160 東京村
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―カササギの卵―
[結果だけを先に記すと、答えは無かった。 豊田、堀川と別れて戻った笠左木ビルの壁には、 “答え”とは異なる返事が書かれていた。
「スグ行ク 待ッテテ 答エハ、ソコヨ」
背筋を嫌な汗が流れた。]
……なんでや
[わきまえていた、この“遊び”最大のルール。 けして“彼女”たちの姿を見ようとしてはならない。 もともと監視カメラの死角ばかりを狙った指定場所で いたずらに待ち伏せたりしてはいけない。 見ようとしてはいけない。
これは、十円分の通話時間と、 文字の一往復だけの“遊び”。]
(166) 2015/06/06(Sat) 19時半頃
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[鞄の外ポケットで眠っていたiPhoneが震えた。 着信を知らせる規則的な振動に、 心臓がひやりと縮こまる思いをする。
ブゥゥゥ……ブゥゥゥ……ブゥゥゥ……ン
おそるおそる、端末を引き出し、 細めた目で液晶画面を見る。]
(167) 2015/06/06(Sat) 19時半頃
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《着信 1054846 30143》
[喉が乾く。指先が微かに震える。 ちかちか明滅する頼りない蛍光灯と蛾の羽音が ぼんやり遠い世界のもののように感じる。
電話は鳴り続ける。 ブゥゥゥ……ブゥゥゥ……ブゥゥゥ……ン ブゥゥゥ……ブゥゥゥ……ブゥゥゥ……ン]
――……“ヤシロ”は、大当たりゆうことか
[1054834の電話番号の他に、 似た現象を引き起こす番号を探した結果だ。 1054846は少し違った展開を望んでいる。
好奇心に駆られた指が、画面をタップした。*]
(168) 2015/06/06(Sat) 19時半頃
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[悪夢。
iPhoneが震えている。 ブゥゥゥ……ブゥゥゥ……ブゥゥゥ……ン ブゥゥゥ……ブゥゥゥ……ブゥゥゥ……ン ブゥゥゥ……ブゥゥゥ……ブゥゥゥ……ン
取ってはならない応えてはならないと 頭の片隅で警鐘が鳴り響いている。
ブゥゥゥ……ブゥゥゥ……ブゥゥゥ……ン
液晶に浮かんでいた着信の表示が歪み、 白い点に分解され、 再び、ひとつに集約されてゆく。
ブゥゥゥ……ブゥゥゥ……ブゥゥゥ……ン
ちいさな白い点が、おおきく育ち歪な円を描き、 いつのまにかころりと滑らかな卵に成った。]
(169) 2015/06/06(Sat) 19時半頃
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[ブゥゥゥ……ブゥゥゥ……ブゥゥゥ……ン ブゥゥゥ……ブゥゥゥ……ブゥゥゥ……ン
卵の中央に黒い点が浮かぶ。 そこから亀裂が走り、殻が割れる。
ブゥゥゥ……ブゥゥゥ……ブゥゥゥ……ン
見てはいけない受け入れてはいけない。 そう思うものの、視線は卵から引き剥がせない。
ブゥゥゥ……ブゥゥゥ……ブゥゥゥ……ン
卵が割れた――。]
(170) 2015/06/06(Sat) 19時半頃
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―朝 阿佐ヶ谷・自宅アパート―
[シーツに、顎先から落ちた汗が染む。 慌てて身体を起こしたが、 怠く重い全身が、悪夢の名残で強張っていた。]
…………夢か……夢か……?
[夢の最後に響いた プラットホームに滑りこむ列車のブレーキ音と 卵が割れるささやかな音の重なりに、 脳の奥を乱暴に揺さぶられているようだ。*]
(171) 2015/06/06(Sat) 19時半頃
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―twitterアカウント@ys_lougi―
イスルギ @ys_lougi @bolibolibolis カササギは新宿のアタリポイント。涼しくなりたい気分なら詳しく話すけど……ホラー苦手だったよなw店やってるって言ってたっけ?今日、飯行くわ。
イスルギ @ys_lougi このままねむりつづけてしにたい、と昨日まで思ってた自分を恥じる。朝が喜ばしい。
イスルギ @ys_lougi チェンジってきくのかな。無理だろうな。
イスルギ @ys_lougi 乗り遅れたけど、アイリスの呪い?w RT @franken0530【拡散希望】きさらぎ駅からの脱出方法教えて ttp://togetter……**
(172) 2015/06/06(Sat) 19時半頃
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―新宿駅―
[今日も、乱れたダイヤに翻弄される。 中野の事務所に寄ってなから新宿に出るには バスと東京メトロ、JR山手線を乗り継ぐことになった。
新宿駅前の喫茶店での打ち合わせを済ませ、 まだ醒めきらない夢に足を引っ張られながら 駅構内の人混みを歩いていた。 ときおり、眼鏡をずらして眼球を揉む。 ギチュリといやな音がする。 明滅した視界、不意に人とぶつかり蹌踉めいたのは、 新宿駅東口へと続く道すがら。]
――……っとと、すんません、
[さらに誰かにぶつかり謝った。 ぼやけた視界の中心に人の影とタイル状の壁。 瞬きすると、それらの像がたしかに見えた。 少女とコインロッカー(>>188)だ。]
(221) 2015/06/07(Sun) 00時頃
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[ぶつかったはずみでずれた眼鏡が、 また起きた軽い目眩に振るった頭から落ちた。 カシャンと細やかな音がして、 道行く誰かの足に蹴飛ばされて何処かへ行った。]
は、ぁぁぁ ? ちょ……ええええ
[追いかけようとするが、 何せ石動の視力は脆弱だ。]
なあ、すんませんついでに、 眼鏡……眼鏡……
[完全にパニックに陥ってた。 しゃがみこみ、眼鏡、眼鏡、と床を探る。 まるで漫画のような光景である。]
(254) 2015/06/07(Sun) 00時半頃
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[天使か、女神か。 眼鏡を連れ戻しに行ってくれる少女を コインロッカーのふもとに蹲ったまま待った。]
黒の……せや、たぶん合っとる ――ありがとうな。助かったわ、ほんま。
[戻ってきた眼鏡は、確かに石動のものである。
天使か、女神か。 眼鏡のレンズ越しの明瞭な視界に少女をおさめ 内心、改めて安易な神格化。]
竜宮城に招待したりツヅラやったりは出来んけど なんかお礼しなあかんなあ
[眼鏡のつるを弄って位置を正しながら。]
(260) 2015/06/07(Sun) 01時頃
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今は、阿佐ヶ谷のひとやけどな。 さらに限定的な話になると、今は新宿の人や。
そっちは、旅行中かなんかなん?
[若い女性のコインロッカー用途を想像するに 旅行の大荷物を預け入れるくらいしか思いつかず。 礼はいらないという無欲な少女と コインロッカーを交互に見ながら問いかけた。
家出――という線も考えたが、 不穏な可能性については触れない方が良いだろう。]
……欲しいもん、ないんか。 珍しい子やな。
[いまどき女子の財布事情の黒さは与り知らない。 少女に感心し、 寝不足気味でくすんだ色の頬を緩めた。]
(269) 2015/06/07(Sun) 01時半頃
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一応な。……そろそろ、大阪帰るけどな。 [世間話をする口振りに、一抹の陰りが滲む。 つきまとう悪夢が現実にならないうちに 一度、大阪へ逃れるべきだと今朝から考えていた。 505kmの距離が怪異を隔ててくれると信じて。
――そんな思考はさておき。 東京住まいの少女が、コインロッカーで何を?と 思わないでもなかったが。 そこを掘り下げることもないかと浅く頷いた。]
物欲はそこそこ大事なもんやで。 まあ、知らんヤツに買うてもらうんもアレやけどな。 ……暇つぶしな、……そしたら何か話聞かしてや。 なんでもええよ。僕、おもしろい話集めてんねん。
[そう言って、手近な喫茶店へでも誘おうかと。]
(281) 2015/06/07(Sun) 02時半頃
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