151 宇宙船は旅浪者の夢を見るか?
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うん、じゃーねー。
[相棒は去りゆくクリーチャーに手を振り、再び女に向かった。我輩も再び足踏み、これで元通り。]
お姉さんも気をつけてくださいよおー。 この辺、結構滑るし?たぶん?
[言いながら、サイノは腕に提げた袋をがさごそ漁り、渋い緑色ラベルのパウチを取り出した。「MATCHA GREEN TEA PUDDING」と記されたそれを女の手に押し付け、不躾にもその手を取り上下に三回、振った。]
(2) 2015/03/01(Sun) 00時半頃
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袖擦り合うも、他生の縁、っていいますし? これ、ワタシのお気に入りですけど、お裾分け。 バナナミルクプリンには、かなわないんですけどー。
[女を見上げて、サイノはまた中途半端な笑みを浮かべた。]
そんじゃあ、またねー。
[手を振りその場を後にする。我輩は挨拶がわりに一声鳴いて、女の目に艶めいた羽根模様を焼き付けるように、羽ばたいて*みせた*。]
(3) 2015/03/01(Sun) 00時半頃
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たーだいまー……あれ。お留守でーすかあ?またバイト?
[部屋はもぬけの空、同居人とその飼い鳥の姿は見当たらない。
ヘスヒデニスでは、と言うより、ほとんどの学園艦では学生寮が提供されていて、一般の学生のほとんどはこの学生居住区で生活している。この部屋は二人部屋、同居人はサイノよりも七つか八つ歳上で、確か言語学を専攻していたはずだ。
飼い鳥の方は我輩によく似た外見をしているためによく鳥違いをされる。この毛艶の違いがわからぬとは、まったく、人間というものはほとほと難儀な生き物だ。]
トリー、接続。
[手洗いとうがいを済ませ、大量のプリンをクローゼットに突っ込んだ相棒は、カウチにころりと寝そべった。"あいよ"答えて、我輩はその頭上、肘掛けの上へと陣取る。]
(136) 2015/03/02(Mon) 12時頃
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[サイノ・チイには特殊な能力が備わっている。
精神を機器(この場合、それは超高性能電算機である我輩のことである)と同調させることで、ネットワークの世界を「知覚する」、つまり、情報にアクセスする際にディスプレイの文字を読み取る時間の何倍も早く視覚的、聴覚的、あるいは触覚として肌で感じ取り、思考するのとほとんど同じスピードでのタイピングが可能となるのだ。
当然ながら、この能力は悪用すればネットワークに大規模な被害をもたらす。何しろちょっとやそっとのセキュリティならすぐに破られてしまうし、普通の人間ではその足跡を追いきれないのだから。
ゆえに、「ウィザード」などと呼ばれるこの天性のハッカー達は当局に厳しく管理されており、大抵は若いうちにその手のラボに囲い込まれる。
その中でも、サイノの「就職内定先」であるブルーリッジ・ラボは世界トップクラスの研究者を何人も擁する由緒正しい研究施設だ。]
(137) 2015/03/02(Mon) 12時頃
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んじゃ、よっろしくー。
[かつては機器との同調に特殊なソケットと法的にギリギリのサイバー手術が必要であったが、サイノら最新の世代においてはその問題は解決されている。有線LANが無線LANに進化するようなものだ。
我輩はラジオのダイヤルを合わせるように、相棒との間に特殊な波長をやりとりし、睡眠よりも深い意識の深層へと導く。その最下層にあるのが広大なネットワークの海だ。
サイノのパーソナル・スペースは「図書館」の形を取っている。 これには個人の嗜好や記憶が反映されているらしいが、このイメージ形成の詳細はいまだ明らかにはなっていない。]
(138) 2015/03/02(Mon) 12時頃
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[「Re:レポート提出」「卒業論文合否判定結果:合格」「卒業式のご案内」「学生食堂日替わりメニューのお知らせ」などといったプリントがピン留めされたコルクボードを素通りして、サイノは迷宮のように入り組んだ書架の間を奥へ奥へと進んでいく。それから目的の棚を発見し、背表紙を指で辿り……]
やったー。「サムライ探偵」の新刊、届いてるしー。
[探し当てたのはこの頃流行りのサムライ・カートゥーン。 これだけの技術と能力を使っても、やはり子供は子供、なのである。]
(139) 2015/03/02(Mon) 12時頃
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ワオ!すごいや!!
[ネットワーク空間でカートゥーンを読みふけっていたサイノは突如カウチからとびあがり、一瞬で物理世界への帰還を果たした。突然のキックに、サイバー・アイの視界いっぱいに様々な警告ダイアログが現れては、消える。
"おい。切断は所定の手続きを踏めと何度も言ったろう。"
我輩はチカチカと光るアラートの残像を振り払いながら文句をつけた。奴らはどうも、物理世界よりも電脳空間の方に居心地のよさを感じるらしく、放っておけば何時間でもネットワークの海を漂っている。そのくせ、なんの断りもなしに突然正規でない方法でログアウトしたりするのだから、エラーを処理するこちらはたまったものではない。]
ごめんごめん、でもさあ。クロコの正体が、まさか…… おっと、ネタバレはいけないねえ?うふふふ。
(156) 2015/03/02(Mon) 22時半頃
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["カートゥーンに興味はない。 ところで、良いのか?ラボから呼び出されていただろう。 約束の時間まで……あと3分25秒"
点滅するリマインダの通知を消去しながら告げる。]
あれ?え? ちょっと、なんで教えてくれなかったのさー!?
[サイノは慌てて靴とリュックを引っ掴み、身支度を始めた。冗談じゃない。カートゥーンに夢中になって再三の知らせを無視したのは、そちらだ。]
(158) 2015/03/02(Mon) 22時半頃
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よし、行くよトリ!
[やれやれ、卒業はできてもこの調子でうまくゆくものやら。赤毛の上で、今日幾度目かも知れぬ溜息を漏らす我輩なのであった。]
(159) 2015/03/02(Mon) 22時半頃
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ふー。間に合ってよかったねえー。
[教官室を出るなり、サイノは大きく伸びをして、リュックからプリンを取り出しながらわざとらしく安堵の溜息をついた。要件は完結。既にメールで受け取っていた論文の合否判定と卒業後の進路の確認、それだけだ。特になんの問題もない。興味のあることを好きなだけ追求できる、我が友にとってこれ以上の好条件はない。あちらにとっても、サイノは囲い込むに値する人材であると認められたようだ。
"厳密には47秒の遅刻だったがな。………ん。"]
(180) 2015/03/03(Tue) 00時頃
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[進行方向、2ブロック先。見覚えのある学生の姿があった。]
おやあ、そこにいるのはトレイル・フォースター? こないだのアレ、完成しましたあ?
[発明屋の友人にサイノは大きく手を振り、我輩は挨拶がわりに大きく羽ばたき、細身の肩を止まり木にして長い襟足を軽くついばんだのであった。]
(182) 2015/03/03(Tue) 00時頃
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