209 学級閉鎖風邪村【10周年おめでとう!】
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― 学級閉鎖が決まった日:昼過ぎ 教室→校舎玄関 ― (>>6:0)
[騒然とし始めた2-Aを後にし、ジェニファーは長い廊下を歩いていた。他のクラスからも急病人や早退者が出ているのか、廊下は生徒や保護者で溢れている。
そんな人混みも、完全に熱に浮かされたジェニファーの目には、ぼんやりとした影にしか見えない。辛うじて、隣をあるく武巳と、つきそいの猫たちの姿がわかる程度。
歩く方向を指示する武巳の声と、猫の鳴き声。肩にかけられたコートの温もり。ジェニファーが認知できる外からの感覚といえば、このぐらいだ。]
(+8) 2017/02/09(Thu) 03時半頃
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まもれなかった、わたしが。 まもらなきゃいけないみんなに…たすけられてる。 ……かっこわるいな、こんなの。
[距離感が狂い、廊下はどこまでも果てしなく延びているように見える。1歩前に踏み出すたびに、接地した足から力がグングン抜けていく。
スーパーパワーが吸い取られて、代わりに悪いなにかが流れ込んでいる。絶対そうに違いない。こんなにも背筋が冷たく、胸がむかむかとするのだから。]
(+9) 2017/02/09(Thu) 03時半頃
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[武巳がすぐ近くから声をかける。 ただの風邪だと。休めば治ると。] …ありがとう。やさしいね、たけみっちゃん。 でも、自分のことは、自分がよくわかってる。
だいじょうぶ……もう覚悟はできてるよ。 みんななら、わたしがいなくっても…やってけるよね。
ただ……せっかく仲直りした春香と、 すぐお別れは、さびしいけど。
(+10) 2017/02/09(Thu) 03時半頃
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[ガクリと膝が崩れ落ち、身体が真横に倒れた。もう起き上がる力もない。ここまでか、と、ジェニファーは観念した。
実際には、迎えにきた母のクルマ、その後部座席に寝かされただけなのだが、今のジェニファーには知る由もなかった。]
(+11) 2017/02/09(Thu) 03時半頃
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[遠のく意識の中、 ジェニファーの頭に浮かんだのは、 1人のクラスメイトの顔。]
最期に見る顔が、おまえかぁ…
…いいよ、悪くない。楽しかった。 ありがとう……グロリア。
生まれかわったら、また……ともだちに――
(+12) 2017/02/09(Thu) 03時半頃
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[そのときである]
(+13) 2017/02/09(Thu) 03時半頃
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…ふっ
……ふぁっ
(+14) 2017/02/09(Thu) 03時半頃
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………ふぁっ………………ぶちゅんっ!
(+15) 2017/02/09(Thu) 03時半頃
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[ ――どりゅん]
(+16) 2017/02/09(Thu) 03時半頃
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[くしゃみと同時に顔を押えた。 手の平に、ネットリとした生暖かい感触が広がる。 すわっ喀血か!!
と手の平を見ると、そこには半固形ともいえる粘度をもった、濃い黄緑色の体液が、べったりと一面にはりついていた。]
(+17) 2017/02/09(Thu) 03時半頃
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な、
(+18) 2017/02/09(Thu) 03時半頃
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なんじゃごりゃあああっ!!
(+19) 2017/02/09(Thu) 03時半頃
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[ジェニファーが太陽に向かって吠えた。 『風邪よ〜』と、母が呑気に返した。**]
(+20) 2017/02/09(Thu) 03時半頃
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―夜: ジェニファー宅 自室―
[シュンシュンと沸き立つ白い蒸気が、加湿器の排出口から吹き出し、小気味のいい音をたてている。一般よりも広い間取りであるジェニファーの部屋は、フル稼働するエアコンによって、暑いほどによく暖められ、外気で冷えた窓ガラスに、びっしりと水滴が浮かんでいた。その部屋の左隅、セミダブルサイズのベットの上で、ジェニファーは、風邪と戦っている真っ最中だった。]
(+21) 2017/02/09(Thu) 19時半頃
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···ひゃっ···くぢゅん!······ぐぢゅん!
···じゅるるっ···ずびっ······
ぶじゅるるるるるっ!!!!
·······ぷはぁっ
[鼻をかみ終えたティシュを広げて、しげしげと見つめる。未だに濃い黄緑に色づいた粘性の高い鼻水が、ティシュの中でねっとりと糸を引いた。摘まめば持ち上がりそうなほどの粘り。]
(+22) 2017/02/09(Thu) 19時半頃
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······はぁ···はぁ······んっ···
······はぁ···やっべ····ふぅ···
······かぜ···やっべ·······
······はぁ······ふぅ···んんっ
[荒い呼吸の合間に、人生初の風邪に感嘆の声を漏らす。真っ赤に上気した顔には、窓ガラスに負けないほどの数の汗粒が浮かび、首もとへ向けて筋を描いて落下していく。着替えた寝間着は、もうぐっしょりと汗じみにまみれていた。]
(+23) 2017/02/09(Thu) 19時半頃
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[ヒヨコ柄の体温計が、ジェニファーの脇の下で産声を上げた。つまみ上げて、目の前で軽く振ってみる。脇汗にまみれて、体温計はぐっちょりだ。
数値は39.6℃をマーク。]
······はぁ···っ
······ふあぁぁ〜ぁっ
[そのまま後ろに倒れ、ふかふかのベットに沈みこんだ。]
(+24) 2017/02/09(Thu) 19時半頃
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[当然のことながら、ジェニファーの身に起きた異変は、彼女が想像していたような《呪い》などではなかった。さらにいえば、インフルエンザでもなかった。
『風邪ですな』
診察した医師は、身も蓋もなく言い放った。高い熱は体質的なものでしょう、とのいい加減な物言いに不安を感じながらも、処方された薬を受け取ってすごすごと家路についたのだった。]
(+25) 2017/02/09(Thu) 20時半頃
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[ジェニファーが汗だくの寝間着を脱いで、脇の下などを拭いていると、形だけのノックがひびき、間髪あけずにジェニファー母が遠慮なくはいってきた。『風邪ひきガンガンチュアね』と、となぜか楽しそうに笑い、うきうきとジェニファーの寝ているベットにおぼんを置いて、夕飯をならべ始める。
擦りおろしたリンゴ。グラスにはいった水。塩飴3こ。そして、オレンジ色の粉薬がはいったフィルム袋1つ。カラフルな顆粒が入ったカプセルが3粒。毎食のおとも、ジョッキミルクは、影も形もない。]
……あぁ…そごの、ずてきな、まどもわぜる… ……どうか、みるくを……らむを たんといれて…
[当然ながら却下された。]
(+26) 2017/02/09(Thu) 21時半頃
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[最先端の西洋医学をもってしても、風邪の元凶であるウイルスを死滅させることはできない。症状をやわらげるのせいぜいであり、ウイルスを撃退のは結局のところ、本人の体内にある抗体まかせなのだ。抗体が活性化する温度が37℃前後。発熱は、人体がウイルスを撃退するための防衛手段なのである。
まれに加減を間違えた人体が高熱を発することがあり、今回のジェニファーがそれにあたる。
要は、はりきりすぎなのだ。]
(+27) 2017/02/09(Thu) 22時頃
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ヴぇぇっ……にっがぁ…っ
[薬剤の苦みが残る舌を出しながら、汗だくの額を拭って、冷却シート『ダディクール』を貼り付ける。ひんやりした冷たさが、熱でゆだった頭に心地がよい。体温が高すぎると、抗体は逆に活動を弱めてしまう。適度な温度に保つために、冷却は必要なのだ。
母に背中を拭いてもらいながら、デザート的に残した塩飴を口の中で転がす。汗を沢山かいたからか、いくらか気分はマシになったようだ。身体のダルさと、ぼうっと呆ける頭は相変わらずだが。]
……どうしよう。 もし、力が戻らなかったら。
[考えてしまうのは、そのことばかり。]
(+28) 2017/02/09(Thu) 22時半頃
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[ヒーローに憧れる切っ掛けは、12年前に観たヒーローショー。
舞台で獲物を狙う怪人が、観客席の最前列に座っていたジェニファーに目をつけ、ちょっかいを出そうとしたそのとき、ヒーローが颯爽と現われ、怪人を倒したのだ。今となっては、すべて台本通りの演出だとわかるが、それでも子供心に焼き付いた憧れは、色あせることはない。
自分をかばうヒーローの広い背中を見て、ジェニファーは“これしかない”と思った。
自分を救ってはくれない力の使い道が、やっと決まったのだ。]
(+29) 2017/02/09(Thu) 22時半頃
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[かけっこが早いわけでもない。 跳び箱を高く跳べるわけでもない。 野球でホームランを打てるわけでもない。 自分の鞄を軽々しょえるわけでもない。
まわりの人間から、"荷物持ち"として使われる。 それだけの力だと思っていた。
――正義のヒーローになれば、そのすべては逆転する。 わたしは、みんなから愛してもらえる。]
(+30) 2017/02/09(Thu) 22時半頃
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[それからジェニファーは、"悪"を探し始めた。 日常のなかの、どんなささいなことでもかまわない。 なにか困っている人がいれば、その原因が"悪"なのだ。
腕力で解決できる"悪"であれば、 よろこんで力を使った。
腕力で解決できない"悪"であれば、 迷わず人の知恵を借りた。 その対価として喜んで、力を貸した。
なんであれ、"悪"と抗えってさえいれば、 正義のヒーローでいることができた。
そのための力だった。]
(+31) 2017/02/09(Thu) 23時頃
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[あのときもやはり、肌寒い冬だった。(>>3:198)
朝から塞いでいたように見えた同級生が、退部したはずの部室に向かって歩いているのを偶然目にしてしまった。事件の匂いがした。
妙な胸騒ぎを覚えて、後をつけた。
ヒーローの出番かもしれない、 と半分以上期待する気持ちで。]
(+34) 2017/02/09(Thu) 23時半頃
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[そこに居たのは、1人の女の子だけだった。
(>>3:199)(>>3:200)
いつも顔を合わせて、一緒におしゃべりをする見知った子。 けれど、その様子を目にした瞬間、 なにをいうべきか、わからなくなった。
彼女が塞いでいる理由も、
望んでいることも、
倒すべき彼女の"悪"も、
なにも見えてこなかった。
――どうかしたの?
そんな、ありふれた、意味のない、気の利かない、 最低の一言しか、でてこなかった。]
(+35) 2017/02/09(Thu) 23時半頃
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