199 獣[せんせい]と少女 2
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―神木への、道すがら・承前―
[額を蠍の腹にあてたまま、 言葉を零すエリは、どんな表情を浮かべているのだろう。>>2:561
見えてはいないのは承知の上で、 少女の紡ぐ話ひとつひとつに丁寧に頷き]
そうだね、ママレードの美味しい食べ方も――
いや、それは、
[ヘクターに、と言いかけて]
(9) 2016/10/16(Sun) 00時頃
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……違うな。 私には難しい質問だけれど、一緒に考えよう。
二人でやるからこそ、 きっと、意味があるんだ。 [これから先は二人きり。 旅の終わるその時まで、歩き続けるのだから]
(10) 2016/10/16(Sun) 00時頃
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["渡しておきたいもの"なんて、 勿体ぶった言葉が気になると、せがまれれば。 唇の前に指を立てて]
まずは、カリュクスの悪戯(贈り物)を見に行こう。
それから私の番だ。
[片目をつぶり、悪戯っぽく笑う。 どうやら、自分は浮かれているらしい、と。 顔を上げた少女を見て、ようやく自覚する*]
(11) 2016/10/16(Sun) 00時頃
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許婚 ニコラスは、メモを貼った。
2016/10/16(Sun) 00時半頃
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―蠍の心臓と苹果―
[花と雪のショウが閉幕し、蠍と少女の物語の幕が上がる。
舞台はアトリエ。 蠍の塒だ。
エリに椅子を勧めて、自らも腰を下ろすと。 黒い瞳に視線を合わせ、静かに語りだす]
(12) 2016/10/16(Sun) 01時頃
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エリ、私から君に渡すものは二つ ――いや、三つある。 まず渡さなければいけないものは、 私の本当の名前だ。
ニコラス、というのは、私が自分で付けた名前で、 本当は違うんだ。
[それは子供を守護するという、遠き物語の聖人の名。 蠍が憧れた、うつくしいもののひとつ]
私の、本当の名――真名は、アンタレスという。 [アンタレス、コル・スコルピィ、或いは、カルブ・ル・アクラブ。 即ち――蠍の心臓]
(13) 2016/10/16(Sun) 01時頃
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[英雄を殺した、毒虫の名前だ]
(14) 2016/10/16(Sun) 01時頃
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/* アンタレスは蠍の心臓を意味しないけれど、 同じ星を指す名前なので。
(-8) 2016/10/16(Sun) 01時頃
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誰かの真名を知るものは、その者を支配する。
エリ、私の真名を知るのは、世界で君一人だけ。 ……つまり、私は全ては君だけのものだ。 [獣に名を与え、支配した創造主は殺した。 今度は蠍は自らの意思で、主を選ぶ*]
(15) 2016/10/16(Sun) 01時頃
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[蠍の言葉をエリは理解できただろうか。 口を閉ざすと、少女が話を噛み砕き、飲み込むのを待つ。
やがて、続きを聞く準備ができたのなら、 左手の手袋を外し、右手にペインティングナイフを取り。 燃え盛る炎の手、 その薬指の先を、すい、と切り裂いた]
――……っ。
[左手の薬指は心臓に繋がると云う。 つまり、そこから流れるのは、心臓が直に流す血だ。
滴り落ちる血を受け止める、右掌の上。 真紅が凝って、真っ赤な苹果の姿を結ぶ]
(22) 2016/10/16(Sun) 01時半頃
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これが、君に渡す二つ目。 口にしてしまえば、
……もう、何も知らない君には戻れない。 [苹果は蠍の心臓の分け身。
一度、果実を口にしてしまえば、 少女は蠍と混じり合って 二度と、分かつことなど出来なくなる。
無垢なる少女に、罪の果実を与えようとするなんて まるで神話に聞く蛇のようだと。 罪の果実を手に、埒もないことを思い。
エリが受け取るのを――或いは、拒絶を待つ*]
(28) 2016/10/16(Sun) 01時半頃
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許婚 ニコラスは、メモを貼った。
2016/10/16(Sun) 01時半頃
許婚 ニコラスは、メモを貼った。
2016/10/16(Sun) 02時頃
許婚 ニコラスは、メモを貼った。
2016/10/16(Sun) 13時頃
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―蠍の心臓と苹果―
[少女の小さな口が真っ赤な苹果を齧る。 黄金の果肉から、滴り落ちる甘き蜜。>>93
見上げる黒い瞳と視線が重なれば。 張り詰めた表情を浮かべていた、蠍の薄い唇から 知らず、安堵の吐息が零れ落ちた。
契りが少女を汚してしまうことを怖れていた。
けれど、本当に怖かったのは、 差し出した果実を拒まれてしまうこと]
(114) 2016/10/16(Sun) 14時半頃
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["ほんとうにせんせいのこと、もらっちゃうんだよ" 確かめる言葉、引き結んだ唇。>>91>>92
迷いも躊躇いもない、少女の選択に、 蠍の眉根が微かに歪む。
まるで、泣き出す寸前の子供のような――そんないろを湛えて]
(115) 2016/10/16(Sun) 14時半頃
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[揺れる瞳を隠そうと。 空を仰ぐように、少しだけ顔を上げて、 溢れそうになる感情を押さえ込む。
引き摺る足で少女の前に歩み寄り、片膝を着き] 私の心臓を貴女に――ただ一人だけの主に捧ぐ。
死の冷たき手が二人を分かつまで。 仮令、死が二人を分かつとも。
共に歩み続けることを、誓う。
["最初で最後の少女"へと、深々と頭を垂れた]
(117) 2016/10/16(Sun) 14時半頃
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[もう、蠍は独りではない。 だから顔を上げた蠍の表情は、晴れやかに。 少女に向ける眼差しには、親愛を]
出来れば、この先も。
いや、君が嫌だと言うのなら、 勿論、……構わないが。
私のことは、アンタレスではなく、 ニコラスと呼んでもらえたなら、――嬉しい。 [そう願ったのは、 英雄殺しの "アンタレス" は 真名であり、忌み名であり 少女の口にして欲しくはなかったから。
だが、それ以上に、 "ニコラス" と、少女の口が紡いでくれたなら。 いつの日にか――なりたいものに、なれるように思えたのだ*]
(118) 2016/10/16(Sun) 14時半頃
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許婚 ニコラスは、メモを貼った。
2016/10/16(Sun) 14時半頃
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―蠍の心臓と苹果、そして、みっつめ―
気に入ってもらえると、良いのだけれど。
[そう前置きをして。 まとめておいた自らの荷物から、包みを手にする。
三つ目のそれは――贈り物。 それは、蠍の黒と対になる、白い外套だ。
祝福と加護の祈り宿す 雪のように、花のように、真白な 旅立つ少女の為の外套。
エリに手渡すと、 真名と苹果を差し出したときとは、 少し違う種類の緊張を抱いて。
包みが開かれるのを待っている]
(124) 2016/10/16(Sun) 15時半頃
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[渡すべき全ては、渡し終えた。 エリが旅の支度を終えたなら、蠍は尋ねる]
エリ、君はどこに行きたい? 麓の街では、聖誕祭が行われているね。 賑やかなのが嫌でなければ、遊びに行ってみるかい?
見たいもの、 知りたいものを聞かせて。
私の歩みは遅いけれど、 君と二人、どこへだって行けるのだから。 [もし、エリが迷うのなら。 まずは春を追いかけて、南に向かってみようか。
"一番きれいで、一番すてきな" がっこうの花畑には 及ばないかも知れないけれど、 少女の為に、花園を探しに行こう*]
(125) 2016/10/16(Sun) 16時頃
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許婚 ニコラスは、メモを貼った。
2016/10/16(Sun) 16時半頃
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―夜深く・承前―
[残す価値がないから、自らを描かなかった蠍と。 みんながいたから、自分はいらないと思うピッパと。>>38
抱くものは違っても、 "寂しさ" を選んでしまったのは同じだ。
切り取られた、暖かく優しい世界。 そこに少女がいないのが ――少女 "だけ" がいないのは、絶対に間違っている。
だから、願いに応えよう。>>39
もし願われなくとも、 幸せの風景に、蒼の似合う、 背の高い少女を描きたい。
それがピッパにあげられる、 "ほんとうのさいわい" だと思うから]
(126) 2016/10/16(Sun) 17時頃
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[やがて、画帖が閉じられて。>>44 楽しくて、けれど少しだけ寂しい時間は終わりを告げる。
最後の誕生日のプレゼントに ピッパが望んだのは、使いさしの絵筆。 ささやかな望みに蠍は小さく頷いて]
……これも、持っていくと良い。
[渡すものは、 別の空を描く為、必要となるはずの蒼の色と。 絵の具の調合の遣り方、 そして必要な材料を記したレシピ帳だ]
(127) 2016/10/16(Sun) 17時頃
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["ほんとにどうもありがとう" さよならの代わりに、告げられる感謝には 幾つもの意味が含まれていた。>>45]
……私こそ、ありがとう。
[穏やかな微笑みをピッパに向ける。
少女のくれた言葉は、星のように輝き。 昏い闇の底を照らす。 標となる、うつくしい光を仰いでこそ、 蠍は生を歩んでいけるのだ。
自らの顔で埋め尽くされた、青いノートを手に。 足早に去る少女の背を、 見えなくなるまで見送り続ける]
(128) 2016/10/16(Sun) 17時半頃
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[――――蒼穹に、手を伸ばす君よ。
今は、遠くとも、 必ずその手が空に届く日が訪れるから。 手を伸ばすことを、諦めないでほしい。
もう、一緒にはいられないけれど。
遠い空の向こうで 君の描く蒼を、いつも思っているよ*]
(129) 2016/10/16(Sun) 17時半頃
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許婚 ニコラスは、メモを貼った。
2016/10/16(Sun) 17時半頃
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[頭を抱えるように抱きつかれて。>>131 片膝を着いたまま、少女の腕に身を委ねる。
耳に落ちる言葉は、夢見るような響きを帯びて] 誰よりも、何よりも 深く強く繋がって、離れることのない 双子星のような、 そんな素敵なものに、私たちはなるんだ。 [伝わる、柔らかなプルス。 小さな手が当てられた頬には、温もり。 そして、笑顔と共に告げられる、幼い誓約の言葉。>>132
あの日、昏い塒で醜い心を抱えたまま 憧れ続けてきたものが、傍らに 最期の時まで、共に在るのだ*]
こちらこそ、宜しく。――私の少女よ。
(140) 2016/10/16(Sun) 20時半頃
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許婚 ニコラスは、メモを貼った。
2016/10/16(Sun) 20時半頃
許婚 ニコラスは、メモを貼った。
2016/10/16(Sun) 21時半頃
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―贈り物の顛末―
[贈り物の包みを開く少女の 幼き頬に、喜びの花綻べば。
青白き面の蠍の上には 春の日差しのような、暖かな笑みが浮かぶ。
アトリエの採光窓から落ちる、柔らかな光の下。 くるり、白き外套を羽織り ひらり軽やかに回る姿に見惚れる。>>138]
(154) 2016/10/16(Sun) 21時半頃
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とても、よく似合っているね。 エリが喜んでくれて、私も嬉しいよ。 [短くない歳月を共に暮らしたのだ。 エリが白を好むことは、知っていた。
そもそも獣たちに 少女たちがどんなものを好むのか、 興味のないはずがないのだ。
――とは言え、 外套は誰と契るか、知る前に用立てたもの。 それは、言わぬが花というものだろう]
(155) 2016/10/16(Sun) 21時半頃
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では、聖誕祭、 ……いや、おまつりを見に行こうか。
街の皆も、きっと喜ぶよ。
[少女が望む、最初の行く先は聖誕祭。>>139 蠍は少し考えるように、 顎に黒手袋の指先を当てる。
そうして、上着の隠しから、 財布を取り出すと]
手を、出してごらん。
[少女に告げて、小さな掌に数枚の硬貨を落とす]
(156) 2016/10/16(Sun) 22時頃
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まずは、最初のお勉強だ。
外の世界で物を貰う時には、 この、お金というものと交換するんだ。
おまつりには、いっぱいお店が出てるから。 何か欲しいものを見つけたら、 エリが自分で買ってみてごらん。
[貨幣経済の存在を、エリに教える。
外の世界の仕組みを教えると同時に、 凶手故に、買い物など出来ない蠍の代わりに、 少女に買い物に慣れてもらう必要があったのだ*]
(163) 2016/10/16(Sun) 22時頃
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許婚 ニコラスは、メモを貼った。
2016/10/16(Sun) 22時頃
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―麓の街にて― これは、ヘクターとシルクだね。
[麓の街へと向かう、参道の入り口。 鎮座坐す、季節外れのスノーマン。>>119>>145 シルクは獣(ヘクター)のちからを、 早くも使いこなしているようだ]
……ねえ、エリ。
君も、シルクやマリオのように "ちから" を使ってみたいと思うかい?
(166) 2016/10/16(Sun) 22時半頃
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[蠍の焔は、白狼や木霊の祝福のように、 誰かを喜ばせたり、幸せをもたらす力ではない。
だから、少女たちに "ちから" を貸し与えることはしなかったが、 マリオのオーロラや、シルクのスノーマンのように。 楽しげな "ちから" を得ることのないエリを、不憫に思うのだ]
(167) 2016/10/16(Sun) 22時半頃
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私のほしいもの?
いつか、君は私の手を、 "だいすき" だって、言ってくれただろう。>>1:564
あの言葉だけでも、 充分すぎる気はするのだけれど。 [贈り物にはしゃいでいたエリが、不意に零す問い。>>168 蠍の欲しいものは、既に傍らに在る。 けれど、そういうことではないらしい]
(180) 2016/10/16(Sun) 23時頃
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……そうだね。
これからの旅で、エリには、きれいなもの、 うつくしいものを沢山見つけて、 それを私に教えてほしいんだ。
[蠍の心には映らないものも、 少女なら見つけることが出来ると信じている。
勿論、花冠でも裁縫でも、 エリが蠍の為に作ってくれるなら、何だって嬉しいよ。 と、少女が困るかも知れない一言を付け加えて*]
(181) 2016/10/16(Sun) 23時頃
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