128 終世に降る雨/ツイノセニフルアメ
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―― 王宮/回廊 ――
[近くある事を、ヴェスパタインが嬉しいと思ってくれているとは知らず。 けれど彼が盾となると言ってくれた事が嬉しく、 続けられた言葉>>14に残す覚悟を促されるようで切なくある。]
ヴェス。
[名を呼び、それでも来て欲しいと言葉は喉まであがる。 途惑いと苦悩にトレイルの表情が僅かゆがんだ。]
――…盾なら主戻るまで持ちこたえよ。 私が戻るまで、なんとしても――… 伝えたいことは山ほどあるんだ。
[真摯な眸をヴェスパタインへと向ける。]
(22) 2014/07/11(Fri) 00時半頃
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ヴェス。 キミが戻る日をずっと待っていたんだ。 側近を増やせと言われてもいたけれど、 キミの場所は、ずっと、変わらず――、 私の傍に、ヨーランダの隣にある。
それが私の、夢であり願いだった。
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(-21) 2014/07/11(Fri) 01時頃
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[伸ばされたヴェスパタインの手が肩へと触れる。 間近で視線を重ね、動くくちびる。]
必ず、また、逢おう。 ――…此処は、キミに任せる。……ヴェス。
[触れると同時、玉座ある方向へと一歩前に出て振り返り 彼の手のぬくもりに触れようと自らのそれを伸ばした。]
(24) 2014/07/11(Fri) 01時頃
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[ヨーランダが懐くものをトレイルは知らない。 リンダへと向ける憧れも。 反乱が勝利に終わるその後のことも。
貴族の子女である彼女にそういった話があるのは分かっている。 ちらと聞こえる噂も聞こえないふりをして 何も知らぬままあるのは彼女がそれを言わずにいるから。
問えば答えてくれるだろうか。 けれど問い、答えが望まぬものであれば。 そんな考えが過り、尋ねられずにいるのも確か。
失いたくない、と。 それは我儘なのだと知りながら。 彼女の幸せを願いながらも その幸せの傍らには己がありたいと思ってしまう。]
(-32) 2014/07/11(Fri) 01時頃
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[一度目の呼び掛けは主従としてのそれ。 二度目の呼び掛けは幼馴染としてのそれ。 近くあるから微か届くヨーランダの声>>29に小さく頷く。
常に後者で呼び掛けて欲しいと思えばこそ こんな状況でありながらも、それを嬉しいと感じてしまう。]
(33) 2014/07/11(Fri) 01時頃
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[ヴェスパタインの話し方>>41が変わった。 幼馴染から主従へと関係が切り替わるかのように感じられる。 変わらずとも良いと思いながら、 盾とならんとした彼に言葉を返した時から トレイルもまた幼馴染としてだけでなく、 王子としての言葉を彼に向けていた。]
――――…全て聴かせて欲しい。 全て受け止める覚悟はしておくから。
[離れる事を厭いながらも 彼に報いるために離れる覚悟をして、確かな頷きを向ける。]
(49) 2014/07/11(Fri) 02時頃
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[ヴェスパタインとヨーランダが交わす言葉にゆると一度伏せる眸。 リンダは動かずにいるけれど、 長くは留まれない事は張り詰める空気でしれる。 触れたぬくもりを忘れぬようにぎゅっと拳を握りしめた。]
――…また。
[微笑み見送らんとするヴェスパタイン>>46に短い言葉と笑みを返す。]
ラン――…
[そうしてヨーランダの名を呼ぶけれど。 おいでと促すでもなく、兄の傍にと言うでもなく。]
(52) 2014/07/11(Fri) 02時頃
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[再び歩み出した足は玉座の間へと向いた。 ヴェスパタインを残してゆくことに後ろ髪がひかれる思い。 きゅっとくちびるを結ぶは意志を確かめるにも似て。 振り返ることなく歩む後から聞きなれた足音が続く。 暫くすれば目的の場所へと辿りつく。 閉ざされた扉へと手を掛ければ容易にそれは開いた。]
嗚呼。
[別れた将二人の姿は未だ見えない。 代わりに見えるのは王を護るように配置された近衛兵。 弓持つ者は見当たらない。]
我が道を阻むなら容赦はしない。 命が惜しくないなら――…
[相手をしよう、と続ける間にも無謀な兵がトレイルへと斬りかかる。 構えた剣でそれを受け流せば、バランスを崩した兵がしりもちをつく。]
(60) 2014/07/11(Fri) 02時頃
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――邪魔立てするな。
[常より低い声が其処に響いた。 威圧するかのような風にあるのは兵を斬りたくはないから。 立場は違えど彼らもこの国の民であり将来守るべき存在。
向かってくる者を薙ぎ払い、命取ろうとせぬのは甘さ。 それでも己の掲げる理想のままにトレイルは動く。
目指すは玉座。 其処で待ち構える父であり王であるその人を倒すために。**]
(65) 2014/07/11(Fri) 02時半頃
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[近くヨーランダの声が聞こえる。 殿下、ではなく、愛称を綴った彼女に視線を向けた。]
ラン。
[愛しげに彼女の愛称を呼び返し、 厳しい状況のなか、笑みを浮かべみせる。]
(-62) 2014/07/11(Fri) 20時頃
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[玉座に向かうトレイルの背からは ヨーランダの声が凛と響く。 片腕である彼女の剣捌きまでは見えぬものの この場にいる兵に傷つけられるほど彼女は弱くない。 トレイルが信頼する騎士は華麗な剣技で敵をさばく。]
――――……ふ。
[その気配にトレイルは小さく笑みを浮かべた。]
(75) 2014/07/11(Fri) 21時頃
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[玉座は目前。 目的の人物――現王の姿も近くある。 王は立ち上がり剣を抜く。 それを護るように二人の近衛が前へと出た。]
――…私を、阻めると思うか。
[近衛を一瞥し利き手の長剣で一人を薙ぎ棄て もうひとりの剣を左手のソードブレイカーで受け止める。 阻まれてはならない。 背を預けるヨーランダの為にも 道を拓いてくれたヴェスパタインの為にも 信じてくれる臣と民のために。 もう一人を跳ね除け、ついに対峙するは、暴虐の、王。]
(84) 2014/07/11(Fri) 21時半頃
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[王は血をわけた兄を殺した。 王は血をわけた弟を殺した。 トレイルの側近であるヨーランダの母であり 乳母であったその人を殺したのも王の意思。]
――…父上。 もうお止め下さい。 民を苦しめるのも――、 罪なきひとを殺めるのも――、もう。
[まだ少年だった頃。 繰り返した忠言を大人になったトレイルは口にする。 心入れ替えてくれるのなら、と そんな淡い願いを込めて向けた言葉は一笑された。]
(85) 2014/07/11(Fri) 21時半頃
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[昏い王の眸がトレイルへと注がれる。 殺意を露わにする父に子の願いは通じない。]
――――父上!
[トレイルは再度呼び掛ける。 以前は優しい父だった。 以前は良き王だった。 けれどその王の切っ先がトレイルの首を狙う。]
……っ
[己の声は届かないのだと知れた。 半歩後ろに下がれば切られた髪が数本、はらりと空を舞う。]
(87) 2014/07/11(Fri) 21時半頃
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[狂気の色を宿す王。 西の大陸から流れ着いたというまじない師を召し抱えてから 徐々に変わっていってしまった。 まじない師を遠ざけようとした忠臣は悉く処分されて 残るのは貴族と癒着し甘き蜜を吸う悪臣と いつか王が目を醒ますことを願う健気な臣下。 ヴェスパタインが婿養子となったリンダの父である宰相は後者だろう。 元凶はまじない師なのだと思えど誰もそのまじない師を倒せない。 不思議な、この大陸にはない力をもつその者は今も何処かで嗤う。]
――――っ!
[実父へと呼び掛ける声は音にならない。 現王が振るう剣をすんでの所で躱した。]
(91) 2014/07/11(Fri) 22時頃
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[老いた王が持つのは重き宝剣。 何度か振るううち息がきれて動きが鈍る。]
父上、終わりにしましょう。
[ふっと身を屈め、鎧の継ぎ目を狙い剣を突き立てる。 胸の下、肋を縫うようにして埋め込まれる剣先が内臓へと達する。 首を落とせば痛みは長引かぬはずだった。 けれど甘さゆえにそれが出来ず、意図せぬ苦しみを与えた。]
(96) 2014/07/11(Fri) 22時頃
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[現王が呪詛の言葉を吐き捨てる。 ノルドモーネでは聞かぬ綴りで始まり そうして王は、ゆるさぬ、と、呪い殺す、と我が子に向ける。]
赦されぬ罪を負う覚悟は出来ております。
[トレイルは静かに父の言葉を受け止めた。]
――…名を呼んではくださらぬのですね、父上。
[剣を交える間も一度たりとも名を呼ばぬ父に 子は僅かかなしげに目を伏せる。]
(102) 2014/07/11(Fri) 22時半頃
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[王の目がトレイルの騎士たるヨーランダへと向く。 何か紡ぐ様に、トレイルの頬が引き攣る。]
……お止め下さいっ! 彼女にまでそのような言葉は、
[制する声を掛けても止まぬ王の声。 それを止める為、トレイルは剣を振り下した。 ごろりと、赤い絨毯の上に転がるは王の首。 子殺しの親を、残された最後の子が殺した瞬間。]
(105) 2014/07/11(Fri) 22時半頃
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[援護するヨーランダの声は届いていた。 彼女の声も、気配も、無事の知らせ。 彼女の顔を見たいのに、振り向けない。
今は酷い顔をしている、と自覚があった。 心配させてしまうかもしれない、と そんなことを案じて王を屠ったまま動けずにいる。]
(-73) 2014/07/11(Fri) 22時半頃
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[ヴェスパタインが握り返してくれた手で 実父の命を奪った。
彼が切り拓いてくれた道を走り 目的を果たしたと思えば それは誇れることだとも思うのに。
親殺しの罪が重くトレイルの心に圧し掛かる。]
――――……。
[よくやった、と彼が褒めてくれるなら この心に降り注ぐ雨も止むだろうか。 雨降り注ぐ世界で、動けぬままそんなことを思う。]
(-75) 2014/07/11(Fri) 22時半頃
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安らかにお眠り下さい。
[ぽつ、と王の首に声を落とす。 ゆる、と顔をあげてトレイルは振り返る。 玉座の前に立ち高らかに声をあげる。]
――王は身罷られた。 剣をおさめよ、もう争いは終いだ。
[王として名乗りをあげるその前に 柱の影に配された弓兵がトレイルの胸を狙う。 強力なその弓矢は狙いをやや下にそれながらも トレイルの身を貫いていた。]
(112) 2014/07/11(Fri) 23時頃
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[衝撃に一歩、後ろへと下がる。 其処にあるのは玉座で、傾いだ身体がそれに受け止められる。 視線を下げれば、腹の上に突き刺さる矢が見えて 其処から、赤がじわと滲み、溢れだす。]
――――……。
[視線が、彷徨う。 探すように移ろう眸が、ヨーランダを見つけて]
ラン 。
[と、小さく彼女の愛称を呼び、微かな笑みを浮かべる。]
(113) 2014/07/11(Fri) 23時頃
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[目は霞み、意識も朧となりゆく。 強力な小型弓はこの国の力となる。 良き国にしたかった、と思うのは死を予感するからか。]
――――…………。
[ごめん、と謝罪の言葉はこの場に在るヨーランダと 回廊へと残した盾、ヴェスパタインへと向いた。
玉座に持たれたトレイルは大事な者へと手を伸ばす。 けれどそれが何かに触れる前に黒き蝶が舞い降りる。 ひらり、ひらりと舞う蝶が、トレイルの額へと触れた。*]
(136) 2014/07/11(Fri) 23時半頃
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[死を予感して思うのはヴェスパタインの事。 必ずまた逢おう、とそう言ったのに約束を果たせない。 はやく終わらせて迎えに行こうと思っていたのに 失われた血が身体を軽くするのに そんな軽いものさえ思うように動かせず 玉座に凭れたまま、彼の愛称を音なく紡ぐ。]
(-108) 2014/07/12(Sat) 00時頃
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[呼ぶ声が聞こえる。 ランの声だ、とトレイルは思う。
こんなことになるなら、気持ちを伝えていればよかった。 叶わぬ想いでも、伝えたかった、と、思う。
護りたいと思うヨーランダをのこしてゆくことが心残りで 死にたくない、と思ってしまう。
彼女への想いを抱え込んだままトレイルの意識は遠退いた。]
(-109) 2014/07/12(Sat) 00時頃
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―― 館近くの森 ――
[玉座で射抜かれた青年は雨降る森で目を開けた。 はたりと瞬きをして、空を仰ぐ。 泣き続ける空は何を哀しむか。 ゆる、と、首を振りそれを考えるを止めた。]
――…如何してこんな場所に。 私は、王宮に居たはずなのに。
[ノルドモーネのように息は白く煙らない。 故郷とは違う、遠い場所に居るのかもしれない、と思う。]
(175) 2014/07/12(Sat) 01時半頃
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[雨の音が絶え間なく続く。 耳をすまし辺りを見回す。]
……ラン。 ……ヴェス。
[意識が途切れる前まで見ていたヨーランダの愛称を呼ぶ。 続けて呼ぶは回廊に残したヴェスパタインの愛称。
雨降る森に何処からともなくあらわれるのは黒い蝶。 意識失う前、額へと触れた羽虫。 ゆるやかに瞬けばそれはひらりひらりと舞い、誘う。 ふ、とその姿が視界から消えて、 目で追い探そうとすれば、森の奥に館が見えた。 見覚えのない館ではあるが他に建物は見当たらない。 雨宿りくらいは出来るかもしれない、と其方へと歩み出す。]
(176) 2014/07/12(Sat) 01時半頃
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[ぬかるむ地面、滑らぬように注意して 館のある方へと歩んでゆくうち 思い出したように視線を下げて腹に手を宛がう。 己を射抜いた矢も、それにより受けた傷も消えていた。]
――…如何して。 夢でもみているのか。
[小さく呟き、歩み続けるトレイルの視線は*再び館へと向けられる。*]
(177) 2014/07/12(Sat) 01時半頃
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―― 館が見える森 ――
[森を歩く今が夢なのか。 それとも、王を手に掛けたそれが夢なのか。 唐突に訪れた今に途惑い悩ましげに眉を寄せる。 ヴェスパタインのように、地獄、なんて言葉が出なかったのは 死にゆく記憶を持ちながらそれを認めたくなかったからだろう。 土を草を踏みしめてぬかるみを歩むうち 応える声>>193がトレイルに届く。 声した方を振り向けばヴェスパタインの姿があった。]
――――……ヴェス。
[驚いたように目を瞠る。 伸ばされた彼の手がトレイルの手首へと触れた。]
(199) 2014/07/12(Sat) 11時頃
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ああ。
[ヴェスパタインの体温が伝う。 夢ではなさそうだと思い あのような別れ方をした彼との再会に胸が熱くなるを感じる。]
夢じゃないんだよね。
[それでも確かめる言葉を漏らし、 トレイルは抱擁の形を求めて空の手を彼に伸ばした。*]
(200) 2014/07/12(Sat) 11時頃
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