人狼議事


233 冷たい校舎村5

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視点:


【墓】 座敷守 亀吉

 
[ 働きアリの法則だ。
 みんな知ってる、よね。

 働きアリのうち働いてるのが全体の八割。
 残りの二割は何もせずサボっている。

 ところが、その働いているアリのみを隔離すると
 うちの二割がサボり始める。

 そしてサボってたアリのみを隔離したとしても
 うちの八割が、働くようになる。

 だからきっと。 つまりきっと。 ]
 

(+35) 2018/02/20(Tue) 15時頃

【墓】 座敷守 亀吉

 

[ いうなればきっと、
 蟻、みたいな。 話なんだけれど。 ]

 

(+36) 2018/02/20(Tue) 15時頃

【墓】 座敷守 亀吉

 
 ── 終わりの夜/現実世界 ──

[ 開いた瞼が、重たかった。

 頬がスースーする。 泣いてたのかあ。
 そのまま、寝ちゃってたみたいだ。
 瞼が重かったのは、睫が濡れてた所為だった。

 蹲ったまま眠っていたから、足痺れてる。
 絶対これ、足痺れてるよ。 ]
 

(+37) 2018/02/20(Tue) 15時頃

【墓】 座敷守 亀吉

 
[ でもこのままで居たらもっと悪化するし
 ゆっくり、ゆっくり、起き上がって
 感覚が無い足を伸ばしてやれば、
 次第に血が巡って、感覚が戻り始める。 ]


  っ〜〜!


[ んんんん。
 いたい。 ダメだこれ。 死んじゃう。 ]
 

(+38) 2018/02/20(Tue) 15時頃

【墓】 座敷守 亀吉

 
[ そのままベッドに倒れ込む。
 足痛いなあ。 変な夢見てたなあ。

 目の前にある手を、ぐーぱーする。
 姉の手の感覚は、もう忘れてしまった。
 もっとちゃんと、掴んでおけばよかった。
 そうすれば彼女も、こっちに来られたかも。
 なんて。

 唯の夢だろうに、何考えてるのかな。
 ああ、その前の展開も面白かった。
 学祭の皆が居て、自殺? マネキンだっけ?

 僕は、時刻を確認しようとして
 何気なしに、スマートフォンに触れる。 ]
 

(+39) 2018/02/20(Tue) 15時頃

【墓】 座敷守 亀吉

 

  ……あれ


[ 指紋認証で開いた画面。
 いつものホームに時間は映ってるけど。
 その前の一瞬、ロック画面にメッセージの表示。

 いつもいるやつらの通知は切っているし
 こんな時間に連絡を取ろうとする、なんて
 どうしてだろう?

 守屋、と書かれていたように、見えて。
 心臓が、大きく動き始める。

 予感があった。
 あれは只の夢なんかじゃ、無いって。 ]
 

(+40) 2018/02/20(Tue) 15時頃

【墓】 座敷守 亀吉

 
[ 高槻椿が、自殺を図った。
 現在は病院で、手術中。 ]


  わあ……


[ 夢じゃ、無かった?
 メール。 そう、メールだ。
 あのメールを送ったのは、高槻だったの?

 放課後、ふたりで並んだ椅子。
 笑顔を見せてくれていた彼女が、自殺。

 また、手から零れ落ちるような。
 ああ。 死んじゃうの、かな。 ]
 

(+41) 2018/02/20(Tue) 15時頃

【墓】 座敷守 亀吉

 
[ 皆、病院に行ってるんだろうか。
 そう思うと、行かなきゃいけない気がする。
 あれが、夢じゃ、無いのなら、
 僕も呼ばれた、ひとりなんだから。

 でも、動くことは、出来なかった。
 家には、母さんが居るから。
 何かあったらいけないから、居ないと。

 掌を、握る。
 居なきゃなって思いながら、
 足は勝手に、母さんの部屋へと向かってた。 ]
 

(+42) 2018/02/20(Tue) 15時頃

【墓】 座敷守 亀吉

 

  ……母さん?


[ 小さく、尋ねる。
 返事は無いと、思っていた。

 「……稀好? どうしたの?」
 眠たげだけれど、聞き返される、声。
 僕は驚いて、少し固まった。 ]


  あ、いや あの


[ 何て言えばいいか、分かんなくって。
 ちょっと出ていい?って? 聞く?
 いや、駄目だよそれは。 そんなの。 ]
 

(+43) 2018/02/20(Tue) 15時頃

【墓】 座敷守 亀吉

 
[ 「怖い夢でも、見た?」
 笑い交じりの、母の声は酷く懐かしく
 混乱する僕の思考回路を、そっと整えた。

 小さいころ、よく同じことを聞かれた。
 小さいころ、よく同じことをしたから。

 親の部屋に行き、お母さん?って言う。
 怖い夢でも見たの?と、布団を開けてくれる母。
 父は大体、鼾をかいて寝ていた。 ]


  ……うん、怖い夢、かな
  でも現実のほうが、怖いかも なんて


[ はは、って、乾いた笑いを溢す。
 高槻が自殺を図った現実の方が、ずっと。 ]
 

(+44) 2018/02/20(Tue) 15時頃

【墓】 座敷守 亀吉

 

  クラスメイトが、自殺、しようとして
  今ね、病院居るんだって
  助かるかどうかも、分かんなくってさ

  その子、学校祭、のとき 衣装作ってくれたんだ

  初めは全然で、ミシンも使えなかったんだけど
  僕も教えて、みたりして、
  上手に、なったんだよ 綺麗に、……

 

(+45) 2018/02/20(Tue) 15時頃

【墓】 座敷守 亀吉

 
[ 「稀好、ちょっとこっち来なさい」

 ぽつ、ぽつと言葉を零していたのに。
 母がちょいちょいと手招くから
 僕はベッドの近くに正座した。
 あ、また足痺れるかな。 やだなあ。

 母の顔を、見上げる。
 廊下の光のみで照らされるそれは
 昔に比べて、やっぱりやつれたように見える。

 まじまじと、母は僕を見つめて
 少しの沈黙の後、口を開いた。 ]
 

(+46) 2018/02/20(Tue) 15時頃

【墓】 座敷守 亀吉

[ 「もし、本当にそうだったらって怖くて
  私もずっと、言えなかったけれど

  稀好、私のことは一回置いておいて
  好きなことをして、いいからね

  前、ミシン手伝うって言ったとき
  稀好、危ないからダメって言ったでしょう
  でもね、やっぱり何度考えたって
  ミシンで縫うくらいなら私でも出来るの
  コードさしたり、ミシン持ってきてもらったりは
  たしかに、無理かもしれないけれどね
  急に体調が悪くなっても、電話は出来るわ
  おばあちゃんともね、最近、話せるようになって

  だから、稀好が全部やらなくって良いの
  無理に頑張る必要なんて、無いの

  稀好が、好きなことも、出来ないままで
  ……死んじゃったら、母さんは、そのほうが、」 ]

(+47) 2018/02/20(Tue) 15時頃

【墓】 座敷守 亀吉

 


[ 僕は、母が泣くところを
 映画館と葬式以外で、初めて見た。 ]


 

(+48) 2018/02/20(Tue) 15時頃

【墓】 座敷守 亀吉

 
[ もっと遅く、帰ってきてもいい。
 もっと早く、家を出ていい。
 お金の心配も、しすぎちゃダメ。
 借りてでも、好きに生きなさい。

 叱るように話す母は、久しぶりに見た。
 紛れもなく、僕の母親だった。

 弱者となった母を支えて、
 老いては衰える唯の一人の女性と気付き
 それからずっと、忘れていたけれど
 母は僕を育てた母親で、それは変わらない。

 変わらなかったんだ。 ]
 

(+49) 2018/02/20(Tue) 15時頃

【墓】 座敷守 亀吉

 
[ 「家族は、何が有っても家族だ」

 生前の、父の言葉だ。

 重荷になるかもしれないけれど、
 でもずーっと、家族だよ。

 父は、親を知らずに生まれ生きて
 だから家族に強い憧れを持ってたらしい。
 家族を持つのが、夢だった、と。

 「俺達は家族でさあ〜だからさあ
  稀好は生まれた時からずっと
  俺の夢を一つ叶えてくれた凄い奴なんだよ」

 酔って顔を赤くした父が言ったことを
 なぜだか今、思い出した。 ]
 

(+50) 2018/02/20(Tue) 15時頃

【墓】 座敷守 亀吉

 
[ 家族は、一人じゃ成り立たない。
 母は母で、僕は僕だ。

 守ってくれた人たちが居なくなって
 守らなきゃいけない人が残って
 だから僕は守らなくちゃって思ってて。

 でも母さんも僕も、一人の人間で、
 そして母親であり、息子であって、
 それは今も昔も変わらなくって。
 父も姉も、今でもずっと、家族で居てくれて。

 なんだか訳が分からなくなってきて
 僕も涙が出そうになった。 ]
 

(+51) 2018/02/20(Tue) 15時頃

【墓】 座敷守 亀吉

 

  泣かないで、母さん
  僕はいつも、一番楽な選択をしてるよ


[ 母が好きで心配で、だからこそ
 自らを犠牲にし生きるのが、ベストだった。 ]


  ……でも今度からはすこし、
  わがままなことも、言うね


[ 声に出したら、許されたんだと、実感して、
 今度は本当に、涙が出た。* ]
 

(+52) 2018/02/20(Tue) 15時頃

座敷守 亀吉は、メモを貼った。

2018/02/20(Tue) 15時頃


【墓】 座敷守 亀吉

 
 ── →病院 ──

[ 病院を歩くのは、結構慣れてる。
 筈なんだけれど、ちょっと迷った。

 病院って大きいし、いつもの場所と違うし。
 彷徨った僕がやっと会うことが出来たのは、 ]


  檀、


[ 自動販売機のコーナーのベンチ。
 座っている彼女に、息を切らして声を掛ける。 ]
 

(+53) 2018/02/20(Tue) 21時頃

【墓】 座敷守 亀吉

 

  良かった、
  こっち、帰ってきてたんだ


[ もう、予感に逆らうことも無い。
 校舎での出来事を当然のこととして、眉を下げる。

 言ってから、校舎での死が帰還を意味するなら
 「良かった」なんて言葉を使わないべきだって気付く。
 もう、手遅れだったけど。

 彼女の手には紅茶が握られていて、
 僕は校舎にココアを忘れたことを思い出した。 ]
 

(+54) 2018/02/20(Tue) 21時頃

【墓】 座敷守 亀吉

 
[ 頬はすっかり、冷えている。
 急いで出た所為で、マフラーは忘れてしまった。
 母さんに忘れないようにって言われたのに。
 怒られちゃうなあ。

 ちゃりん、とお金を入れて、ココアを買った。
 夢とは違う。 すぐに一口だけ、飲む。
 甘い。 夢の中のチュロスも、甘かった。 ]


  ……高槻、助かるかなあ


[ 校舎での彼女を思い出す。
 こっちに帰ってくるか、それが正しいのか、
 ふと考えたら、溢してしまった言葉だった。* ]
 

(+55) 2018/02/20(Tue) 21時頃

【墓】 座敷守 亀吉

 
 ── 自動販売機前 ──

[ ぽんぽんされたところに座る。

 夜の病院は人も少なくって
 比例するように物音も少ない。
 話す声が、良く響くのだから、
 僕は校舎に居た時のことを思い出した。 ]


  そう、だね
  僕もね、そんな気がするんだ


[ 彼女があの場所から帰りたいと、思ったら。>>+58
 そうしたら、一命を取り留める。

 あんまりにも非現実的な話に
 少しだけ赤くなって、微笑んだ。 ]

(+64) 2018/02/20(Tue) 23時半頃

【墓】 座敷守 亀吉

 

  でも、ね


[ 病院へ来るとき、ずっと考えてたことを
 僕は檀に、話すことにした。 ]


  もし助かったとして、それは良いことなのかなって

  一度傷ついた身体は戻らないし
  後遺症だって、残るかもしれない
  何言われるかだって、分かんないんだよ

  助かったとこで、自殺しかけたってことは
  自殺を図るまでに追い詰められたことは
  何一つ、変わりはしないんだから

 

(+65) 2018/02/20(Tue) 23時半頃

【墓】 座敷守 亀吉

 
[ 人生は選択の連続だ。
 人は、何時だって最善の策を選ぶ。

 誰かが失敗した時に、
 もっと練習すれば上達できたのに。
 もっと考えれば最良を選べたのに。
 と、言う人がいるかもしれない。

 確かにそれは事実だけど、
 でも人はいつだって自分に一番良い道を選ぶ。

 練習しなかったのは、遊びたかったから。
 考えなかったのは、面倒だったから。
 それが一番、自分にとって、楽だったから。 ]
 

(+66) 2018/02/20(Tue) 23時半頃

【墓】 座敷守 亀吉

 

  高槻にとって、彼女の人生にとって
  「自殺」が望みだったっていうなら
  無理に助けちゃ、いけないと、思う


[ 缶の飲み口に視線を落として、話す。

 これは一体、優しいのか、非情なのか。
 どっちかは、自分でも分からない。

 記憶の中の彼女は笑っていて、
 思い詰めているようには、見えなかった。
 どうして、死のうと思ったんだろう。
 悩みがあったのなら──、と。 考える。* ]
 

(+67) 2018/02/20(Tue) 23時半頃

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