199 獣[せんせい]と少女 2
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——星と花の悪戯と——
[羽ばたき、散らしてと星と花に心奪われていたから、 差し込まれていた花に気づかずに、>>2:428 良からぬことの気配に少しだけ後ろへ視線を流すけれど。
林檎のような赤い頰に、勘違いかと首を傾げて。 顔が埋められるくすぐったさもそのままにしておいた。]
そんなことをしたら、 許す前にお仕置きだらけになってしまいますけれど。
[それでもいいのかと口の端をあげていると、 白く降る風花の中を青い鳥が掠めていく。>>2:406 元気な鳴き声がしたかと思うと、翼と翼の先が触れる挨拶。 神樹に留まった青い鳥は成長の兆しを背負っていた。]
(0) 2016/10/16(Sun) 00時頃
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[下界から光の波が溢れると、>>2:416 それはほんの数秒のことではあったけれど目を丸くして。]
……オーロラだ。
[詠嘆を滲ませて揺らめくカーテンを見つめる。 もしカリュクスに聞かれたら、 極と呼ばれる世界の果てに現れる珍しいものなのだと説明しよう。]
(1) 2016/10/16(Sun) 00時頃
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[そうして誘いへの答えが返ってくると、悠々と翼を広げ>>2:431]
カリュクスの望むどこまでも。
たとえ目をくらまして脱走したって見つけてやりますから。 先生の方が置いて行かれたとしてもね。
[わかっているでしょうと、くすりと笑いが連鎖する。 今なら戻れますよとも嘯いてみたけれど、 答えは聞かずとも想像できたから、飛ぶ速度は緩めずに。]
(2) 2016/10/16(Sun) 00時頃
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[足りないものは、どこに調達しにいこう。 契りの後に大事なものは取りに戻れるようとは考えていたが。]
ありがとう。
[混じりけない肯定にぽつりと言葉を落とす。]
(4) 2016/10/16(Sun) 00時頃
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大好きなカリュクス。
(-2) 2016/10/16(Sun) 00時頃
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[今は風の吹くままにどこまでも、空をかけて行こうか。]
(5) 2016/10/16(Sun) 00時頃
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——鐘の下で——
[塔のすぐ隣にある屋根に爪をかけると、昼寝をしていた鳩が飛びたった。 緑青の美しい尖塔は丸みを帯びた傾斜を描き、 取り巻く六角の柱の隙間からは、大きな鐘の裾が覗いている。
翼を押し付けるようにして鐘楼の横につけ、 少女を先に降ろしてしまうと、獣も手摺を乗り越えた。
塔の内側から見上げれば、 鐘が視界を覆い尽くしてたったひとかけらの天井も見えない。 ここに入るとまるで鐘の腹の中に収まってしまったように思う。]
(6) 2016/10/16(Sun) 00時頃
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いいところでしょう? 屋根の上も、中も。
[少女の腕を取れたなら踊るように鐘の真下へと。 口を開けば声が鐘の中で幾重にも反響して、言葉に鐘の色が乗る。
鐘の落とす影に目が慣れると、外はいっそう眩しく、 柱と柱の間から見える空が白く滲んでいる。 小さくなった学び舎は霧もないのに霞がかっていた。]
(7) 2016/10/16(Sun) 00時頃
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落ち着いたら、手をいただけますか。
[獣の姿のままカリュクスに向かい合うと、前の片膝をつき。 少女を見上げる形で恭しく右手を差し出した。
ふわりと辺りに風が満ちる。 少女に差された白い花が、髪の上で揺れていた。]
(8) 2016/10/16(Sun) 00時頃
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逃亡者 メルヤは、メモを貼った。
2016/10/16(Sun) 00時頃
逃亡者 メルヤは、メモを貼った。
2016/10/16(Sun) 00時頃
逃亡者 メルヤは、メモを貼った。
2016/10/16(Sun) 00時半頃
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——鐘の下——
[鳩の羽ばたきに声を上げる少女こそ、獣の目には新鮮に映る。 呑まれた息が笑いに変わり、耳の下を掻く。 声の擽ったさに先ほど囁かれた言葉が蘇ってすっと目を細めた。
灰色の羽をつまむ少女は好奇心に輝いて見える。 顎の前に手のひらを広げ、ふっとひと息吹きかけると、 舞い上がった羽がくるくると混ざりあった。]
カリュクスの好きな場所も、 これから、うんと増やしていけるといいけれど。
[手摺を越え、鐘楼に到着してからも足が地につく感覚はなく。 案内を請われるまま頷いて、腕取り部屋の中央へ。
理由を考えれば色々思いつきもするが、 長く空を飛んだからではないことは明白だ。]
(46) 2016/10/16(Sun) 03時頃
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[ひとつ、またひとつと。 学び舎から離れ、新しいことが増えていく。
片膝を折る体勢から見上げると、心許なさげな視線に笑いかけた。 これからは自分が少女の支えとなればいい。]
(47) 2016/10/16(Sun) 03時頃
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[差し出された手を取ると左の手も上から重ね、 祈りを捧げるように頭を垂れた。
華奢な玻璃のように透けた指先。 大事にその表面を撫でると、左も後ろに回して椀の形にする。]
やっぱり、緊張しますね。
[吐く息で笑うと少女を見上げる。 俯かせた視線を追って捉えれば、瞳の中に映るものが見えた。 印象的な赤の中に硬い動作で傅いているのは、他ならぬ己の姿だ。
鐘楼の中の気はぴんと張り詰めて。 響き合う音の連なりは外の音を遮り、外界と塔を隔てている。
こちらの緊張を見透かしているかのように、 囁く言葉すら鐘に当たって、落ち着きなくにさわさわと音を立てた。 体の内から潮騒が聞こえるようだ。]
(48) 2016/10/16(Sun) 03時頃
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では——
[じっと目を瞑って数秒、ふ、と息を吐いてから。 額を透けた指の先に押し当てた。
獣が熱を持っているからか、少女の指はほんのり冷たく感じる。 その冷たさにか、緊張の波が驚くほど静かに引いていった。
腹の底に暖かなものが生まれて、全身に広がっていく。 この暖かさが何か。獣には言葉にできないが。 触れた額を通して、少女にも指先から伝わるだろうか。]
(49) 2016/10/16(Sun) 03時半頃
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[天があり、地があり、摂理があり。 生まれながらにそれら理の一端として獣が在る。]
大気たる我 メルヤの名に於いて 古き盟約に従い 世界との契約を成す
[少女との契りも誰に教わったわけでもなく。 敢えて言うのならば生まれる前から識っていた。 唄うように朗々と、腹の底から古き盟約を唱える。]
(50) 2016/10/16(Sun) 03時半頃
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御身か 我か どちらかの命が尽き 我らが別たれるその日まで
御身の傍を離れず 死の際まで従い ——共に歩むと誓約する
[誓いはここに成った。言の葉で鐘を厳かに響かせて。*]
(51) 2016/10/16(Sun) 03時半頃
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逃亡者 メルヤは、メモを貼った。
2016/10/16(Sun) 03時半頃
逃亡者 メルヤは、メモを貼った。
2016/10/16(Sun) 22時頃
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——契りの後——
[後脚を床にぴたりとくっつけ、手摺の合間から前脚を放り出して。 教会の周囲に建つ家々を眼下に望む。
傾ぐ陽に、尖塔の長く細い影がじりじりと伸びてゆくのを、 少女の傍らに寄り添ってまんじりともせず眺めていた。>>80]
ん、どうしました?
[甘く笑う少女の脇腹に腕を回して寄せ。 耳元に囁ける距離まで近づくと、ほんの少し重みを預ける。
眠りながら飛ぶ空は、凪に浮かぶ小舟のように。 穏やかなさざ波に揺られる心地だと。
嘘か誠かわからない、ゆったりとした調子で語ろうか。]
(202) 2016/10/17(Mon) 00時頃
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毛布に挟んでロープで周りをぐるぐると、 巻いてしまえば落とさずに飛べるでしょうが。
[半ば冗談、半ば真面目に。 一世紀も昔には白昼夢に囚われて過ごした時期もある。
夢現で飛んだ空は、 その冬一番に張られた薄い氷を軽く滑ることもあれば、 昏い深海を泳ぐように重たい水を掻いたこともあった。]
(204) 2016/10/17(Mon) 00時頃
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眠っても落ちずに乗れるまで、そうしてみます?
[話せない望みを持っている時、少女はわかりやすい。
冗句を実行に移すのは、なかなか少女も大変だろうが。 くっついて眠りでもすれば夢でも一緒にいられよう。
横向く頰を指でつつくと声を落として。 今夜は手を繋いで眠ろうかと持ちかけてみるのだった*]
(206) 2016/10/17(Mon) 00時頃
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[ひやりと背中に感じる予感は、 少女たちと暮らすうちに身についた第六感とでもいうべきものか。
そわそわと好奇が走る空気に目を上げた瞬間、 鳩の方へと前のめる気配が見えたなら、 即座に人の腕を伸ばして少女の襟首を掴んだだろう。]
こーら、落ちるでしょう。
[ふうと一息つけないのは、 これから先何度でも起こりうると思うからで。
少女を提げたまま立ち上がり、ぷらんと宙に吊るす。 地の引力に叩きつけられては嘆くどころの話ではない。 宙に浮く術はコツがいるが早めに教えたほうがいいなとひとしきり。]
(207) 2016/10/17(Mon) 00時頃
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[口をついて出た説教を果たして聞いていたか。
つつかれた服に少女の顔を見直せば、 鳩を追う視線はいつの間にか、その先に据えられていて。 賑わいのある街とそこに続く街道に目を凝らす。]
(208) 2016/10/17(Mon) 00時頃
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あれは、お祭りですね。 神樹に生る少女の生誕を祝って催される……
ほら、商人の馬車が行く。
[街に続く道の近くを指差せば、 幌を張った馬車ががらがらと豪快に、車輪を鳴らして石畳を走っている。
長い旅路に擦り切れた布地は、 この高さからでも褪せた色を見分けることができただろう。 縁起の良い模様が丁寧に縫い込まれた赤旗は、 幌の後ろで翻り、道行く人におめでたい日を報せている。
裾野の街は上から麓までぽつりぽつりと燈が浮き、 遠鳴りにも歓声や歌が、風に吹かれてやってくる。 陽の沈まないうちから気の早いことだ。]
(209) 2016/10/17(Mon) 00時頃
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行ってみるかい?
[試しに聞けば、少女は首を横に振って。>>116 獣は得たものとこくりと頷いた。 初めての二人の刻に、あれは多少賑やかに過ぎる。]
さあ、まっすぐにどこまで行けるか。 行きたいとこは?
[少女を両腕に抱えなおしてくすりと笑う。 こうすれば眠りに落ちても、獣から落ちることはあるまいと。
未知や興味、時々は悪戯に輝く瞳が好きだから。 もしお願いを聞けたなら、この世の誰より疾く疾く駆けよう。*]
(210) 2016/10/17(Mon) 00時頃
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逃亡者 メルヤは、メモを貼った。
2016/10/17(Mon) 00時頃
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/* なんだか幸せだなぁ(== やー、カリュクス可愛いなー。
(-91) 2016/10/17(Mon) 00時頃
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逃亡者 メルヤは、メモを貼った。
2016/10/17(Mon) 01時頃
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[そっぽを向いたのを見れば、口元はへの字に結ばれていて>>237 その様子が妙に可愛くて冗談だと頭を撫でる。>>236 半分くらい本気だったとは言わないでおくことにしよう。]
蹴飛ばすくらい元気がある方がいいですから。 干したりなんてしませんよ。
[鉤爪も卒業したことだしと思った直後から、 また少女を持つ羽目になるとは思っていなかったが。 これでは夢の中ですら目を離せそうにない。]
(324) 2016/10/17(Mon) 22時頃
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……?
[言いかけて途切れた抗議に、 目の高さまで少女を上げれば何か認めたような顔をしている。 獣は不可解な表情で宙に浮く少女を斜めに見上げ。
それが鉤爪ぶらーんのことだったと、 いつか聞くことがあれば笑い話になったかもしれない。]
(325) 2016/10/17(Mon) 22時頃
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[悪戯なところも、素直なところも。 触れるたび甘やかしたくなるのは悪い癖だ。
小さく紡がれたありがとうで止まりかけた説教を、 けほんと咳払いでごまかして続けたのは気付かれていないといい。
少女が指の窓で切り取った景色を後ろから眺めていると>>241 行きたい場所の答えが返ってきて。]
私の好きなところでいいのなら。 規則だってもうないのですから、どこまでも一緒に。 [甘える仕草に額を寄せ、囁く言葉に耳を傾ける。>>245 好きな風景、好きな営み。 連れて行ったとき、カリュクスはどんな表情を見せてくれるだろう。]
(326) 2016/10/17(Mon) 22時頃
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たくさん住んでて驚きますよ? きっと、カリュクスも『好き』になると思う。 それどころか新しい『好き』だって、二人で見つけられるかもしれない。
[ウィンクを落として、翼に力を込めると新しい旅へと地を蹴った*]
(327) 2016/10/17(Mon) 22時頃
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[まっすぐに水の都に進むためには裾野の街の上空を通る。 ひとつ空を駆るごとに翼から五色に彩られた雲が棚引いた。
下界の賑やかな人々の中には、 初めての買い物に挑む少女たちが混ざっているのだろう。 特に混み合った一角には、真っ白な獣に乗る少女の姿。 入り口の季節外れな雪だるまはこの二人のか。 >>119
考えながら緩やかに飛んでいると、
何かの拍子に天を見上げた人間が、 「おい、あれ」と隣にいる者の裾を引く。
大気中の水分が多かっただけで偶然なのだけれど、 航跡に尾を引くのは慶雲とも言えるもの。 雲影程度に紛れるつもりだったが、目立ってしまうのは避けられない。
ああ、ついに見つかってしまった。 腕の中の少女に首を竦めると、獣は下界を一顧だにせず飛んでいった。]
(331) 2016/10/17(Mon) 22時半頃
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逃亡者 メルヤは、メモを貼った。
2016/10/17(Mon) 22時半頃
逃亡者 メルヤは、メモを貼った。
2016/10/17(Mon) 22時半頃
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——回想: 払暁——
[これからに迷っていたところだったので、 ヴェスパタインからの思わぬ言葉に獣はいっときぽかんとして。]
契りも交わしてないのに、 もう、幸せであるものでしょうか?
[聞いてから、変な話をしたとおかしげに返すと喉に触れ。 声にすれば幸せか。契りを結べば幸せか。 証などただの結果に過ぎないと知っているのに。ひとり苦笑する。
伸ばした手を取るのが少女の本能だとしても、>>2:474 一時の特別に喜んでいるだけだとしても、 仮初めの幸福なら長くは続かないだろう。
もう半分を伸ばしてもらえたなら、その先は。]
(340) 2016/10/17(Mon) 23時半頃
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いえ、あの子と幸せを紡げたら素敵だろうと思います。 あなたは……?
[その先があるか問うて相手の様子を伺えば、 >>2:475 静かに瞳を伏せ、年月を経た巌のように口を噤んでいる。 当然のように選ぼうとした自身には、彼の獣の苦悩がわからない。
何を言えばいいのか。 「なにか」を言葉にしようとしてあやふやな輪郭を掴めず、 開いた口から言葉が出ない。
祈りを終えて去る際に、 振り返り振り返り、姿を確かめていたのには気づいていただろうか。 旅立ちの朝に留まり続けるように感じられて。]
(341) 2016/10/17(Mon) 23時半頃
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