすれば、闇の勢力を拒む部屋へ連れて行ってくれるだろう
[ 手早く質問に答え、今度は彼女の反応への分析を開始するエフェドラ。 そこには居ない。つまり『必要の部屋』には居ないと女子生徒もといラディスラヴァが半ば確信しているかの様な言い回しをした理由については、二通りの仮説を立てることが出来る。 一つは、彼女の尋ね人が闇の勢力であるパターン、それなら安全な場所に向かおうとしない点はすんなりと納得がいく……が、この場合、見るからに隙だらけなラディスラヴァがそんな相手を探す為に歩き回るかと言う疑問が生じる。無論この線も見られるのだが、エフェドラとしてはもう一つのパターン、件のチアキが戦う道を選ぶような人物であると言う線が色濃くなる。]
……ふむ、そうか。己はまだ戦火の中に身を投じるつもりだが、仮にその名を聞いたなら、君が探していたと伝えるとしよう
(133) 2014/09/04(Thu) 23時頃
|
|
スリザリン生を『妖精』と呼ぶには……些か無理があるだろう、彼等は生徒の百倍は働き者だ。己らの食事の朝昼晩と用意し、洗濯や掃除、果てはベッドメイキングまで、彼ら以上に勤勉な種族など他にいるまい……それと安全圏については、遅かれ早かれ『妖精』が教えてくれるはずだ。『必要の部屋』と呼ばれる、一種の鉄壁を誇る部屋の事をな
[ 先ほどまで口を閉じていた、こちらへの敵意を隠そうともしない女子生徒にエフェドラは淡々と事実を語る。 スリザリン生=敵と言う認識は、非魔法使いの血=敵と見なす純潔主義者達の思想と何ら変わらないと言うのがエフェドラの正直な意見であったが、ここでわざわざ諍いのネタを投下するほど彼女は血の気が多い人間ではない。]
なるほど、吸血鬼か。この空気に当てられ吸血衝動に抑えが効かなくなっているとなると……その辺りも注意する必要が出てくるな うん? あぁ、いかにも己はスリザリン寮の者だ。こう見えて監督生でな、まぁ今となっては無意味な肩書きだが
(140) 2014/09/05(Fri) 00時頃
|
|
あぁ、ちょっとした縁でな。少なくとも、戦えない者達がこれ以上傷つくことはないだろう。『妖精』達に頼んで片っ端からあの部屋へ送るよう手配した、彼らなら相手を見誤る心配もない
[ 実際のところ、エフェドラが『必要の部屋』の存在を知っているのは二年前までこのホグワーツで働いていた『妖精』に教えてもらったからに他ならない。彼女はその後、別の職を見つけこの城を去っていったがその知識は今こうして幾人の命を保護していた。 そしてエフェドラはラディスラヴァに今回の騒動についての情報を求められ、もう片方の女子生徒に闇の軍勢と行動を共にしないのかと問われると。]
理由が、この城に牙を剥く理由が無い。だが奴らに拳を突き立てる理由はある、要はそう言う話だ さて、それでこの事件に関してだが……己も全容を把握しているわけではなくてな、ヴェスパタインが表立って動いている事は死喰い人から吐き出させて確証を得たのだが。おや、この『重力』は……
(146) 2014/09/05(Fri) 01時頃
|
1
[メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
情報
プロローグ
1日目
2日目
3日目
4日目
5日目
6日目
7日目
エピローグ
終了
/ 最新
視点:
人
狼
墓
少
霊
全
トップページに戻る