83 光と闇の二重螺旋《dual-herhalen》
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薬売り 芙蓉は、メモを貼った。
2013/05/23(Thu) 00時半頃
薬売り 芙蓉は、メモを貼った。
2013/05/23(Thu) 21時頃
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[旧い、それは旧い夢。 自分の半身と共にあった夢。 手を伸ばしてもそれは届かず、腕を拡げても、それは訪れず。 幸せだった日々はもう戻らない。 頭の何処かではそれを理解していても、それは全て拒絶する。 否定する。あり得ないことだと。
あの日、あの時、あの依頼を受けた時。 自分の選択が金ではなく蒼だったのなら、あの事故にあったのはきっと自分。 仮に別の選択肢を選んだ世界があったとしたら、半身《セカイ》は壊れずに済んだのだろうか?
仮に、仮定すれば、もしも…どれも言い出したら切りが無い。 それでもそんな風に思考が続くのは、僕《ジブン》が私《カレ》に依存しすぎているから……。]
(138) 2013/05/23(Thu) 21時頃
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[目が覚めたのはベッドの上。 天井を見上げれば、そこは見知らぬ景色。]
……ここ…は…? 僕は確か…
[そっと撃たれた筈の腹部に手を当てる。]
撃たれたはずなのに…傷が、 ない?
[間違いなく失敗して撃たれた筈で、死んだと思っていた。 まるで夢だったかのように傷はない。 誰かいないだろうか?ふと辺りを見回した。]
(139) 2013/05/23(Thu) 21時頃
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[ベッドからふらりと立ち上がる。 ドレスには穴が空いたまま、つまり撃たれた事は現実なのだ。]
何があったんだろう…?
[自分の身に…そうは思うものの、それを知る事は今は出来ない。 ふと視線を下に下ろせば、その胸の膨らみに今の性別を理解する。]
私を助けてくれたのは…誰?
[ふらりと、まだ覚束ない足取りで部屋の扉を開いた。]
(161) 2013/05/23(Thu) 22時頃
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[扉を開いた直後、声を掛けられて一瞬身を竦めた。 声をかけてきた少年に視線を向けて、少しだけ微笑んだ。]
ええ、もう大丈夫みたい…。 結構深傷だと思っていたのだけど…治してくれたのは貴方かしら? 傷跡、すっかりなくなってるみたいだし、私どれくらい寝てたの?
[あの傷が塞がる程だ。余程長い時間寝ていたのだろうと。 単純にそう考えたからこそ目の前の少年に問う。]
(174) 2013/05/23(Thu) 22時半頃
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るしふぇる…?
[答えられた名前に疑問符を浮かべる。 それだけ腕かよければ、名前くらいは知ってそうなものだ。]
魔法?……素敵ね。
[子どものいう事はいつもどこかお伽噺じみている。 そういう年頃なのだろうと納得した。 しかし、やはり一瞬と言われれば、多少なりとも違和感は隠せない。 いずれにせよ、その人に会って御礼を言うのが先なのだろう。]
あっ…治療の時からいたのなら、貴方が私をここまで…? 重かったでしょ?私、ありがとう。
[服の下には、細い小瓶が幾つも固定してある。 如何なる状況も対応できる様に…故に、その身は見た目よりもずっと重いはずた。]
私を治療してくれた人にも御礼を言いたいのだけれど…。 その方はどちらにいるのかしら?
(190) 2013/05/23(Thu) 23時頃
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そうね、魔法…ね。
[確かに魔法のように傷口が癒えている。 少年の言葉が真実ならば、半ば奇跡のようなものだ。]
皆で…やっぱり重かったのね。
[ふふふ、と緩く笑うのは女の姿になった時の癖だ。]
もうここにはいないのね。 …もしまた会えたらお礼を言っておいてくれる? そうだ…。
[名前を問われるのと同じくタイミングで名刺を取り出す。]
私は芙蓉。万屋の芙蓉よ。
[名刺には『万屋 芙蓉』とだけ書かれ、仲介屋の電話番号。 その番号をペンで消して、自分の携帯番号を書き記した。]
(213) 2013/05/23(Thu) 23時半頃
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御礼をしたいから連絡して欲しいとも伝えて欲しいわ。
[そう告げて、辺りをもう一度見回して少年の言葉に頷く。]
座って待ってるわ。 探そうにもどんな人か分からないもの。
[もう一度だけ笑ってベッドに座り込んだ。]
(214) 2013/05/23(Thu) 23時半頃
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もう少しだけ…休ませてもらおう…かな。
[もう一度ベッドに座り込む。 ふと視線を落として、ばたりと横になった。]
疲れちゃった…なぁ…。
[携帯電話に仲介屋から着信が入る。 じっと液晶を見つめて、留守電に切り替えて放り投げる。]
殺しは、暫く休業…だって、ミスが酷すぎるもんね…。
[横になって目を閉じれば、もう一度だけ眠りについて**]
(230) 2013/05/24(Fri) 00時頃
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薬売り 芙蓉は、メモを貼った。
2013/05/24(Fri) 00時頃
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[鉄《ガルバレク》扇が淡く光った気がした。 浅い眠りから目を覚まし、もう一度立ち上がる。 あの少年か、または別の人かは分からないが、自分の鞄はベッドの脇に置かれていた。]
扇《コルトレーン》の…気配……?
[あの日以来、扇《コルトレーン》の気配は感じなかった。 不思議に思いふと、教会の庭に視線を送ると同時。 部屋の扉がバンッ!という激しい音と同時に仰々しく開かれた。]
え?
[その音に思わず振り返る。 人にアラザル異形《バケモノ》がそこにあった。]
な…に……これ…?
[自分の身を守る為、毒の入った小瓶を取り出す。]
(325) 2013/05/24(Fri) 15時頃
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溶解して腐敗する赤い毒《アシッドレッド》!!
[飲ませるタイプではなくふりかけるタイプの毒。 生物だけでなく、物体や鋼にも効果がある強力な酸の毒だ。 生物に振りかければ、体表面を溶解し、直接体内を毒で侵す。 それが生物であれば、即死するだけの毒薬なのだ…。
本来であれば…。]
嘘でしょ…?
[振り払った手には傷こそあるものの、死に至る気配はない。]
僕の持っている毒薬でもかなり強力な毒薬だってのに…。
(326) 2013/05/24(Fri) 15時頃
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[数千種以上の毒薬を自作してきた内、最も強力な毒薬をカラーズと名付けている。 今の手持ちにあるのはそのうちの赤と白。]
あっちは強力だけれど、あんなのとキスするのなんてゴメンだし…。
[そちらも効果無しの可能性の方が高い。 もう一度だけ鉄扇《ガルバレク》に視線をやった。 扇《コルトレーン》の気配はやはりしない…。]
……いっか…どうせ僕の半身《セカイ》はとっくに……。
[認めたくない。 認めればそれが真実になってしまうのだから。 だから認めたくない…でも、もし認めてしまうのならば…
生きる意味も価値も、僕には残っていない。 だから…異形が振り上げた腕を、その先の漆黒の爪を見詰めて、静かに目を閉じた。
あとは、その爪が腹部を貫き引き裂いてくれる痛みを待つだけ。 きっとそれが運命で、正しい歴史なの*だろうから*]
(327) 2013/05/24(Fri) 16時半頃
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薬売り 芙蓉は、メモを貼った。
2013/05/24(Fri) 17時頃
薬売り 芙蓉は、メモを貼った。
2013/05/24(Fri) 21時頃
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[目の前の異形を見詰めて、過去に自らが生み出した異形の事を思い出した。
数千という自作の毒の中で、最も優れた7つの毒薬を『カラーズ』と名付けた。 仮にその全て混ぜたとするならば、
『味覚』『聴覚』『視覚』『嗅覚』『触覚』
5感の全てを壊し、殺す事が出来るのではないか? 否、感覚や意志、第六感でさえも支配できないか?
そう考えて生み出し、自ら禁忌とした8つ目のカラーズがある。]
まるで…あれを服毒した動物みたい…。
[その姿が似ているというわけではない。 実験に使ったマウスは、まさに異形のバケモノと化した。]
(366) 2013/05/24(Fri) 21時半頃
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[マウスだったソレに他のカラーズは一切通用しなかった。 もはやそれはマウスではなく、別のモノ。 喰らうモノ全てを栄養として、喰らうモノ全てを取り込んでいた。 マウスでありながら、猫を犬を獅子を喰らった。 最後に見たソレはとても大きな翼と鬣、鋭い牙を持つ合成獣《キマイラ》だった。
強靭な肉体と狂気のような野生を見て、恐怖を感じた。 何とか眠らせ、身体が耐え切れなくなるまで同じ毒を与え続けた。]
そう、あれを人に撃ったらきっと…
[いや、あれほど恐ろしくはない。 死を目前にして、ぼんやりとそんなことを考える。 ここにはないアレを自分が使えばこれくらいはどうということはない。 半身《セカイ》が壊れた世界に何の意味があるんだろう? いっそ残った僕《セカイ》も全部壊してしまえば悲しみはなくなるのに…。]
(367) 2013/05/24(Fri) 21時半頃
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ま、いっか…終わりって呆気ないね。
[あの薬はここには無い。 だから、道連れも出来ない終わりを恨めしくも、望むように…。]
(368) 2013/05/24(Fri) 21時半頃
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/* よし、誰か話を産業でまとめて。 私さっぱり話についていけないwww やっぱりこれは邪気村に入るなという警告だと思うんだwwwwww よく見んな話についていけるなwww 私は世界のことなんか何にもよくわからない立ち位置をキープし続けるよwwwこの濃い面子で私は完全に一般人で置いてかれているとしかおもえないわwwwwww
(-166) 2013/05/24(Fri) 21時半頃
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/* そうだ、あまりに酷いから中が逆に透けないけど、 皆なかなか酷よい状況ですね。
怖い、君たち怖いwwwwww
(-169) 2013/05/24(Fri) 22時頃
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薬売り 芙蓉は、メモを貼った。
2013/05/25(Sat) 00時頃
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