84 ― 手紙 ―
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―――昨日の話―――
[便箋のストックが既に切れていたのを思い出して 引き出しを引っ掻き回して、奥から古い薄紫の便箋を見つけ出した。埃を払い、枚数を確かめ胸を撫で下ろす。
薄紫を広げたあとに 金魚の踊る、淡い水色を広げて、無意識に目を眇めた。]
Charlotte………
[反芻してみれば、頭の片隅に引っ掛かるおと。 確か、女子生徒が、かわいい雑貨が在るのだとはしゃいでいた、店の名前だった。]
頑張っているようだな。 ああ、でも、
[下まで読み進めて、相変わらず、と苦く笑う。 時間が無いものだから、走るペンは何時も以上に荒く。 何とか解読可能な状態にして書留め、封筒に封じた。]
(0) 2013/05/27(Mon) 00時頃
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良し。 間に合うか。
[時計の針をもう一度確かめ、席を立つ。 身支度を整えながらもベランダを気にして 未だ帰らない子猫殿の為に、無用心ながら窓を開けておいた。
今日の相手は、生徒ではない。 ―――それも、時間には厳しい。 久し振りにスーツに袖を通して、部屋を飛び出した。
その景色の先に、郵便屋が居ることに蹈鞴を踏んで。]
この近くまで? いつも、ご苦労さんです。 ………毎回ついでで申し訳ないな。 良ければ、これを。
[有り難いと薄紫色を手渡して、駅に向け、走った。 大学時代世話になった恩師の待つ、*カフェに*]
(1) 2013/05/27(Mon) 00時頃
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『見合い結婚らしい』 『お相手は、―――――』
『急なことで、他に当てが』
『断ってくれても良い。でも、もしも、』
『本当は、―――になりたかったんだろう?』
(19) 2013/05/27(Mon) 21時半頃
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『本当は、教師になりたかったんだろう?』
(-9) 2013/05/27(Mon) 22時頃
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―――今日―――
[ころりころり。 腹部の重みと、聞き慣れない音色に意識が浮上する。 ゆっくりと身体を持ち上げると、頭の奥に鈍痛を覚え、思わずこめかみに触れた。昨日は飲み過ぎてしまった。
ベッドに潜り込んだ記憶もさてないなと 皺になったシャツの襟を惰性で整え、視線を移す。 一日の大冒険を終えた白が、にゃあ、と鳴いた拍子に、木製にころころした音が響いた。 先ほどの音は、これだったようで。]
何処までほっつき歩いてたんだ………
また、ジェフリーくんのところか?
[名前しか知らない手紙の主の住所は、決して近くはない。 苦笑を漏らして子猫を抱き上げると、チャイムが響く。]
(21) 2013/05/27(Mon) 22時頃
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お、ととと…
[懸命に首を振り、鈴を鳴らそうとする子猫を抱き 床に足を漬けると、地面が安定せず身体がぐらついた。 酒に飲まれるとは歳か、と 小父さんと言った旧友の顔を思い出して、眉を顰めた。
立て続けにもう一度、チャイムが鳴り、早足に玄関へと向かう。 訪問者は、見慣れた郵便服。]
―――ああ、ご苦労さんです。 今日も、近くに? ………用事がないならチャイムも鳴らさないか。
[差し出された手紙に、決まり悪そうに項を掻く。 茶封筒、鮮やかな青緑、薄桃色、雛罌粟、天使の象徴。
色とりどり、大小の様を胸に、かさついた口唇が綻んだ。ありがとう、と小さく呟いたのは、郵便屋に届いただろうか。 背を向けた背中が見えなくなって、そっと、玄関を閉じた。]
(24) 2013/05/27(Mon) 22時頃
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[子猫と手紙を抱えて部屋に戻れば 手紙の、特に浮き出た雛罌粟を爪で引っ掻こうと必死にもがく白毛玉に気付き、慌てて床に下ろす。
そして早足に逃げようものなら 遊んでくれるのかと勘違いした子猫が、 スラックスの裾に飛びついて来るものだから。 破かれないように必死に逃げ回り――あるいは遊び――漸くミニデスクに落ち着いた。
先ず、開いた便箋から目に飛び込んできたのは、手書きの天使の意匠。風船と共に舞い降りた、あの日のものと同じ。 思わず指でなぞってから 我に返り、買い足したレターセットを引き寄せる。 何食わぬかおで、花屋で買い足したそれは、蒲公英の陽の色が踊る。]
(29) 2013/05/27(Mon) 22時半頃
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―――レティーシャくん
ああ、良かった、届いた。
手紙にもしも時効があったらと 君に手紙を出してから、ずっと、考えていた。
天使の意匠は、レティーシャくんのモチーフなのかな。 空から降って来た手紙に、天使が描かれていたものだから 天使からの手紙かと、少し、ほんの少しだが、考えた。君の実験は、大人にも夢を与えるらしい。
あの日から、変わらず仕事に明け暮れているよ。 …仕事の話は面白くないな。 他の話をしよう。 少し前に、子猫を拾った。白い子猫で、やんちゃ坊主だ。 最近は散歩で随分遠くに行くようになって、少し心配している。猫は、ちゃんと帰り道を覚えているのか。 変わらないことは、然うだな……意外と少ない。
(-24) 2013/05/27(Mon) 23時頃
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君は子供だろうか、もう大人だろうか。 レティーシャくんは、何か変わって、変わらなかったことはあるか?
―――ミナカタ
[蒲公英の押し花がところどころ踊る 薄黄色の便箋に、不釣合いな荒い文字が並んだ。 名前の横には、たどたどしい、猫の意匠。]
(-25) 2013/05/27(Mon) 23時頃
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―――サイラス 様
お返事を、有難うございます。
何色が好きなのだろう。 薄桃色をよく見掛けた気がする、好きなのかも知れない。 切り花より、鉢植えの方が良いでしょうか。 初心者でも育てられるような花があれば 併せてご教授頂けると嬉しいです。 ……俺は如何にも、こういうことに疎くて。 直接尋ねるのは、何だか勇気が要りますね。 結局またこうして、筆を執ってしまいました。
(-29) 2013/05/27(Mon) 23時頃
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…押し花がこんなに奥が深いとは、思わなかった。 どんな花でも、綺麗に残るわけではないんですね。 頂いた便箋の花は、何という花なんだろう。 とても綺麗で、うちの猫が気にして止みません。
―――ミナカタ
[花屋で購入した、蒲公英の踊る便箋に、乱雑な文字。 そして、名前の横には、頑張って雛罌粟を再現しようとしたのだろう、不思議な意匠が残されていた。]
(-30) 2013/05/27(Mon) 23時頃
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―――ポーチュラカくん
唐突にすまない。 ポーチュラカくんは、何色が好きだったっけか。 以前聞いた気がするんだが――… 忘れてしまった。
ああ、やんちゃ坊主の猫だ。 爪を立てる癖がまだ抜けなくてね、もう少し躾が出来てから、遊びに来た方が良いかも知れない。 [書いては消したような跡が三行ほど、続く。]
もしも もしも、 もしも君が、今の家庭教師について思うことがあるなら。 その時は確りと、お母さんに主張しなさい。 言葉にすることが難しいなら、行動で主張しなさい。
前の手紙で言い忘れたが。 先生は、ポーチュラカお嬢様も、お転婆ポーチュラカくんも、どちらも好きだよ。 ―――ミナカタ
(-32) 2013/05/27(Mon) 23時半頃
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[蒲公英の押し花が踊る、薄黄色の便箋に。 悩んでは消して、悩んでは消したのだろう、後半に進むにつれ灰色に濁ってしまっている、色と雑な文字。]
(-33) 2013/05/27(Mon) 23時半頃
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―――ジェフリー
手紙の返事を、有難う。 ところで間違えていたら申し訳ないんだが 鈴を取り替えてくれたのは、ジェフリーくんだろうか。 ミナの鈴が、本当に、変わっていたんだよ。 もしも君のしてくれたことなら 気を遣わせてしまっただろうか。 有難う、良い音だ。 俺は嬉しいのに、ミナが少し不満そうだよ。世知辛いな。
ああ、鈴のお礼に少しでも、と、親馬鹿自慢だ。 一度道を覚えてしまうと何度も通ってしまうから ジェフリーくんは覚悟しておいてくれ。 ………穏やか、おかしいな、俺の前ではその片鱗も無い。
健やかな明日を。 ―――ミナカタ
(-34) 2013/05/27(Mon) 23時半頃
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[淡い蒲公英の踊る薄黄色の便箋と、封筒。 連なる文字は相変わらず筆圧濃い目の、雑なそれだ。]
(-35) 2013/05/27(Mon) 23時半頃
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―――レオナルド
ああいう時に 『今、読んだ。』と言えれば良いのに、不便だな。
人間、大人になればなるほど臆病になるもんだ。 子供の頃の方が、選択肢は多かったような気がする。 こんなことを考えるのは、俺も小父さんになった証拠かね。 レオナルド先生。 ――冗談はさて置き。君は君のことばを、積み重ねると良いんじゃないか。ポーチュラカくんは君のことがとても好きだぞ。俺が保証する。 ただし食べ物の好みの話以外で。
専任講師か! 悩んでいる内から、おめでとうと書くのは気が引けるが。引っ越せない理由でもあるのか。俺は今本当に、おめでとうと書きたくて堪らないのを我慢している。
(-39) 2013/05/28(Tue) 00時頃
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