99 【練習村】勢いで、RP、しよう2
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……忘れない。
(+0) 2013/10/21(Mon) 01時頃
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― 半透明のフレドリカ ―
これが、わたしの一生。わたしが死ぬまで。 正確にはもう少しだけ続くのだけど、わたしという個人が死んだのはあの投票が決したときだ。それ以降は単なるロスタイムに過ぎなくて、何が起こったところで、どんな形なったとしても、わたしがみんなに処刑されたと言うことには変わりないのだ。
これに立ち会うのは、もう何度目だろう? それとも、こうして見るのが初めてだっただろうか? うんざりするほど繰り返してきたような気もするし、この一生はこの一回こっきりだったようなもする。
こういうの、ジャメビュっていうのよね。
わたしは生前、人は死んだら天上に迎え入れられてそこで再生を待つのだと暢気に信じていた。みんなに祝福されて処刑されたわたしは幸せだとすら思っていた。 だというのに、わたしは、わたしの15年間と、あの村の数日間にとらわれている。
アメリカ人と日本人の血で悩んでいたわたしは、 その肉体を失って、生きてるように死んでいた。 どこまでいっても、わたしは中途半端だ。
(+1) 2013/10/21(Mon) 18時頃
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― 半透明のフレドリカ ―
不可逆ではなくなった時間に意味がないように、幽霊に場所の概念はない。わたしはわたしの関わるどの場面にも存在するといえるし、死んでいるのだから当然、どこにも存在しないともいえる。
夕日はとても綺麗だった。 喜びと活力に満ちた山々は陽に照らされて徐々にその身を赤く染めてあげていく。程なくその赤が校舎に達すると、みんなと話していたわたしはこの学校で見る最後の空を見上げた。 喜びと恐怖が中途半端に混ざり合った感情を隠して、わたしはみんなに そろそろいくね と、お別れの言葉を投げかけた。
……ああ、違う。 これは生前の記憶だ。
死んでいるわたしは学校を見上げていた。 陽はすでに落ちきっていて、学校にはすでに夜の帳が降りていた。 月のない夜だったが、幽霊のわたしには関係がない。 山風に吹かれて、わたしの体が揺れていた。
(+2) 2013/10/22(Tue) 08時半頃
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>>15
フレドリカ、どうだ? この村は?
不意に、タマちゃんのその言葉が聞こえた。 幽霊には耳はない。声もない。 わたしの身体はあそこに吊るされている。 あらためて村を見ようにも、目は見開かれてなにも写していない。 折れ曲がった首は脳に血を流していない。
込み上げた感情を説明することができなかった。 それは、なにも身体がないからというだけではなくて。
吊るされたわたしが、身体の仕組みに任せて涙を流している。 半透明のわたしには、感情しか残っていない。
(+3) 2013/10/22(Tue) 11時頃
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朝。 わたしの人生の何日目の朝だろうか。 半透明のわたしには、それを確認する術がなかった。かろうじて、お世話になっていた親戚の家のカレンダーから、その日はわたしが死んだ月の朝だと知れた。 家の中には、動くものがなにもない。 いつからそうだったのか、それもわからなかった。 もしかしたら、生前、わたしが生きていた頃からもうすでにこの家は死んでいたのかも知れない。 初めてそれに気づくように、何度目かの後悔がわき上がった。 家の人たちがわたしに興味を持たなかったように、わたしも、家の人たちに興味を持たなかったのだ。
再生を許され、天上に上がるただ一匹の猫。 上辺だけの祝福に逃げたわたしが、そんなものになれるはずがなかったのだ。
(+4) 2013/10/22(Tue) 14時半頃
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ベビーベッドの傍らにモニカが佇んでいた。凍りついた表情で、「ごめんね」と呟くモニカを慰めてあげたいと思ったけど、わたしにはもうそのための身体は残されていなかった。 死んだ人間にできるのは、ただ見ていることだけだった。 せめてその死んだ赤ん坊の記憶でも掬えないかと近づくと、不意にある記憶が、わたしを貫いた。
最初の最初の最初の最初。 まだ物心付く前のわたしは、明るい紙をしたその女性を見上げていた。
「何が悲しくてこの子はこんなに泣いてるの?」
わたしを抱えた女性は、不思議そうに傍らのおとなしそうな男性にそう聞いた。
(+5) 2013/10/22(Tue) 17時半頃
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― 半透明のフレドリカ ―
ミルフィは自室で手首を切って自殺した。彼女が事実として死ぬのはもっと後のことだったけど、それは後付けのロスタイムのようなものに過ぎなかった。その後の経過がどうあれ、自分の手首を切ったときに、彼女の死は決まったのだ。わたしを落としてからすぐのことだった。 彼女のことを思うと、わたしはいつも微かないらだちを覚えた。日本人らしいその黒髪も、彼女の美徳とも言えるその性格も、自分の特徴を自覚していながらなぜ捨ててしまうのか。わたしはずっと、彼女のすべてを羨ましいと思っていたのに。
狐子のルールが支配するこの村で、人の死に責任を感じて自殺してしまったミルフィと、自ら率先して喜んで死んだわたしとは、はたしてどちらが正気といえるのだろう。
なんのことはない。 合わせ鏡の右と左であっただけで、わたしたちは似たもの同士だったのだ。
彼女には天上に上がれただろうか? 感傷の世界を繰り返すわたしには、そうであってほしいと感じることしか出来ない。
(+6) 2013/10/22(Tue) 23時頃
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【人】 幸運の科学 リッキィ [ほんの一日そうじゃなかっただけなのに、すっかり忘れてた。この雑多な喧噪、全然まとまってないけれど、それでもみんなが楽しそうに笑ってるこの姿が、この教室の姿だった。 そんなことも忘れてしま――――――――
― 半透明のフレドリカ ―
自虐の感情がこみ上げる。 わたしは最後の最後にみんなのほんとうの姿を見た気になって、実際のところ、こうあってほしいという理想の姿を押しつけただけだった。 ミルフィの処刑を巡って、表面上の祝福を装いながら、心の中で恨んだり泣いたりしているこの喧噪こそが、この教室のほんとうの姿だった。
わたしは、このみんなと向き合わなくてはいけなかったのだ。
(+7) 2013/10/22(Tue) 23時半頃
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馬鹿。 わたしがほしくてしょうがなかったものを、どうして投げ捨てるのよ。
(+8) 2013/10/23(Wed) 00時頃
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